高野秀行のレビュー一覧

  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    まず、日本以外のアジアに納豆ってあるんだ!と思った。納豆はおかずのようなものとして現在はあるけれど、保存食や調味料として使われていることに驚いた。食べ物のことについて調べていくと、最終的には世界史にたどりつくということも不思議だと感じた。ところどころジョークもかかれており、ユーモアのある著者が好きになった。他の本も読んでみたい。

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    2022年03月27日
  • アジア新聞屋台村

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    おもしろかった!
    登場人物それぞれが、それぞれすぎて現実離れしてるけどそれが屋台村で価値観の違いが新鮮
    台湾の夫婦の話おもしろいね
    新聞読んでみたいな~と思った

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    2022年03月24日
  • 恋するソマリア

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    今作は表紙を飾るハムディさんのいる南ソマリアが主な舞台。日本と思考が全く異なりクレイジーと思わず思ってしまう人達ばかりだが、読み進めると、その土地の成り立ちに適合した合理的な文化を垣間見ることができる。コロナで旅行がしづらい昨今だからこそ、異文化体験・旅行気分を味わわせてくれる良書と思います。

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    2022年03月20日
  • 世界のシワに夢を見ろ!(小学館文庫)

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    辺境作家高野秀行の単行本には収められなかった余談、雑談を氏ならではの面白可笑しい文体で綴る舞台裏エッセイ。
    あの本には、あの紀行には、こんな裏話があったのか!と驚くこと請け合い。
    高野秀行の旅はネタの宝庫。

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    2022年03月01日
  • 異国トーキョー漂流記

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    著者の出会った様々な外国人との出会いと別れ。時に笑えて時に切ない。日本人どうしですら関わり合うことを避ける世の中になってきたが、著者と異国人との様々な交流の中に何かすべてを包み込む愛のようなものを感じられて少し感動した。

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    2022年02月23日
  • 【カラー版】辺境中毒!

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    アジア、特にミャンマーを中心にしたエッセイと対談、及びブックガイドを集めた本です。なかでもブックガイドはどれをとっても読んでみたいと気になる本ばかりで、世の中ノンフィクションの本は数あれど、カタいだけではない”エンタメ・ノンフィクション”を見つけ出すためには本書のブックガイドは最適かと。

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    2022年02月15日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    国境を密入国で越え、さまざまなゲリラのお世話になり、というまさに奇想天外なノンフィクション。普通の人だったらまず無事に帰って来れないだろう旅路。
    旅の道中出会う人々が生き生きと描写されていて、高野さんの、現地で懐に入る力が存分に発揮された1冊だなぁと感じました。もはや旅から20年くらい経っているので、(なかなかあり得ないでしょうけれど)高野さんが今このルートをもう一度通ったらどんな感じなんだろうとも思いました。

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    2022年02月13日
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    人生には探し物が必要である、と改めて思わずにはいられない。例えそれが、見つかる可能性がとてつもなく低いものでも。

    なんでもいいから、私も探し物のひとつやふたつ欲しいと思ってしまった。この作者のように、それを探すために「なんでわざわざそんなことを…」と周囲が呆れてしまうような無茶で面倒くさい行動を起こす軸となりえるなら、最終的に探し物が見つからなくてもいいんじゃないだろうか。

    この人の探し物ものは見つけるためのものじゃなくて、その探し物のために自分は何をするのかっていう人格形成のものなんだね。

    それにしても、最後の方の「自転車の旅」まで書籍化してるのは笑ってしまった。
    冒険家魂しぶとすぎる

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    2022年02月13日
  • 間違う力

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    この本は著書に全くそんな意図が無いにも関わらず昨今のビジネス啓蒙書と全く同じ結論に達しているのが最高に面白い。
    ・未来志向でなく今が重要
    ・ロジカルシンキング
    ・誰もやらないことをやる
    まずこの3点だけで、完全に若手ビジネスパーソンが備えるべきマインドセットである。

    驚愕なのは著書の高野秀行氏はこのような最新のビジネスマインドを完璧に習得してるにも関わらず、サラリーマンの経験が一度もないばかりか、ミャンマーでアヘン栽培したり、インド不法滞在で強制送還されたり完全に間違った経験ばかりしている。

    なのでゲラゲラ笑いながら「なんだこの奇人は」と、楽しく読み進めているとなぜか最近のビジネス感覚を身

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    2022年02月05日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    本が分厚くて、読み応えがたっぷり。ソマリ愛溢れ、しかも全く未知の世界、文化。ソマリアというと紛争地帯で治安が悪いイメージだが、その中に存在するソマリランドという平和な民主主義を保つ独立国家。冒頭から沢木耕太郎の深夜特急でも読むようなワクワクが止まらない。その疾走感で突き抜ける読書。ソマリ人の早さ。カートをキメた明晰さ。

    ソマリランドから海賊国家プントランドへ。旅を続ける中で、国や文化、氏族主義などの制度を学び、発見する著者。まるで文化人類学の領域。果ては、海賊ビジネスに手を染めようとしたり、地元メディアに登場したり。大麻みたいなカートを食いまくる様は写真の著者からは想像つかない。

