高野秀行のレビュー一覧

  • 幻獣ムベンベを追え

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    辺境作家 高野秀行の処女作。早稲田大学探検部に所属していた高野さんが、コンゴ共和国(当時)のテレ湖に棲むという幻の生物「モケーレ・ムベンベ」を探しに行く顛末を描いた本。いないかもしれない、という至極真っ当な疑問を抱きながら、同時にその存在を切に信じて調査団を編成して冒険の旅に出る。

    学生の身分であるのに(学生だからこそ?)、機材の調達のためにキャノンやソニーなどの大企業から支援を募り、コンゴ政府や原住民と交渉をしてサポートを得て、大規模な調査団を率いて1ヶ月以上にもわたる調査を行った。怪獣に関する目立った成果はなくとも、その行動力自体に脱帽する。自分が学生時代の発想を思うと、全く想像すらでき

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    2015年01月31日
  • アジア新聞屋台村

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    いやーーーー、面白かった!
    在日外国人の母親コミュニティが日本の母親も救ってるとか研究につかえそうなこともポロリしたり
    副職が実際どう機能するのかもわかったり
    舞台は日本なのに、旅行してる気分。
    旅行が好きな人は、そうそう!それだよ!!!ってなること必須。
    旅行中に自分が感じるうまく言語化できないあれこれを物語の中にするりと混ぜ込み表現してくれる。
    これは、本当に、すごい、本だった。

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    2014年03月01日
  • アジア新聞屋台村

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    高野さんのまわりには語るべきエピソードがゴロゴロあふれているかのよう。
    ローリングストーンな生き方の高野さんらしい青春記。
    「ワセダ三畳青春記」と併せて読みたい。

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    2013年08月22日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    ブータンと聞いて思い浮かべるのは昨年国王夫妻が来日し民主党の馬鹿な大臣が欠席した話やGDPならぬGNH(国民総幸福度)などだろう。GNHそのものは経済的な発展をいらないと言ってるのではもちろんなく、持続可能かつ公正な社会経済的発展、環境の保全と持続的な利用、文化の保護と促進、良い統治が中心だそうだ。そしてそこにブータンでは仏教的な思想として欲望の抑制や殺生の禁止が含まれているようなのだがこの本に出てくるブータン人たちは仏教とGNHはそもそも成り立ちが違うと言う。また経済的な面では例えばブータンでは国のどこでも携帯がつながり、テレビが見れるようにと言った事業を進めている。反西洋文明みたいなイメー

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    2013年05月15日
  • イスラム飲酒紀行

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    禁酒が国是のイスラム各国のドタバタ紀行。イスラム文化の裏表について非常に分かりやすい。イスラムへの理解が深まった。

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    2012年10月20日
  • イスラム飲酒紀行

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    飲酒禁止のイスラーム国家で、この人アル中じゃない?と思えるくらいに酒好きの著者が、酒を求めて多くの人々と出会う。結構やばいことしてるけど大丈夫?と思ってしまう所もあり、それでも酒が飲めるならいい!という姿勢の著者がステキでした。
    単に酒を求めてのルポと思いきや、その中で多くのことに気付かせてくれる。あとがきまでを読んですっきりと味わえる一冊。

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    2012年09月21日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    バイオベンチャーの代表、二村氏からブータンの生物資源探索のミッションを受けた高野氏。最初はあまり乗り気ではなかったが、ブータンにはイエティ(雪男)というUMAがいるとの情報で色めき立つ。

    ノープランで現地に入り、道中、おばちゃんの猛烈なお酒の接待に二日酔い。高山病で死にかけるが、ブータンのあまりの桃源郷さに天国を感じ、死を受け入れ始める。
    これほどブータン人に世話になる人はいないのだろうが、これこそ高野氏の為せる術。

    インドと中国に境を接しながら、未だに半鎖国的国家なるブータン。
    西洋医学と伝統療法。国家主導の経済発展と鎖国的体制。ダブルバインドな要素を持つ国家でありながら、登場するブータ

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    2012年08月16日
  • 【カラー版】辺境中毒!

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    「アヘン王国潜入記」を最後の数ページ残したまま積んでしまったが、たまたま紀行の何かを読みたくなって買ったら、たまたま「あ!アヘンの人だ!」となった作品。
    どうやら私は高野秀行さんに惚れてしまったらしい。
    内容はエッセイあり、対談あり、書評ありと詰め合わせの一冊。そのなかでも書評がかなり面白く、紹介されていた内の一冊を早速購入してしまったほど。
    サクッと読めます。

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    2012年06月05日
  • 怪獣記

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    今度の高野くんはすごいぞ!ついにやった!でも周りの反応は何!ちょっとひどくない?高野くんも早いとこ続編お願い!それより調査に行って!

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    2011年09月28日
  • 怪獣記

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    タイトルだけ見ると普通の未確認生物探検ものっぽいが、中身はとにかくてんこもり。謎の巨大生物ジャナワールを追ってトルコのワン湖に向かうが、その先にはUMA界の不思議な縁とか、しっちゃかめっちゃかなトルコ情勢とか、やたら怪しいアラブ人とか、不思議生物ジャナワールがどうでもよくなるような面白さ。
    そして最後の数ページの静かな驚き。
    笑いつつも、クルド人問題やイスラム原理主義が新聞や教科書の中じゃない現実とはこういうものかと考え込んだりもした。

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    2011年05月05日
  • 怪しいシンドバッド

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    もう何冊目かの高野さんの本。

    これは彼が19歳から29歳にかけて経験した旅や海外生活をまとめたものなんですが

    今回も常識を逸脱していてなおかつ無茶しまくりです。

    中国で人間の胎盤を食べて

    カニバリズムorカストロジー?!

