【感想・ネタバレ】すべての神様の十月のレビュー

あらすじ

帆奈がバーで隣り合ったイケメンは、死神だった!? 死神は、これまでに幸せを感じたことがないらしい。なぜなら幸せを感じた瞬間……(「幸せな死神」)。貧乏神に取り憑かれていた雅人。そうとは知らず、彼は冴えない自分の人生を“小吉人生”と呼び、楽しんでいたのだが……(「貧乏神の災難」)。人生の大切なものを見失った人間の前に現れる神々たち。その意外な目的とは? 優しさとせつなさが胸を打つ連作短篇集。

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Posted by ブクログ

著者のファンです。読者を惹きつけつつほっこりさせる手腕、本当に病みつきになりそうです。
神様を題材にした小説は多くありますが、日本人らしい神様との付き合い方だけでなく、神様のいろんな顔が見られてあっという間に読み切りました。
疫病神のくだりはなるほど!と納得。
貧乏神と福の神のやりとりも、深いなぁと思わず唸ります。
手軽に読めるのにそっと寄り添ってくれる本でした。

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

小路幸也さんの作品。
この人の作品も本棚のある場所でまず探したい本となりました。

優しさに溢れています。
死神とか貧乏神とか様々な神様が出てきますが
なんとも人間臭さのある神様たちで可愛いと思って読みました。
貧乏神も疫病神も悪くない。
大事なことを気づかせてくれる。
現状を嘆くよりも、もっと目を向けられることがあるかもね。
そんなことを考えた作品でした。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

死神の話から始まる短編集。でも、微妙に横が繋がっていて。

みんな人間らしい神様で、特に福の神にいたっては、それで幸せなんじゃないの?って思っちゃうぐらい人間らしく。

死神はかっこいいらしい。

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

優しく切ないお話。
おかまはずーっとこの家族を見てきて,これからも変わらないんだろうな。

福の神の女性も
それが役割だとしても、楽しいことに囲まれて欲しい。
笑ってる人のところに幸せは集まるんだろうから。
おまけも素敵だった。
幸生。いい名前!

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2024年07月20日

Posted by ブクログ

題名から面白い。八百万の神さまとは意外に聞かないワードでは。9の神様が出てくるけど一つとして同じパターンでないので、短いけど完成形の話です。話を聞いていた大庭さんが貧乏神だったのは展開が良かった、出番のない福の神とか、最後に女性の福の神も出て来るのか。九十九神さまがお茶目でお釜という存知で、一度消えるけど電子ジャーに生まれ変わる登場するとか求めてる話です。2も買ってあるので、また読めるのが嬉しい、今度は何神様が出て来るのかな、死神の幸夫さんも出るだろうな

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2024年05月02日

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読みやすいし連作短編集だから1つの話に読む時間があまりかからなくてすむ。
とても面白かったので2巻目もこれから読みます。

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2023年10月12日

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装丁に惹かれて読んだ本。連作短篇集で、全部の話が優しくて、温かいお話。
個人的に疫病神と九十九神の話が好き。

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2022年10月17日

Posted by ブクログ

以前、知人から勧められた作品。
面白かったです。
死神、疫病神、貧乏神、道祖神、福の神…。
いろんな神様が出てきました。そして、そんな神様たちと人間との関わりが描かれていました。
切なくも温かい作品が多かったです。

九十九神が出てくる作品がありました。私が好きでずっと読んでいる「最後の晩ごはん」というシリーズ作品にも、とっても素敵な九十九神が出てきます。そして、主人公との掛け合いが面白いです。
今作も九十九神と登場人物が会話を楽しんでいました。
物に神様がつく(宿る?)って、日本の昔からの伝承のような考え方だと感じがします。
九十九神、実際は会えることはないのでしょうが、会話とかしてみたいな〜と、以前から思っていました。

続巻が出ているようなので読もうと思います。

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2025年09月15日

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(1)神様がそこにいるにはわけがあるシアワセ推理してみたならば(2)ここで描かれる神様たちは身勝手なところがなく人間たちのことを考えて任務を遂行している優しい神々。もっとエゴがあってもいいのにとか思った。(3)内容:死神が知りたく思う幸せは/ペアなのは貧乏神と福の神/考えろ疫病神が見えたわけ/案内は道祖神と八咫烏/友だちはお釜変じた九十九神/いっつもね貧乏くじをひく私/誰だろう深夜の山の女の子。

