高野秀行のレビュー一覧

  • 異国トーキョー漂流記

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    東京での話なのに、知らない日本を見てるみたいで面白かった。
    友人の国際結婚で両家の距離感を埋めるのに一役買った話はあたたかい気持ちになった。形式に縛られず心のこもった、かつ気取らないスピーチができるのは高野さんらしいなぁと思う。人と人を繋げることができるのは長所ですよね。
    人生が交差するのを見せてもらう中で、人との仲は会った回数では決まらないんだな、というのはすごく感じる。

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    2019年05月22日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    高野秀行の本に興味があったのと、タイトルに惹かれて読んでみました。2人とも博識で、切り口も斬新でなかなか面白い対談集。2人の著作自体も読んでみるべきですね。まずはやはり怪獣ムベンベから、かな?日本の歴史も、ほとんど興味ないのだが、中世史は面白そうです。

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    2019年04月18日
  • こどもをぐんぐん伸ばす「将棋思考」 - 「負けました」が心を強くする -

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    今まで色々と見聞きしていたこととほぼ同じような内容だったけど、著者は現役プロ棋士で将棋教室等で長年指導されてるということもあり興味深く読めた。

    なるほどなぁ、と思ったことをいくつか。

    ・「負けました」と言えるようになった子どもは言い訳をしなくなる。
    ・将棋は選択の連続。いい選択はいい人生を創りる。
    ・一緒にたのしめるようにルールやマナーを守るようになる。
    ・自分、相手、自分の三手思考。気づくと相手のことを考えるようになる。
    ・セルフジャッジなので揉め事を自分たちで解決する機会が増え、自主性が育まれる。
    ・情報化社会は高速道路。創意工夫、オリジナリティを育むべき。
    ・集中と俯瞰を両立させるた

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    2019年03月12日
  • 将棋「初段になれるかな」会議

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    気軽に読めて楽しい。大人向けで、ここまで下りてきてくれている本は初めてかと。強くなれる飲み会がまとまった本。
    p148「先手が6五歩ならば」は銀か桂の誤植?

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    2019年02月08日
  • イスラム飲酒紀行

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    親戚に酒乱の人がいたので基本的に酒飲みな人は好きになれないのだが、この本の著者も年中、酒のことばかり考えていてイライラする。
    しかし、そんな酒飲みな人は世界中にいて酒を酌み交わしその町の人からガードを下げて語り合える。
    のんべえ達を通してイスラムの文化を知ることができる本。
    イスラムは酒に厳しいはずなのに。

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    2019年01月13日
  • 異国トーキョー漂流記

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    高野さんの著作は結構読んでいるけど、その中でも読みやすかった一冊。読みやすかったということは、時間をかけずともさらっと読めるという意味。異国の人々と高野さんとの出会いと別れが描かれている一冊であるが、その舞台は東京であり、冒険先ではない。ということで高野さんからアグレッシブさはあまり感じられない。素の状態に感じられた。小説とエッセイの中間にあるお話のようだったが、高野さんの本にはよくある形なので、そこまで特筆すべきものはない。しかし、異国の人々を通して、日本を見つめなおす機能は確かに機能していたように思う。

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    2019年01月12日
  • 間違う力

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    「他人のやらないことは無意味でもやる」をはじめとする高野さんの十箇条を実際の行動を例にとって教えてくれる一冊。相変わらずばかばかしくて、とっても楽しく読んだけど、高野さんの知力、体力、運の強さには改めて驚嘆。身内にこんな人がいたら心配で仕方ないと思うけど、できれば引き続きこの路線で頑張ってほしい。

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    2019年01月03日
  • 間違う力

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    高野さんの新しい本出た❗と読んでみたら、8年前に出たのを出し直したものだった。未読だったから問題ないけど。
    高野さんがどれほど努力家で才能があるか(そしてとんでもないか)知っているので、高野さんの言うことを真に受けて実践してもなあ、一般人には厳しいよ、などと思いながら読んでいたのだが、良かった。
    気が小さいから人の言うことに従って生きてたけど、リーダーやってみたら案外楽だし、一人で好きにやったらもっと楽だ、とか、長期スパンでものを考えるな(だいたいその通りにならないんだから)とか、思いついたらとにかくやってみるとか、本当にそうだなと思った。
    特にテサロニキのブラインドサッカーの話は印象的だった

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    2018年11月23日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    ●学校の勉強や普段の生活からでは、全く馴染みのないソマリアについて書かれたルポルタージュ。まさに未知の世界のことが書かれていて面白かった。

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    2018年10月26日
  • 地図のない場所で眠りたい

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    両者の作品が好きなのだが、文体もテーマも大きく異なり、それを本人同士が理解した上で話し合う姿がファンにとってはたまらない。何をしているかではなく、何を書いているかで評価して欲しいという一文に作家としての矜持を垣間見た。

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    2018年10月12日
  • 間違う力

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    以前、単行本として刊行されていたものを加筆修正したもの。今まで読んだ内容ともリンクする話。