    そして、

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    2022年01月20日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    幻獣を探しに行ったり、日本ではほぼ知られていない謎の国に出かけて行ったりと好奇心の赴くままに旅する高野さんが今回向かったのはサハラ砂漠でのマラソン。始まりは深夜の酒がもたらす謎の高揚感でも、最終的に西サハラの民族問題とフルマラソンの達成感で見事に着地する姿はすごい。他にもインドに入国するために奔走する名前変更物語や偶然同じバスに乗り合わせたおっさんに迫られる話など、全てノンフィクションで、わが身に置き換えると怖い話なのに、でも笑える深みのある一冊でした。

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    2022年01月14日
  • アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン

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    ネタバレ

    ずっと気になりつつ未読だった高野秀行さんの本、1冊目。めちゃくちゃ面白かったのですが、他の方のレビューでは「刺激控えめ」と書かれたりなどしていて「こ、これで?」と思いました(笑)。他著もこれから読んでみます。

    奄美のケンモンの話が特に好きです。オチが秀逸。三篇どれもUMAに対する現地の方の捉え方が面白いなと思って読んでいたのですが、自分が日本人だからか、ケンモンの存在はなんとなくしっくりくるものがありました。

    ―私たちの存在にも気づかず、謎の言葉で話しこむ媼二人。寄せ打つ波と、入り江を取り囲む切り立った崖。白いヤギ。ケンモンがほんとうにすぐそこにいるような気がして、ゾクッと鳥肌が立ったので

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    2022年01月02日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    とても面白く興味深いが、長かった。500pページもあるのに、15-20ページ読むと気が散ったり、眠くなったりして読むのに時間がかかった。でも途中でやめようとは思わない魅力がある本。

    大人の自由研究だなぁと思いながら読んでいたら、あとがきに「夏休みの自由研究のような内容」と書かれていた。

    長かったと書いたが、著者からしたらもっともっと書きたいことはあるのだろうと思うし、冗長というわけではない。知りたいと思ったことをとことん突き詰めていく行動力がすごいし、それを面白く文章にまとめる能力が素晴らしい。

    自分は行くことのないであろう辺境の地を旅しているような気分が味わえ、納豆のことを色々知ること

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    2021年12月08日
  • 間違う力

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    回り道してもいい、間違いは誰にでもあるものだ。
    それでも人生なんとかなるものだ。
    辺境の地を旅する著者が、単行本には書かれていなかった旅のエピソードを交えながら、自身の半生を綴ったエッセイ。

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    2021年11月07日
  • 異国トーキョー漂流記

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    高野さんが東京で出会う外国人との交流。

    本当に日本の話?と思うほど、
    高野さんが色々な人種の人と、濃かったりそうでもなかったたりの様々な出会いをして、助けたり助けられたり、野球を観たり、バイト先を紹介したりというごく普通の日本人の私からすると目が回るような接触をしている。

    恩人の息子さんから言われた「あなたの一生は生き甲斐がある」という言葉にうんうんしてしまう。

    どの話もジーンとしたり、笑えたり(苦笑いを含む)、不条理を感じたりして、陳腐な表現だが面白かった。

    私からすると高野さんは十分変わり者だが、
    世間の目を気にせず、興味のあることに時間と体力と適当な額のお金を使えるのは羨ましい!

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    2021年10月31日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    『世界の辺境とハードボイルド室町時代』の中で紹介されていたので読んでみた。テンポよくスルスルとあっという間に楽しく読め、ミャンマーの地理と民主化以前の国情をザックリ掴むのに役立つ。民主化が後退しつつある今、ミャンマーの今後について考えるために読んで損はない。

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    2021年09月26日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    『辺境メシ』と内容が少し似ているのではないか、と思っていたご、こちらはめちゃめちゃ美味しそうで自分で料理を作りたくなった。
    日本でもこの本で紹介されているようなコミュニティやお店があるのにはわくわくした。
    全部の章が印象に残った。

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    2021年09月15日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    「納豆」を巡る探検談。日本を含むアジア各地における「納豆」文化について、現地の人々の生活や会話、また著者の仮説と有識者の見解など様々な方向性から垣間見ることができた。未知をテーマに活動を続ける著者と、日本人には馴染みの深い「納豆」という最初は異色に見えたコンビが、本を読み終えた後はとてもしっくりくる。

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    2021年09月05日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    ソマリランドで知られるノンフィクション作家の高野さんと、日本中世史を専門とする歴史学者の清水さんの対談。異色の組み合わせではあるが、これが見事な化学反応を起こし、とても面白い内容となっている。

    時間と空間の違いこそあれ、ソマリ社会も中世日本も、現代日本から見ればどちらも遠い異文化世界。むしろソマリ社会と中世日本のほうにこそ共通点が多いかも、という気づきから始まったこの対談。豊かな経験と強い好奇心で高野さんが打ってくれば、該博な知識で清水さんが当意即妙に返してくる。何といっても、お2人が楽しんで対話しているのが伝わってくるのがいい。

    古米と新米の話などトリビア的な知識も得られるし、鎖国と現代

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    2021年08月29日
  • アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン

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    ネタバレ

    ベトナム、奄美大島、アフガニスタン。三ヶ所の土地への発作的な旅と、未知動物の調査について。
    奄美大島の集落で聞いた不思議な話がオカルトめいていて、好奇心をくすぐられた。こういう話をずっと聞いていたい。
    土地に赴き人に出会うことの温かみ、そして別れのしんみりとした味わい。相棒のカメラマン森清氏の写真がまた良いのだ。

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    2021年08月23日