高野秀行のレビュー一覧

  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    SFチックなタイトルですが、ブータンの現地人に取材した紀行文。ブータン人の文化に深く切り込んでいて、今まで触れたことのない価値観はとても面白い。

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    2020年02月03日
  • 【電子特別カラー版】恋するソマリア

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    謎の独立国家ソマリランドの続編。
    前作は歴史的背景など難しいところもあったが、今回はソマリランドの家庭料理、南部ソマリアでの危険地域での旅行記のような内容で非常に読みやすい。
    ワイヤッブ、ハムディのその後も気になるので続編を期待。

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    2020年01月18日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    とてもとても面白かった。ユーモアと暖かさのある文章で、もの凄く危険な旅がそれだけじゃない、人々との交流や現地の人々のくらし、文化をとてもわかりやすく、でも時に鋭い考察を交えて、決して押し付けがましくなく、伝わってきた。ホモサピエンス全史の次に読んだという偶然も、より理解が深まってあっという間に読めた。なんだろう。初めて読むタイプのノンフィクション。次の高野秀行さんの本も絶対読む。

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    2020年01月03日
  • 異国トーキョー漂流記

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    在日外国人との交流を通し、著者のペーソスがかたられる。
    著者の得意な冒険記的な作品ではなく、命を預ける相手という濃ゆい付き合いではない。東京という大都市の中で袖擦り合う程度の淡麗な関係であるため、外国人諸氏との付き合いも淡麗である。何度か一緒に飲んだことがある痴人と友達の間くらいの関係、といった程度の濃度である。
    長い人生の中で少しの間交わった外国人たちとの交友がテーマであるため、著者の関心は2つに絞られる。在日外国人の東京における生き方と、在日外国人との交友を通した著者自身の生き方である。
    個人的には、日本野球に詳しい盲目の青年の話が印象的だった。障害という日本で生活するためのハンデを笑い飛

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    2019年12月06日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    すごくよかった。
    著者の人間観察の目が他の著作よりも冴え渡っている。長い旅をともにしたから、その過程で様々な側面を目にしたのだろうか。他の著作より登場人物が多面的で魅力的に描かれている。著者の苦労話や体験記という枠組みは後退し、個性的な人々がリレーのバトンのように著者を運んでゆく。お節介焼き、快楽主義者、未来の独裁者、そして最後には第二世代の若者。。。運ばれるバトンの目を通した群像劇のように思える。そして昔も今も何かが運ばれて目的地に到着するということは本当に感動的なことだ。

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    2019年12月06日
  • 怪獣記

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    ”本の雑誌40年特集"から、かな。それは置いても、筆者の他作品はとても楽しませてもらったし、本作も読んでみたい度は高い。そしてUMA。一時期かなり興味あったな~、みたいな感傷に耽りながらも、そういえば最近はめっきり縁遠くなったもんだ、と思いつつ読み進めた次第。8割方読み進めるまでは殆どがスカで、すったもんだはあったけど、結局見つかりませんでした的な、バタバタ劇を楽しむ本かと思い始めたところで、核心に迫る事態が出来する。遭遇を抜きにしても十分楽しませてもらったし、笑わせてもらったけど、クライマックスで興奮もひとしお。怪獣っているんですね。ワクワクする。

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    2019年10月17日
  • 怪獣記

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    ネタバレ

    いやー、すごく面白かった。最初の書き出しから事件の匂いがして惹き付けられた。最後まで面白かった。絶対に自分が行かないところにいって、絶対にやらないことに時間を使ってくれる人。

    自分の目で、確かめたい!という気持ちがすごい。夢のある怪獣を追っているはずが、すごくホットな政治やいざこざの話に直面してしまったり、異文化の暮らしに感銘を受けたり、ものすごく人間くさいところを「意図せず」拾ってしまっているのも、彼の信念がそうさせているのだろうと思う。

    なんかそのお土産が、今回すげーでかくね、って思ったけど、それだけでかい獲物だったのだろう、ジャナ。

    そういう、未確認生物っていうのは、なんかそれだけ

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    2020年02月07日
  • 地図のない場所で眠りたい

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    【ノンフィクションは事実を積み上げていって真実に近づければいいものだと思うんですけど、小説は事実の積み上げもなくて真実を書かなくちゃいけないというイメージがあるんですよ】(文中より引用)

    探検家と作家という二つの顔を持つ高野秀行と角幡唯介による対談録。早稲田大学探検部での活動に加え、ソマリアや北極への渡航、そして自身の経験を書き記すことの意義について語り尽くした一冊です。

    思った以上に「書くこと」論やノンフィクション論にページが割かれている印象を受けました。ただそれが、探検というテーマを目的として読み始めた人にも「なるほど」と思わせてくれるほどに興味深い点が嬉しい驚き。結果としては幅広い楽

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    2019年10月07日
  • 将棋[観る将になれるかな]会議

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    ネタバレ

     将棋の読み物系。棋譜を細かく追うといった本ではなく、棋士の性格を表すような棋譜をいくつか紹介していておもしろい。将棋棋風チャートの棋士似顔絵がすごく似てる。

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    2019年08月15日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    この本の面白いところは、高野秀行、清水克行、まったく違う分野の二人がそれぞれにお互いの話を超・面白がっているところ。たぶん、読者の存在なんて忘れて、ああ言えばこう言う、そのネタ出せばこのネタ出す、相手の気づきが自分の気づきに、お互いに目から鱗が落ちまくっている興奮が伝わってくる本です。EテレのSWITCHインタビュー 達人たち、と似た形式ですが、得てして、強引に共通項探したり、なんとなくのプロフェッショナル的な姿勢を褒め合ったり、みたいな感じになるのに対して、この二人は圧倒的にディテール攻撃の応酬で、そこから大きな歴史観と社会観が浮かび上がってきます。「おわりに」のページで、清水克行が『「ジャ

