高野秀行のレビュー一覧

  • イラク水滸伝

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    高野氏の今度の冒険はイラクの湿地帯。コロナ禍を挟んで3度に亘るイラクの旅は、船作りの船頭探しから始まる。出会う人々を、宋江など水滸伝の登場人物に当てはめることで、水滸伝を読んでいる読者には各人のキャラがわかりやすく沁みてくる。

    今回も高野氏が驚異的な語学力を屈指し、イラク訛りのアラビア語を身につけ、さらには歌をいくつもマスターし、現地人化していく様子が凄い。さらには、「脳内タイムマシン」と称し、紀元前の時代の湿地帯の姿を鮮やかに想像とともに描写する。世界史で「チグリス川とユーフラテス川で文明は産まれた」ということは習うが、まさにその時代の出来事を、あたかも見てきたかのように書いていて感嘆するのみ。

    実際に船大工に作ってもらった船での旅は叶わない。道路と自動車が発達した現代のイラクにおいては、そもそも船で旅をする者などおらず、ましてや外国人がうろついていると不審者として見られてしまうから。とはいえ、せっかく作った船を民族衣装を着て操船して「映える」写真(表紙の写真)を撮って彼の冒険は終わる。

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    2026年08月23日
  • イラク水滸伝

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    イラク南東部に広がる湿地帯、アフワール。
    シュメール帝国の時代から人が住み、現代においてもマイノリティの人々が逃げ込み暮らしているというちゃんとした地図もない、所謂「よくわからない場所」。
    高野秀行はここに、船を作って湿地帯を渡るという夢を叶えるためにやってきた。
    通訳すらいない状態で。
    考えるより動く。行き当たりばったり。
    でもそのぶっつけ本番の行動力が、旅を面白くしている。
    こういう人が書く本だからこそ、読んでいてこちらまで冒険している気分になる。

    四国地方ほどの広さを持つ大湿地帯は、中央政府の力が及ばない。
    政治に左右されない場所だからこそ、シュメール文化がそのまま残っている部分もある。
    ここは当然イスラム文化圏でもあるんだけど、本文によると、結構ゆるいらしい。笑 
    何千年もの文化が混ざり合いながら、独自のペースで生きている人たちに思いを馳せてみる。

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    2026年08月19日
  • 酒を主食とする人々

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    「イスラム飲酒紀行」ですっかりとりこになった高野さんのお酒関連の本、2冊目。私自身、お酒が好きだから…と安易な気持ちで読み始めたら、えらいことになった。
    アレルギーやトコジラミなどの虫、現地の方々との交流(うまくいかないことの連続)。わたしの苦手とするものばかりで。でもそれを、文章で伝えてくださることに感謝。ものすごく興味深く読めて、あっというまだった。

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    2026年08月17日
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記

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    4.5
    「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それをおもしろく書く」をスタンスとする著者が自身の「背骨」とも呼ぶべき本と述べたのが、この本。

    その通りで、まず思ったのが発想が本当に飛び抜けていると思った。すぐ隣の中国では固く禁止されており持っているだけで極刑になるアヘンが国境を少し超えたミャンマーのワ州だと人々の生活の糧になっている - そんな「善悪の彼岸」の先であるワ州で実際人々はどんな生活をしているのか、村人と同じ生活をして体感したいということで半年ほど住んだ記録を本にしているんだが、まずそこに行ってみようって発想になるのがぶっ飛んでいる…笑

    そして、ドキュメンタリーとしても本当によくまとめられていて、自身の観察だけでなく、そこからこの地域の人々の在り方まで考えを巡らせており、洞察が非常に深いなと思った。
    アヘンを生活の糧にしている村人は想像以上に我々の日々と変わらない慎まやかな生活を送っている一方、そのアヘンを村人から税として徴収し、アヘンを精製してできるモロヒネの製造販売ルートを握り、富を独占している軍。
    しかし軍もそれはビルマ軍と戦っていくための軍資金として必要で、ビルマとワ州の戦争の裏にはビルマが独立した際の多数民族による少数民族への不平等にルーツがあり…、国vs自治区の構図がこのアヘン経済圏の裏にはある。
    更に言うと、ワ州はその中でバランスのために隣国の中国に支援を貰いながら中華系の人・文化に大きな影響を受けながら生活を営んでいて、その絶妙なバランスの中で、民族自決を願っていたワ人の中心人物(筆者の保証人)がこの地域での権益を固めたい中華系の勢力に暗殺されてしまい、そこからこの地域は親政府勢力になり、そのためにワ州の人々が迫害のような不利益を被るようになった…(これは著者潜入後の後日談だが)
    このような人々の生活とその裏にある構造の接続が見事だった。

