高野秀行のレビュー一覧

  • 怪しいシンドバッド

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    なんだか解説ばっかりほめているような気もするが、まったく高野さんの文庫はどれもこれも解説が良い。この本は大槻ケンジ。高野さんとは同い年だそうで、共感たっぷりに高野本の魅力を熱く熱く語っている。

    「共感したくなる等身大の人間味と、共感しかねる危険野郎としての無茶とが、類い希なユーモア感覚で奇跡のように繋がっている」「このアンバランスな人物像こそが作者最大の魅力であるのだ」 う~ん、お見事!

    ついでにもひとつ、中味と関係ないことを言うと、このカバー絵はいただけない。

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    2013年05月31日
  • 腰痛探検家

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    著者の高野秀行は、慢性的に腰痛を患っており、その治療のためにあちらこちらの医者で治療するといった闘病記である。腰痛は本当につらいが、読んでいて悲痛な感じがあまりしないのは、筆者の個性というか、書き方のせいなのだろう。高野流のおもしろさはあるが、感心や感動とは縁遠く、せいぜいあの関野吉晴と知り合いなんだ!ということに少し驚いたり、なかなか腰痛は治らないという点に同感するくらいで、私にとって高野秀行本としてのお勧め度は低い。

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    2013年05月25日
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    未知の生物を探しに行くという高野秀行お得意の探検記であるが、この本はいけない。未知の生物は見つからない失敗に終わるのが普通で、どう取り組んだかを語り、それが大真面目で精一杯頑張るところがいいのだが、この本はそこまでいかない失敗である。本にすべきでない内容ともいえる。著者らしさの語り口はおもしろくてどんどん読めるが、なにしろ内容がいまいちなので残念な本である。

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    2013年04月23日
  • イスラム飲酒紀行

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    アル中(たまにヤク中)瀬戸際の著者が、イスラム圏にて酒を飲む話。ざくっと言うとただそれだけなのだが、普段怒っている、または泣いているイスラム圏の人々しか見慣れていない我々には、イスラム圏の人々がより近く、人間的に見える本だと思う。文化、言語、肌の色等違うところは多くあっても、我々は同じ人間なのだ。
    随分とざくっとした感想になってしまった。。

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    2013年02月28日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    ブータン、GNHは知っていましたが本当はどんな国なんだろうと気になってました。
    秘境で文明が遅れているからとマイナスイメージもありましたが、良い国じゃありませんか。
    両大国に挟まれ、大変かもしれませんが最後に残るのはこの国なのでしょうね。

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    2013年02月26日
  • 【カラー版】神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記

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    東京から沖縄波照間島までの自転車の旅の記録。ゆるい感じで旅してますが、もっと内容詰め込めたような…でも自転車旅はいいね。

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    2013年02月06日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    ブータンは日本のずっと未来を行っている。生物多様性、環境、地方自治・・・・そして、雪男。

    なんだかまじめな調査報告を依頼された著者だけど、UMA(未確認生物)の大家の著者の関心はもちろん雪男。雪男の目撃談を求めて仕事は横に置いて、聞き取りを進める。そしてその結果は・・・・・。

    ブータンっていい国だなー。

    残念だけど、かつての著者の「熱さ」が感じられない。ムベンベを追ったり、ミャンマーの密林を歩いた時のあの熱さはどこに行ってしまったのか? かつては、本から、そのページからものすごい熱気が立ちあがっていた。その熱気を感じることが出来なかった。
    それが歳をとることなんだったら、わかるけど、残念

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    2012年11月24日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    やっと読み終えた~~~^^;面白くなくはないんだけど併読していたこともあってなんだか切れ切れな感じでぼちぼち読んだ。
    生物多様性をテーマにブータン国内を1ヵ月かけて闊歩した高野さんのルポ。
    高山病にかかったり酷い下痢で苦しんだり激しい二日酔いだったり
    大変な思いをしながらもどこか彼はいつも楽しそうだ。
    たぶん辺境探検家の血が騒ぐのだろう(笑)
    ブータンは八王子市に相当する人口。
    国王も先日ご夫婦で来日され日本では有名だけど
    イケメンってだけじゃなく国をくまなく歩き国民のために土地の登記状態を調べたりするらしい。
    まるで水戸黄門という高野さんの例えが可笑しかったけれど。
    ブータンという国は例えて

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    2012年11月09日
  • 怪獣記

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    トルコのクルド人地区にあるワン湖に未確認生物を探しに行く話。見間違いやウソのあって結局正体はわからない。ガス説が一番説得力があった。

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    2012年10月20日
  • 【カラー版】辺境中毒!

