高野秀行のレビュー一覧

  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    面白い。ノンフィクション作家の高野氏が世間に発見されかけている?

    世界の辺境に赴き、現代日本とは異なる感覚で生きている彼らを紹介してきた高野氏と、室町時代の学者が話す事で生まれるケミストリーが凄い。
    高野氏には前々から目をつけて、いつかもっと良い仕事をしてくれると思っていた。高野氏の性格なのだろう、本書でも語っているように難しく、固く文章を書かないのだ。しかしその文章やおふざけの中に深い洞察や見識も感じられており、いつか日の目を見るはずだと思って応援してきた。系譜としては近年ではその名は地に落ちたが本田勝一氏のような作家だと思っている。

    室町時代を想像する際に現代の日本人から彼らの生活を

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    2021年08月06日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    最初手に取った時、予想よりも分厚くて驚いた。
    でもするすると読み進められてしまった。この本でソマリアがもはやひとつの国ではないことを初めて知った。ソマリアにプントランド、南部ソマリア。なかなか事情がややこしかったが、筆者の体験に沿って得られる驚きはまるでミステリを読んでるようだった。
    氏族文化や、ソマリ人がどのような価値観で生きているのかなど、どれも新しい価値観で新鮮で面白かった。

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    2021年06月25日
  • 未来国家ブータン

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    高野さんお得意のあちこち行く話より、最後のまとめが印象深かった。
    職業選択の自由、消費の自由、移動の自由、結婚するしないの自由もか…幸せのベースになるはずの自由がなくて、悩まなくてすむ幸せもあるのだなあと。日日食べられて村社会で平和に暮せれば。

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    2021年06月16日
  • 世にも奇妙なマラソン大会

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    事実は小説よりも奇なり。

    深夜のテンションで砂漠のフルマラソンに挑戦し、民族独立運動に思いを馳せる。謎のおじさんに優しくされ、男性と女性について考える。名前を変えるためにあらゆる手を尽くし、名前という制度に物申す。

    表題作の「世にも奇妙なマラソン大会」は西サハラでおこなわれるマラソン大会。動きがない西サハラの難民問題をアピールするための大会である。そこにスペイン語が響く理由とは。砂漠なだけに蜃気楼のオアシスのようなマラソン大会の印象をもって終わるが、西サハラのことはしっかりと心に刻まれた。

    著者の毎日は、出会いと発見の日々だが、それは著者がいわゆる辺境へ行くからではない。どこであっても、

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    2021年05月29日
  • 将棋[初段になれるかな]大会議

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    将棋ウォーズ初段です。
    ほとんど既知で理解していた内容を復習の意味で読めたのは良かった。
    「おすすめの棋書」の紹介と肝に銘じておきたいテクニック格言を列挙しておく。

    「おすすめ棋書」
    3手詰めハンドブック(浦野真彦著)
    5手詰めハンドブック(浦野真彦著)
    寄せの手筋200(金子タカシ著)
    駒落ちのはなし(先崎学著、読み物として)
    ホントに勝てる四間飛車(先崎学著)
    上達するヒント(羽生善治著)

    ◆振り飛車(四間飛車);居飛車の7五歩の仕掛けには
    ①仕掛けの筋(歩がぶつかった筋)に飛車を動かす(5段目に相手の銀を出させない) 
    ②6五歩で角筋開けて角交換(7七飛車で取る)
    ③角交換、そして飛

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    2021年05月26日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

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    ーーアウン・サン・スー・チーをどう思う?オレは、彼女が政権をとっても国を運営することはできないと思うんだけど。(p.140)
    ーー民衆がスー・チー千姫を熱狂的に支持している理由は……彼女がアウン・サン家康の娘だからだ。……このように幕府対倒幕派は……「お家騒動」の側面もあるのだ。そして、そのいちばんの証拠は、スー・チー千姫が少数民族問題について、何一つ具体的な提案をしておらず、少数民族のリーダーたちとそのテーマで議論をすることすら拒んでいる現状だ。(p.66)

    なるほどねー、と思った。
    何の知識も先入観もなく(映画『ビルマの竪琴』を小学生の時に見たくらい)「なんかまたミャンマーがよくニュース

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    2021年05月08日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    文句なしに面白い!
    納豆の起源に迫る大ボリュームの冒険…いや、研究、論文である!
    高野さんの行動力と調査力、観察眼が冴え渡る。
    納豆を食べたことがある日本人は手に取るべき!

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    2021年04月06日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    ネタバレ

    恋するソマリア

    著者 高野秀行
    集英社
    2015年1月30日発行

    早稲田大学探検部出身のノンフィクション作家、高野秀行氏のソマリアもの第二弾(たぶん)。探検家でノンフィクション作家の角幡唯介氏の、早大探検部先輩にもあたる人。
    「アフリカの角」と言われるソマリアは1991年以降、無政府状態となって、海賊たちが通過する船を襲っているという印象がある。アメリカが介入しようとしたが、悲惨な戦いとなって撤退。その壮絶なる様子はリドリー・スコット監督の映画「ブラックホーク・ダウン」で観た人も少なくないだろう。

    しかし、そんなソマリアは、実は今、実際には3分割されていて、そのうちの一つがソマリランドと

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    2021年03月17日
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    めっちゃおもろいし、後半の展開はびっくりする。
    私は高野秀行のファンなのでまったく好意的に読めるけども、高野秀行を読んだことのない人には勧めない。何冊か読んで、好きになったあとこれを読むべきだろう。

