高野秀行のレビュー一覧

  • 腰痛探検家

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    昨年、腰骨を骨折して、今も完全には痛みが消えていない読書好きの義母が”腰痛”というキーワードから興味を持って読んだところ、腰痛が治る治らないということより笑っちゃうから読んで、とのことで。
    著者の高野秀行さんはずっと以前に『ワセダ三畳青春記』を読んだことがあり、文章のおもしろさはお墨付き。

    そもそも探検家なんだし、あんなにアクティブに世界中を動き回ることがお仕事なのだから、腰痛と言ってもたかが知れているのではと思って読み始めたら、著者の腰痛は思っていたより重症。なのに、申し訳ないけどとにかく笑っちゃう。
    藁にもすがる思いで訪ねていく治療現場の先々で、その効果や洗脳的な心理描写がおもしろおかし

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    2024年06月01日
  • 【カラー版】巨流アマゾンを遡れ

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    河口の町の市場で始まり、源流の山を拝んで終わる。船に揺られてハンモックも振られる。同期していない隣と激しくぶつかる。ワニ狩りは夜中にカヌーに乗って。モリで突き、ナイフで止めを刺す。ピラニアを釣ったその場所で泳ぐ。普通は人を襲わないという。大道芸人が飼っている大蛇。首を抑えて首に巻く。コカはコカインとは違うが、葉を噛んではダメ。喉に貼りつき悶絶する。…幅320km、長さ6770km。南米大陸を横断する巨流を東から西へ遡る。上流から下ってくる仲間と落ち合うはずの真ん中辺の町。そこには行商人姿の日本人が…。

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    2024年06月01日
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    ネタバレ

    とあるUMAサイトで騒ぎになってる怪しい魚。体長2m、ウロコに覆われ、背中には鋭いトゲびっしり。ヒレが足のようで前後に4本。もし見つかれば、シーラカンス以上の世紀の大発見。懸賞付きの手配書を千枚。公式Tシャツも作り、現地語も習得。捕獲したときの輸送手段も手配済み。そして、実物大のトゲの模型もそろえた。準備万端。いざ出発、インドへ。空港到着、目指すはウモッカタウン。…残念ながら全く近づくことができない。過ごすことになったのはあまりにも想定外の場所。あきれさせるが、あきさせない。よくぞこれで一冊の本にした。

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    2024年05月10日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    高野秀行(1966年~)氏は、早大第一文学部仏文科卒。早大で探検部に所属し、大学在学中に探検部での活動をまとめた『幻の怪獣・ムベンベを追え』で作家デビュー。その後も多数のノンフィクション作品を執筆し、2013年に『謎の独立国ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞、2024年に植村直己冒険賞を受賞(探検家・山田高司と共同)。
    私はノンフィクション物を好み、冒険家・探検家が自らの体験を記録したノンフィクション作品もしばしば読む。具体的には、古くはスコットの南極探検を描いたガラードの『世界最悪の旅』から、植村直己、角幡雄介、石川直樹等の著書までだが、高野秀行に関しては、気にはなっていながら、著書を

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    2024年05月10日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    旅行記としても政治学的資料としても、あるいは単におもしろい読み物としても、この本は超オススメである(デイリー・ヨミウリ紙)
    文庫版あとがきより

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    本当にその通りだと思う。

    絶対に自分には真似の出来ない行動をしてくれて伝えてくれてる。
    そんな場所があって、そんな生き方をしている人たちがいるのね。知れて良かったありがとう。
    世界は広く、おもしろい。
    なんてくらいの稚拙な感想しか言えないことが口惜しい。

    高野秀行氏の著書はこれが初めてなのだけど、他もいろいろ読んでみよう。

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    2024年04月29日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    記念すべき私の初めて読んだ高野秀行作品。浮世離れしたワ州と著者の行動力に圧倒された。これを読んで以来、著者の他作品を読むようになった。

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    2024年04月24日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    自らも冒険しているような気持ちになりながら読める本でした。実際の現場の空気感や温度音などを写実的な表現と言うよりは、主観的な表現言葉を用いて文章を作っていました。そのふいんきが生々しく、自分の頭に想像できることが楽しくするすると読み進めてしまいました。
    時系列順に高野さんの作品を読んでいこうと思っています。ありがとうございました。

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    2024年04月22日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    すごくニッチなジャンルのお話でしたが、臨場感溢れる文章。人間味溢れる行動。どれをとっても惹き付けられてしまう内容でした。自分がこれから生きていても恐らく体験出来ないであろう世界に少しでも触れることができた良い機会になりました。
    ありがとうございました!

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    2024年04月17日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    何ともすごい行動力。アヘンを栽培している村と聞くととても恐ろしい所を想像する。7ヶ月間村の人と寝食を共にし、文明度は低いが、礼節、敬虔さ、勤勉さを備えた人たちと知る。マラリアやシラミに脅かされ自らアヘン中毒にまでなりながら…。30年近くが経とうとしているけど、一緒に暮らした方々が元気にされている事を願うばかり。

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    2024年03月30日
  • ワセダ三畳青春記

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    同僚から面白いと教えてもらい読んだ。
    自分が高卒ということもあり、
    大学生が本当に羨ましいと思った。
    登場人物はみんな面白い。
    最高でした。
    特にチョウセンアサガオは
    めちゃくちゃ笑った。

