高野秀行のレビュー一覧

  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    人生には探し物が必要である、と改めて思わずにはいられない。例えそれが、見つかる可能性がとてつもなく低いものでも。

    なんでもいいから、私も探し物のひとつやふたつ欲しいと思ってしまった。この作者のように、それを探すために「なんでわざわざそんなことを…」と周囲が呆れてしまうような無茶で面倒くさい行動を起こす軸となりえるなら、最終的に探し物が見つからなくてもいいんじゃないだろうか。

    この人の探し物ものは見つけるためのものじゃなくて、その探し物のために自分は何をするのかっていう人格形成のものなんだね。

    それにしても、最後の方の「自転車の旅」まで書籍化してるのは笑ってしまった。
    冒険家魂しぶとすぎる

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    2022年02月13日
  • 間違う力

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    この本は著書に全くそんな意図が無いにも関わらず昨今のビジネス啓蒙書と全く同じ結論に達しているのが最高に面白い。
    ・未来志向でなく今が重要
    ・ロジカルシンキング
    ・誰もやらないことをやる
    まずこの3点だけで、完全に若手ビジネスパーソンが備えるべきマインドセットである。

    驚愕なのは著書の高野秀行氏はこのような最新のビジネスマインドを完璧に習得してるにも関わらず、サラリーマンの経験が一度もないばかりか、ミャンマーでアヘン栽培したり、インド不法滞在で強制送還されたり完全に間違った経験ばかりしている。

    なのでゲラゲラ笑いながら「なんだこの奇人は」と、楽しく読み進めているとなぜか最近のビジネス感覚を身

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    2022年02月05日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    幻獣を探しに行ったり、日本ではほぼ知られていない謎の国に出かけて行ったりと好奇心の赴くままに旅する高野さんが今回向かったのはサハラ砂漠でのマラソン。始まりは深夜の酒がもたらす謎の高揚感でも、最終的に西サハラの民族問題とフルマラソンの達成感で見事に着地する姿はすごい。他にもインドに入国するために奔走する名前変更物語や偶然同じバスに乗り合わせたおっさんに迫られる話など、全てノンフィクションで、わが身に置き換えると怖い話なのに、でも笑える深みのある一冊でした。

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    2022年01月14日
  • アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン

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    ネタバレ

    ずっと気になりつつ未読だった高野秀行さんの本、1冊目。めちゃくちゃ面白かったのですが、他の方のレビューでは「刺激控えめ」と書かれたりなどしていて「こ、これで?」と思いました(笑)。他著もこれから読んでみます。

    奄美のケンモンの話が特に好きです。オチが秀逸。三篇どれもUMAに対する現地の方の捉え方が面白いなと思って読んでいたのですが、自分が日本人だからか、ケンモンの存在はなんとなくしっくりくるものがありました。

    ―私たちの存在にも気づかず、謎の言葉で話しこむ媼二人。寄せ打つ波と、入り江を取り囲む切り立った崖。白いヤギ。ケンモンがほんとうにすぐそこにいるような気がして、ゾクッと鳥肌が立ったので

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    2022年01月02日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    とても面白く興味深いが、長かった。500pページもあるのに、15-20ページ読むと気が散ったり、眠くなったりして読むのに時間がかかった。でも途中でやめようとは思わない魅力がある本。

    大人の自由研究だなぁと思いながら読んでいたら、あとがきに「夏休みの自由研究のような内容」と書かれていた。

    長かったと書いたが、著者からしたらもっともっと書きたいことはあるのだろうと思うし、冗長というわけではない。知りたいと思ったことをとことん突き詰めていく行動力がすごいし、それを面白く文章にまとめる能力が素晴らしい。

    自分は行くことのないであろう辺境の地を旅しているような気分が味わえ、納豆のことを色々知ること

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    2021年12月08日
  • 間違う力

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    回り道してもいい、間違いは誰にでもあるものだ。
    それでも人生なんとかなるものだ。
    辺境の地を旅する著者が、単行本には書かれていなかった旅のエピソードを交えながら、自身の半生を綴ったエッセイ。

