小路幸也のレビュー一覧

  • 探偵ザンティピーの休暇

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    ネタバレ

    ニューヨークで私立探偵を営むザンティピー。
    日本の北海道で旅館の若女将となった妹サンディから連絡が来る。
    妹が発見した人骨の謎を地元の小学生、義理の妹とその恋人の協力を得て解き明かす。
    ザンティピーの耳は素晴らしく2、3時間話をすれば知らない外国語も話せるようになるという特殊能力を持っていて日本語は読めないけれどペラペラ。おまけに寅さんが好きで日本語の口調は寅さんと一緒といった都合の良い設定。
    寅さんの様にお調子者ではないが、人情味があり探偵は他人の秘密を暴いて収入を得るのが仕事だけれど、必要以上に暴き立て広めることは無いというスタンスで事件を解決し治めるといったお話し。

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    2023年01月17日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ネタバレ

    タイトル通り、一冊の本、もっと言うと、主人公たちにとっての大事な「一冊目の本」との出会い、一冊の本で繋がる人間関係、なんかが軸にあるアンソロジー。さすがは「ダ・ヴィンチ編集」といった感じ。すでに知ってる話もあったが、原田マハ「砂に埋もれたル・コルビュジエ」・小路幸也「ラバーズブック」がお気に入り。その本に出会った時に置かれている自分の状況によってその本に抱く感情は当然変わってくるが、自分にとって運命の一冊とはなんだろうか?

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    2023年01月14日
  • すべての神様の十月

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    ☆3.8

    色々な神様にまつわる連作短篇集。とても優しいお話で、心がポカポカ温まりました❁⃘*.゚
    神様は人間にとって身近な存在で、その姿形は見えなくてもずっと見守っていてくれているのかなぁと思いました。

    小路幸也さんの作品は「東京バンドワゴンシリーズ」しか読んだことがなかったのですが、他の作品も読んでみようと思います!

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    2023年01月13日
  • 素晴らしき国 Great Place

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    冒頭のつかみは好き。
    過去と未来の肖像画に描かれた、うり二つの女性。
    どういうつながりなのか、気になって止まらない。
    でも、なぜそこにその人が出てくるんだ。。。
    そして、語られる過去の物語。
    だんだん、あれ?ってなってくる。
    その、「素晴らしき国」の思想にだんだん不安が、、、
    うわぁ、ごめんなさい、そういうの、私には無理かも。
    とはいえ、過去の誰が誰とどうつながっていくのか、どうやってそうなっていくのか、面白い展開が待っていそう。
    なんだかんだいって、きっと、次も読んでしまうのだろうな。

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    2023年01月08日
  • すべての神様の十月

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    人間の世界にまじって、自分の役割を仕事のようにこなしている神様たちの物語。

    人間にとっての幸や不幸を少なからず招く。
    でもそれは、結局は人間のためだったりする。

    ある神様が、「我々は人間がいなかったら存在できなかった者」だと言っていた。
    それくらい身近な存在なんだと感じる。

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    2023年01月08日
  • 隠れの子 東京バンドワゴン零

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    ★州次郎がいるなら大丈夫と思ったんだろうさ(p.335)

    (一)歌川国芳が出るのでもう少しで明治になろうかという江戸末期を舞台に「隠れ」という超能力っぽいものがあることを前提にした事件とその解決を描く。
    (二)バンドワゴンらしくキーワードは「家族」ってことかもしれませんね。血がつながっているとかは関係なしの家族。縁とも言えるでしょう。家族を得ることができた者とできなかった者。後の堀田家の家族に惹かれ集まってくる新たな家族のような者になれるかどうか。
    (三)いちおう『東京バンドワゴン』のシリーズとなっていますが雰囲気は異なります。同じ著者でも特殊能力の持ち主たちがコトに立ち向かう「マイ・ディア

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    2022年12月18日
  • エール!(1)

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    好きな作家さんが6人中3人いて思わず手にとりました。別々の人が書いてるのに、さっき読んだ中に出てきた、これ。と思う仕掛けが入ってて、それも面白かった。私は2カ所しか気づかなかったけど。

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    2022年12月14日
  • 僕は長い昼と長い夜を過ごす

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    50時間起きて20時間寝るという設定が生かされてないような…7回死んだ男みたいな感じかと思ったら全然違った
    強奪屋とかゲームの思考でハードボイルド風にしたいのかもしれないけど、なんかうわっぺりでワラワラやってるだけのような…結末だけ作っていたようで、途中よく分からないまま終わってしまいました

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    2022年11月22日
  • コーヒーブルース Coffee blues

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    喫茶店のマスターがひょんなことから少女の捜索を依頼され、怪しげな事件に巻き込まれていくという物語。

    選書サービスで面白そうだったので、本作を手に取りました。確かに登場するキャラクターや展開のスピードは魅力的で、スイスイと読めてしまう面白さがありました。

    しかし、残念だったのは本作を選書サービスという形で知ってしまったため、シリーズものであることに気づかなかったことでした。そういうこともあってか、ボヤッとしてる部分も多く、読み進めるうちに期待していた結末とは違った感じがして、「えっ!これで終わり!?」という感想が思わず出てしまいました…

