高野秀行のレビュー一覧
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イスラム国家で酒が飲めないかと思うとさに非ず~§1紛争地帯で酒を求めて-2007年森カメラマンと凶獣を探しにパキスタン経由でアフガニスタンに行く予定が,搭乗客が少なくてパキ航が欠航となり,一流ホテルでも酒を出さない。大学生に訊くと医者の診断書で酒を手に入れられる。パーミットプレイスには男が殺到している。アフガニスタンのカラオケ・バーではお持ち帰りの中国人女性がいて,ビールを飲んで25ドルから12ドルに負けさせた。-§2酔っ払い砂漠のオアシス-妻を連れてチュニジアに来て,常温で呑むとしたらロゼワイン。ビールを飲んでも爽快感がないのは,のべつ呑んでいるからだと気付く。砂漠のオアシス・バーで水とナツ
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【本の内容】
20
07年1月、ある願いをかなえるため著者は愛車キタ2号にまたがりお遍路の旅に出た。
あらゆる神仏に祈りつつめざすは日本最南端の島・波照間。
参るは、饅頭の祖神、野球塚、たぬき大明神、鯖大師に摩崖クルス、世界遺産の聖地・斎場御嶽。
四万十川でカヌー、波照間で釣りにも挑戦。
それは日々が驚きに満ちた日本再発見の旅。
寒風の冷たさが人情の温かさが染みる感動の旅。
愉快爽快な55日間の写真日記。
[ 目次 ]
第1週 1月15日~1月20日(東京~浜松)
第2週 1月21日~1月26日(浜松~奈良)
第3週 1月27日~2月1日(奈良~甲浦)
第4週 2月2日~2月8日( -
Posted by ブクログ
トルコ東部の湖に生息している(と言われている)、謎の巨大生物「ジャナワール」を捜索するノンフィクション作品。
舞台こそ海外なのだが高野作品にしてはスケールが小さいというか、移動らしい移動といえば湖の周りを一周しただけ。やっていることも関係者や住民への聞き取り調査ばかりで、若干の物足りなささえ感じてしまった。でもまさか最終章であんな展開が待っているとは…
やはり高野氏には騒動とか一悶着を引き寄せる、強力な何かを持っているのだと思う。おそらく彼じゃなければ、ここまでドラマチックな展開にはならなかったハズだ。いつもながら(こんなチープなテーマでも)一気に読ませる文章力はさすがである。 -
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旅行中だろうと、飛行機の中だろうと、アルコール禁止のイスラムの国だろうと、とにかく酒が飲みたい。
酒飲みのそんな心の叫びを体現した一冊です。
酒の美味しさって味&酔えることに加えて、大なり小なりある後ろめたさにあると思うのです。
その背徳スパイスが、禁酒のイスラーム圏ならより効いてくるわけです。
しかも、禁酒のはずなのになぜか手に入るイスラムの地酒とならば、なおさらのこと。
酒をテーマにしてて、実際、イスラムの国々で酒を探すことに内容のほとんどが費やされていますが、本そのものはちゃんとした旅行記です。
むしろ酒を通じて、イスラム文化にうまいこと切り込んでいることが面白い。
とにかくイスラム -
Posted by ブクログ
パキスタン、イラン、シリア、ソマリア、トルコ、チュニジア、アフガニスタンなどちょときくと危なそうなエリアに著者高野秀行氏がどうやって酒を飲んだのかというお話を綴った旅紀行なのだが、あきれるほど酒への執着が凄い著者が本能でのように酒を売る人たちを見つけまた酒を飲む人たちと出会う様は痛快で読んでいて思わず微笑んでしまった。
トルコなどをのぞいて、イスラム圏は危ない、怖い、分からないという部分が先にたち親しみを持つ事はまずないのだが、やはり人間は人間酒を取り巻く人間臭い部分はどこに住む人間にも必ずあり、面白くまたいい人たちもいるのだろうなあと思わせてくれる作品だった。 -
Posted by ブクログ
古本で購入。
『怪魚ウモッカ格闘記』でインドにやむを得ず不法入国してしまったため、入国禁止になってしまった高野秀行。
色んなツテから事態の打開を図るけど、他力本願だけではいかん。
よし、沖縄へ自転車お遍路旅をしよう!
旅路で出会う神仏に「インドに行かせてください」と願うため、東京から沖縄へチャリンコで南下するのであった。
という、スタートからしてよくわからん本。
親戚や友人や探検部の先輩などの家に厄介になりながらの旅日記。
全体的なユルさが何だかいい。高野用語「アジワン(「つながれていないアジアのワンコ」の略)」の響きに噴いた。
「やりたいこと、やらなければいけないことがどんどんたま