小路幸也のレビュー一覧
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国道にある食堂。メニューが多くて味も美味しいので人気があります。亭主の本橋さんは元プロレスラーで、人懐っこくで世話焼きな人物。そんな国道食堂に、ルート営業のセールスマンが訪れるところから物語は始まります。
国道食堂に関わる人物たちが各章ごとにで一人称で話すスタイルで、物語が進んでいきます。インタビューにしてはちょっと砕けた話し方に最初は違和感があったのですが、それぞれの語り口調に個性がでていて、親近感を感じるとともに、不思議とじわじわと馴染んでいき、物語の展開に集中できるようになってきました。優しい口調の金田さんの章が好きでした。
ルート営業マンであり、かつて役者志望だった二方君が国道食堂に -
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東京バンドワゴンシリーズ第20作・・・もうそんなになるんですね。今回は数年おきの外伝です。
舞台は昭和60年。青が幼稚園児の時代。今回のストーリーテラーは亡き秋実さん。
このところ登場人物がどんどん増えていって子供たちもみんな成長してわけわかんなくなっていった感がちょっとあったんですが、めちゃくちゃ増えた人脈がまだできる前の話ということですっきりと読めました。おもしろかったです。なんかこれくらいでサザエさんシステムで続けてもいいんじゃないかと思ったくらい。
ただ秋実さんの語り口というか地の文が時々いつものサチさんっぽくなってたような。。。 -
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〔秋実さん〕今回の語り手は秋実さん。青がバンドワゴンに来た日、秋実さんは怒り狂ったりせずにそのおそろしく美しい赤ん坊を受け入れた。秋実さんのことはもっと知りたいかも。
〔時期〕秋実さん三十五歳、青は幼稚園児、勘一は還暦前、藍子は中学生、紺は小学生。
〔古書籍窃盗団〕話が出てきたからにはvs堀田家ということになるのだろう。
〔不一魔女物語〕エドワード・キンクス『フィッツ・ウイッチ・ストーリー』の翻訳。翻訳は木蓮京子、挿絵はその夫の美野島不一の木版画。青が気に入った。原作はすごくお高い本。
〔謎の女〕青を見つめている。
〔探偵事務所〕紺と藍子で将来姉弟探偵事務所を開けるかもと秋実は思った