    著者が「多くのジャーナリズムというのは上空から見下ろした俯瞰図…木を見て森を見ずという戒めに忠実に従っているのだろうが、悪くすれば「森を見て木を見ず」…不特定多数の人に伝わりやすいが、手で触ることはできない」ものとして、
    それに対して「私としては一本一本の木を触って樹皮の手触りを感じ…それから森全体を眺めてもいいのではないかと思った。」
    と表現しているが、現地の生活で感じたことや観察を起点としながら、文献調査なども組み合わせて人々の生活からその裏にある構造まで紐解いていったのは、まさに「木を見てそこから森全体を眺める」を体現されているなと思った。

    AI時代で誰でも「森を見て理解した気になれる」時代だからこそ、それで満足せずに「木を見て触りにいく」(一次情報を取りに行く)事が一層大事だなと改めて気付かさせてくれた本だった。

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    2026年08月14日
  • 【カラー版】未来国家ブータン

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    辺境どころか旅行にもなかなか行けないので、高野秀行さんの本で濃い異文化体験をさせてもらっています。
    おもしろかった!

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    2026年08月10日
  • ワセダ三畳青春記

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    ネタバレ

    面白すぎる!
    何回声出して笑ったか……
    サボテン買いに行って店員さんに見抜かれてるとことか、チョウセンアサガオの記録とかヤバかったなー。
    最後の奥さんとの馴れ初め?も素敵だったな。これは再読しないといけない。
    納豆のやつの文庫が出た!買わなきゃ。
    じゃあ水滸伝とかはまだまだ何年も後だな、単行本買いたい、とにかくこの本はめちゃ面白い(笑)

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    2026年08月07日
  • メソポタミアのボート三人男

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    急にきた外国人に「川下りたいんだけど」と言われる側の方には同情する。困るよね。
    川を下りながらの隊長の知識量と、3人目の隊員のキャラクターがずっと面白かった。知識があると、川の見方や感じ方が変わるんだな。

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    2026年08月04日
  • 西南シルクロードは密林に消える

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    ネタバレ

    はあ、面白い。
    こんなに笑いながら読める本ってなかなかないかも。この前「出版区」に出てて高野さんが手にとっていた閻連科の本を買った!
    こんな本を書くのに、話せば穏やかで上品さを感じるギャップが魅力の1つなのかな。
    刊行順に読んでてやっとこの本に。
    不毛地帯は挫折中………頭に入ってこなくなった。とにかくこの本の中に「とんでもないことになってしまった」って何回か出てくるけど、その度にニヤニヤしてた。ほんで絶対におかしいやん、密入国の後が大変ってわかるのにそれをしてしまう高野さん凄すぎる………脱帽級、ほんでなんとかなってしまう運のよさ。またミャンマーの情勢やらなんやらも理解して発信(言語化)できる頭の良さ、逸材でしかないな。あと最後のあとがきがやばい、どんでん返しでした。森清は帰国後どうなったんだろ?

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    2026年08月02日
  • メソポタミアのボート三人男

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    メソポタミア文明の発祥の地であるチグリス・ユーフラテス川流域を船で旅する傑作の冒険譚だ。

    高野さんは言わずもがな、イラク水滸伝から引き続きの相棒である山田隊長の凄さも際立つ。物怖じせず現地のコミュニティに入り込む好奇心旺盛な高野さんとそれを冷静に眺めつつ地形や歴史に熟知した山田隊長のコンビが絶妙だ。その土地土地の風土や文化は地形や気候、歴史を踏まえると見え方も違うのだなと実感する。

    旅の先々でその土地の食を堪能し、歴史や植生を楽しむには教養が必須だがなんとも贅沢なことだ。カズオ・イシグロがコロナ禍に言っていた縦の旅を極めている感がある。近所の散歩でもいいから次に旅するときに真似したくなる。

