高野秀行のレビュー一覧
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世界の納豆をめぐる探検
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試し読み
Posted by ブクログ
著者の納豆への熱ーーい想いが伝わって突き抜けていく!
数日かけて読み聞かせた文章量!!
絵本だけど熱量が半端ない!
納豆って日本だけのものだと思ってたのよ。
だって、外国の人って納豆食べられないイメージが強いじゃない。
そしたらアジアどころかアフリカにまであるなんて!!!
そしてアフリカにまで行って納豆作ってもらって食べてくるんだもん、びっくりよ笑
挙げ句の果てには縄文人も納豆食べてたんじゃないかって自分で縄文時代の納豆(本当にあったのかどうかは不明だけど)作って食べるんだもん。
納豆への愛が凄まじい。
それにしても、日本の納豆菌とアジアの納豆菌の遺伝子がほぼ同じっていうのには驚いたなぁ。
納豆菌は世界共通なのね。
食べ方や作り方は様々だけど、納豆を愛する民として、いつか我らの愛する納豆と彼らの愛する納豆を食べ合い、語り合ってみたいなぁ。 -
Posted by ブクログ
興味をそそるタイトルに座布団2枚。
著者、19歳から29歳までの語学をめぐる風雲録。フランス語に始まり、リンガラ語、ボタミア語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、シャン語、ビルマ語、中国語、ワ語。舞台はインド、コンゴ、ザイール、ブラジル、ペルー、コロンビア、タイ、ミャンマー、中国。
しかし著者にとって、ことばはあくまで探検を成就するための手段。ポリグロットやマルチリンガルになるのが目的ではない。ことばは、現地の人々との間に良好な人間関係を作るため、情報を得て、探検を可能にするためにある。
語学の習得は現地主義。予習が可能なら、ある程度予習して、現地に乗り込む。現地の人とコミュニケーションをするなかで本格的に習得する。しかし、それも探検という目標があってこそ。探検のモチベーションが下がってしまうと、習得のスピードも一気に落ちる。おもしろいのは、新たな言語に夢中になると、既習得の言語がどこかに行ってしまうこと(もちろん、多少のリハビリで、取り戻せはするようだが)。そういうのをビルマの諺では「穴の開いた袋にカエルを拾って集める」と言うそうな。確かに、それだと永遠に語学の天才にはなれない。
大学院を勧められるも、アカデミックなところには進まず。チェンマイ大学の日本語教師になるも(女子学生に囲まれた写真はすごく幸せそうだ)、いやいやこれではいけないと1年で辞めてしまう。安住の誘惑に負けずに、初志を貫徹する。そこが凄い。
(p.s. 著者のような言語習得のスタンスは、いつかどこかで読んだような。そう、文化人類学者の西江雅之の著書。2人は同じような匂いがする(西江先生はまったく風呂に入らなかったが)。2人は高校と大学が同窓。そこも共通している。) -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い。
高野秀行が日本の生活について書くということは、彼の実力が発揮されるアジア・アフリカの辺境エリアとは真逆のステージを書くことになるため、地味な作品となることを予想したところ、それは大きな間違いであった。
浮世離れした高野秀行が居る場所は全て辺境と化すのであり、そこがゴールデントライアングルであろうとソマリランドであろうと日本であろうとも彼の周りでは訳の分からない面白いことが起こり続けるのだ。それどころか生活の話となると内容の濃さが段違いに上がり、高野作品の中でも最高傑作と呼んで差し支えない面白さだ。
私が特に好きなのは「プールへ行こう!」で、区民大会に出て名前を呼ばれるくだりはゲラゲラ笑って読んだ。
終盤にかけてノワール映画を見ているかのようなノスタルジーに襲われ、最後には泣いていた。高野作品で泣かされたのは初めてだ。 -
世界の納豆をめぐる探検
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試し読み
Posted by ブクログ
ネタバレ納豆は日本だけの食文化という「常識」を吹き飛ばしてくれる。
高野秀行『謎のアジア納豆』『幻のアフリカ納豆を追え!』をもとにした、子ども向け納豆解説。ふだんのノンフィクションのスピード感はない代わりに、発見のエッセンスが詰まっている。
納豆に類するものがほかの文化にもあるのか。それは、実際に世界中を旅して食べてみないことにはわからない。かくして著者は納豆探検の旅に出る。韓国のチョングッチャンに始まり、ミャンマーのせんべい納豆、ネパールのキネマ、中国ミャオ族のガオヨウ、ナイジェリアのダワダワ、ブルキナファソのバオバブ納豆、etc。納豆は世界中にある。
しかし、納豆はいつどこで始まったのか。おそらくかなり古く、それぞれの地域で発明・発見されたものなのかもしれない。そこで実験をひとつ。縄文人の食料ツルマメを煮て、トチの木の葉でくるんで、温度を42度に保って、数日寝かす。そうすると、ちゃんと納豆ができあがった。 -
購入済み
高野さんが若い!