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    2022年11月19日
  • 明日は結婚式

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    大きな驚きはないけど、明日は結婚式な当事者と周りの人々の日常を堪能できる。実際、結婚式前日ってそんなにドラマチックなことは起きないけど、たしかにどの家庭でもやり取りされているような、生活感溢れる話だったな。

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    2022年11月16日
  • 素晴らしき国 Great Place

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    まずは考え方を知る、といったところ。
    好きな作家さんでなければ、途中で読むのをやめてたかも。
    いつもどおり読みやすい文体なんだけど、動きがない。

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    2022年10月25日
  • ストレンジャー・イン・パラダイス

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    ヒサおばあちゃんの朝ごはんがのメニューが出てきたときに、そうだそれは東京バンドワゴンと同じ作者だったと改めて思い出し、、、“コーヒーに、砂糖を入れて混ぜないで飲む。…最後に甘いところが来ると血糖値が上がって元気になる…”という上司(?)の教えに
    良い事知った!やりたい!と楽しみになった。

    地元(ど田舎)の友人と久しぶりの再会がしたくなっちゃう。それと、もし自分があゆみさんの立場ならどんなことできるかなって想像する。何も無いところで地域の活性化のために動く人生も一度は考えたことあるので。

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    2022年10月08日
  • 夏服を着た恋人たち マイ・ディア・ポリスマン

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    09月-16。3.0点。
    シリーズ第三弾、完結?。
    主人公の漫画家女子高生、卒業して漫画家へ。かなり売れる。一方、主人公に、近隣のタワマンに柄の悪い人間の出入りがあり、確認しろと匿名の通報が。。

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    2022年10月03日
  • ロング・ロング・ホリディ(PHP文芸文庫)

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    札幌の大通南の喫茶店でのバイト仲間の中での人間模様と主人公の成長。学校で学べないことを、学外のいわばバケーションの中で学んで成長していく物語。姉さんとかカッコいいナオキさんとかキャラ立ちのする存在である。いつもの小路ワールドで、悪人がいなく、温かく見守る筆者のまなざしが読み取れる。

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    2022年09月21日
  • 風とにわか雨と花

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    ネタバレ

    離婚した父のものに夏休み、訪れます。
    そこでも会話がとても奥深かったです。
    また、不思議な元夫婦関係がその奥深さをよりひきたてているようにも感じました。

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    2022年09月13日
  • 隠れの子 東京バンドワゴン零

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    小路幸也さん初の時代劇作品。
    超能力者の活劇小説、時代劇版と言えるかな。
    読み初めはその設定に少し違和感を覚えたけれど現実離れした人達の話に身を委ねてしまえば心地よく読み進むことができた。
    なぜ「東京バンドワゴン 零」としたのか?
    血のつながらない人々も含めた「家族」の話だと理由付けはできるだろうけれど、本音のところでは小路幸也さんが、あの「東京バンドワゴン」の小路幸也さんが初めて書いた時代劇だからよろしくね!
    という思いも出版社側にあったのではないだろうか。穿ち過ぎ、だろうか。

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    2022年09月13日
  • 僕は長い昼と長い夜を過ごす

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    結局、色々と明かさないまま終了してしまった。
    ボリュームある作品でそれはやってはいけないと思うのだが。
    話自体はオーソドックス。

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    2022年09月11日
  • オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン

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    巻数が増えるにつれ、家族が増えるから家系図がないと読み薦められないと言うのもいかがなものか。
    現実だと、やたらいる親戚とか憶えていそうなものだが。
    まだまだ作中の世界に浸りきれていないらしい。

    話の内容は、相変わらず、ということで。

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    2022年09月11日
  • ロング・ロング・ホリディ

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    ★ここでバイトしてるからなんだ。(p.233)

    【感想】
    ・理想のバイト先を考えてみたらこうなった?
    ・いつものようにうまくいきすぎる展開。それでいいのだ。

    【内容】
    ・小路幸也さんの小説にはだいたいなんらかのミッションが設定される。この作品でのミッションは(1)ヒロコの独立をてつだう。(2)快適なバイト先である「D」を内部のゴタゴタから守ろう。(3)姉さんが札幌に来たのはなんらかの逃避と思われるがそれは解決可能なのか?

    【一行目】「コウヘイ!」

    ▼「D」についての簡単なメモ

    【飯倉徳子/いいくら・のりこ】コウヘイの小学生の頃の同級生。ご近所だが疎遠になっていた。高校で自殺した。最後

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    2022年09月10日
  • 隠れの子 東京バンドワゴン零

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    東京バンドワゴンの堀田一族の先祖の話ということだが、時代が飛びすぎていて、独立した話として読んだ方がいい。明治時代くらいのご先祖の話のほうが読みたいのに、と、思う。江戸時代、ちょっと特別な才能を持った人たちが「隠れ」として存在するという設定なのだが、この作者の作品では、ちょっとした才能の持ち主が登場するものが多くて、ご都合主義というか非現実的になってしまうのが難点だと思っている。東京バンドワゴンには、語り手が幽霊というのはあっても、それほど強く出てきていなかったのに、番外編で出てしまって、ちょっと残念。

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    2022年09月05日