高野秀行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いやいや高野さん、何やってるんですか…。
辺境作家と言うからには、「過去異国で危ない体験いっぱいされてるだろうな~」とは思ってだけど、想像を軽く越えてた。
正直「こんなことまで書ちゃっていいの!?」って思いました。
よくある自己啓発本とは違う、高野節とでも言いましょうか。高野さんならではの考え方や体験談は読んでておもしろい。
思ってたより論理的だったのがちょっと意外だったし、時々「ほお~」と頷いてしまった。
内容については下記から想像して欲しい。
*1章「他人のやらないことは無意味でもやる」
*2章「長期スパンで物事を考えない」
*3章「合理的に奇跡を追う」
*4章「他人の非常識な言い分を聞く」
*5章「身近にあるものを無理やりでも利用する」
*6章「怪しい人にはついていく」
*7章「過ぎたるは及ばざるよりずっといい」
*8章「ラクをするためには努力を惜しまない」
*9章「奇襲に頼る」
*10章「一流より二流をめざす」
目次から既に面白い気配がプンプンしませんか?
作中で心に残った言葉、
『一流より二流をめざしたほうが気楽に行動しやすい』
『ちゃんとしてなくてもいい。気軽でもいい。てきとうでもいい。でも今、はじめる』
『正しいかどうかより面白いかどうかで決めること』
高野さんの数々の著書を思い浮かべてみて、なるほど納得。
さて、私はこれから何をしようかな~。
躊躇してたこと、後押ししてもらった気分。 -
Posted by ブクログ
自分の国に文化を異にする人が暮らしている風景って、とっても豊かで。
そして、とっても楽しいことなんだなぁーと思ってしまった一冊(^^ゞ
一時期、アイリッシュパブによく行ってたことがあるんだけど、それは、客のほとんどが外国の人で。日本人があまりいないその空間に、なんとも言えない開放感があったからだった。
隣にいる人(外国人)とおしゃべりを始めて。お互いの感覚の違いを笑ったり、逆に意外に同じな感覚に驚いたり。
そういえば、中国人と京都に遊びに行った時も、やっぱりそんな感じだったし。
また、自分が海外に行った時は、文化や生活水準が全然違うのに、そこで出会う心象風景が不思議と日本そっくりなことに驚いたりもした。
ただ、昔、歌舞伎町のタイ料理屋に行って、帰り、その店の裏口から出たら辺りがタイ化していて(^^;
タイ人(?)の変なにーちゃんが、タイ語(?)で客引き(たぶんw)してきた時はかなりアセった(爆)
そういえば、最近、新宿や池袋、小岩に「マジ中華店」ていうのが沢山出来ているらしいけど。
そういうとこに行って、皆目見当がつかないメニューに目を回してみたいw
日本という国は、そこに住んでいるのが日本人ばかりだからこそ、おかしなことがイッパイある。
それを指摘出来るのは日本人とは違う見方や考え方を持った外国の人ならではなのだが、でも、今のように移民難民受け入れに後ろ向きな国ではそれをしたくとも出来ない。
なんでも、日本で難民手続きの結果が出るまで、平均4年。長くて10年かかるらしい。
しかも、難民認定率は1%以下なんだそうだ(2022年5月現在)
名古屋入管でスリランカの女性が見殺しにされた件は記憶に新しいが、思い返してみればそんな事件は過去にも何回もあった。
人がいっぱいで、住宅難だった高度成長期ならともかく。
人口減少で将来的には経済が立ち行かなくなる可能性がある今の日本で、移民難民受け入れがこんなにも否定的なのは本当に不思議だ。
「異次元の少子化対策」を悪いとは言わないが(というか、とってもいいことだと思うが)、でも、「少子化対策」だけでは人口減は絶対止められない。
人口減と止めるために「少子化対策」と「移民政策」は両輪のはずなのだが、政府は「移民」なんて言おうものなら、国民の猛反発、そして、選挙に負けて野党に転落するのを恐れて、絶対移民政策をやろうとしない。
選挙を有利にするためなら、国民のお金を韓国に送る組織である統一教会をどんどん優遇するのにね。
移民受け入れというと、日本の文化の保持云々言う人がいる。
でも、それを言ったら、日本の文化にクリスマスもなければ、バレンタインディもハロウィーンもない(^^;
国民食と言われるラーメンは、元は中国の食べ物だし。カレーはインド、ハンバーガーはアメリカだ。
基幹産業である自動車はアメリカで生まれたものだ。
ていうか、日本人自体、大陸の南から北から流入してきた人たちの雑種だ。
血統書付きの日本人なんてもんはいないのだ(^^ゞ
今なら、まだ日本に憧れてくれる外国の人はいる。
と言っても、今はもはや日本よりは台湾で働く方がいいと思う人の方が多いらしい。
また、賃金でも日本と韓国はほぼ同水準(確か去年逆転)になっているらしいし。
