高野秀行のレビュー一覧

  • 未来国家ブータン

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    半鎖国国家ブータンの紀行記。
    いつもながらの安定した内容。

    書かれたのが2012年。今のブータンはどうなっているのだろうか。この時点で農村から都市部への人口流出率は世界でもトップクラスとのこと。近代化を第一の目標にしている国ではないが、様々な弊害?が発生しているだろう。現実的な問題だと思う。

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    2018年08月11日
  • 恋するソマリア

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    これも待望の一冊!

    前作『謎の独立国家ソマリランド』の続編です。

    今作は、更にソマリランドにハマっていこうとする筆者の、お客様から脱しはじめたと言える、ソマリ人との密な交流と、やはりお客様だからこそ遭遇する危険、という二つの側面がある。

    家庭の顔や、前作で登場したワイヤッブやハムディのその後。
    また南部ソマリアの危険地帯に潜入という後半部分も非常に面白く読める。
    というのも、やっぱり書き手のキャラクターが絶妙で、命を賭しての場面と、便秘に苦しむ場面のダブルブッキングなんかは、もう笑うしかない。
    そして、そんな高野さんだから、きっとソマリランドはより魅力的に写るのだと思う。

    このシリーズ

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    2018年07月01日
  • 異国トーキョー漂流記

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    世界を旅する作家・高野さんが日本で出会った外国人との交流を描いた本書。著者の本は初読だが、ぶっ飛んだ行動原理や出会った外国人たちの奇想天外ぶりで楽しく読めた。秀逸なのはスーダン人マフディとの交流。盲目でありながら日本のプロ野球をこよなく愛し、ハンデを物ともせず人生を謳歌する彼の姿は眩しい。反面、ペルー人ウエキやイラク人アリーの話は国際情勢や違法斡旋ビジネスが暗い影を落とす何とも切ない読後感。自分も外国人と接する仕事だが、メールとチャットがメインで会話はからっきし。著者の言う"国際人"とはほど遠いなあ…。

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    2018年06月20日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    ネタバレ

     早稲田大学探検部の著者のデビュー作である。

     デビュー作ということもあって、文章表現などは洗練されていないが、アフリカ現地の情景を現せていないわけではない。逆に、荒削りな表現が荒々しいアフリカとマッチしていたりもするか。

     秘境探検の小説が数少ないなかで、著者の作品はエネルギーに満ち溢れてはいるが、動物など生き物に対し、少し残念な表現(もう少しストレートに言うと、愛が全く感じられない、動物などの生き物の命を頂いて人間は生かされているという有難さの観念がない表現)が多く見受けられ、そんな言い方するかー、という場面にしばし出会う。ここらが、もう少し後の作品になれば、人間味も増し、よりよいもの

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    2018年06月04日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    前回のハードボイルド室町時代よりこちらの方が好きかも。書評集とか書評対談って読むと案外面白くなくて、読んだことがある本以外は興味湧かないのが事実。でもこの本は掲載されている本を読んでもらう事を前提で書いていないです。読めんだろうと思う位長い本もありますし。
    二人が読んだ本に対して話す内容として、歴史や人類学の枝として持論を主として話を展開しているので、単純に興味深い読み物として魅力的。
    不思議な民族や過去の興味深い歴史を垣間見せてくれます。

    早く高野秀行の本でないですかな。面白かったけれどやはり対談じゃなくて本読みたいですよ。純粋な新作ってアジア納豆が最後なんじゃないでしょうか。早よ出してく

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    2018年06月01日
  • 間違う力

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    高野秀行といえば最近TVにも出て、かなりの有名人になりました。昔、「幻獣ムベンベを追え」では面白かったけどこの本で終わりだろうと漠然と思っていました。まさかここまで生き残るとは・・・。
    そんな高野氏のある意味出鱈目で、しかも本人にとっては合理的であった過去の行動が色々書かれています。ある意味彼の本を読んできたものにとっては、ダイジェストを読んでいるようなものかもしれません。
    彼は探検家でも冒険家でもないと思います。ではなんなのか?というと、人を笑わせたくて笑わせたくて血眼でネタを探している作家だと思います。
    平易な文章でさくさく読めつつも、決して軽薄ではない文章には本への愛情が感じられます。勝