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    2019年08月08日
  • 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)

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    「五代将軍徳川綱吉の犬を殺すな、捨て子をするなという政策は、都市治安対策、人心教科策として、ある程度成功した。秀吉のできなかった銃規制もやっている。」「平安時代あたりから、ミニ中華帝国化をあきらめて、中国との程よい距離感によって、文明から切り離され、中華文明圏の辺境になっていく。」「信長の規律化への志向は変。信長、秀吉、家康の力の論理による支配は、長く続かないので、論理や法による支配を考えないといけない。北条泰時の『御成敗式目』や綱吉の朱子学をベースにしたイデオロギーは、中世的な殺伐とした空気を断ち切った。」「中世から近世にかけては、炊くと増え方が大きい古米のほうが新米より高かった。タイ、ミャ

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    2019年07月06日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    いろいろな怪書、驚書を対談で紹介している。「ゾミア」文明から逃げて文字も歴史も捨てた人々「世界史の中の戦国日本」日本の辺境地の海のネットワーク「大旅行記」イブン・バットュータという変なすごいやつ「将門記」土地を奪うのではなく相手方の生産手段と労働力を喪失させる戦い「ギケイキ」武士とヤクザは一体「ピダハン」数もなく左右もなく抽象概念もなく神もない幸せな人々「列島創成期」認知考古学のホントかよ強引じゃねという解釈「日本語スタンダードの歴史」標準語は室町からできたのだし山の手にスタンダード日本語の人々がやってきて住み着いたーどれもこれも今まで信じていたことがひっくり返される本ばかり。

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    2019年06月28日
  • 恋するソマリア

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    ソマリアへの恋から生まれる体を張った取材力は圧巻。とにかく面白いのに、ソマリアに対する不幸な先入観が払拭される(もちろんそれもソマリアの事実ではあるが。)。人はこんなにも逞しくて強いのだと清々しい勇気をもらえる。

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    2019年06月17日
  • 恋するソマリア

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    異国を知る上で大事なのは言語、音楽、料理。
    胸に刻みます。

    客人を最大限にもてなすソマリア人。
    客人で無くなる時に最大の喜びを感じるのでした。
    高野さんのソマリアへの熱い恋が伝わってきた。

    頑張れ、ハムディ!!!

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    2019年06月12日
  • 異国トーキョー漂流記

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    異国の人と一緒に過ごし、慣れた東京が異国トーキョーを見える

    高野さんが80~90年代に東京で出会った、外国人との交流を書いた本作は、およそ普通の人は誰一人出てこないが
    きっと彼らからは日本や日本人のことを変わった国や変な人と思われたりする事もあるのだろうと思う
    日本人にとって日本は普通の国だけど、世界から見ればそうではないということに気づいた

    高野さんのように新しい事に恐れずに挑戦できるようになってみたい

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    2019年06月23日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    以前から気になっていた本。この手の本は好きだな。紹介されている本では、「ゾミア」と「ピダハン」を読んでみたい。

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    2019年05月04日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    その人がどんな人であるのかは
    その人の本棚を眺めてみると良い

    ここに紹介されたのは
    八冊の「怪書」「驚書」ですが
    そこにいたるまでの
    お二人の驚異的な「読んできた本」の
    歴史と考察が見事に
    お二人の丁々発止の対談に
    自ずと現れているのが
    なんとも興味深い

    「世界の辺境とハードボイルド室町時代」
    に優るとも劣らずの秀逸本

    やっぱり 第三弾を
    期待してしまいます

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    2019年04月19日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    ネタバレ

    下痢で悩まされたり、二日酔いで苦しんだり、なかなか話が聞けなかったり、実際はとんでもなく大変であろう旅程の描写がいちいち面白い。

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    2019年04月14日
  • 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

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    非常に面白かった。元々高野秀行さんの著書が面白かったので期待していたが、期待以上だった。選ばれている本がどれも興味深そうな面白そうな選書で、それを紹介するお二人の読み込みの深さ、お持ちの知識の広さから、読書会での内容が広がる広がる。結構選ばれている本は分厚く重い(質量も内容も)ハードは選書なのに、これは読まなければ!と思わされてしまう。

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    2019年03月31日
  • 恋するソマリア

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    ネタバレ

    2018年に読んだ本BEST10
    (発行年が2018年というわけではない)

    第10位 : 『恋するソマリア / 高野秀行』

    ・ジャーナリスト高野秀行氏による、アフリカ大陸東部の国「ソマリア」を取材したノンフィクション。

    ・ソマリアという国は、内戦状態の「南部ソマリア」と、平和な地域「ソマリランド」(国際的には未承認でソマリア連邦共和国の一部)など、独立した地域から構成される。描かれるのは、民主化のために言論で戦うジャーナリストたち、南部ソマリアで命の危険にさらされながらも平然と暮らす市民、それとは対照的に、ソマリランドの平和な家族の食卓など。混乱と平和の隣り合わせ、そのギャップに読み手側

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    2019年01月06日