さらには、今は例の技能実習生制度が引き起こした様々な事件で、日本で働くのは嫌だという海外の人も増えているらしい。
人口が少なくとも、シンガポール等のように豊かで発展している国はいくらでもあるという人はいる。
でも、日本はシンガポールのような産業構造ではないし。
そもそも、シンガポールのような国は海外から人を受け入れている。
日本は早く移民難民受け入れの門戸を開かないと、どんどん人が少なくなっていって。
西から、北から、あるいは東からだって、外国に領土を侵食されてしまうだろう。
難民を積極的に受け入れたドイツのメルケル(元)首相を、旧東ドイツでベルリンの壁崩壊のきっかけとなる運動を始めたカトリン・ハッテンハウアーは、「“自由な人々による開かれた国”。そのことが私たちの挑戦であり責任なのだ」と応援したらしいが。
今の日本の豊かな暮らしを守り、さらに発展させるためにも、我々日本人も移民難民受け入れに挑戦しなきゃダメだと思う(^^)/
確かに、文化や風習の違う人たちと一緒に住むのは、いろいろ大変なことがあるだろう。
でも、それ以上にイッパイ楽しいことがある。
それは、この本を読めばわかる。 -
Posted by ブクログ
早稲田出身の知り合いは、割と真面目な方が多いので、まさかこんな人達がいるなんて思わなかった。いや、こういう人達が、学研のムーやら川口浩探検隊やらを支えているんだろうなと思った。
解説で宮部みゆきさんが、
「知恵と体力を振り絞り、自分たちの目で事実を
確かめようと、テレ湖までムベンベを追いかけて
いった探検部のメンバーに心から敬意を表しま
す」
と書いていらしたが、言語を理解する能力があって、行動力があって、周囲の理解と援助があって、それでも子どもの頃の憧れを忘れないメンバーがいたから、今こうして私が読書を楽しめるのだろうと思う。昔読んだ、『洞窟の女王』や『ソロモン王の宝窟』や『類猿人体ターザン』を思い出した。まさか本当に探検するなんて⁈
私には能力も行動力もないが、幼い頃の夢を実現するための背中を押された気がする。 -
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腰痛探検家。笑笑
ホントに腰痛に彷徨い、ひたすら腰痛を治すために前進、、、また戻り、また前進、絶望感、虚脱、希望!期待!
裏切られる
そんな一部始終を見られます。笑笑
また、腰痛を乙女の恋に例え、盲信的に医者を信じて、絶対良くなる、絶対良くなるんだ!とひたすら1人の医者を信じたかと思えば、他の治療に浮気したい気持ちもあったり、かと言って他人に自分の医者を否定されると必死に抗弁するという、ダメ男にハマる女の図がぴったり当てはまるという乙女の恋パターンに陥る患者。
笑笑
これ、腰痛じゃなくても結構多いよね。笑笑
わたしはめまいが酷かったから、まさに一瞬めまいジャングルに身を投げかけたが、残念ながらそこそこの立ち位置で迷宮入りする前にある程度自分の体と折り合いつけて納得。
このさきあんまり酷くなれば、わたしも高野さんと共にめまいジャングルの乙女探検家になりうる。と、読みつつ思った一冊でした。 -
Posted by ブクログ
私はかつて、新大久保でほぼ中国人だけの企業に勤めたことがある。その時は随分、なんじゃこりゃ!?な経験があったのでこの本もどこかで、そうだろう。と思って読み始めた。読み始めたら私がその会社で遭遇したことはまだ可愛い方で、著者の働いていたエイジアンはその何倍もなんじゃこりゃ!?で、斜め上を行きまくっててカオスだった(笑)読みながら私も何度、椅子から転げ落ちそうになったことか(笑)
日本社会、ひいては日本企業で通じることはいっさい通じない、ルールも何もあったもんじゃない。なのに成り立つのだから、ひぇー!!!である(笑)
だけど、読み進めていくうちにそこで働いている多国籍なメンバーが自分勝手というよりも、他人や会社のためではなく自分のために働いていたり、エイジアンを襲った危機にもグラつきもしない。そんな逞しい姿を読んだ時に、この姿こそ今のこのご時世で日本人が見習う姿ではないか!!!と強く共感した。
そしてこの本に出てくる登場人物は1人1人、個性、キャラが立っているので読んでて本当に楽しくて面白かった。 -
Posted by ブクログ
「高野秀行」の面白おかしいノンフィクション作品『ミャンマーの柳生一族』を読みました。
紀行は、昨年11月に読んだ「村上春樹」の『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』以来ですね。
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旅行ガイドは軍情報部!?
