高野秀行のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これも待望の一冊!
前作『謎の独立国家ソマリランド』の続編です。
今作は、更にソマリランドにハマっていこうとする筆者の、お客様から脱しはじめたと言える、ソマリ人との密な交流と、やはりお客様だからこそ遭遇する危険、という二つの側面がある。
家庭の顔や、前作で登場したワイヤッブやハムディのその後。
また南部ソマリアの危険地帯に潜入という後半部分も非常に面白く読める。
というのも、やっぱり書き手のキャラクターが絶妙で、命を賭しての場面と、便秘に苦しむ場面のダブルブッキングなんかは、もう笑うしかない。
そして、そんな高野さんだから、きっとソマリランドはより魅力的に写るのだと思う。
このシリーズが好きなので、嫌がらずソマリランドにハマっていって欲しいと願う、今日この頃。 -
Posted by ブクログ
前回のハードボイルド室町時代よりこちらの方が好きかも。書評集とか書評対談って読むと案外面白くなくて、読んだことがある本以外は興味湧かないのが事実。でもこの本は掲載されている本を読んでもらう事を前提で書いていないです。読めんだろうと思う位長い本もありますし。
二人が読んだ本に対して話す内容として、歴史や人類学の枝として持論を主として話を展開しているので、単純に興味深い読み物として魅力的。
不思議な民族や過去の興味深い歴史を垣間見せてくれます。
早く高野秀行の本でないですかな。面白かったけれどやはり対談じゃなくて本読みたいですよ。純粋な新作ってアジア納豆が最後なんじゃないでしょうか。早よ出してください、待ちきれないです。 -
Posted by ブクログ
高野秀行といえば最近TVにも出て、かなりの有名人になりました。昔、「幻獣ムベンベを追え」では面白かったけどこの本で終わりだろうと漠然と思っていました。まさかここまで生き残るとは・・・。
そんな高野氏のある意味出鱈目で、しかも本人にとっては合理的であった過去の行動が色々書かれています。ある意味彼の本を読んできたものにとっては、ダイジェストを読んでいるようなものかもしれません。
彼は探検家でも冒険家でもないと思います。ではなんなのか?というと、人を笑わせたくて笑わせたくて血眼でネタを探している作家だと思います。
平易な文章でさくさく読めつつも、決して軽薄ではない文章には本への愛情が感じられます。勝手に色々していながら独りよがりになりきれない優柔不断さ。これが一過性の面白さではなく、地で行く面白さの一つの要因だと思います。
そんな彼がどれだけの勘違いやトラブルを発生させ、結果今の高野秀行が出来上がっているかが描かれております。新味はありませんが、楽しく読みました。 -
Posted by ブクログ
筆者のモットーである「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」をまさに体現したようなこの本。
国民総幸福量(Gross National Happiness)がとても高いとは聞くけれど、でも半鎖国体制を敷いているがために情報が少ない魅惑の国ブータンを自分の足で歩き、
現地の人と積極的に触れ合うことで得たブータンの生(なま)の情報が面白おかしく綴られた良書でした。
僕も含め旅行好きの人にとって、筆者の高野さんがブータンでやったことは読んでいてとてもうらやましく、自分もブータンに行ってみたいという衝動に駆り立てられます。
この本はしかし、単なる面白おかしい旅行記ではなく、ブータンという国の成り立ち、文化、民族、チベットとの関わりなど、高野さんが足で得た情報が多く綴られている他に、生物多様性の問題について切り込んでいる点も興味深かったです。
毎日たくさんの動物や植物が絶滅していく昨今、なぜ多くの種を残すことが重要なのか、なぜブータンという国は種を残す環境として最適で「生物多様性の聖地」とも呼べるのか、そしてそういう環境がどうしてブータン国民に幸福をもたらすのか、その謎に迫っています。
ブータンは、「周回遅れのトップランナー」とも呼ばれているそうです。
世界各国が競うように近代化していく中、鎖国をしていた(いまも半鎖国体制の)ブータンは近代化が遅れたが、環境保全や生物を大切にする思想など独自路線を貫いた。
資源を酷使して近代化した先進国は、今度はロハスだとか環境保全だとか国民の幸福の重要性といった、経済合理性を越えた「最先端の思想」にたどり着いた。
その結果、一周回って、ビリを走っていたブータンに追いついてしまった、という先進国への皮肉を込めた呼び方でもあるそうです。
謎が多い分、魅力的な国ブータン。
この国に興味がある方はぜひ読んでみてください。 -
Posted by ブクログ
外国人観光客があふれかえる今日この頃。そんな観光客ではなく、日本に移り住んで何年、何十年という外国人に取材、彼らがふだんどんな食事をしているのかが書かれています。食事の話のみならず、彼らが日本に来た経緯、コミュニティの形成、日本の良いとこ悪いとこ。
タイトルに「移民」という言葉を使った理由、その言葉に強い拒絶反応を示して取材を断られたケースもあるという追記も含め、終始興味深く読みました。
とにかく辺境を好む高野さんのこと、取材先に選んだ町やコミュニティが面白い。日本の飲食店のまかないは、たいていの場合、店で出される料理と違うという話など、そんなことないでしょ、ちょっと決めつけすぎではと思わなくもないところが若干ありますが、それでも楽しい高野さん。いっぱい読んで飽きてきたかもと思うけど、まだまだ読めそうです。 -
Posted by ブクログ
世界でも珍しいソマリランド研究の第一人者高野秀行。というか大抵第一人者になってしまう隙間家具文筆家とも言えます。あまりにもレアな研究過ぎて誰とも話題を共有できない。そこで室町時代の日本とソマリランドや辺境の軍事政権の在り方が似ているという事になるわけですが、それが本になってしまうあたり訳が分からずもさすがであると言わざるを得ないでしょう。そもそも室町時代に興味ないので何とも言えませんが、文面から立ち上る水を得た魚のような高野氏のテンション。知り合いの子供が友達作ったみたいなほんわか感覚が有ります。よかったねえ高野君。正直興味の薄い領域だったので評価しがたいところが有ります。日本史好きの素養が欲しい!
-
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
探検冒険、野球にプロレス、虫捕り、火遊び、秘密基地…。遊びは遊びじゃねえんだ!?70年代少年小説の傑作。
小学生の時は空き地やどぶ、林や工事現場ですら冒険の対象でした。毎日何かしらろくでもない遊びをしていたけれど、それがとても楽しかった。丁度ファミコン黎明期の子供なのでゲームにも狂っていましたが、虫取りや魚釣りにも夢中でした。
この本は主人公が「かっちゃん」というちょっと勝手で変わり者だけれども、全力投球で遊ぶ1歳上の友人に心酔して毎日遊んで遊んで遊んで遊びつくす物語です。虫取りの話しと、ゴルフを勝手にアレンジして新たな遊びを開発するくだりは自分にも覚えが有って懐かしく思いました。
そして小学校6年になると小学生でなくなる不安ありました。制服を着てというのが憧れつつも窮屈になりそうな漠然とした怖さを感じていました。
高野秀行さんの子供の頃の原点を見たような気がしました。 -
謎の独立国家ソマリランド
- カート
-
試し読み