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    2018年05月26日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    筆者のモットーである「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」をまさに体現したようなこの本。
    国民総幸福量(Gross National Happiness)がとても高いとは聞くけれど、でも半鎖国体制を敷いているがために情報が少ない魅惑の国ブータンを自分の足で歩き、
    現地の人と積極的に触れ合うことで得たブータンの生(なま)の情報が面白おかしく綴られた良書でした。
    僕も含め旅行好きの人にとって、筆者の高野さんがブータンでやったことは読んでいてとてもうらやましく、自分もブータンに行ってみたいという衝動に駆り立てられます。

    この本はしかし、単なる面白おかしい旅行

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    2018年05月08日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    外国人観光客があふれかえる今日この頃。そんな観光客ではなく、日本に移り住んで何年、何十年という外国人に取材、彼らがふだんどんな食事をしているのかが書かれています。食事の話のみならず、彼らが日本に来た経緯、コミュニティの形成、日本の良いとこ悪いとこ。

    タイトルに「移民」という言葉を使った理由、その言葉に強い拒絶反応を示して取材を断られたケースもあるという追記も含め、終始興味深く読みました。

    とにかく辺境を好む高野さんのこと、取材先に選んだ町やコミュニティが面白い。日本の飲食店のまかないは、たいていの場合、店で出される料理と違うという話など、そんなことないでしょ、ちょっと決めつけすぎではと思わ

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    2018年03月19日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    ‪2018年11冊目。ユニークというか、マニアックな旅をする著者。純粋に面白いルポでは終わらず、民族主義やら国際関係やら、勉強になります。西サハラについて、詳しく知りたくなりました。‬
    ‪表題作がそんな感じの一方、アジア・アフリカ奇譚集のような、「不思議な体験談」にも引き込まれました。世にも奇妙な物語的な出来事というか。‬
    ‪自分の身の回りにも、おかしな出来事はちらほらあるのだから、こんなに広い世界の中では、奇妙な出来事がきっといっぱいあるはず。‬
    なかなか遠出できないからこそ、本ってありがたい。疑似体験できます!

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    2018年03月17日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    人々を知る上で、言語・音楽・食、が大切だ、と何度も書いてあったが、ものすごく納得した。どの国にいてもその3つを披露するととても盛り上がる。
    高野秀行に感化されてるのか何なのか、私も旅する際はその3点を無意識に大切にし、現地の人々の生活、様子を学んでいる。

    ソマリ人はプライドが高く、取っ付きにくそうというイメージが形成された。

    20年以上続く紛争のため政府がないが故にすべてが民営化され、ソマリア内でもソマリランド・プントランド・南部ソマリアという国を成しているのが面白い。

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    2018年03月06日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    ソマリにいくら恋しても追いかけても報われない。

    片思いながら少しずつソマリの全貌が見え始めた作者の情熱が伝わってきた。

    本当の意味で命をかけて書いた本だからこそ、ここまで面白いのだろう。

    一つひとつの描写に作者の一喜一憂やソマリへの愛が感じられる。このまま潜入を続けてほしい。
    なにか大きな成果が出る気がする。

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    2018年02月21日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    世界でも珍しいソマリランド研究の第一人者高野秀行。というか大抵第一人者になってしまう隙間家具文筆家とも言えます。あまりにもレアな研究過ぎて誰とも話題を共有できない。そこで室町時代の日本とソマリランドや辺境の軍事政権の在り方が似ているという事になるわけですが、それが本になってしまうあたり訳が分からずもさすがであると言わざるを得ないでしょう。そもそも室町時代に興味ないので何とも言えませんが、文面から立ち上る水を得た魚のような高野氏のテンション。知り合いの子供が友達作ったみたいなほんわか感覚が有ります。よかったねえ高野君。正直興味の薄い領域だったので評価しがたいところが有ります。日本史好きの素養が欲

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    2018年01月15日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    ネタバレ

