高野秀行のレビュー一覧

  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

    Posted by ブクログ

    タイトル「恋するソマリア」には二重の意味が込められています。
    ひとつは、ソマリアを振り向いてくれない美人女性に見立て、追えどもつかまえられない片思いの相手として描く。
    もうひとつは、実在の若き美女・ハムディ姫への恋です。
    わずか17歳にしてケーブルTVの世界に入って、政治家へのインタビューでカネをひきだして支局員を食わせるという政治力・経営力を発揮する。美しく、胆力があり、知的。いったい高野が惚れこんだこの女はなにものなのか。
    「私は有名になりたいの。目標は大統領になること」
    「有名になりたい」ということばの率直さ、力強さ。さわやかな立身出世主義の到達目標が大統領というのがすごい。
    いいぞ剛腕ハムディ姫。統一ソマリアの大統領になった姿をぜひ見たい。

    0
    2016年04月11日
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族

    Posted by ブクログ

    まず一言…とても面白かった!!
    初めはこじつけのようにミャンマー政府を江戸幕府に例えていて柳生やら高杉やら著者の想像力に圧倒された。ただ読み進めていくうちに確かにその通りだ…と納得していく自分がいた。
    小ネタや自虐、他虐が色んなところに散りばめられていてクスクス、時には大笑いしながら楽しく読めた。ミャンマーの当時の状況も大まかだが垣間見ることができた。ぜひ著者の他のハチャメチャな旅行記も読んでみたいと思った。

    0
    2015年07月21日
  • またやぶけの夕焼け

    Posted by ブクログ

    遠い昔に経験したことがあるような感覚や子供のテンション、冒険心を、さっき体験したことのように生き生きと表現できるってすごい。

    0
    2015年05月27日
  • イスラム飲酒紀行

    Posted by ブクログ

    よくもまあここまで酒を探す話で一冊の本が書けたものだと感心。
    著者はアル中に近いほどの酒好きのようだが、酒探しにまつわり、あれやこれやのおもしろエピソードが目白押しである。
    表向きは酒類厳禁のイスラム世界や愛嬌のある現地の人々が話をさらに面白くしている。
    やっぱり高野秀行のノンフィクションは面白い。

    0
    2015年05月20日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

    Posted by ブクログ

    おもしろい~。ブータンってなんとなく清貧の国、と思っていたけどそんなことないなあ。京都大学~梅棹忠夫さんにつながるものが流れている個所に萌え♡

    0
    2015年05月06日
  • 異国トーキョー漂流記

    Posted by ブクログ

    辺境作家 高野秀行が東京で会った外国人の話。やはりこの人の外向的さは特異だ。出てくる人は、舞踏家のフランス人、ザイール人、小説家の兄ともつながったコンゴ人、スペイン人、違法入国のペルー人、お父さんがお世話になった教師の中国人、プロ野球広島ファンの盲目のスーダン人(これは本当にすごい)など多様だ。著者が近づく理由は語学(フランス語、リンガラ語、スペイン語)の習得が主だったりするのだが、こうやって日本に在住して著者に言葉を教えるような人は個性的な人が多い。そして、東京はトーキョーになり、日本にいながらにして、海外につながるのだと。そういったエピソードが山盛られている。

    自らを振り返れば、こんな自分の周りでさえ、学生のときには、ゲイのギリシア人、女好きで洒落たイタリア人、敬虔なイスラム信者のシリア人、などなど日本でも個性的な外国人との出会いがたくさんあったような気がする。ギリシア人には家に行きたいと言われ(のちにギリシアで妹と会って食事した)、イタリア人とは大相撲を初めて観戦し(のちにイタリアの実家にも寄せてもらった)、シリア人は一緒に銀行口座を開設して市役所に連れて行ったときに駐車場でお祈りをされた。自分にも少しは面白いものが書けたりするかもしれない。やはり東京はトーキョーなのだ。

