高野秀行のレビュー一覧

  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    ずっと積読だったんだけど、もっと早く読めば良かった。誰かと同じ本を読んで語り合うって、すごく豊かな時間の使い方だなあ。

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    2023年09月24日
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    ネタバレ

    結局入国できず先行した相棒もうまくいかず帰国で終わってしまった
    読む前は現地でのいろんなトラブルや楽しい話が読めるかと思って期待してたのだけど
    でも怪魚を探す準備の過程がおもしろかった 第一発見者に話を聞いてトゲの模型を作ってもらうとか、発見したら冷凍して発送する手続きを考えておくとか
    犬に噛まれたあと無事で良かった

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    2023年08月18日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    自分には到底真似できない危険で過酷な旅を、くつろぎながら読書で擬似体験できるなんて、高野さん、ありがとう!出会った人と打ち解け、信頼関係を築いていけるのが本当にすごい。

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    2023年08月06日
  • ワセダ三畳青春記

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    電車で読んでいて思わず笑いそうになった。
    どのエピソードも嘘のようだけど、これはエッセイだから多分本当の話。
    変な住人たちのシュールな姿が面白い。
    自分のルールに則った正義を守る、熱血でお節介なケンゾウさん。金だけでなく、時間もケチる守銭奴。天然だけど強い大家のおばちゃん。
    こんな人たち、隣にいたら対応に困りそうだけど(おばちゃんは面白くていいかも)、話題には困らないだろうなぁ。

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    2023年08月06日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    作家さんそれぞれの回答にユーモアがあって、楽しく読めました。
    読んだことのない作家さんもいたので、小説も読んでみたいなと思いました。

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    2023年07月28日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    おもしろかった、日本に住む外国人のコミュニティで食しているものを食すという企画。
    2012年に出版されており、取材当時の被災した外国人たちの話しもある。

    日本に住む外国人たちを「食」からみた、困難があっても力強く生きる彼らの生きざまに魅かれます。

    第1章 成田のタイ寺院
    第2章 イラン人のベリーダンサー
    第3章 震災下の在日外国人
    第4章 南三陸町のフィリピン女性
    第5章 神楽坂のフランス人
    第6章 中華学校のお弁当
    第7章 群馬県館林市のモスク
    第8章 鶴見の沖縄系ブラジル人
    第9章 西葛西のインド人

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    2023年07月21日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    ミャンマーの政治事情を、徳川幕府にみたてて
    面白おかしく綴った旅行記。
    いつもの高野節で安定の面白さ。

    現在の軍事政権になっているの
    はこういうことだったのかと納得してしまった。

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    2023年06月27日
  • 未来国家ブータン

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    新婚旅行で行ったブータンだったので、読んでいて景色が浮かんだのと、あの頃あまり調べずに行ったブータンの文化の裏側がわかった。未来国家、というとらえ方が斬新で、また行きたいと思った。

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    2023年03月07日
  • あの棋士はどれだけすごいの?会議

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    藤井聡太、羽生善治、谷川浩司は知ってるけど、棋譜も読めない私にとっては、かなりハードルの高い内容だった。一つ一つのコマの動かし方は知ってるので、その知識だけでもなんとか楽しく読めたのでよしとしよう。

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    2023年03月04日
  • 未来国家ブータン

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    うーん…
    いつもの高野さんと違って、キレがない。深みも足りない。
    ミャンマーやソマリランドと違って、他人にお膳立てされた旅だからなのか。それとも、ブータンのガードが硬すぎるからなのか。
    表玄関から入るより、お勝手や縁側から入った方が、そこに住む人の顔がよく見えるということなんだろう。

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    2023年02月19日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    大人が読んでも楽しかったです。
    ちなみに夏休みの宿題はわたしは早めに終わらせるタイプでしたが会話のマナー的にはなってないのかな笑。

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    2023年01月25日
  • 未来国家ブータン

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    ネタバレ

    お気に入りの高野さん。著者の辺境ルポタージュを読む度に思う。もう “冒険者” と言ってもいいのではないかと…。
    本書を読むまで恥ずかしながらブータンという国について全くの無知でして、興味深く読みました。

    ブータン「国立生物多様性センター」と政府公式プロジェクトとしての生物資源調査の様子を綴った本作品。
    …ですが、著者には「雪男」調査という大きな目的があり「むしろそっちがメイン?」と思えた。

    中盤までは「雪男(ミゲ)」について。過酷なわりになかなか収穫がなくて何だかちょっと気の毒になってきた…。生物資源調査も然り。
    世界の秘境を訪れ多数著書を出されてますが、こんなに過酷で身体は本当に大丈夫なのかと心配になりました。
    高野さん、身体張りすぎでは?

    ブータンと言っても多民族でそれぞれの暮らしや言語、習慣があっておもしろい。「ゾンカ語」も初耳。あと、おもてなしの酒量が異常すぎる。
    東京都八王子市ほどの国土面積、信仰や行政も興味深かった。
    動物関連や植物関連の書籍もたまに読むのですが、本書を読んで生物資源開発観点から見たブータンの持つ大きな可能性も感じました。
    ただ、本書はどちらかというと「雪男」についての熱量の方がより大きかったなぁという印象。

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    2023年01月15日
  • 怪しいシンドバッド

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    四半世紀前の作品だから『辺境メシ』や『語学の天才まで一億光年』などで既読のエピソードも多かったけれど(胎盤餃子なんて3回目)高野さんの「若気の至り」(あとがきで高野さん自身が言っている)を楽しめる一冊。
    張保羅のエピソードとソリマンのエピソードは初めて読んだが、前者は『すばらしい墜落』、後者は『百年の孤独』に通じるものがあって、短いながら読み応えがあった。

