小路幸也のレビュー一覧

  • 花歌は、うたう

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    ★スゲェ! って笑ってます(p.276)。らーらりるらら すっとこどっこい(p.111)
    『マイ・ディア・ポリスマン』と近い形式で登場人物たちそれぞれの視点から描かれる。そしてやはり、みんないい人。かつどこかすぐれている人たち。かなり有名だったミュージシャンである父は失踪中だがとくに問題もなく明るく育っている花歌(はなか)にも音楽の才能があるようで歌をつくりはじめ、そしてすべてが動きはじめる。いずれバンドワゴンとのコラボがあったりして?

    ▼簡単なメモ
    【一行目】高校生? 十七歳? そうかぁ、もうそんなになるんだねぇ。

    【茜】美紀の娘。小学二年生。
    【市川】ジャズ喫茶犬狼都市(キュノポリス)

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    2022年05月25日
  • モーニング Mourning

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    2作目の『Coffee blues』を先に読んでしまった流れで、1作目の本書を手に取りました。

    親友の葬儀で二十数年ぶりに再会した、大学時代の仲間たち4人。
    葬儀を終えた後、仲間の一人・淳平から“自殺する“との発言を聞いた主人公・ダイこと弓島大達3人は、思いとどまらせるため、一緒に福岡から東京までロングドライブをすることに・・・。

    時系列的には『Coffee blues』の後の話ですが、彼らの回想場面が大半を占める為、結果ダイ達の青春時代の話になります。
    ダイ達は1961年生まれという設定なので、同世代の男性の方には刺さりそうなフレーズやアイテム諸々の懐古描写が綴られるうちに、彼らと関わっ

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    2022年05月22日
  • アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン

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    3回泣きそうになった。ボンさんすずみさんかずみちゃん。タイトルの“アンド”の部分に(ビートルズの曲名としても)それほど深い意味があるとは限らないけれど、この小説を読むと『“それでも”あなたを愛してる』と頭の中で訳してしまう。

    書誌学という学問に興味を持つきっかけになったこともあり〈山端文庫〉の話を読み返したくなり、ひいてはシリーズ最初から読み返したくなる。

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    2022年05月03日
  • イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン

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    この季節の風物詩的な作品。いつも通りの優しい世界観にホッとする。
    今巻で少し気になったのが、登場人物がハイスペック過ぎはしないかというところ。初期の頃は我南人がロック歌手であったぐらいのところだが、もはや、紺はやや売れっ子の小説家、研人はミュージシャン、花陽は医者の卵、研人のフィアンセは東大生、と、とにかく世間的な成功者が一家からゴロゴロと。小さな幸せがテーマだったように思うが、少し、その初期テーマからは離れている気がする。とはいえ、初期からの楽しみも受け継がれてはいる。

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    2022年05月01日
  • 荻窪 シェアハウス小助川

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    シェアハウスというものに憧れていながらも自身は住むことはないと思いつつ本で経験したいと考え手に取る。
    人物構成は微妙だが、男の自分としてはとても羨ましい限り。物語として成立させるにはそこそこ交流がなければならないし、語り手である主人公も含め、女性にギラギラしない男だけで構成しなければうまくいかなそうですね。それでも恋愛要素が控えめでそこは好感です。語り手を変えて、住人それぞれの目線の章立てで読んでみたかったかも。
    全編を通して大きなエピソードがマッチ事件と放火だけで変化がなく少し物足りないかな。家主であるタカ先生による人生観が深いが、後半は食傷気味になり少し面倒臭かったです。
    終盤はなんだか迷

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    2022年05月01日
  • 明日は結婚式

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    結婚式前日の、新郎新婦とその家族の来し方を心境とともに綴った短編集

    小路先生の作品らしく、それぞれの視点と語りで描かれた、ハッピーモードの作品です

    新郎が仕事で本の装幀もしていて、小路先生の本をデザインしたというくだりに、思わず笑みがこぼれました

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    2022年04月30日
  • 隠れの子 東京バンドワゴン零

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    東京バンドワゴンシリーズということで読んでみた。内容は本編と関係ないみたい。出てくる人たちがみんないい人なのが、東京バンドワゴンかな。

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    2022年04月26日
  • マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン

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    サチと勘一にこんな過去があったとは。
    シリーズで1番面白かったけど、前作までを読んでない人には、順番が来るまで待って、と言いたくもなる作品。

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    2022年04月25日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    ネタバレ