爆笑必至の珍道中記。
探検部の先輩「船戸与一」と取材旅行に出かけたミャンマーは武家社会だった!
二人の南蛮人に疑いを抱いたミャンマー幕府は監視役にあの「柳生一族」を送り込んだ。
しかし意外にも彼らは人懐こくて、へなちょこ。
作家二人と怪しの一族が繰り広げる過激で牧歌的な戦いはどこへ…。
手に汗握り、笑い炸裂。
「椎名誠」氏が「快怪作」(解説)と唸り仰天した、辺境面白珍道中記。
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軽めの本が読みたくて本書を選択… ふざけたタイトルに目を奪われてフィクション作品だと思って買ったのですが、、、
実はノンフィクション作品… こんなエンタテイメント性のある旅行記は初めて読みましたね。
■前口上
■序章 ミャンマーは江戸時代
・ミャンマー柳生、おそるべし
■第一章 アウン・サン家康の嫡子たち
・柳生、仕事すべし
・幕府にたてつく人々
・幕府の豆鉄砲狩り
・ミャンマー幕府成立とスー・チー千姫
■第二章 柳生三十兵衛、参上!
・柳生三十兵衛、参上
・謎の男は「裏柳生」
・柳生一族、懐柔作戦
・かけがえのない「元麻薬王」を大切に
・スーパー外様「ワ藩」別件
■第三章 たそがれのミャンマー幕府
・中国がアメリカに見えた日
・武家社会はつらいよ
・鎖国の中の国際人
■第四章 柳生十兵衛、敗れたり!
・アウン・サン家康の風呂場
・柳生と老中の死闘
・ミャンマーのシャーロック・ホームズ
・柳生十兵衛、敗れたり
■終章 柳生一族、最後の戦い
・キン・ニュン宗矩はタカノを知っていた!?
・柳生一族の没落
■あとがき
■解説 椎名誠
2004年(平成16年)に著者の「高野秀行」が、冒険小説作家「船戸与一」の取材旅行に同行する形で、ミャンマーを旅行した際の様子を描いたノンフィクション… 解説の「椎名誠」が「快怪作」と表現したほどのユニークな辺境面白珍道中記です、、、
本書では、当時、軍事政権だったミャンマー政権を、武家社会で鎖国政策を取っていた江戸(徳川)幕府に例え、軍情報部のミャンマー人たちを、「徳川家」の隠密になぞらえて「柳生一族」と称しています… そして、「アウン・サン」は「徳川家康」、「スー・チー」は「千姫」となるという奇抜な発想により、一見すると、バカバカしい旅行記のように思えてしまいますが、時折、吹き出しそうになる場面を盛り込みながらも、ミャンマーの国政や国民性について、丹念に書き込まれており、ミャンマー入門とも呼べるべき作品に仕上がっていましたね。
識字率が高く読書大国であることや、都市部に住んでいても鎖国により外国人との交流機会はないし、他地域との交流がない辺境の少数民族が多いにも関わらず社交性に富んでいること等が、面白おかしい文書の中で、その理由等も含め鋭く考察されているのが印象的でした… こんな面白い紀行は初めてですね、、、
これまで遠く感じていたミャンマーが、少し近くに感じられるようになりました… 行ってみたいな。