高野秀行のレビュー一覧

  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    面白かった。
    言語に限らず、動機のある学びは強い。



    一定レベルまで学んでこそついてくる動機もあるため、義務教育の形は否定しない。ただ、もっと自分と向き合う時間みたいなものも、子どもたちに与えたいなあ。能動的になる時間というべきか。
    本来それが探究活動なのだろうけれど、探究の時間だからそれをやるのではなく、もっと日常や人生にもその態度を振り向けてほしい。
    などと、大きなことを考えながら読んだ。

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    2025年03月09日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    著者の半生記を語学に絡めて書いたもの。語学の話よりも著者のやっていることに関心ある人向きだと思う。
    外国語についての考察は半分眉唾だが面白い。
    特にアフリカや東南アジアの言語は全然知らなかったので勉強になった。
    これを読んでいると自分も語学を勉強して外国に行きたくなる。
    良本です。

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    2025年03月01日
  • 地図のない場所で眠りたい

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    ノンフィクションを書く二人の作家の対談本。ノンフィクション作家の苦労や「あるある」が語られる。

    ノンフィクションとニュース、ジャーナリズムの類似点、相違点が語られるところがとても印象に残った。
    どちらも事象を観察して出来るだけありのまま伝えるが、やはりそこにはストーリーや所謂「盛り場」が必要で、嘘にならないように、一方で面白くなるように書くことが求められる。綱渡りのような危うさがある。
    ノンフィクションはあることが起きるまでの変化を描くことが出来るが、ニュースは起きないと描けない(まだ起きていないことはニュースとしての価値がない)

    物書きのマネタイズについて触れられていたり、色んな悲哀を感

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    2025年02月26日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    納豆は日本独自の食べ物だと思っていたけど、そうではなかった。
    アジア各国の納豆を探し求めて、出会っていくのは興味深い。アジア各国の民族とか地域とか途中からごっちゃになってしまったけど、さまざまな納豆をいろんな観点から結びつけているのは面白い。
    自分の好みの納豆はどんなやつだっかと考えさせられ、次買いに行った時は値段ではなくどれを食べてみたいかで選ぼうと思った。

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    2025年02月21日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    体調崩し、寝込み中の読書。ほぼ一気読み。
    挨拶の言葉がない、ほぼ日常で使わない、とか文化的な背景に根ざす違い面白かった。著者が語学を学びながらしていた旅も今のIT社会となっては…どうなのだろう。

    2025.2.10

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    2025年02月10日
  • あのとき死なずにすんだ理由 あの日、あのとき、あの場所で感じた理解不能な恐怖

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    色々な作家さんの小説が読めて良かった
    恐い話から不思議と思う話まで楽しめた
    中には他にも他の話も読んでみたい
    作家さんもいて良かった

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    2025年02月04日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    語りが面白く、飽きない。中国と隣接するミャンマーのワ州。「ワの人間に軍事、政治に関して立ち入った質問をしてはいけない。とくにヘロインについてはけっしてか聞いてはいけない。」
    種まきからアヘンの収穫まで、ケシ栽培の全行程を体験しようとしたルポ。

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    2025年02月01日
  • 地図のない場所で眠りたい

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    早稲田大学探検部OBでノンフィクション作家という共通項を持つ2人の対談。
    お互いの著書についての話が多い印象だったが、なかなか興味深かった。

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    2024年11月19日
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    ほんと、どこでも何でも食べてはるなー

    読んでていちばん食べたくなったのは、ヘビ。
    私は、ゴキブリは一度友人のお土産でゴキブリ缶詰をもらって1匹だけ食べた記憶がある。それでも相当勇気を振り絞ったような、、、。

    結果、高野さんは今でも健康で面白い文章を発表し続け、その恩恵に預かる読者としては、高野さんの血となり肉となった辺境メシに感謝である!

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    2024年11月05日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    ・発音を覚えるためにはネイティヴの吹き込んだ録音を聞いて何度もくり返すのがベスト(193)
    ・言語(外国語)は「話したいことがあると話せる」(204)
    ・言語を話すときの「ノリ」(234) どの言語にもその言語特有のノリとか癖とか何らかの傾向などがあることがわかる。それが語学で決定的に重要だということに気づかざるをえない。

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    2024年10月12日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    若い頃から、コンゴやビルマなどの秘境に興味を持った著者の言語習得のエッセイ

    圧倒的な興味と習得に向けた熱量により、どの言語も根性で身につけていく様が面白かった。

    また、いくつかの言語習得方法が記載されている。
    ・ネイティブスピーカーの例文を復唱暗唱する。シャドーイングかな?
    これが著者曰く身につきやすいとのこと。

    これからITなどが発展し、情報を伝えるための習得は必要性が低くなるが、親しくなるための言語習得はそれでは賄えないというのが筆者の意見であり、同意する。

    文化理解や文化の伝承・発展を考慮すると、話し手のキャラクターや村の風習なども大事であり、これらが組み合わさって言語が生成・消

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    2024年09月23日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    様々な国を旅し、多数の言語を学習してきた筆者の遍歴がざっくばらんに語られる。
    インド、コンゴ、南米、タイ、中国、ミャンマー…。