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    2026年07月29日
  • 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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    ネタバレ


    まさか、まさか…
    インドに行かないままに話が終わりました。

    高野さんがインドに渡れる日は来るんでしょうか。
    大使館からの鶴の一声は彼のもとに届いたのでしょうか。
    非常にその後が気になります。

    外国の空港に着いた時のワクワク感は海外旅行した者だけが味わえる高揚感だなぁ、と読んでいて先日韓国に旅行した時の気分を味わえて最高です。

    パスポートを新しく作るために奥様と離婚しようとし始めた辺りから爆笑してしまいました。
    なんでやねんw奥様、こんな奇天烈な方とよく一緒にいられるな…
    その後も編集部の方と再婚しようとしたり、養子縁組しようとしたり、迷走が止まらない!

    救いなのは"御守り"だったキタさんが現地調査を決行してくれたこと。
    野犬に噛まれる災難は本当に可哀想でしたが…
    (私の想像ではキタさんは真空ジェシカの川北さんを連想させる)

    いつか2人でまたウモッカを探しにインドへ向かって欲しいです。

    余談たくさん、ただ日本でウダウダしていた高野さん面白過ぎる。


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    2026年07月29日
  • 地図のない場所で眠りたい

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    冒険家である二人が、地図にも記されていないミャンマーの密林奥地で“眠る”ことを目的に探検へ挑む紀行エッセイです。
    ジャングル特有の湿気や闇、動植物の息遣いがリアルに描かれ、まるで現地にいるような臨場感に引き込まれました。
    高野氏の大胆さと角幡氏の慎重さという対照的なスタイルの掛け合いが絶妙で、二人の冒険観の違いが異色な旅に深みを与えていました。
    自然の恐怖と美しさを両面から味わえる一方で、ボリュームのある内容だけに、読むには少し覚悟が必要かもしれません。
    それでも、見知らぬ世界にまみれて眠るという発想は、日常から解き放たれたい読者の心に強く響く一冊でした。

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    2026年07月22日
  • 幻獣ムベンベを追え

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    若き日の高野さんが、仲間を連れてコンゴ民主共和国のテレ湖へ「ムベンベ」なる怪獣を調査しに行く。
    出発までのいざこざを乗り越えて、コンゴに到着し、テレ湖に向かうもそこは険しい道のり。したたかなコンゴ人に振り回されっぱなし。果たしてムベンベは見つかるのか。おもしろかったです!

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    2026年07月14日
  • 酒を主食とする人々

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    エチオピアの酒を主食にする民族の取材紀行。民族の生活の興味深さもさることながら、高野さんや取材スタッフ達のドタバタぶりも楽しく読めるし、ファンになってしまう。

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    2026年07月07日
  • 酒を主食とする人々

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    エチオピア南部のデラシャ族を訪ね、酒を主食とする生活を描いた探検記です。
    朝から晩まで酒を飲み、子どもや妊婦までもが日常的に摂取するという驚きの文化に、最初は信じがたい思いでしたが、彼らの健康状態が良好であることに驚かされましたし、著者自身もその生活に順応していく様子がユーモラスに描かれていました。
    異文化理解の大切さと人間の多様な生き方を教えてくれて、自分の価値観を覆し、異文化への敬意と好奇心が詰まった一冊です。
    著者の他の作品も読んでいますが、探究心と行動力には本当に敬意を表しています。

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    2026年07月06日
  • アジア新聞屋台村

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    めっちゃ面白かった。
    エイジアンのエピソードがいちいち笑えるのはもちろん、高野秀行にしては深刻な闇堕ちや、タイ人との摩擦が描かれているのが珍しい。
    そして何より恋愛を書かせると彼の右に出るものがいないな。胸が締め付けられて叫びながら走り出したくなる。

