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常識が覆され、新たな知が拓かれるガチンコ読書会! 「面白い本を読んだら誰かと語り合いたい」から始まった、辺境ノンフィクション作家と歴史家の読書合戦。意図的に歴史と文字を捨てた人々『ゾミア』、武士とヤクザが渾然として一体だった時代の『ギケイキ』、キリスト教伝道師をも棄教させた少数民族『ピダハン』……。古今東西の本を深く読み込み、縦横無尽に語り、通説に切り込む。読書の楽しさ、知的興奮、ここに極まれり!
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Posted by ブクログ
日本の歴史学者である清水克行と、辺境などを渡り歩くノンフィクション作家である高野秀行による読書対談。 前作に引き続き、異なる背景を持つ二人による対談は面白い。 そえぞれの知識、体験に裏付けされた着眼点から一冊一冊の本を掘り下げていくため、非常に読みごたえがある。 本書を読む前は全然興味がなかった...続きを読む「大旅行記」「ギケイキ」といった本についてもぜひ読んでみたくなった。
【「ここではない何処か」を時間(歴史)と空間(旅もしくは辺境)という二つの軸で追求していくことは「ここが今どこなのか」を把握するために最も有力な手段なのだ。その体系的な知識と方法論を人は教養と呼ぶのではなかろうか。】(文中より引用) それぞれ「周辺」と「中世日本史」に惹かれ続ける2名の碩学が、何冊...続きを読むかの本を手がかりに縦横無尽に議論を試みた作品。著者は、前作の『世界の辺境とハードボイルド室町時代』も話題を読んだ高野秀行と清水克行。 まず読書合戦のために選ばれている著作からしてかなりマニアック。そこからさらにマニアックな話を展開していくわけですから、刺さる人にはたまらない内容になっているかと。気軽に、それでいて重厚に楽しむことのできる(前作に引き続いての)奇書でした。 第3弾が出ても読みます☆5つ
いろいろな怪書、驚書を対談で紹介している。「ゾミア」文明から逃げて文字も歴史も捨てた人々「世界史の中の戦国日本」日本の辺境地の海のネットワーク「大旅行記」イブン・バットュータという変なすごいやつ「将門記」土地を奪うのではなく相手方の生産手段と労働力を喪失させる戦い「ギケイキ」武士とヤクザは一体「ピダ...続きを読むハン」数もなく左右もなく抽象概念もなく神もない幸せな人々「列島創成期」認知考古学のホントかよ強引じゃねという解釈「日本語スタンダードの歴史」標準語は室町からできたのだし山の手にスタンダード日本語の人々がやってきて住み着いたーどれもこれも今まで信じていたことがひっくり返される本ばかり。
以前から気になっていた本。この手の本は好きだな。紹介されている本では、「ゾミア」と「ピダハン」を読んでみたい。
その人がどんな人であるのかは その人の本棚を眺めてみると良い ここに紹介されたのは 八冊の「怪書」「驚書」ですが そこにいたるまでの お二人の驚異的な「読んできた本」の 歴史と考察が見事に お二人の丁々発止の対談に 自ずと現れているのが なんとも興味深い 「世界の辺境とハードボイルド室町時代」 ...続きを読むに優るとも劣らずの秀逸本 やっぱり 第三弾を 期待してしまいます
非常に面白かった。元々高野秀行さんの著書が面白かったので期待していたが、期待以上だった。選ばれている本がどれも興味深そうな面白そうな選書で、それを紹介するお二人の読み込みの深さ、お持ちの知識の広さから、読書会での内容が広がる広がる。結構選ばれている本は分厚く重い(質量も内容も)ハードは選書なのに、こ...続きを読むれは読まなければ!と思わされてしまう。
"聞いたこともないような本、読んだことがない本について、二人の専門家が語る奥深い本になっている。「謎の国家ソマリランド」を書いたノンフィクション作家の高橋秀行さんと歴史家である清水克行さんがお互い本を紹介し、一方はその本を読んだうえでの対談となっているようだ。 中には全8巻ある大書もあるの...続きを読むで、この対談への準備は並大抵のものではなかったはず。地政学、歴史、文化、言語など様々な考察があり好奇心をくすぐられる。 テーマとなっている書物は以下 「ゾミア」ジェームズ・C・スコット 「世界史のなかの戦国日本」村井章介 「大旅行記」全八巻 イブン・バットゥータ 「将門記」作者不明 「ギケイキ」町田康 「ピダハン」ダニエル・L・エベレット 「列島創世記」松木武彦 「日本語スタンダードの歴史」野村剛史"
前作あるのか!課題図書も読みたし。うふう。 【課題図書】 ゾミア 脱国家の世界史/ジェームズ・C・スコット 世界史のなかの戦国日本/村井章介 大旅行記/イブン・バットゥータ 将門記 ギケイキ 千年の流転/町田康 ピダハン 「言語本能」を越える文化と世界観/ダニエル・L・エヴェレット 列島創世記/松本...続きを読む武彦 日本語スタンダードの歴史―ミヤコ言葉から言文一致まで/野村剛史
読み終わった。一気読み。決して辺境も日本史の中世にも特段の興味があった訳ではないが、高野さんと装丁のデザインに惹かれて、また清水さんの序文を読んでこれは買わなあかんやつやと買った。いざ読み始めると予想以上に引き込まれて難しい専門の話でも微に入り細に入る解説で読みやすく理解する事ができた。おわりにに高...続きを読む野さんも書いておられたがこれが教養というやつなのかと思った。もっともっと知識を吸収したい、そんな気にさせてくれた。前著もぜひ手に取って読んでみたい。
日本中世史の研究者と辺境冒険家の対談本第二弾! 難しい話も出てくるが、二人の熱気が伝わってくるのが良い。
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