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    2021年11月07日
  • 異国トーキョー漂流記

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    高野さんが東京で出会う外国人との交流。

    本当に日本の話?と思うほど、
    高野さんが色々な人種の人と、濃かったりそうでもなかったたりの様々な出会いをして、助けたり助けられたり、野球を観たり、バイト先を紹介したりというごく普通の日本人の私からすると目が回るような接触をしている。

    恩人の息子さんから言われた「あなたの一生は生き甲斐がある」という言葉にうんうんしてしまう。

    どの話もジーンとしたり、笑えたり(苦笑いを含む)、不条理を感じたりして、陳腐な表現だが面白かった。

    私からすると高野さんは十分変わり者だが、
    世間の目を気にせず、興味のあることに時間と体力と適当な額のお金を使えるのは羨ましい!

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    2021年10月31日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    『世界の辺境とハードボイルド室町時代』の中で紹介されていたので読んでみた。テンポよくスルスルとあっという間に楽しく読め、ミャンマーの地理と民主化以前の国情をザックリ掴むのに役立つ。民主化が後退しつつある今、ミャンマーの今後について考えるために読んで損はない。

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    2021年09月26日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    『辺境メシ』と内容が少し似ているのではないか、と思っていたご、こちらはめちゃめちゃ美味しそうで自分で料理を作りたくなった。
    日本でもこの本で紹介されているようなコミュニティやお店があるのにはわくわくした。
    全部の章が印象に残った。

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    2021年09月15日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    「納豆」を巡る探検談。日本を含むアジア各地における「納豆」文化について、現地の人々の生活や会話、また著者の仮説と有識者の見解など様々な方向性から垣間見ることができた。未知をテーマに活動を続ける著者と、日本人には馴染みの深い「納豆」という最初は異色に見えたコンビが、本を読み終えた後はとてもしっくりくる。

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    2021年09月05日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    ソマリランドで知られるノンフィクション作家の高野さんと、日本中世史を専門とする歴史学者の清水さんの対談。異色の組み合わせではあるが、これが見事な化学反応を起こし、とても面白い内容となっている。

    時間と空間の違いこそあれ、ソマリ社会も中世日本も、現代日本から見ればどちらも遠い異文化世界。むしろソマリ社会と中世日本のほうにこそ共通点が多いかも、という気づきから始まったこの対談。豊かな経験と強い好奇心で高野さんが打ってくれば、該博な知識で清水さんが当意即妙に返してくる。何といっても、お2人が楽しんで対話しているのが伝わってくるのがいい。

    古米と新米の話などトリビア的な知識も得られるし、鎖国と現代

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    2021年08月29日
  • アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン

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    ネタバレ

    ベトナム、奄美大島、アフガニスタン。三ヶ所の土地への発作的な旅と、未知動物の調査について。
    奄美大島の集落で聞いた不思議な話がオカルトめいていて、好奇心をくすぐられた。こういう話をずっと聞いていたい。
    土地に赴き人に出会うことの温かみ、そして別れのしんみりとした味わい。相棒のカメラマン森清氏の写真がまた良いのだ。

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    2021年08月23日
  • 未来国家ブータン

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    よく言われている幸福の国、という点から踏み込むのではなく、普通に接しているところが良いなと思った
    それにしても人口70万人で今はテレビも携帯電話も普及してしまって、農村はやっていけてるのかと心配になる

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    2021年08月20日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    ネタバレ

    本書の書評を見て読みたくなったため、前著の「謎のアジア納豆」を読み、ようやくアフリカ納豆に到達しました。足掛け7年の超大作。体当たり取材というか、納豆が好き、というだけでここまで情熱をかけられるのが凄い。
    読書の醍醐味は、”追体験”であることを改めて感じた本です。
    著者らしく、前半というか7割は取材した国々のルポ(タイトルとは唯一異なる国が韓国)で、後半の2割は、ちょっとだけ科学っぽい話、最後に文化人類学的考察に納豆が使われるというスタイルは前著と同じ流れ。