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    2026年06月29日
  • イラク水滸伝

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    ふと本屋で気になって積読していたのをオーディブルがあるのに気がつき、旅行中車で長旅のお供にオーディブルで聞き出す
    高野さんのフィルターで面白イベント満載で書いてるが実際はイラク旅絶対大変だろうこれ
    聞いた事もないイラクの湿地帯にすげえ興味湧いたけど行けねえんだろう多分俺の人生では
    すごすぎる高野さん
    語学力もさることながらコミュ力が桁外れ
    現地人にあんなズケズケ言えねえし持ちネタも凄いし尊敬しかない
    あと蓄積された前提知識がすごい
    何気ない現象の見方が鋭い
    ものっ凄いわかりやすいしめっちゃ勉強にもなった
    全然アホじゃないのにアホなのが凄い好き
    挿し絵や写真関係がオーディブルではわからなかったので絶対に本でも読みます
    尊敬です

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    2026年06月24日
  • イラク水滸伝

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    本友から随分前に面白いと聞いていた。でも実物は凄く分厚い(500頁弱)し、しかもイラク。ターバンの人達?過激派イスラムの国?位の認識のどうしたってテリトリー外なのだが、高野さんのXを見てこの人の書く本是非読んでみたいと思ったのがきっかけ。

    傑作と言って間違いないかと。

    読んでるそばから面白くそのエネルギーは最後まで続く。私の知らないイラクのお話が超展開されていた。

    探検、探究譚という感じだろうか。
    チグリス川とユーフラテス川の交わる大湿原地帯(アフワール)をタラーデ(三日月型の梃子ぎ船)で巡りたい
    という最終ゴールに向かって本当に紆余曲折の記録だ。

    面白いのは、旅の前の準備からだ。
    そして現地の生活に食い込みまくっている。
    現地の国民性だろうが常に振り回されて行き当たりばったりになることも多い、というかほとんどがそうだったのだ。
    そしてメソポタミア文明やシュメール人など歴史考察も忘れない。
    途中からアザールという謎の布の出自を追う展開があるのだがこの辺りは学会などでも発表出来るのではと個人的には思う(あれ高野さん考古学者だった?的な)

    イラクの人達、というよりアフワールの人達の懐深くに食い込んでありのままの生活を記録したドキュメンタリーを見ている様だった。

    高野さんの同行者であり探検家の山田さんが描く挿し絵がまたたまらない。

    写真も多く優しい文体表記で非常に読みやすいが、読む人を選ぶかもしれない。本を読み慣れていたり、冒険譚を好む人には是非読んで頂きたい。今年読んだ本の中でも最上位ランキングの本。




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    2026年06月16日
  • 語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

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    高野さんの本を初めて読みましたがファンになりました
    ゆる言語学ラジオにゲスト出演されててぼんやりとは存じ上げていたのですが有隣堂でオススメされてるのを拝見し購入
    他の積読たちをすっ飛ばし一気に読み上げてしまいました
    ページを捲る手が止まらず高野さんの飾らない語り口と辺境の地での聞いたこともないような言語体験を私までちょっと味わわせて貰ったような読後感でした
    同時購入でイラク水滸伝も購入したのでそちらも非常に楽しみ
    個人的に英語学習を始めた関係でふと気になった本書ですが高野さんみたいに気張らずに、でもどっぷりと言語に浸かってみたいと思うようになりました

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    2026年06月01日
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)

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    さすがの面白さ。
    納豆専門家や研究者の常識さえも覆してしまう行動力、取材力。そしてちゃんと目の前で見ること、自分でやってみることをめちゃくちゃ大事にしている。
    単なるアジア納豆の紹介ではなく、文化や歴史、民俗学にまで話が広がっていく。
    インスタントに情報を摂取する今の時代だからこそ多くの人に読んでほしい。

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    2026年05月31日
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

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    ネタバレ

    辺境を旅して著すエンタメノンフがライフワークの著者。30冊近く著者の本を読んできたが、最初はUMA発見やミャンマーの麻薬国家潜入など体当たり取材が中心だった。しかし、著者は探検する国・民族の言語を渡航前に習得し、現地の人が食べるものを一緒に食べる努力を惜しまなかった。『謎のアジア納豆』では、食文化のリポートそのものを読んだことが記憶に新しい。ゲテモノ食いかどうかの境界線は、自分が生まれ住んだ土地によって引かれると思う。しかし、著者は軽々とその境界線を越えていくことがすごいのだ!

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    2026年05月28日