    2003年。第29回。
    ファンタジー。他人の顔がのっぺらぼうに見えるという息子。そんなんことが起きれば連絡しろ、と何十年も会っていない兄に言われたことを思い出し連絡。兄すぐ到着。
    パルプ町に住んでいた兄のことも時代が語られる。そこで起きた連続殺人、タガイモノ、マレビト。
    ふわっと読める。

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    2022年05月03日
  • 21 twenty one

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    今は閉校になった学校の卒業生21人。21世紀に21歳になる21人。
    その中の一人晶がある日閉校になった母校で自殺してしまう。
    それぞれが抱える秘密、そして先生と晶の秘密。
    ちょっと重いお話ですがちゃんと未来に向かっていくお話です。

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    2022年04月11日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    東京バンドワゴンを彷彿とさせる日常生活ミステリーって感じかな。
    大盗賊が正義にために大活躍ってところはバンドワゴンと違って現実味が薄れますが。
    それでも大企業に押されてさびれゆく商店街に活気を戻すには、という現代社会の悩みの種を扱っているところは日常生活ストーリーだな。

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    2022年04月07日
  • 花咲小路二丁目の花乃子さん

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    このシリーズは何冊もある。まだこの本しか読んでないが、この商店街にはユニークな人々が暮らし様々な事件が起こるようだ。ただ本当に困る揉め事は今のところないようだ。とても楽しそうな商店街のようで次も又読みたいと思った。

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    2022年04月05日
  • 駐在日記

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    駐在日記シリーズの1冊め。ほのぼのした村にちょっとした事件が起こるけど何だかんだで逮捕するようなことにはせずに済ませてしまう。ちょっと現実離れしてるけど、小説だからいいよね

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    2022年04月05日
  • 娘の結婚

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    結婚して40年以上経ち、3人の子供達も伴侶を得た今の自分から考えるとこの作品のような、なんとも爽やかな、姑となる女性の問題さえも爽やかに解決される結婚への道筋は、現実離れしている。

    ただ結婚が当事者同士の納得だけでは収まらない親子や血縁の問題全てを含んで、全てを覚悟して向かうべき問題であるという事実を語っているなあ。

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    2022年04月03日
  • ロング・ロング・ホリディ

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    札幌のとある喫茶店でアルバイトをする大学生達と若者たちの話。それぞれ将来を考えて大人になっていく。少し前の大学生はこんな感じだったのだろうな。

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    2022年03月12日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    ネタバレ

    花咲小路商店街に起こった問題を解くため立ち上がった伝説の大泥棒=亜弥の父だが、その手段が…スケール大きすぎないか?
    何となく煙に巻かれた感じ。
    今回出てきた商店街の人たちが次巻以降どう繋がっていくのか楽しみ。

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    2022年03月11日
  • HEARTBEAT

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    ‘Boy's SIDE'から始まった物語…最初は謎か入り乱れてたけど段々繋がって最後は衝撃!!これは続編も楽しみ!!

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    2022年03月10日
  • ロング・ロング・ホリディ(PHP文芸文庫)

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    1981年。札幌の喫茶店でバイトをする主人公大学生コウヘイのもとに、東京へ上京したはずの姉が7年ぶりにいきなり現れ、姉との共同生活が始まる。
    未来に焦り、それでも前に進もうともがく若者たちを描いた小路氏らしい青春小説。

    タイトルの通り、大学生活って思い返すと人生の夏休みだったな。学生時代のバイトって固定のものは少なかったな。今はなき玉学ローソン、今はあるのか国府津のバーミヤン、その他は日雇の変わったのばかりだったな。日本語の喋れないアジア人と新幹線の車輪磨き、一日中ペットボトルのラベル観察、豆腐工場で延々とがんもどきを揉む、東海道沿線のゴミ収集からスクラップ、独居老人リストから訪問カウン

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    2022年03月07日
  • 隠れの子 東京バンドワゴン零

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    「東京バンドワゴン」シリーズのルーツということで読み始めたが、
    時代小説に慣れていない私にとってはハードルが高かった(汗)
    途中から、流し読みしてしまった(涙)
    がしかし、
    末巻の解説はものすごく興味を持った。

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    2022年02月25日
  • 三兄弟の僕らは

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    平凡な家庭で両親と暮らしていた三兄弟。ある日突然、両親が事故でなくなってしまった。三兄弟だけになったが母方の祖母が家に来る事になる。とても穏やかな話。言い合う事もなく、ただ優しかった父にもう一つの家庭がある事を知る。そして妹も。そこからも穏やかなのだ。読み終えてほっとした。

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    2022年02月24日