    0
    2025年11月02日
  • 幻獣ムベンベを追え

    Posted by ブクログ

    辺境作家 高野秀行の処女作。早稲田大学探検部に所属していた高野さんが、コンゴ共和国(当時)のテレ湖に棲むという幻の生物「モケーレ・ムベンベ」を探しに行く顛末を描いた本。いないかもしれない、という至極真っ当な疑問を抱きながら、同時にその存在を切に信じて調査団を編成して冒険の旅に出る。

    学生の身分であるのに(学生だからこそ?)、機材の調達のためにキャノンやソニーなどの大企業から支援を募り、コンゴ政府や原住民と交渉をしてサポートを得て、大規模な調査団を率いて1ヶ月以上にもわたる調査を行った。怪獣に関する目立った成果はなくとも、その行動力自体に脱帽する。自分が学生時代の発想を思うと、全く想像すらできなかっただろうことをやっている。

    高野さんも「はっきり言って、なぜ自分がこんなことをしているのかわからない。わからないながらも、あまりに無意味な活動をしているので、なぜか快感すら覚える。「普通の人は、ちょっと真似ができないな」と思う。当たり前だ」という感想を漏らす。著者はその普通でないところにプライドを持っていたのだろうし、確かにそうだ。食事ひとつとっても、ワニ、カワウソ、ヘビだけでなくゴリラやチンパンジーまで食する。少し食べてみたい気がするが、屠殺する場面を見て唾が出てくるようにはならないだろうなあ。

    現地人とのやりとりや微妙な空気も生き生きと表現されていて読んでいて楽しい。荒削りな部分もあるが、補って余りある魅力がある本。
    文庫本にあったっての後書きにある同志近況も素敵。マラリアにかかってほとんど寝込んでいた後輩の田村さんが寄せた手記は考えさせるものがある。

    高野さんは語学の才能があるんだということもわかった。後の日本で唯一の辺境作家となる素地がこのとき花開いた感じがあり、うれしい。「アフリカとは末永くつき合っていくと思われる。そのなかで、もっともっと想像のつかない世界に入っていきたい」と述べる著者。その思いは、その後現実となり、その果実を読者と分け合うことになる。素敵な話だ。

    0
    2015年01月31日
  • アジア新聞屋台村

    Posted by ブクログ

    いやーーーー、面白かった!
    在日外国人の母親コミュニティが日本の母親も救ってるとか研究につかえそうなこともポロリしたり
    副職が実際どう機能するのかもわかったり
    舞台は日本なのに、旅行してる気分。
    旅行が好きな人は、そうそう!それだよ!!!ってなること必須。
    旅行中に自分が感じるうまく言語化できないあれこれを物語の中にするりと混ぜ込み表現してくれる。
    これは、本当に、すごい、本だった。

    0
    2014年03月01日
  • アジア新聞屋台村

    Posted by ブクログ

    高野さんのまわりには語るべきエピソードがゴロゴロあふれているかのよう。
    ローリングストーンな生き方の高野さんらしい青春記。
    「ワセダ三畳青春記」と併せて読みたい。

    0
    2013年08月22日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

    Posted by ブクログ

    ブータンと聞いて思い浮かべるのは昨年国王夫妻が来日し民主党の馬鹿な大臣が欠席した話やGDPならぬGNH(国民総幸福度)などだろう。GNHそのものは経済的な発展をいらないと言ってるのではもちろんなく、持続可能かつ公正な社会経済的発展、環境の保全と持続的な利用、文化の保護と促進、良い統治が中心だそうだ。そしてそこにブータンでは仏教的な思想として欲望の抑制や殺生の禁止が含まれているようなのだがこの本に出てくるブータン人たちは仏教とGNHはそもそも成り立ちが違うと言う。また経済的な面では例えばブータンでは国のどこでも携帯がつながり、テレビが見れるようにと言った事業を進めている。反西洋文明みたいなイメージでとらえるとなかなか一筋縄では行かないのだ。