10代後半から20代後半、体力と探求心に満ち溢れた高野さんの10年間の冒険....面白くってあっという間に読んでしまいました。心からオススメさせて頂きます^_^
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購入済み
高野さんの意外な一面
この本を読んでますます高野秀行という人間が好きになりました。僕も腰痛持ちなので高野さんの境遇や考え方には深く共感できる部分があり、高野秀行という人間がより一層身近に感じられるようになりました。ただしっかりとご自身の苦しかった経験を読んでいて人を楽しませるエンタメに昇華させている部分に高野さんの作家としての実力の高さを感じました^_^
心からオススメさせて頂きます^_^ -
Posted by ブクログ
ソマリランドのルポで一気に高野さんの視点の面白さ、世界の辺境の地の興味がそそられました。私は酒のみではありませんが、イスラム文化は大好きで敬愛しています。実際に、この中から、イランとトルコに行ったことがあります。その時の楽しい旅の思い出がよみがえりました。
イランって、外国人観光客は秘密警察に常に監視されている?私たちはそんな感じがしなかったので、ちょっとびっくりです。もしかしたら気づかなかっただけかしら?
酒を飲んで楽しくなる。この人間の娯楽を遮断されたイスラム世界。でも、実は寛容だったりする。隠れて飲んでいる。アタチュルクはアル中並みの酒飲みだったか(笑)翻って、仏教の方が、明確に飲酒を禁じているとは!
この本、一つ残念な点は、各エピソードがいつの旅行か書いてない。 -
Posted by ブクログ
椎名誠氏のミャンマー本を読んだので続いてこちらを。
「柳生一族」の意味を知らないまま読み始めたので、日本から逃げた誰かの話だと思い込んでいた。反省。
ミャンマーで江戸時代の柳生一族のようにスパイ活動をする集団と、船戸さんの取材に通訳として同行する高野さんの現地取材小説。ミャンマーにはほとんど正規入国していないという高野さんが、おもしろおかしく、しかし真面目にミャンマーの現状を紹介している。そして、最後の最後にまたミャンマーに変化が起きてびっくりである。
ミャンマーの周縁部の統治状況、パンロンでのアウンサン遺構の紹介の雑さ、ミャンマーの識字率の高さ、椎名本で出てきたタナカ(こちらではタナッカー)の様子など、色々と興味深い話が続く。個人的には、それまで監視/護衛を怠らなかった三十兵衛がパゴダの中では全てを忘れて祈りを捧げているシーンが印象的であった。
その後みなさんどうなったのでしょうかね…… -
世界の納豆をめぐる探検
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試し読み
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Posted by ブクログ
著者の高野さんのソマリアに対する想いは、タイトルの通りまさに恋。好きだからもっと知りたい、忘れられたくない、ドライにされるけどそれ故にさらに燃え上がる。そんな様子は面白くありつつ、なんだか健気で応援したくなる。色んなことがてんこ盛りで感想がまとまらないが、高野さんの情熱溢れる本に、読者の私もソマリアに恋させられてしまった。もっと知りたくなる、不思議な魅力を持つソマリア。