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    2023年01月09日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    7人の作家によるエッセイアンソロジー。
    もともと『考えるマナー』『楽しむマナー』という本の中からエッセイを抜き出して、子どもの悩みや質問に対する回答という形式で再編集されている。
    サブタイトルに「迷回答」とあるが、そもそも質問に答えるために書かれた文章ではないため、答えになっていない「迷回答」になるよね、とは思う。
    子どもの素朴な質問に対して作家が答えてくれた本だと思えば肩透かしを食らうし、一方で様々な作家たちの気軽なエッセイだと思えば楽しめる一冊。

    好きなエッセイは
    三浦しをんの「ボウリング最弱王決定戦」
    高野秀行の、ありがとうを言わない民族と褒めることについて。
    角田光代のクヨクヨしてしまう自分。
    町田康のおじさん的エッセイも面白かった。

    子どもにむけてエッセイという文種について教えることに使えそう。

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    2023年01月06日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    高野さんの原点であり、早稲田大学探検部の伝説となった探検の一部始終。
    後の作品の核となる、現地の人との現地語での遣り取りへのこだわりや、「誰も行っていないところに行き、それを面白おかしく書く」という高野さんのコンセプトの萌芽が読み取れた。
    『語学の天才まで一億光年』を読んで色々と気になったことのピースが嵌ったと同時に、『飼い喰い』を書いた内澤旬子さんと高野さんが気が合う理由が垣間見えた気がする。
    今、どこの大学でも探検部は存続が難しいと聞いている。探検は壮大な回り道だから、タイパ重視のデジタルネイティブには敬遠されがちなんだとか。もったいないなぁ。

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    2023年01月04日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    謎の本である。

    買って読んでおいて、この感想は?と思うのだけど、まぁそんな予感で買ったとも言える。
    まず、ターゲットの子ども、とはどれくらいの年齢を対象にしているのか。
    受験のこととか、スマホの質問なんかが入っているので、小学校高学年から中学生くらいなのかなーという感じがする。

    質問が「積極性がないとダメか?」とか「大人になるって楽しいか?」というものなので、子どもの側は至って素朴なのだ。

    だけど、「迷回答」してくれる作家陣のラインナップが、ちょっと不思議。
    角田光代さんとか、三浦しをんさんは、あぁ!となるかもしれないが……。

    素朴な質問に、しっかり「迷回答」するものだから、なんだかもはやエッセイ味まで出て来る。
    妙味?の一冊。

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    2022年12月25日
  • 【カラー版】辺境中毒!

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    弟の結婚式に参加するために異国の僻地から頑張って帰るとこ面白い!
    長らく日本語を喋ってないのと田舎生活に順応したせいで、新幹線の速さにビビったり日本語の受け答えが出来ず囲まれた親戚たちに怯えたりする。
    そこまでして冒険する作者に、大いにドン引きしながらも読み進めてしまう。

    後半の「エンタメ・ノンフィクション」というジャンルを提案する部分には分かりみしかない。

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    2022年12月13日
  • 腰痛探検家

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    ネタバレ

    しつこい腰痛と悪戦苦闘の約1年半。読んでいると自分も腰が痛むような気がしてくる。
    整形外科、整骨院、整体、謎の治療院、鍼灸院、理学療法、東洋医学、心療内科までフルで受けているのにこれといった結果が出なかったのは不思議だった。治療法を探して途方に暮れる気持ちがよく分かる。
    高野さんの場合は荒療治っぽい感じで水泳に通い続けて次第に良くなっていったということだが、筋力がついたと同時に時が経ったことも多少影響してるだろうなと予想。
    何度も声を出して笑ったはずなのに具体的に何で笑ったのか覚えてない。腰痛についてしか書いてないのに面白かったなぁ。

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    2022年12月07日
  • イスラム飲酒紀行

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    前から知っていたことだが禁酒なんて国民が守るわけがない。全国民当たりの飲酒量で上位を占めるのはメキシコでもロシアでも無くイスラム圏が占めている。
    興味深い紀行文だ。

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    2022年11月27日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    ネタバレ

    この本では、
    「現代の辺境地域」と「日本の中世」に共通する
    行動や習慣を面白がる所から
    対談が繰り広げられていきます。    

    日本の中世と
    アジア・アフリカ諸国の共通点で
    興味深かったのが、

    1.倫理観
    日本の中世では複数の法秩序が重なっていたように、
    現代のアジア・アフリカ諸国でも
    近代的な法律と伝統的・土着的な法や掟が
    ぶつかり合い、それが相反しながら社会で成立している。

    2.未来の概念
     日本語の【先日・後回し・先々・後をたどる】は、
    「アト」「サキ」を使った言葉で
    未来と過去を指す正反対の意味がある。

    ソマリ語でも同じように使う「アト・サキ」に当たる言葉がある。

    日本の中世では未来はアトで背中側、サキは過去の意味しかなかった。

    3.恋の歌
    日本の平安貴族のように
    ソマリ人は恋愛の作法としての詩歌が伝統として残っており、
    歌を詠むことが男性のたしなみとなっている。

    放牧中に少し離れた所から歌を投げかけているらしい。



    まったく離れた時代や国で
    起こる人間の行動が
    似通ってくるということが面白く紹介されています。


    世界の辺境と呼ばれる人たちや
    中世の人が何故そう考え、
    行動するのかがわかってくると
    少し親近感が湧いてきました。

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    2022年11月18日