高野秀行のレビュー一覧
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高野秀行さんのような生き方は本当にかっこあいと思う。高野さんの本を始めて読んだのは、「ワセダ三畳青春記」で、これはもう抱腹絶倒、大爆笑間違いなしの 絶品です。笑いたい方は、ぜひ。高野さんの本に惹かれる理由は、高野さん自身が、型破りな人というのもあるんだけど、その型破りな人の周りにいる人がこれまた型破り!高野さんの本を読んでいると、社会常識とか基準って言葉が本当に無意味だなって思う。せっかく生まれてきたのだもの。自分のいきたいようにいけばいいんだって。僕は人と違う道を、歩こう歩こうとする。安定とかそういうのは、あまりないけど、やっぱり波乱万丈なほうが人生楽しい!
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Posted by ブクログ
バイオベンチャーの代表、二村氏からブータンの生物資源探索のミッションを受けた高野氏。最初はあまり乗り気ではなかったが、ブータンにはイエティ(雪男)というUMAがいるとの情報で色めき立つ。
ノープランで現地に入り、道中、おばちゃんの猛烈なお酒の接待に二日酔い。高山病で死にかけるが、ブータンのあまりの桃源郷さに天国を感じ、死を受け入れ始める。
これほどブータン人に世話になる人はいないのだろうが、これこそ高野氏の為せる術。
インドと中国に境を接しながら、未だに半鎖国的国家なるブータン。
西洋医学と伝統療法。国家主導の経済発展と鎖国的体制。ダブルバインドな要素を持つ国家でありながら、登場するブータ -
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第34回Bunkamuraドゥマゴ文学賞
イラクの湿地(アフワール)の水面を、古代メソポタミア時代から続く三日月形の舟「タラーデ」で移動したいという高野秀行さんらしい挑戦。
まさに表紙の写真だけど、ネットでも湿地帯の画像を見て幻想的な風景に魅了された。
そしてそれ以上に度肝を抜かれたのがマーシュアラブ布!アガサ・クリスティが収集していたという幻の希少な布でこんなに鮮やかで可愛い布は見たことがないので、本書を読まない人も写真だけは是非検索して見てほしい!モチーフにはそれぞれ意味がある。
タラーデもマーシュアラブ布もエキゾチックで魅力的だけど、イラクの湿地帯という未知な領域に住むマーダンと呼 -
Posted by ブクログ
面白かった!クレイジージャーニーの放送は見逃したので、本書をとても楽しみにしていた。期待を裏切らない内容だった。世界には自分の知らない、想像を超える文化をもつ民族がまだまだあるんだろうなあと思う。エピローグで、西洋文化の広まりや多様性についての言及があったが、本当に著者の意見に完全に同意。そして自分も、日本人として日本人の文化をもっと大事にしていきたいなと思う。
高野さんの作品はいつも楽しみにしているが、彼のおかげで、自分では絶対に行けないような土地や、そこに生活している人達の暮らしを知る事ができて、本当に感謝している。現地に行く事は難しいので、とりあえず日本で
エチオピア料理を食べてみたいと