    砂漠でのマラソンなんてものが存在することを知らなかった。ヒョイと行けちゃうのが凄い。
    みんなでルートを修正し助け合いながら砂漠を走っているのが、個人競技なのにチームプレイになっていて面白かった。
    絶対走りきれないと思ったのに、本当にここぞという時に神がかった運を持ち合わせている気がする。
    外国語ができないのがコンプレックスって書いてあったのには驚いた。話す気のある人と意思疎通できているなら何も問題はないような気がした。
    その他の短編も興味深く、こういう細かい話が他にも沢山あるんだろうなと思うし読んでみたい。

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    2017年09月02日
  • またやぶけの夕焼け

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    著者の現時点で発行されている文庫本は読破した模様。故船戸与一氏の宿題だった小説を著した著者の思いはいかばかりか。少年小説というのは良く考えると難しいものだと思うが、主人公・阪野ヒデユキ君はそのまま高野氏を反映させているように感じた。永遠の少年ってことでどうでしょう? 自分も著者と同級なので、時代背景が目に浮かんでくる。近所には小学年代の子どもが多く、学年を超えて遊んでいたっけ。そして、リーダー格の6年生が卒業するのを淋しく見送ったのを思い出す。

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    2017年08月20日
  • またやぶけの夕焼け

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    内容(「BOOK」データベースより)
    探検冒険、野球にプロレス、虫捕り、火遊び、秘密基地…。遊びは遊びじゃねえんだ!?70年代少年小説の傑作。

    小学生の時は空き地やどぶ、林や工事現場ですら冒険の対象でした。毎日何かしらろくでもない遊びをしていたけれど、それがとても楽しかった。丁度ファミコン黎明期の子供なのでゲームにも狂っていましたが、虫取りや魚釣りにも夢中でした。
    この本は主人公が「かっちゃん」というちょっと勝手で変わり者だけれども、全力投球で遊ぶ1歳上の友人に心酔して毎日遊んで遊んで遊んで遊びつくす物語です。虫取りの話しと、ゴルフを勝手にアレンジして新たな遊びを開発するくだりは自分にも覚え

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    2017年08月14日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    ソマリアの中身がよくわかる内容。
    本書をおいて現在のソマリアに詳しいものは他にはないと思われるが、文章が冗長で読みづらい。

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    2017年08月12日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    ネタバレ

    若い頃から世界各地と飛び回り実際に経験したことを本にしているライターで、今回は西サハラ地区で開催されるマラソン大会に参加したという内容だった。
    西サハラ地区自体聞いたことある程度であったが、モロッコから独立できず停戦状態にある地域で、そういういきさつからモロッコはアフリカで唯一アフリカ連合に所属していない国となっている。
    そんなモロッコから独立を目指すイベントの一環として開催された砂漠の中のマラソン。
    非常に面白く描かれており、その地域にことも知ることができ面白かった。

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    2017年08月09日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    GNPではなくGHPを目指すという小王国ブータン、美男美女の国王夫妻の来日も記憶に新しい。
    著者はひょんなことからブータンに滞在してその幸福度を実感していく。
    教育はすべて無償(素晴らしい!)
    小学校からの英語教育、と聞けば日本人はもう真似したくて仕方ないだろう。だが実は多民族国家ゆえに英語を共通語にするしかないそうだ。
    国民の幸福度が高いのも何だか嘘くさいと思ってしまう。

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    2017年07月31日
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    この著作は、ある意味すごい著作です。タイトルと中身の間衛星がちょっと普通じゃない。これで一つの著作として成り立たせてしまうところが高野マジックかもしれません。

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    2017年07月05日
  • 世界のシワに夢を見ろ!(小学館文庫)

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    この筆者も割と好きで、こういう辺境の地や途上国の奥地での旅行記が好きなので読みました。
    大学で探検部だった筆者が、世界の辺境に行った時のエピソードを書いた短編エッセイ集。
    主に南米やアフリカだが、日本での話も載っている。
    結構面白いエピソードなんだが、シラミが頭に沸いたというエピソードでは、なぜこの人は鏡を見ないのだろうと思った。
    見た目を気にしない人だったのかしら。

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    2017年07月09日