    アジアの納豆民族は、すべて少数民族(マイノリティ)であり、内陸部の山岳地帯や盆地に住んでいることが多く、肉・魚介類、塩、油といった食材

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    2021年08月13日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    面白い。だが前作よりかは1弾落ちる。本書の中で紹介したイブンバットゥータや日本語スタンダードの歴史なんかは読んでみたいと思った。
    軽く読める読み物。

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    2021年08月06日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    面白い。ノンフィクション作家の高野氏が世間に発見されかけている?

    世界の辺境に赴き、現代日本とは異なる感覚で生きている彼らを紹介してきた高野氏と、室町時代の学者が話す事で生まれるケミストリーが凄い。
    高野氏には前々から目をつけて、いつかもっと良い仕事をしてくれると思っていた。高野氏の性格なのだろう、本書でも語っているように難しく、固く文章を書かないのだ。しかしその文章やおふざけの中に深い洞察や見識も感じられており、いつか日の目を見るはずだと思って応援してきた。系譜としては近年ではその名は地に落ちたが本田勝一氏のような作家だと思っている。

    室町時代を想像する際に現代の日本人から彼らの生活を

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    2021年08月06日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    最初手に取った時、予想よりも分厚くて驚いた。
    でもするすると読み進められてしまった。この本でソマリアがもはやひとつの国ではないことを初めて知った。ソマリアにプントランド、南部ソマリア。なかなか事情がややこしかったが、筆者の体験に沿って得られる驚きはまるでミステリを読んでるようだった。
    氏族文化や、ソマリ人がどのような価値観で生きているのかなど、どれも新しい価値観で新鮮で面白かった。

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    2021年06月25日
  • 未来国家ブータン

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    高野さんお得意のあちこち行く話より、最後のまとめが印象深かった。
    職業選択の自由、消費の自由、移動の自由、結婚するしないの自由もか…幸せのベースになるはずの自由がなくて、悩まなくてすむ幸せもあるのだなあと。日日食べられて村社会で平和に暮せれば。

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    2021年06月16日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    事実は小説よりも奇なり。

    深夜のテンションで砂漠のフルマラソンに挑戦し、民族独立運動に思いを馳せる。謎のおじさんに優しくされ、男性と女性について考える。名前を変えるためにあらゆる手を尽くし、名前という制度に物申す。

    表題作の「世にも奇妙なマラソン大会」は西サハラでおこなわれるマラソン大会。動きがない西サハラの難民問題をアピールするための大会である。そこにスペイン語が響く理由とは。砂漠なだけに蜃気楼のオアシスのようなマラソン大会の印象をもって終わるが、西サハラのことはしっかりと心に刻まれた。

    著者の毎日は、出会いと発見の日々だが、それは著者がいわゆる辺境へ行くからではない。どこであっても、

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    2021年05月29日
  • 将棋[初段になれるかな]大会議

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    将棋ウォーズ初段です。
    ほとんど既知で理解していた内容を復習の意味で読めたのは良かった。
    「おすすめの棋書」の紹介と肝に銘じておきたいテクニック格言を列挙しておく。

    「おすすめ棋書」
    3手詰めハンドブック(浦野真彦著)
    5手詰めハンドブック(浦野真彦著)
    寄せの手筋200(金子タカシ著)
    駒落ちのはなし(先崎学著、読み物として)
    ホントに勝てる四間飛車(先崎学著)
    上達するヒント(羽生善治著)

    ◆振り飛車(四間飛車);居飛車の7五歩の仕掛けには
    ①仕掛けの筋(歩がぶつかった筋)に飛車を動かす(5段目に相手の銀を出させない) 
    ②6五歩で角筋開けて角交換(7七飛車で取る)
    ③角交換、そして飛

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    2021年05月26日