    なんて考えたり


    コロンビアで白い粉まみれになったり


    幻の幻覚剤「ヤヘイ」でミラクルトリップしたり


    ほんともう元気が出る一冊です!

    オススメ!

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    2010年11月26日
  • 怪獣記

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    オモシロかった!

    やってることはいつもの通り阿呆じゃないかと言う事(ごめんなさい)だけど、今回は見つかっただと!?
    ある種、見つかるわけないし、、とコチラも安心して読んでいたのにw

    出来事に対しての評価というかツッコミが最高。
    なんだこれは?というコトに対しての意見がほんとにオモシロい。

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    2010年09月23日
  • 【カラー版】神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記

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    自転車旅の醍醐味を味わった高野さんが、世界へ自転車で旅に出るといいなあと思う。または、国内の旅の面白さに気付いた高野さんが、再び自転車でまだ見に日本を見つけに旅立つといいなと思う。字が大きくスカスカと言える本だけれど、高野本の面白さが損なわれることはないと思った。次の高野本は何にしようかと悩んでしまう。

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    2011年09月28日
  • 【カラー版】神に頼って走れ! 自転車爆走日本南下旅日記

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    最初は、日記となるとさすがに毎日毎日おもろいことは起こらないからなあ、さすがに。
    と思ってたけど、終盤まとめてきましたね。
    やっぱり終わってみれば面白かった。

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    2009年10月04日
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―(新潮文庫)

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    単行本から文庫本発行まで、何故6年もかかったのか分からなかったが、待望の高野秀行納豆本の決定版が遂に発売された。(地域本屋には配架されなかったので)取り寄せ熟読させて貰った。先に、本書と「謎のアジア納豆」の合併解説本と思われた、絵本「世界の納豆をめぐる探検」を読んだ。よって結論を知っていると思っていたが、大きな間違いだった。「納豆世界同時多発説」「納豆=内陸地域の食べ物説」は、確かに詳しく述べられているけど、それだけではなかった。

    高野さんは、アフリカ納豆を調べるためにイスラム過激派を避けながら3回も取材しているし、お隣の韓国納豆の謎を究めるために3回も取材を敢行している。最後には、それぞれ

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    2026年09月14日
  • メソポタミアのボート三人男

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    お馴染み高野秀行氏がティグリス・ユーフラティス川をカヌー(というか1人乗りゴムボート)で下る冒険というか珍道中。いつもながらに単なる旅先の思いがけないドタバタや危ない目に遭うとかだけでなく、トルコにおけるクルド人の立場だったり、遺跡の扱いだったり、河川汚染だったりと、様々な社会問題が提示され、深刻にならない程度だが考えさせられる部分(聞いて感心し納得できる)があるのが良い。メソポタミア文明に思いを馳せる機会もあったり、風呂敷のランダムな広げ方が楽しい。多摩川をボート降りしてみたくなった。

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    2026年09月11日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    言葉、文化、習慣の異なった民族との交流。食文化やマラリア、肝炎などの病。困難だらけなのに、冒険、探検という言葉には何でこんなに魅力があるんだろう。

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    2026年09月08日
  • メソポタミアのボート三人男

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    す…すげーとしか言いようがない。まず、私は暑いのが大嫌い、不衛生なのも無理、自然は好きだけどなるべく楽して体感したい…という体たらくのため、筆者たちのような旅は不可能だ。
    筆者の高野さんなんて、お腹を下しているのに川下りをしちゃうんだから。下痢→川でパンツ洗う→ボート→下痢というサイクルなのに悲壮感が全くない。
    旅(しかも文明の利器が程遠い地)に慣れている高野さんと山田隊長の格好良いことよ。

    ちなみに『三人男』の3人目は現地のガイドで、こいつ(レザン)が曲者。
    必死にボート漕いでる2人の写真を適当に撮って自分は優雅に水煙草タイムとは。だがそのいい加減さが日本人にはない感じで新鮮だ。高野さんも

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    2026年09月07日
  • ワセダ三畳青春記

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    本当にこんな絵に描いたような大学生活を送っていた人がいるんだ…
    大学正門前の三畳の風呂なしアパート、一癖も二癖もある住人たち、単位取得を放棄し、プールや占いや三味線や幻覚植物に精を出す毎日…森見登美彦の小説のような、三浦しをん『風が強く吹いている』の青竹荘のような。
    面白さに隙が無さすぎて逆にちょっと…って思った部分もあるが、最後野々村荘を巣立って行くシーンは感動した。

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    2026年09月07日
  • 世界が生まれた朝に

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    高野秀行氏は翻訳の才も優れていた!!
    日本で1996年に刊行され、先月めでたく文庫化された『世界が生まれた朝に』。著者ご本人から「(日本に留学していた)弟に」と渡された本書の原本を帰りのフライトで夢中になって読み、帰国後は熱に浮かされたように翻訳されたという。

    他者宛の本を勝手に読むところなんかは高野氏らしいが、翻訳スキルは本当に大したものだった。
    ワードチョイスは美しく(星空の描写では眼前に大パノラマが広がったり…)、文章表現にはなんの違和感もない!
    本当にあの高野氏が訳したの?(普通に失礼) 彼のネームバリューに釣られ取り寄せたのに、読書中は私の知っている高野氏の面影を一切感じ取れなかっ

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    2026年09月06日