■神様たちについての簡単な単語集

【池内雅人】大庭さんに貧乏語りをしている。微妙に運がよく、自分では「小吉人生」だと言っている。二十五歳。
【榎本帆奈/えのもと・はんな】T大恩田ゼミの才媛と評判だったのだとか。死神と契約してしまった。アルコールにとても強い。広告会社勤務。二十六歳。
【大庭】実は貧乏神。池内くんに全力で取り憑いていた。
【お釜】信哉んちにある古いお釜。ひいばあちゃんとばあちゃんが使っていた。九十九神になっている。
【加奈子】坂崎の第一サブ。
【神様】《これだけ長い間人間と関わっていれば、我々神様だって人間臭くなるんじゃないでしょうか》p.236。死神や貧乏神や福の神のはるか上に位置するかもしれない「神様」がいそうだが神様たちにもよくわからないようだ。
【キャリオット】帆奈が死神と出会ったバー。
【近藤】音楽プロデューサー。実は福の神。池内雅人くんについては出番無し。
【小百合】疫病神。医師は彼女が見えるようになった理由を知らねばならない。
【坂崎真美】フランスで行われるプロジェクトのリーダー。相手のミスをかぶりプロジェクトを続けた。貧乏くじを引きがちな人生。
【幸生】中学生になった。てんたい
【死後の世界】あるかどうかは死神も知らない。
【死神】すごくいい男。帆奈が頭からウイスキーをぶっかけて召喚してしまい、さらに酒を奢って契約してしまった。人が死んだことをその目で確認すること(だけ)が仕事。
【信哉】地元で就職したい。覇気がないと言われる。小さい頃お釜の九十九神と出会い以降それで炊いたご飯しか食べなくなった。
【千佳】看護師。二十一歳。森山晴行の姪。叔父ともども疫病神が見える。
【九十九神】「付喪神」という表記が多いと思うがここでは「九十九神」。長い間使われてきた器物が神化したもの。妖怪扱いのことも多いがここではれっきとした神のようだ。
【道祖神】動かず迷い人を待っている。
【中島】小学四年生のみなみちゃんのお母さん。晴行先生には興味がないらしくラフな格好。
【中道】交通誘導員。
【花井正則】帆奈がクリエイターとしても男性としても憧れている先輩。
【森山晴行】小児科医。母親にはぶっきらぼうに接するのはいい男すぎて母親がクラッと惚れてしまいがちだから。疫病神が見えるようになった。
【疫病神】→小百合
【八島】交通誘導員。
【八咫烏】迷い人を道祖神のところまで連れていく。
【ロックウェル】上島の行きつけの店。料理が美味しく酒の種類が多く適度に騒がしくマスターは同じ会社のOBである田口なのでいろいろサービスしてくれる。

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2025年01月04日

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優しい神様達の話
こういう話の展開になるのかと、興味深く読めた
いろんな神様が、それぞれに魅力的で
最後に、また死神が出てきたのも面白かった

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2024年09月19日

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神は神でも、神無月の出雲神在祭に参加されない種類の神々のお話。神在祭に参加する神様の系統は決まっていて神社に祀られている神様だからと全ての神様が神在祭に参加されるわけではない…という豆知識を前提に…人間的な感覚だと作中に出てくる九十九神とか道祖神とか山の神様は置いておいたとしても死神、疫病神、貧乏神などはよくないものだという認識があるけれど…そう言われてみれば彼らもまた"神様"であり、決して人間を不幸にさせたいわけではないんだよなあ…と。改めて、人や物を大切にすること、そして他人だけではなくて自分のことも大切にして生きなきゃなと思わされた。
個人的には疫病神のお話と九十九神のお話が好きでした

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2024年05月10日

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それぞれの神様の優しい物語。
私は特に「幸せな死神」がよかったです。