    色々な言語の共通点と相違点。
    外国語学習や言語学に興味がある人は面白く読めそう。

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    2024年09月16日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    小説家や歌人などによる子どものお悩み相談会。
    子どものお悩みというのが、子供側の事情を詳しく書いたものではなく「謙虚になるにはどうしたらいいですか?」「遅刻グセがなおりません」といった一行のみ。
    だから、お悩みに対するアドバイスというより、それをテーマにしたエッセイのようなものだった。参考になるかどうかは、微妙だった笑。
    作家さんたちの多くは、自分の経験について語っているのが、大人として読む側はおもしろかったな。
    子どもと大人、どっちが読めば共感できたり面白く感じたりするんだろう。

    一番最初に「夏休みの宿題ぎりぎり派はだめ?」というテーマについての角田光代さんの回答で、小学生の時絵が好きで美

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    2024年08月23日
  • イラク水滸伝

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    思っていた内容と違って、少し期待外れだった。

    チグリス・ユーフラテス川の下流アフワールは、エデンの園のモデルでもあり、人類文明の揺りかごのような広大な湿地帯である。
    そこに興味を抱いた著者が、冒険よろしく、探検冒険家の山田氏と一緒に赴く。
    で、最後が伝統的な船に乗っているシーンの写真を撮ってもらうところで終わっているので、これが最終目的だったのか。

    通訳に頼る旅が多かったし、特に危険なめに会った訳でもない。もちろん苦労はしたはずだが、イラクの人たち(と言うか、イスラムの人たちかな)は、とても親切で、食事を中心に旅人を施してくれることに隠れてしまって、わがままな旅行記にも感じられた。

    ただ

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    2024年08月08日
  • ワセダ三畳青春記

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    著者が早稲田学生時代から10年間住んだアパートでの出来事が描かれた自伝的小説。
    狭く古く家賃が安いアパートの住人は変わり者ばかり。よくそんなところに住むな……と若干引きながら読んだ。引きながらも、森見登美彦小説に出てくるような学生って本当にいるんだなと感動した。自分にはできないけど、こういう生活をした経験っていいなと思う。
    友達とバカなことをしたり住人の面白おかしさだったりのエピソードを読んでいたはずなのに、最後はなんだか感動してエモい気分になってしまった。すごい人だ。

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    2024年06月22日
  • イラク水滸伝

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    知らなかったイラクについて知ることが
    出来た
    行ったこともないし今までテレビなどや
    新聞などでイメージが付いていたが
    この本の内容とは違っていた
    現地に行けばまた違った事が
    あるのかも知れないが読みやすく
    かかれていて
    よかった

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    2024年06月09日
  • 腰痛探検家

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    タイトルに探検家とあるが内容は冒険譚ではなく,腰痛に悩まされた高野氏が色々な治療法を模索し,その過程で出会った人・ことを面白おかしく書いたエッセイ.

    エピローグにある「肝心なことは何か心身に不具合が生じたときに自分をリセットできる場を持つということだと思う.(中略)よくなってしまえば儲け物くらいの感覚で,でも前に歩き続ける.期待せず,諦めず」というブッダの教えのような結論が刺さった.

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    2024年06月02日
  • 【カラー版】辺境中毒!

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    高野本の中でも少し特殊な本。アヘン王国の後日談、対談、書評が一冊にまとめられている。よく言えばアラカルト的にいろんな高野さんを楽しめる。が、個人的には「それぞれ一冊の本にはならないけど、書籍化しないのも惜しい」という感じで寄せ集めた印象。
    この本から高野秀行作品に入るよりは、他の著作を読んだ上で手に取るのが良いと思う。

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    2024年05月15日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    外国から日本に移住した人たちは普段どんなものを食べているのか。全国の町に溶け込みながら、食を通じて日本と生まれ故郷を行き来する人びとに取材したルポルタージュ。


    本文に入る前に口絵の写真を見ているだけでお腹が空く。著者は執筆当時主夫になったばかりで料理の心得がなかったらしく、料理の詳しいレシピが紹介されていないのが惜しい。
    取材期間中に東日本大震災が起こり、それが全体を通して大きなトピックになっていく。つてを辿って疎開したり自国に一時帰国する人も多いなか、フィリピン人女性たちが残る東北の漁師町に食材を持っていく章の明るさは泣けてくるほどだ。文化の違いや差別的な視線を乗り越え、長い時間をかけて

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    2024年03月22日
  • 【カラー版】神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記

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    自転車旅の日記をほぼそのまま本にした感じ。内容は軽め。一日あればサクッと読める。

    高野さんの他の著作に出てくる登場人物やエピソードが各所に出てくるので、副読本的な位置付けで読むと良いかも。

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    2024年03月10日