高野秀行のレビュー一覧
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著者本で唯一途中棄権したことのある本である。ビルマの政治状況を徳川幕府と柳生に例える手法にどうしても馴染めずなかった。ところで個人的には『アヘン王国潜入記』と『西南シルクロードは密林に消える 』が著者のベストだと思う。本書を合わせて“ビルマ三部作”ということになっているのでいつか再挑戦せねばと思って...続きを読むPosted by ブクログ
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●「ブータン方式とは、国民の自発性を尊重しつつ明確に指導すること、もう一つは巧みな保管システム」
企業にも当てはまる。こんな組織を作りたいな~
●未来国家ブータン 私たちがそうなったかもしれない未来Posted by ブクログ -
『謎の独立国家ソマリランド』が非常に面白かったので、そこで「似てる!」と高野氏が評していたブータンを書いた本書にも挑戦。
相変わらず面白い!
今回は自らの疑問を確かめに、というのではなく、仕事として依頼を受けての旅だったようだ。え~、なになに、生物資源調査…?医薬品や食品を作るための研究開発と。政...続きを読むPosted by ブクログ -
古本で購入。
高野作品3冊目。
自身のブログに寄せられた
「インドの『謎の怪魚 ウモッカ』を探してください!」
というコメントをきっかけに、怪魚ウモッカ調査計画が動き出す!
それは確か。間違いない。
でもこの本のすごいところはそこじゃない。
それは…
ウモッカ目撃地たる「ウモッカタウン」にたど...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった!ミャンマーの情勢(10年前ですが)を江戸時代に例えてわかりやすく、おかしみを加えつつ描き出してます。タッチは軽いけどこれを読んで考えることは多かったです。Posted by ブクログ
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いや~面白かったです。
ブータンという国のイメージは、あの震災後に日本に来てくれたワンチュク国王の凛とした様子、また龍の国であるという話しなどなどから、大変尊い素晴らしき桃源郷のような国であろうというように思っていた。
そうしたら、高野さん、人口はだいたい八王子と一緒くらいときた。雲の上の素晴ら...続きを読むPosted by ブクログ -
やっぱりこれは空前絶後。だって、未知動物探しに「行ってない」のにこんなに面白く読ませるんだものね。普通なら失敗として葬り去られそうなものだが、転んでも(思いっきりすってーんと転んでる)タダでは起きない、というより、転び方こそが素晴らしい。
とにかくインドに行くまでの準備が周到ですごい。現地の言葉を...続きを読むPosted by ブクログ -
東京から沖縄まで、インド再入国を神様に祈願しながら自転車で走破した旅を、日記と写真でつづったもの。まあ、高野さんにとっては軽めのトライではあるけれど、結構なペースで走ってるんだよね。ムベンベ探索を共にした野々山さんの言葉「俺は好きなことしかしないけど、好きなことは必ずしも楽なことじゃない」は実に名言...続きを読むPosted by ブクログ
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てんこ盛りのドタバタなエピソードは読んでて楽しい。それにしても、このアジアの人たちのバイタリティはどうだ。屋台は鍋ひとつで始めれる。思い立ったが吉日。すぐ行動。やっぱり、それいいわ。Posted by ブクログ
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著者自ら「最高の『バカ度』を誇る」「バカ最長不倒距離」という本書。文庫版あとがきの「今後これを上回るバカな本は書けないだろう。少なくとも、そう願いたいところだ」に笑ってしまった。
ついに朝日読書欄にも登場し、認知度がぐっと高まった高野さん。我が事のようにヨロコバシイ気持ちになりながらも、こんな変な...続きを読むPosted by ブクログ -
「辺境の旅はゾウにかぎる」の文庫版。文庫化にあたって編集し直されているというので読むことにした。うんうん、やっぱり面白い。高野さんの書くものを好きになった人は、さかのぼって色々読みたくなるだろうから、文庫になって読みやすくなるのはとてもいい。
デビュー作「幻獣ムベンベを追え!」が最近増刷になったそ...続きを読むPosted by ブクログ -
国土の津々浦々まで足を運び民の話しを聞く現場主義の国王。純真な瞳と素敵な笑みを絶やさない官僚たち。選択の自由を尊重されつつ迷う場面には明確な指導を受ける国民。民主主義というより専制君主国家のようだけど、それが高いGNHを生むしくみならそれでもいいのかも。古き良き時代を失わず独立を守るため世界に認めら...続きを読むPosted by ブクログ