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    探検家タカノさんのダイジェストのような感じ。気楽なエッセイから危険と隣り合わせのルポの裏側、辺境についての書評、対談などなど。
    特に書評は良い。

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    2012年09月12日
  • 【カラー版】神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記

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    インド入国を願い、自転車でお遍路の旅へ。
    内容は正直あまり期待通りではなかったけれど、
    各地に住む高野さんの友人達に興味をひかれた。
    中でも屋久島の彼はぶっとんでいてとっても面白い!彼とのエピソードを本にしてくれないかなぁ。

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    2012年09月01日
  • イスラム飲酒紀行

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    イスラム文化圏でも酒を飲んでいる人間はいるが、それは裏表があるというより、イスラムが伝わる前の土着文化にあった飲酒習慣の上にイスラムが上書きされた結果であることがわかる。言われてみれば、あれだけ広範な地域にまたがった世界宗教なのだから、それ以前の文化があったのは当然なのに今更のように思い当たる。

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    2012年08月28日
  • 怪しいシンドバッド

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    高野秀行氏の僻地旅行記の小ネタ集。小ネタといっても普通の人にとっては一生に一度あるかないかという出来事のオンパレード。毎度の如く高野さんのハチャメチャぶりに笑わされます。

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    2012年08月17日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    ネタバレ

    話題のブータン秘境見聞記。私は雪男にあまり興味がない。しかし読むほどに幻の生物探求に引き込まれる。
    のろのろ亀さんが、気がついたら一回りしてきた私たち(?)のような汚染された先進国の一歩前にいて、説得力あるそのパワーに近寄りたい・・というか知りたい・・という気分の昨今、ぴったりの本である。

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    2012年07月08日
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    辺境冒険作家の高野秀行が、インドに棲むという怪魚「ウモッカ」に挑むガチンコ探検ドキュメンタリー。

    『ワセダ三畳青春記』『幻獣ムベンベを追え』ときて、3冊目の高野作品。
    1・2冊目が青春真っ盛りの冒険譚だったせいか、「高野さんもすっかりオヤジになって…」という感が否めないが、それでも猛烈な探究心と情熱は健在。ウモッカの唯一の目撃者であるモッカさんの人柄と、相棒「キタ」の活躍も光る。

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    2012年06月15日
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    これもネタバレせずに書くのが難しいです。
    高野さんの旅行記なんですけど、ぶっ飛んでますw
    好き嫌いが分かれるタイプの本です。
    僕はそういうのが許せるたちなんで好きです。

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    2012年05月26日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    ブータンの国王はすごいですね。全国各地を自らの足で歩き回り区画整理をしたり徴税の特例免除を決めたりと・・・。
    そして環境立国と文化保護の政策もダライ・ラマの理想を追求する形で独自の発展を遂げて成功している。
    だてに世界一幸福な国といわれているわけではありませんね。
    高野さんのこういった未確認生物(本作では雪男)を追いかけながらも世界の辺境各地を描写してくれる旅行記は最高ですね!
    ブータンのいい面だけを取り上げて悪い面はあまり書かずに隠しているのかもしれませんが、それでも是非ブータンに一度足を踏み入れてみたくなりました。

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    2012年06月15日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    最初は、高野さんは本当にいつでもバカだなぁ・・・と笑っていたけれど、意外にもかなりマジメな本だった。
    特に、同行していたお役人の若い衆の、素晴らしい気の利かせようにはぐっときた。こういう人たちが国の将来を真剣に考えて、自分の利益より国の行く末を優先してモノを考えてるとか、まさに桃源郷。汚れた国に住んでる身としては、なんかの冗談かと思ってしまうほど。
    そして、日本でも大フィーバーを起こした、あのハンサムな王様は、ブータンでもものすごい人気なのだそう。。。やはり。。。王様とお妃様の崇高さにしても、本当にこんなに素晴らしい人がいるのかというような気がしたものだ。
    ブータン、行ってみたい気がしてきた。

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    2012年05月05日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    ムベンベ、イスラム飲酒紀行の高野さんのブータン紀行。ブータン政府の公式プロジェクトである生物多様性調査、という名目で雪男を探しに行くのです。
    その活動を通じて、ブータンという国がどういう風になりたっているのか、そこにどんな人達がどう暮らしているのかを、なんだかとってもうらやましい感じで描く。
    守ろうとするもの、発展しようとするものを、みんながわかっている印象です。豊かさとは選択の多用性だという話がありましたが、逆にブータンは選択肢のなさから幸福を見出しているようです。僕らの価値観では、それは幸福に見えないかもしれないけれど、ブータンはそれを「選んだ」国だと。あれ、雪男の話がどっかに行っちゃった

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    2012年05月05日
  • イスラム飲酒紀行

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    そうだよ。
    どこにいても酒が呑みたいだけなんだ!(笑

    と同感する一方で、イスラムな国でもひたすら酒を求めるその執着に脱帽いたしました(笑

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    2012年06月26日