よりディープなソマリアを知ることができる本書は、ソマリア一般家庭の話から今回は謎の南部の話まで幅広く、そのテンションはまさにジェットコースターのようだが、それがたまらなく、最後まで飽きずにあっという間に読めてしまう。
それにしても高野さんの文章はどんな話もおもしろく、人を引き込む力があると思う。恐怖の大王の話はこちらも手に汗握るほどの臨場感に溢れ、神々しい光がありありと目に浮かんだ。しばらくして、一体私は何を読まされているのだろうと我に返った。 -
Posted by ブクログ
涙なしには読めなかった。
グルメ要素を期待して読むと少しがっかりするかもしれない。
だけど、「あなたの食事事情を教えてください」という最初の入りで、一緒に食事を交わすことで文化や国籍は違えど打ち解けられる。
そして打ち解けることで、本当にその人の事を知れる。
だから他文化に触れたい、日本に住んでいる外国人を知りたい、そんな期待を持ってこの本を読むと、かなり満足度がある。
著者の高野さんの人柄がもっと好きになる本。
盲目の旦那さんとの結婚を機に、スーダンから日本に来た女性、フィリピン女性たち、色んな過酷な状況も乗り越え日本で暮らすイランの女性。
自分の実家が近くにないのはもちろん、母国語ではない国で子育てをしている女性たちに本当に胸が打たれ、その中で仕事も頑張る姿に勇気を沢山もらえた。
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Posted by ブクログ
アジアの辺境の地で出会ったのは、納豆。
何故、納豆がそこにある?そもそも納豆とは?
3年間の探訪レポで追求した納豆ワールドを堪能あれ!
カラー口絵8ページ
・プロローグ 日本は納豆後進国なのか?
第一章 納豆は外国のソウルフードだった!? チェンマイ/タイ
第二章 納豆とは何か
第三章 山のニューヨークの味噌納豆 チェントゥン/ミャンマー
第四章 火花を散らす納豆ナショナリズム タウンジー/ミャンマー
第五章 幻の竹納豆を追え! ミッチーナ/ミャンマー
第六章 納豆
第七章 アジア納豆は日本の納豆と同じなのか、ちがうのか
第八章 女王陛下の納豆護衛隊 パッタリ/ネパール
第九章 日本納豆の起源を探る 秋田県南部
第十章 元・首狩り族の納豆汁 ナガ山地/ミャンマー
第十一章 味噌民族VS.納豆民族 中国湖南省
第十二章 謎の雪納豆 岩手県西和賀町
第十三章 納豆の起源
・エピローグ 手前納豆を超えて
謝辞 参考文献有り。適宜地図有り。
タイ、ミャンマー、ネパール、ブータン、中国、そして日本。
気づくのは、民族、歴史、国内情勢、人種問題、
何処も辺境で過酷な自然環境、伝統文化に食文化。
知る&体験では、日本との作り方の違いと、
料理であり調味料でもある日常の食。
せんべい納豆、碁石納豆、味噌納豆、竹納豆、雪納豆など。
とにかくアクティブ。各国を巡り、日本では大手メーカー等で
情報収集、日本の研究者の話を聞き、文献を調べ、
様々な葉を使って納豆作成。納豆菌を研究所で検査してもらう。
そして交友関係の広いこと。同行する先輩までいるし~。
「世界の納豆をめぐる探検」からの納豆繋がりな読書です。
絵本も面白かったけど、こちらは更に興味がそそられます。
ましてや、片野ゆかさんが奥様だったとは!
先に「動物翻訳家」「セカンドキャリア」を読んでたのに、
分からんかったなぁ。
ともあれ、納豆汁のことがいろいろ分かって嬉しい。
次はアフリカ納豆を読みたいところだけど、
日本国内の納豆にも興味惹かれています。