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    2024年03月24日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    文章には人柄が出るということがわかった。それぞれの作者(何人かの本は読んだことがあるけど)の素性は一切わからないけど、質問に答えていく回答文自体が自己紹介をしているようだった。
    そして、私が普段よく思っていることが、忠実に言語化されていて勝手に爽快な自分を味わった。


    個人的には、「人と人とが関係を結ぶときは、もしかしたら美点によってかもしれない。けれどその関係を深めていくのは、美点ではなく欠点なのではなかろうか。また、私たちが人間くささを感じるのは、どういうわけだか美点ではなく欠点である。」

    「私は今現在『早めに終わらせ、夏休み最後まで何度も見直す派』なのだが、もちろんそんなことは言わな

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    2024年03月18日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    ネタバレ

    「およそ真実の探索者は、塵芥より控え目でなくてはならない。」 (ガンジー 『ガンジー自伝』)

    読み終わると冒頭のこの一節が本当にその通りだなと痛感する。
    これまで生きていた中でなんとなく"常識"として自分の中に埋め込まれてきたことが一歩外に出ると全然そうでなくて、ソマリアの人はソマリアの仕組みで生きてる。だからこそ外から介入があるとその仕組みは維持できなくなる恐れがある。そんな中で自分たちで上手く築き上げてきた奇跡のような国(認められてないが)がソマリランド。

    ソマリランドとして平和を維持できているのが、農業や産業が盛んな南部ではなく、"何もない"北

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    2024年03月18日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    日本が世界に誇る、と言っても過言ではないと個人的には思っているノンフィクション・ライターの高野秀行がその初期に記して高い評価を得たルポルタージュ。

    なんと言ってもミャンマー北部、アヘンの密生地として知られる”ゴールデン・トライアングル”に潜入するという本書の面白さは、やはりその旅の中でのあまりにもスリリングな出来事の連続と、そんな中でも魅力的な現地の人々との邂逅にある。

    かなりの作品数がありながらも、高野秀行の作品に駄作はなく、常に読者を驚かせてワクワクさせるような作品ばかりだが、本書もご多分に漏れず、次に何が起きるのかとワクワクしながらページを繰り続けた。

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    2024年02月25日
  • ワセダ三畳青春記

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    3畳一間の下宿、神田川の近く、まさにかぐや姫の神田川の世界そのもの
    私より5歳下でまだそんな生活あったとは驚く
    風呂なし、共同トイレ、共同自炊は普通だったが
    その後彼女ができて転居、結婚したの?
    FM番組で青木さやかの紹介で読んでみた

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    2024年02月21日
  • イスラム飲酒紀行

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    私は酒飲みである。休肝日はまだない。

    禁酒のイスラム国で酒を求めてさすらう旅物語。筆者ほどの酒への渇望はないが、酒飲みであれば、休日にほろ酔いで読むときっと楽しい。
    各国の風景の写真は美しく、飲みながら撮影した写真はその国々の呑兵衛文化が垣間見えるのもまた楽しい。

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    2024年02月18日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    おもしろかった!
    自分では知りえない世界を垣間見えた。

    ときどき外国の方で、ルールを破ろうとする人がいる。例えば空港の荷物検査で、持ち込み禁止されたものを取り上げられて食い下がる人たちをテレビで見たことがある。彼らは自分の事情を延々と話し、情に訴えて説き伏せようとする。
    理屈を訴えるならわかるけど、そんな事情話したってなにも変わらないのに、と彼らのことを思っていた。図々しいとさえ思っていた。
    でもこの本で、公園での焼肉パーティーを怒られたスーダンの人たちの描写を読んで、ああそうか、と腑に落ちた。
    「スーダンでは独裁政権がいろんなことを禁止したり強制したりするから、僕らの方も言い訳をしたり、あ

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    2024年02月16日
  • ワセダ三畳青春記

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    野々村荘に住む世間とは隔絶されたぶっ飛んだ方々のエピソードは大いに笑えました。
    その一方で作者の高野さんが抱いた仲間が真人間へとなって去っていく時の不安や寂しさは自身も同じ様な体験をしてきた為、懐かしいあの頃の何とも言えない感情を思い起こさせてくれました。
    青春という名の現実逃避は最高なんですよね。

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    2024年02月09日
  • 間違う力

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    個人的にはめちゃくちゃタメになりました。この本に書かれていることを指針に生きていこうと思います笑。高野さんの経験、人生は本当に刺激的で面白いですね!憧れます!

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    2024年01月27日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    南西シルクロードは密林に消える、アヘン王国潜入記の後日譚もしくは副読本的に読むと、この2作品が立体的に捉えられる。ミャンマーという国の政府側の視点がメインなので。
    単体でももちろんいつも通り面白い読み物

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    2024年01月21日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    ネタバレ

    芒市のホテルでの盗難、盈江での警察署への連行。波乱万丈の出発。ジャングルを行く。眠ると落ちるゾウの上、崩れて落ちる竹の橋、くっついて離れぬヒルの襲来、眠りを覚ます胃痙攣。矢継ぎ早に訪れる危機に、”ハラハラ”も”ドキドキ”も感じない。助かるのはわかっている。”面白く”、”おかしく”は楽しめる。二進も三進も行かない禍は、期が熟したら何故か向こうから消えてくれる。だが、これは創作ではなく紛れもない事実。インドへの不正入国をお咎めなしで帰れたのは運以外の何物でもない。読者がこうして作品を味わえることは奇跡である。

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    2023年12月31日