【感想・ネタバレ】花咲小路二丁目の寫眞館のレビュー

あらすじ

たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。 新米カメラマンの樹里が働くのは、商店街に昔からある<久坂寫眞館>。 店主の重はカメラの腕がいいはずなのに、写真を撮ろうとしない。それもそのはず、重が撮影をすると、<奇妙なもの>が写真に写り込んでしまうというのだ。 写り込んでいるものが過去のものだとわかったことをきっかけに、昔の花咲小路商店街へタイムスリップしてしまうふたり。
しかも偶然その場に居合わせたセイさんも巻き込んでしまっていた! 3人は、その時代に起きた事件……謎に包まれたままの火事の真相を探ろうとするが、そこには大きな秘密が隠されていて――。

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Posted by ブクログ

二丁目に古くから続く〈久坂寫眞館〉で働くことになった新米カメラマンの桂樹里。
店主の久坂重さんが写真を撮ると、なぜか奇妙なものが映り込んでしまうのです。
動画を撮ったことが原因で、二人はタイムスリップして過去の〈久坂寫眞館〉にきてしまい、しかもセイさんまで巻き込んで、昭和51年に起こった四丁目のアーケードが火事でなくなったという事件の真相を突き止めることに…。

タイムスリップという突拍子もない設定が、何とも心憎い演出です。
地主だった矢車家のお屋敷は、江戸時代からのとても立派な日本家屋で、セイさんの奥さんの志津さんは、気品あふれる素敵な奥様で、懐かしい昭和の時代の花咲小路商店街を見ることができて楽しかったです。
時間という不思議な枠を乗り越えて、カメラマンに扮した二人が、シャッターボタンを切ってその一瞬を切り取っていくなんて、問題解決の仕方がカッコイイですね。

〈花咲小路商店街〉にはいつの時代にも恋物語があって、今回もハッピーエンドで締めくくられていてよかったです。

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2024年12月10日

Posted by ブクログ


頭が弱い故にタイムスリップものは苦手な私でも頭がこんがらがることなく楽しく読めました!
ハラハラする展開はないけれど、実はこんな秘密が!?と、小路幸也ワールド炸裂で面白かったです。
このシリーズ読みやすい。好き。

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2024年08月11日

Posted by ブクログ

久しぶりにセイさんががっつり出てくるお話です。
もうこの商店街何が起こっても驚きませんが、今回はタイムトラベル。4丁目アーケード火災の原因にまつわるあれこれがメインです。タイムトラベルものはともすると矛盾だとかいろいろ出てしまうものですが、本作は非常によくプロットが練られていますね。重さんと樹里さんもいずれ結婚するかもですね。

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2024年02月19日

Posted by ブクログ

10月-16。3.5点。
花咲小路シリーズ。寫眞館に新しい女性社員が入る。
館主にはふしぎな能力が。。。

面白い。セイさんの過去が垣間見えて良かった。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

商店街の日常に起きるほんの些細な不都合や困り事をかつて、世間を賑わした「怪盗セイント」が人知れず解決する。
商店街に住む人たちの中には何人かの「怪盗セイント」こと「セイさん」の仲間がいて、全員の行動の信念は「人を想い、人のために成すこと」。
その解決方法が、とても素敵で夢中になったこのシリーズ。

今回は二丁目の寫真館の若き経営者「重さん」と住み込みで働くフォトグラファー「樹里さん」
重さんも写真を撮ることは出来るが、彼の撮る写真には必ず何かが写ってしまうという。
ある日そのことを打ち明けた重さんは樹里さんを撮ってみると、やはり何かが写っている。
それでは動画は?と試してみると二人はタイムスリップしてしまう。
タイムスリップした先でセイさんと出会い彼にお願い事をした二人。必ず、カリはお返しすると約束もした。
二度目のタイムスリップが起きた時、何故か現代のセイさんも共に来てしまう。
彼が共に来た理由は?守らなければいけない過去とは?


あー、ほのぼのとした商店街のお話が好きだったのにとうとう、タイムスリップまでしてしまったのかと少々、悲しみながら読み始めた。
でもこれは、一番最初から出ている商店街の四丁目だけアーケードが無い理由と、四丁目に住んでいる人たちの命や立場を守ったという、やはり「人を想い人のために成した」お話だった。

この商店街に関してはそろそろMapも書けるだろうというところまで来ているが、現時点での文庫版はとりあえずこれで最後。
次回作も単行本は出ているので楽しみに待っているとする。
商店街の人たちの平穏で健やかな暮らしを願って…。

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2025年02月23日

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