    てきとうでも「今、はじめる」ことが大事

    このセリフが全てを表してる。

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    2018年09月22日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    自分が絶対手にしないような本の内容を、読んだ人の感想や評価を聴いて、なんとなく読んだ気になった感が得られる本。

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    2018年09月06日
  • 恋するソマリア

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    謎の独立国家ソマリランドの続編。
    ソマリ語の通訳として府中刑務所に行くわ、ハムディはノルウェーに行くわ、相変わらず面白い。
    また、続編書くのかな。

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    2018年08月26日
  • 恋するソマリア

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    前作を知らなくても十分に面白いと思うが、前作を知っているとより楽しめる本。僕は前作よりも楽しく読んだ。
    こういう本にのめりこんじゃうと、僕までソマリアに恋している気分になる。

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    2018年08月26日
  • 未来国家ブータン

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    半鎖国国家ブータンの紀行記。
    いつもながらの安定した内容。

    書かれたのが2012年。今のブータンはどうなっているのだろうか。この時点で農村から都市部への人口流出率は世界でもトップクラスとのこと。近代化を第一の目標にしている国ではないが、様々な弊害?が発生しているだろう。現実的な問題だと思う。

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    2018年08月11日
  • 異国トーキョー漂流記

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    世界を旅する作家・高野さんが日本で出会った外国人との交流を描いた本書。著者の本は初読だが、ぶっ飛んだ行動原理や出会った外国人たちの奇想天外ぶりで楽しく読めた。秀逸なのはスーダン人マフディとの交流。盲目でありながら日本のプロ野球をこよなく愛し、ハンデを物ともせず人生を謳歌する彼の姿は眩しい。反面、ペルー人ウエキやイラク人アリーの話は国際情勢や違法斡旋ビジネスが暗い影を落とす何とも切ない読後感。自分も外国人と接する仕事だが、メールとチャットがメインで会話はからっきし。著者の言う"国際人"とはほど遠いなあ…。

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    2018年06月20日
  • 幻獣ムベンベを追え

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     早稲田大学探検部の著者のデビュー作である。

     デビュー作ということもあって、文章表現などは洗練されていないが、アフリカ現地の情景を現せていないわけではない。逆に、荒削りな表現が荒々しいアフリカとマッチしていたりもするか。

     秘境探検の小説が数少ないなかで、著者の作品はエネルギーに満ち溢れてはいるが、動物など生き物に対し、少し残念な表現(もう少しストレートに言うと、愛が全く感じられない、動物などの生き物の命を頂いて人間は生かされているという有難さの観念がない表現)が多く見受けられ、そんな言い方するかー、という場面にしばし出会う。ここらが、もう少し後の作品になれば、人間味も増し、よりよいもの

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    2018年06月04日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    前回のハードボイルド室町時代よりこちらの方が好きかも。書評集とか書評対談って読むと案外面白くなくて、読んだことがある本以外は興味湧かないのが事実。でもこの本は掲載されている本を読んでもらう事を前提で書いていないです。読めんだろうと思う位長い本もありますし。
    二人が読んだ本に対して話す内容として、歴史や人類学の枝として持論を主として話を展開しているので、単純に興味深い読み物として魅力的。
    不思議な民族や過去の興味深い歴史を垣間見せてくれます。

    早く高野秀行の本でないですかな。面白かったけれどやはり対談じゃなくて本読みたいですよ。純粋な新作ってアジア納豆が最後なんじゃないでしょうか。早よ出してく

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    2018年06月01日
  • 間違う力

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    高野秀行といえば最近TVにも出て、かなりの有名人になりました。昔、「幻獣ムベンベを追え」では面白かったけどこの本で終わりだろうと漠然と思っていました。まさかここまで生き残るとは・・・。
    そんな高野氏のある意味出鱈目で、しかも本人にとっては合理的であった過去の行動が色々書かれています。ある意味彼の本を読んできたものにとっては、ダイジェストを読んでいるようなものかもしれません。
    彼は探検家でも冒険家でもないと思います。ではなんなのか?というと、人を笑わせたくて笑わせたくて血眼でネタを探している作家だと思います。
    平易な文章でさくさく読めつつも、決して軽薄ではない文章には本への愛情が感じられます。勝

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    2018年05月26日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    筆者のモットーである「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」をまさに体現したようなこの本。
    国民総幸福量(Gross National Happiness)がとても高いとは聞くけれど、でも半鎖国体制を敷いているがために情報が少ない魅惑の国ブータンを自分の足で歩き、
    現地の人と積極的に触れ合うことで得たブータンの生(なま)の情報が面白おかしく綴られた良書でした。
    僕も含め旅行好きの人にとって、筆者の高野さんがブータンでやったことは読んでいてとてもうらやましく、自分もブータンに行ってみたいという衝動に駆り立てられます。

    この本はしかし、単なる面白おかしい旅行

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    2018年05月08日