高野秀行のレビュー一覧

  • 謎の独立国家ソマリランド
    本当は「ハードボイルド室町時代」の方を読みたかったのだが、さすがにその前にこっちの有名本読んでないとまずいかなと。
    異文化モノにカテゴライズしたけど「アフリカのこんな辺境にはこんな珍しい風習が…」といった世界ビックリ列伝みたいのではない。読んで、コミュニティデザインの参考書みたいと思った。この手の本...続きを読む
  • 【カラー版】神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記
    遥かなるインドを想って自転車で西へ遍路旅。集英社文庫HPで連載された自転車旅を文庫化したため、申し訳ないが中身が薄い。『怪魚ウモッカ格闘記』の姉妹編なので連続して読んだが、どうもインドからだんだん遠くなっていく。伊勢、四国、高千穂など自分が旅した場所が出てくるし、薄いといっても文章自体は面白く、こん...続きを読む
  • 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活
    在日外国人の食生活を通して外国人達のリアルな現状を描いた取材記。
    タイやイラン、ロシア…様々な在日外国人を追いかける高野さん。

    一番驚いたことは多くの外国人曰く「日本食は作るのが簡単でいい」ということ。
    取材した国の人達の料理は、下準備等に時間と手間をかけて作るから非常に面倒らしい。
    でも日本と違...続きを読む
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)
    今までの常識をひっくり返すような興味深い話がドンドン出て来て一気に読んだ。外国人がイスラム過激派に襲われる本当の理由は、逃げ込んだ客人は誰であっても守るイスラム社会において、外国人は政府側の客で殺されたらメンツが潰れるから!刀と槍の関係はピストルと自動小銃のそれと同じ。比叡山延暦寺は今の東大、アカデ...続きを読む
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア
    よくこんな所に潜り込めたな〜という感想がまず出てくる。
    ソマリの伝統を前に、現地の人々の暮らしを間近に知ることは今回は出来ないのかなと思っていたら、その強固な扉をスルッと抜けて、気付いたら寝室にまで入り込んでいたのにはニヤリとしてしまった。ドルが通じない所まで行ってしまったことも、いよいよ本領発揮と...続きを読む
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア
    アフリカの角とよばれる地域にあるソマリアは南ソマリアと北のソマリランドに分断されており南ソマリアは現在も内戦が激しい地域である。
    その非常に治安の悪い地域に単身で乗り込み、現地の文化に触れ現地ソマリ人たちとの交流や取材内容がリアルにレポートされていてとても面白かった。
    著者はその国の「言語・音楽・料...続きを読む
  • 幻獣ムベンベを追え
    なんとか探検隊みたいで読み物として面白い。
    でもこんな秘境もどんどんなくなってるんだろうなあと思うと寂しい。

    最近翻訳書でもムベンベ捜索隊みたいなのをどこかで見たんだけど、、
  • 怪獣記
    とても冒険心をくすぐられる。
    情報が繋がっていく時の興奮が手に取るように分かり、世界のミステリーを暴くテレビ番組を見ているような気持ちになる。
    クルドのグルメがとても美味しそう。こういう普通の旅の記述が時々入ってくるのが良い。フッとその土地の良さを感じる瞬間だ。高野氏の著書に登場する現地の人たちはと...続きを読む
  • 幻獣ムベンベを追え
    至って本気でバカをやれる楽しさというものが、当事者ではない読者の僕には感じられた。本気だし、辛いだろうけれども。だからこその面白さであり、憧れを感じた。
  • 腰痛探検家
    ちょうど腰痛に悩み始めてどう行動したら良いかと思ってたところでまず読んでみた本。
    面白いし良かった。水泳したくなった。
  • 幻獣ムベンベを追え
    行動力の塊みたいな人だな。それくらいの勢いがないと怪獣を探しに行ったりできないのかも。やると言ったらやる姿勢が感心する。
    実際に経験した人がいとおしさを感じると言うのだから、「食べることは愛」、そうなのかもしれない。 ボアの人々は、カットされた肉を買って食べている大多数の人々とは根底から何もかも違...続きを読む
  • 【カラー版】神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記
    『怪魚ウモッカ格闘記』で無念の帰国をした高野さんは自転車で沖縄までお遍路旅へと出発する。挫折をバネに本一冊書くのだから転んでもただでは起きない人なのだな。道中で出会う神様仏様にインドへ行かせて下さいとお願いする旅、しかも愛車(自転車)キタ2号でっていう発想がおかしい。全国にいる知人を訪ねるタカリ旅が...続きを読む
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道
    この作品も面白かった。ただし、タイトルが正確ではありません。インドへの道はまさにその通りだけど、今回インドには入国できずウモッカとは格闘できませんでした。まあ、ウモッカ捕獲に向け格闘したことには違いないかもしれないけど。これは、カルカッタのイミグレーションで足止めをくらいインドに入国できずジタバタす...続きを読む
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族
    面白かった、為になった点 3点。

    p137
    日本で働くミャンマー人がストレスを感じるのは上司に意見を聞かれること、つまり発言の自由。

    p151
    ミャンマー人の社交性はどこで身につくのか。
    p158
    答えは国内。ミャンマー国内で様々な宗教・民族の人="異国"の人と接するため。

    p171
    パンロン...続きを読む
  • アジア新聞屋台村
    アジアの国の特徴が良くわかる内容で興味深かった。解放的な新聞社で奮闘する作者が、手に取るように綴られている。
  • 世にも奇妙なマラソン大会
    「深夜というのは人間がろくでもないことに燃え上がる危険な時間帯。翌朝の気分がわからないから、妙なものにひっかかってしまう」。高野さんはサハラ砂漠でおこなわれるマラソンのサイトを見つけ、応募。15キロ以上走ったことがないくせに、砂漠でのフルマラソンにチャレンジしてしまう無謀さ。やっぱりこの人、おもしろ...続きを読む
  • 謎の独立国家ソマリランド
    ソマリランドというとそういや一時話題になってた。ソマリアとソマリランドじゃ全然違うんだとか、アグネス・チャンが行ったとかなんとか。まぁでも総じて、あそこヤベーって感じな煽りがメインで、でもなんか写真もないし、皆さん又聞きっぽいし、話半分って感じではあったけど、実際のところどうなんか、ってのはあった。...続きを読む
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族
    内容(「BOOK」データベースより)
    探検部の先輩・船戸与一と取材旅行に出かけたミャンマーは武家社会だった!二人の南蛮人に疑いを抱いたミャンマー幕府は監視役にあの柳生一族を送り込んだ。しかし意外にも彼らは人懐こくて、へなちょこ。作家二人と怪しの一族が繰り広げる過激で牧歌的な戦いはどこへ…。手に汗握り...続きを読む
  • 未来国家ブータン
    ブータン!興味あったのですよ。そこに高野さんが行ったというなら読みますとも。だけど、今回は何やらきちんとしたお仕事で行くみたい…ちゃんと、面白いのかな。
    そこはさすがに高野さん、ちゃんと面白かったし、ブータンのこと、ほんとにいろいろ知れました。
  • 幻獣ムベンベを追え
    ムベンベというコンゴ共和国(旧ザイールじゃない方)のテレ湖に住むという謎の大型動物(恐竜に近いと言われている)を追うノンフィクション。ムベンベよりもテレ湖に1ヶ月間滞在した時の壮絶なる体験とその前の準備の凄まじさに驚かざるを得ない。大学生にしてここまでやるか?というぐらい、超本格的な探検を綴った探検...続きを読む