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Posted by ブクログ
小路幸也さんのハートウォーミングストーリーですね。
五歳上の姉さんが「小説家」に成ったのが、僕が中学生の時だった。僕が高校一年の夏に、二十一歳の姉さんが家を出て、都内のマンションで一人暮らしを始めた。
地味ながら何冊か出版して、一流企業の同年のOLと同じくらいの年収は、有るらしい。
僕が大学二年生になって一ヶ月が過ぎた頃。
姉さんから携帯に電話があった。そんな滅多にあることじゃないから、ちょっと驚いて電話に出た。
「もしもし」
(朗人(あきと)?今いい?)
「いいよ。大丈夫」
(あのね、今日これから、家に行こうと思うんだけど、そのときに言うんだけど、朗人に話があるの)
「話?」
(話っていうか、頼みかもしれない)
「頼み?」
(一緒に住んでくれないかなって思って)
「僕が姉さんと?」
(そう)
(私のマンションで、一緒に住んでくれないかなって思って)
姉さんのマンションに僕が?
こうして、僕と姉さんの二人暮らしが始まるのだが、姉さんは「何か隠している?」と、僕は思い始めた………?
女性ながら、「小説家」の生活の一端が垣間見れるのが、面白いですね。
朗人の恋人清香と、幼なじみの千葉が、二人の暮らしに顔を出すようになってくる。
千葉が仔猫を拾って、ペット可のマンションを探して、姉さんのマンションの近くに引っ越して来ると、猫好きな姉さんは、僕と一緒に千葉のマンションに、仔猫のケンタを目当てに遊びに行くようになるが…?
ミステリー仕掛けの小路さんの小説は、相変わらず面白いですね♪
小路節の会話も、端的でほのぼのとしているのもいつも通りです。
今回は、家族の心温まる物語に、潜む謎解きが、まったりと楽しめました(=゚ω゚=)
Posted by ブクログ
「姉の秘密」
何か凄く気になる。しかも小説家の姉
借金?ストーカー?男関係?いったいどんな秘密?
姉の笑美から「一緒に住んでほしい」と頼まれた弟の朗人、何か変だ、何か隠し事をしているのではと思いつつも同居生活を始める。
平穏な日常が続くなか幼馴染みの千葉と猫のケンタ、朗人の彼女の清香も加わり話しは進んでいく。姉の秘密を探りながら…
話のスピード、朗人の落ち着いた語り口や姉と弟の距離感とか空気、凄くいい。2人の性格がさりげなく表現されてて。
本当に登場人物がその辺の商店街とか普通に歩いてそう。
どんな秘密だ?なにか伏線が隠されてないか?とか想像しながら読むのも面白かった。
姉の秘密も最後はスッキリ爽快。さりげない優しさや思いやりのある良い話しだった。
※男女関係の女性のカンって何で鋭いのかな?
Posted by ブクログ
主人公「朗人」はある日、小説家になって1人暮らしをしていた姉「美笑」から「一緒に住んでほしい」と頼まれる。
大学に通うにも不便はなく、両親も賛成なので快諾するが、弟の勘で「これは何かある。隠し事がありますね。」と考える。
そういう思いを抱えながらも、姉との暮らしは快適でお互いに口に出さない思いやりを持ちながら暮らしていく。
朗人の彼女「清香」や
近所に引っ越してきた幼なじみの「千葉」と
千葉が拾ってきた猫の「ケンタ」と交流を持ちながら、進められていくこの2人の日常。
朧気に、隠し事が見えてくる頃にはすっかり
この2人の日常に夢中になり、隠し事が明かされたときには、登場人物たちと一緒にニヤニヤ、もじもじしてしまった。
私にも弟がいるが、この絶妙な距離感はよく分かる。仲が良いとか悪いとか、好きとか嫌いとか
そんな関係ではない不思議な関係。
小路さんの小説は、商店街シリーズもそうだけど
本の登場人物たちが、本当にその辺りで生活しているような気になってしまい会いたくなってしまう。
続き、ありますよね?と、期待する1冊だった。
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