    ブータンは下は熱帯で上はヒマラヤ山脈近くと狭い国土ながら上下さはすごい。しかも高野秀行の行き先はブータンの辺境とあってさらにすごいところだ。一応の目的は生物資源探索のために伝統的な知識の下調べをすることで依頼者はマレーシアに拠点を置くバイオベンチャーのニムラ。ブータンには世界の生物資源の6%が有ると言われておりニムラがブータン政府と契約して海外企業との窓口を務めるのだがなぜここに高野秀行が出てくるかと言うと辺境愛好家として既知の二村社長に専門家は視野が狭いので高野が適任だと言われたことと、それ以上にブータンには雪男がいると釣られたから。実際には行く先々で行き当たりばったりに雪男や幻の動物を探し時々思い出したように伝統的な知識、例えば民間療法や薬草などを聞くのだが、正面突破では田舎の人たちはなかなか話をしてくれなかったり、と思えば一緒に宴会をして仲良くなったりと話は蛇行を続ける。

    そもそも雪男の出だしが二村しによればこうだ。
    二村「ブータンには謎の生き物はいませんか?」プロジェクト主任「そんなもんはいませんよ。」二村「では、雪男もいませんか?」主任「ああ、雪男ならいますよ」・・・・

    そこそこに出てくるブータンの民話もなかなかシュールだ。雪男の話では雪男は人間にだまされてよもぎ団子の変わりに馬糞を食わされ、さらにはマッサージをまねしたつもりで毛にバターを擦り込み火をつける。仲間の雪男は水に飛び込めと言った所、水と仲間が同じ発音だったので仲間の所に飛び込み雪男はまとめて焼け死にました・・・とか、ある果物を食べた後泉の水を飲むと甘い味がした。そこでその男は持ってた矢筒に水を入れて家族に飲ませた所、毒矢の毒で家族はみんな死にました・・・とか。雪男やチュレイと言う謎の生き物の話は度々出てくるが、これらを見たら死ぬと言う言い伝えがセットにあったり、運が落ちている状態で見るとか怪しいはなしなのに時々見たと言う人が出てくる。まあ実在の生き物と言うより物の怪のたぐいだ。

    ブータンの良い習慣はニェップという知り合いの家に押し掛けて泊まる制度。逆に一番恐ろしいのはツォチャン。よそ者は酒を買おうとしても売ってもらえないのだが夜になると近所の人たちが焼酎を持って集まってくる。飲んだらお礼をする、飲まずに金を払うのも飲んで払わないのも失礼にあたり飲むしか無い。飲めば飲むだけついでくる。しかも高地で酒がよく回るらしい。冷たい焼酎はもう無理と断ると、鍋にどぼどぼと5本ほど注いで暖めてくる。翌朝二日酔いの高野が二日酔いの伝統薬を聞いた所進められたのが迎え酒。あやうく逃げ出したが翌朝もツォチャンの続きにわらわらと集まってきていたそうだ。まあとにかく辺境で苦しみつつも楽しんでいるようで何よりだ。

    0
    2013年05月15日
  • イスラム飲酒紀行

    Posted by ブクログ

    禁酒が国是のイスラム各国のドタバタ紀行。イスラム文化の裏表について非常に分かりやすい。イスラムへの理解が深まった。

    0
    2012年10月20日
  • イスラム飲酒紀行

    Posted by ブクログ

    飲酒禁止のイスラーム国家で、この人アル中じゃない?と思えるくらいに酒好きの著者が、酒を求めて多くの人々と出会う。結構やばいことしてるけど大丈夫?と思ってしまう所もあり、それでも酒が飲めるならいい!という姿勢の著者がステキでした。
    単に酒を求めてのルポと思いきや、その中で多くのことに気付かせてくれる。あとがきまでを読んですっきりと味わえる一冊。

    0
    2012年09月21日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

    Posted by ブクログ

    バイオベンチャーの代表、二村氏からブータンの生物資源探索のミッションを受けた高野氏。最初はあまり乗り気ではなかったが、ブータンにはイエティ(雪男)というUMAがいるとの情報で色めき立つ。