生きていく中で、忘れてしまっていた大切なことを、ふと気づかせてくれる。

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2024年01月26日

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いつ何が目的で買ったのか覚えてないんですが、積読していたので読みました。短編連作集で、優しくてほっこりするお話達でした。1話目から泣いてしまって、「こんな短編なのに泣かせるの?!」って思いました。
短編ながら、ぐるっと廻って繋がっている。いい御本でした。昔の私グッジョブ。

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2023年12月10日

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小路幸也さんらしい柔らかい文章で、2時間かからないくらいでさらさら読めた
ほのぼのしたストーリーながらもくすっと笑えるところとか、時折心に響く表現があって優しい気持ちになれる本だった

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2023年08月23日

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人間の形をした八百万の神様と人間の関わりを描いた温かくて優しい物語
各編がゆるやかに繋がった短篇連作集
人間にとっては敬遠される神様も、実は人間のために見守ってくれている神様だったり、永遠の命がある神様が人間を羨む姿だったり、人間に寄り添ってるからこそ人間臭さが滲む
神様のこと日々のことが好きになる物語

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2023年07月11日

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購入した本には、画像の表紙の上に、さらに別のシンプルなデザインのカバーが掛かっていた
多分シンプルのカバーがかかっていなかったら手に取ることはなかっただろうなと感じてる
ストーリーは楽しく優しい読後感は、読んで良かったと思うもの
死神さんも貧乏神さんも、人の為に頑張ってくれてるんだなぁ

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2023年05月27日

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連作短編集。
貧乏神と死神の話がすき。
初めての小路幸也先生作品。
読みやすく、一日ですっーと最後まで読めた。
心が疲れてる人はオススメ。

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2022年11月11日

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東京バンドワゴンや花咲小路など小さな町の群像を描くのが上手である。ここでも小さな出会いで膨らむ話の持って生き方がよい。人は何にでもなれるが、死神は役割が決まっている。なるほど。昇天したのに、別の話では出没? そうか死神もたくさんいるから・・( ´艸`)

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2022年07月22日

Posted by ブクログ

神様と人とのつながりを描いた短編集。
短編ごとに話がつながっていて、あーここで!こういうことだったんど!と小説の面白さを感じることができた一冊。

読み終わった時は心が少し暖かくなった。

悲しいことも苦しいことも、たくさん人生には降りかかってくる。でも、同じくらいに幸せもたくさん人生にはある。あまりにもささやかすぎて、あたりまえすぎて気づかないけど、何より不幸は心に突き刺るが、本当の幸せは寄り添うように訪れる。


私たちは生きているだけで、苦しいことがたくさんある。そして、幸せよりも不幸の方がずっこ心に巣食う。嫌だな、辛いな、しんどいな、、。大きな幸せなんかでなく、毎日を生きていられること、その当たり前もきっと幸せと呼ぶのだろう。そういった些細な幸せも大切にしていきたいな。

そして、私の元にも神様が現れないかな…。と思うようなステキな短編集でした!

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2022年07月17日

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作者買い。
小路幸也、ホント好きだゎ。
あらすじなんてほとんど読まずに買ったのに、(短編集の)最初の1編目を読んだだけで(いや、最初の10ページか?)買って損は無かったと確信♪

【幸せな死神】
終盤ほんのり切なくなったけれども、ラストシーンの秀逸さに、読後の余韻は「幸せ」。
自分の周囲に当たり前のように毎日やってくる、けれども多くの者にはスルーされてしまう「幸せ」に、1つでも多く気づけるような人生を歩みたい。

【貧乏神の災難】
この連作短編集の中では閑話休題的な位置付けか?
何やら例の「死神」とも顔見知りらしい「福の神」と「貧乏神」の人間臭さに好感。
この世界観での「●●神」の定義がまた、心を温めてくれる。

【疫病神が頬笑む】
こういう疫病神なら、大歓迎♪
ヒロインの叔父センセも、きっと疫病神に救われたのだろう。

【動かない道祖神】
今回は、主要人物どちらも神様(笑)。
ヤタガラスくんが可愛かった♪
※道祖神って…「ち●こ」の形で祀られている石像ってイメージしか無かった…反省(苦笑)。

【ひとりの九十九神】
なんか…好き。すごく好きな話。つい最近読んだ宮部みゆきにも、これに通ずるようなお話があったような・・・。

【福の神の幸せ】
「死神」再登場♪♪♪
・・・他の感想は、特に浮かばす。
名前、気に入ったのね♪

【迷う山の神】
「死神」が現れて、ああ語ったということは・・・
「幸男」は、あの子の息子ってことかしら?