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    2021年03月16日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    川口浩を見て育った年代の方なら必ず楽しめます。たぶんそれ以外の方でも。
    やってることはハチャメチャだけど、文章は読ませます。

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    2021年02月25日
  • 恋するソマリア

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    謎の国の次は恋するソマリア。ちょっと知ったぐらいじゃ、そのベールはなかなか脱いでくれない。慎み深いソマリア。そんなソマリアに一喜一憂しながら、思わぬ方法で懐に入ってしまったり、思いがけず危険な目にあったけど、結果、ディープな現地体験。言語、料理、音楽が文化理解の三代要素。言い得て妙で、ようやく料理に辿り着いのはかなり棚ぼた形式ではあるものの。家庭食はいわゆる日常食。着飾っていないその姿までたどり着くんだから、高野さんの好奇心と人柄がすごい。剛腕ハムディ嬢のその後や、転職おじさんワイヤッブのその後が気になる

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    2021年02月25日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    最近、高野さんの作品にハマっている。かなり遅いかもしれないが、「恋するソマリア」を初めて読んでから、その圧倒的な体験と描写のうまさ(臨場感というか自分も探検をしている気にさせてくれ、時にはハラハラし、時にはクスッと笑ってしまう)に惹かれて、同著者の作品(アヘン王国潜入紀、本作)を次々と読んでいるが、どれもぶったまげる内容ばかりだ。非現実的すぎて、ノンフィクションでありながら、一種の「冒険小説」のような楽しみがある。一生に一度こういう冒険をしてみたいと夢想してしまう。
    実際は過酷な探検の日々だと思うが、それを感じさせない楽しそうな描写がそう思わせてくれるのかもしれない。
    とにかくものすごくおすす

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    2021年02月20日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    納豆って日本だけのソウルフードじゃないんだ。
    藁じゃなくてもできるんだ…

    納豆感が変わった一冊。
    納豆を中心に色んな国、文化が登場し、それぞれで食べ方や作り方が違う。だけど納豆。

    楽しい一冊でした。

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    2021年02月14日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    アジア納豆のような、日本以外でも納豆食べてるというような衝撃はないが、世界で食べてる、いろんな納豆がある、納豆技術が古代にもあったみたいという面白さ。

    もはや納豆研究書に近い

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    2021年02月07日
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

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    在日外国人の、個々のストーリーや日本と混じり合った食文化の記述がとても魅力的だった。
    日本にいながら旅をしている気分になった。

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    2021年02月05日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    そもそも日本以外の国でも納豆が食べられてることを知らなかったけど、世界中に広がる納豆文化圏が少しだけ見えた。
    そして各地に行っては食べ、作っては食べ、もらっては食べしてる描写を読んでいたら、何故か毎日納豆を食べるようになっていた。
    自分は世界の納豆に興味ないから、日本で最も美味しい市販納豆を探そうと思う。

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    2021年02月01日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    高野秀行さんはノンフィクションの中で一番好きな作家です。面白い上に見た事の無い世界を見せてくれるというスペシャルな存在です。
    しかし本が出ている事に気が付かず、半年余り知らずに過ごしてしまい本当に悔しかったです。
    今回はアジア納豆の続編で今回はアフリカと韓国です。
    韓国は想像しやすいけれど、アフリカあ?と思いましたが、アフリカは一大納豆王国であることが分かりました。しかも大豆だけではなくパルキアという豆や、ハイビスカスの種、バオバブの種等色々な豆で納豆を作るんです。これ想像もしていなかったので本当に衝撃でした。
    昔からTVで他国の人々に納豆食べさせて喜んでいる番組よくありましたが、恥ずかしいの

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    2021年01月27日
  • 謎の独立国家ソマリランド

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    高野秀行の体を張った渾身のルポ。世界から危険だと思われていたり、実際に危険だったりする場所に乗り込んで極力現地に馴染む。そういう手法が最大限活かされており、これまで日本はもちろん、旧宗主国という比較的なじみの深い国でも理解されていなかったことが書かれている。
    何しろ我々には縁遠い場所だが、日本の読者のために用いられる比喩(リアル北斗の拳とか、イサック藤原氏など)が読者の理解を助けてくれる。
    本書が書かれてからだいぶ時間も経ったが、いまどうなっているのかという興味をそそられる。

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    2021年01月24日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    『「ここではない何処か」を時間(歴史)と空間(旅もしくは辺境)という二つの軸で追及していくことは「ここが今どこなのか」を把握するために最も有力な手段なのだ。その体系的な知識と方法論を人は教養と呼ぶのではないだろうか』

    教養とは経験や知識で積み上げたものの【解像度を上げる】こと。素晴らしい知的バトル。これを高校、いやせめて大学生時代にこんな授業を聴いていたら。これこそ一般教養で学ぶべきことなのだ。

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    2021年01月24日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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    イトイ新聞での著者インタビュー記事より~地元の人たちからは『いや、悲惨だけじゃないんだ』『歴史や文化を、伝えてほしい』って言われるんです。~…納豆求めて東へ西へ、弛まぬ追求と洞察。たかが納豆、されど納豆。ナイジェリア、セネガル、ブルキナファソの西アフリカと韓国。異色な取材の組み合わせも見事に調和する。距離と言語のギャップを乗り越えて通じ合える国、近いけど感覚のずれを認識して付き合わなければいけない国。世界は広いようで狭い。紛争の悲惨さや飢餓の苦しみだけでなく、日常を知ることで世界は一つになれる。

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    2021年01月03日