    ノープランで現地に入り、道中、おばちゃんの猛烈なお酒の接待に二日酔い。高山病で死にかけるが、ブータンのあまりの桃源郷さに天国を感じ、死を受け入れ始める。
    これほどブータン人に世話になる人はいないのだろうが、これこそ高野氏の為せる術。

    インドと中国に境を接しながら、未だに半鎖国的国家なるブータン。
    西洋医学と伝統療法。国家主導の経済発展と鎖国的体制。ダブルバインドな要素を持つ国家でありながら、登場するブータン人は皆とても幸せなのだ。

    これまでのUMA探索本とはやや趣を変え、辺境ハンターならではの国家観や、比較文化論が語られ、興味深い。新たなテーマになるのだろうか。

    中尾佐助「秘境ブータン」(岩波現代文庫)も読みたい。

    0
    2012年08月16日
  • 【カラー版】辺境中毒!

    Posted by ブクログ

    「アヘン王国潜入記」を最後の数ページ残したまま積んでしまったが、たまたま紀行の何かを読みたくなって買ったら、たまたま「あ!アヘンの人だ!」となった作品。
    どうやら私は高野秀行さんに惚れてしまったらしい。
    内容はエッセイあり、対談あり、書評ありと詰め合わせの一冊。そのなかでも書評がかなり面白く、紹介されていた内の一冊を早速購入してしまったほど。
    サクッと読めます。

    0
    2012年06月05日
  • 怪獣記

    Posted by ブクログ

    今度の高野くんはすごいぞ!ついにやった!でも周りの反応は何!ちょっとひどくない?高野くんも早いとこ続編お願い!それより調査に行って!

    0
    2011年09月28日
  • 怪獣記

    Posted by ブクログ

    タイトルだけ見ると普通の未確認生物探検ものっぽいが、中身はとにかくてんこもり。謎の巨大生物ジャナワールを追ってトルコのワン湖に向かうが、その先にはUMA界の不思議な縁とか、しっちゃかめっちゃかなトルコ情勢とか、やたら怪しいアラブ人とか、不思議生物ジャナワールがどうでもよくなるような面白さ。
    そして最後の数ページの静かな驚き。
    笑いつつも、クルド人問題やイスラム原理主義が新聞や教科書の中じゃない現実とはこういうものかと考え込んだりもした。

    0
    2011年05月05日
  • 怪しいシンドバッド

    Posted by ブクログ

    もう何冊目かの高野さんの本。

    これは彼が19歳から29歳にかけて経験した旅や海外生活をまとめたものなんですが

    今回も常識を逸脱していてなおかつ無茶しまくりです。

    中国で人間の胎盤を食べて

    カニバリズムorカストロジー?!

    なんて考えたり


    コロンビアで白い粉まみれになったり


    幻の幻覚剤「ヤヘイ」でミラクルトリップしたり


    ほんともう元気が出る一冊です!

    オススメ!

    0
    2010年11月26日
  • 怪獣記

    Posted by ブクログ

    オモシロかった!

    やってることはいつもの通り阿呆じゃないかと言う事(ごめんなさい)だけど、今回は見つかっただと!?
    ある種、見つかるわけないし、、とコチラも安心して読んでいたのにw

    出来事に対しての評価というかツッコミが最高。
    なんだこれは?というコトに対しての意見がほんとにオモシロい。

    0
    2010年09月23日
  • 【カラー版】神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記

    Posted by ブクログ

    自転車旅の醍醐味を味わった高野さんが、世界へ自転車で旅に出るといいなあと思う。または、国内の旅の面白さに気付いた高野さんが、再び自転車でまだ見に日本を見つけに旅立つといいなと思う。字が大きくスカスカと言える本だけれど、高野本の面白さが損なわれることはないと思った。次の高野本は何にしようかと悩んでしまう。

    0
    2011年09月28日
  • 【カラー版】神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記

    Posted by ブクログ

    最初は、日記となるとさすがに毎日毎日おもろいことは起こらないからなあ、さすがに。
    と思ってたけど、終盤まとめてきましたね。
    やっぱり終わってみれば面白かった。

    0
    2009年10月04日