トータル。
(最後の2編は少々消化不良だけど)
小路幸也、やっぱり好きだゎ(笑)。

一番のお気に入りは、【ひとりの九十九神】。

★4つ、8ポイント半。
2019.11.14.古。

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2024年08月09日

Posted by ブクログ

産婦人科では、無事に生まれる人ばかりじゃないよね?
とか、まあツッコミ所はあるにせよ、ほっこり系の普通の本。
可もなく不可もなし。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

日常の中に神様は居て、ふらっと現れる短編集。
絵本に出てくる仙人のような神様ではなくスーツを着たイケメン神様だったりします。感情を大きく揺さぶられたくなく、ほっこりさらりと読みたい時にオススメです。

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2025年05月02日

Posted by ブクログ

書店うさぎやさんに選書してもらった1冊。八百万の神々のお話。

昨年にやってた全領域異常解決室を観てたので、親しみを感じながら読んだ。神様たちは人間に尽くしてくれたり、寄り添ってくれているのになぁ…とやはりちょっと切なく感じる部分もあった。

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2025年01月06日

Posted by ブクログ

穏やかに流れるストーリー展開。
オムニバスで描かれている。
7人の神様のはなし。
この世には八百万の神がいて日常にいつもいる当たり前のように。神様が出てくるから大きな事件や出来事があるかと思いきやそうではなく一緒に生きているんだよ、という感じで描かれている。
いつものファンタジー系とか妖怪とかのストーリー展開ではなく日常だけどちょっと変くらいの感じ。

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2024年12月07日

Posted by ブクログ

なかなか人間くさい神様たちの物語で面白かった。
八百万の神と言うくらいだから、そこらですれ違っていてもおかしくないよなぁという気がしてくる。
いつの世も人は不老不死に焦がれるけれど、老いも滅びもしない神様は、それはそれで思うこともあるよなぁというのが伝わってくる。
作中にもあったけど、きっちりと役割が定められている神様に比べたら、時間制限こそあるもののやっぱり人間は自由なんだろうなと思った。

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2024年11月09日

Posted by ブクログ

登場するのはユニークで個性的な神様たち。
死神や貧乏神、疫病神など神様がいい人?ばかりで、人の背中をそっと押してくれる優しいお話。
神様があまりに違和感なく日常に溶け込んでいて、もしかしたら身近なところにも神様はいて、見てるかもしれない。と想像してしまう。

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2024年06月16日

Posted by ブクログ

神様たちの連作短篇集。
神様なんだけど、重くなくて、サクサク読める。
八百万と言われる神だし、まだまだ話は続きそう。

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2023年12月30日

Posted by ブクログ

八百万の神々と人間とのささやかな関わりを描いた短篇集。
死神、貧乏神、疫病神、道祖神、九十九神、福の神、山の神といった神様たちが登場。各話もそれぞれ面白かったけど、それぞれがちょっとずつ関わっているので、それも読んでて楽しかった。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

☆3.8

色々な神様にまつわる連作短篇集。とても優しいお話で、心がポカポカ温まりました❁⃘*.゚
神様は人間にとって身近な存在で、その姿形は見えなくてもずっと見守っていてくれているのかなぁと思いました。

小路幸也さんの作品は「東京バンドワゴンシリーズ」しか読んだことがなかったのですが、他の作品も読んでみようと思います!

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2023年01月13日

Posted by ブクログ

人間の世界にまじって、自分の役割を仕事のようにこなしている神様たちの物語。

人間にとっての幸や不幸を少なからず招く。
でもそれは、結局は人間のためだったりする。

ある神様が、「我々は人間がいなかったら存在できなかった者」だと言っていた。
それくらい身近な存在なんだと感じる。

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2023年01月08日

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