小路幸也のレビュー一覧

  • ロング・ロング・ホリディ

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    喫茶店でアルバイトしている大学生と店に集う若者達の成長と苦悩をえがく。小路幸也さんの小説は、やはり安定していて素晴らしい。一気読みしました。
    前のめりで突っ走っていけるというのは若者の特権なんだが、今の世の中、どうなんだろうと思います。

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    2021年08月05日
  • 明日は結婚式

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    【収録作品】井東秋郎〈新婦の弟〉/細井真奈〈新郎の妹〉/綿貫壽賀子〈新婦の祖母〉/細井光彦〈新郎の父〉/井東奈々子〈新婦の母〉/細井久美〈新郎の継母〉/井東孝明〈新婦の父〉/細井真由〈新郎の妹〉/細井真平〈新郎〉/井東春香〈新婦〉
     よくできたカップルをよくできたそれぞれの家族が祝福し褒め讃える話。読み心地はいいが、できすぎていてちょっと白ける。

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    2021年08月04日
  • 明日は結婚式

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    3.5
    物語の本筋とは関係ないのだけれど、
    物事をクリエイトする仕事に携わる身として強く共感したのは、新郎と漫画家の親友との会話。

    きれいにしか出来ないアーティスト…

    きれいな作品と凄い作品の違い
    真面目さが削ぎ落として行くもの…

    なんとも…
    切なさを伴う肯定感というか(笑)



    パン屋の息子に嫁ぐ一人の女性の結婚式前夜。
    両家の家族それぞれの目線で、その特別な一日を描く。

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    2021年08月03日
  • 明日は結婚式

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    ネタバレ

    ある一家の結婚前夜の話。
    新郎の父、妹、継母、
    新婦の父、祖母、母、弟が夫々登場し
    夫々が新郎新婦に対する思いを
    エピソードを交えながら、過去の思い出話を語る微笑ましい話。
    特に嫉み、嫌味といったものはなく、
    純粋な気持ちで話が進展していく。

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    2021年08月01日
  • 三兄弟の僕らは

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    それを不幸ととるか不運ととるか。
    恨めばいいのに恨まない、そんないい人たちが多くて、このくらい素直に生きられればとも思いました。

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    2021年07月14日
  • 駐在日記

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    神奈川県の田舎の駐在所にやってきた、元刑事の駐在さんと、事件に巻き込まれ外科医をやめた妻とが、地域の人と交流しながら出来事を処理していく心温まるお話、というつくりで、そこそこという感じ。取り立てて良いというほどではない。

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    2021年07月14日
  • あの日に帰りたい 駐在日記

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    202105/シリーズ2作目。清濁の摺合せもあり、人の世の難しさや悲しさも書かれていてすっきりしないこともあるけど面白い。設定や人の関わり・集まり方や距離感に、なんだかバンドワゴン駐在所バージョンみたいな雰囲気も出てきたような…。

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    2021年06月08日
  • アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン

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    202104/都合良い展開や時勢にあわない観もあるけど、やはりこの世界に浸れるのは楽しい。これからもずっと楽しみなシリーズ。

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    2021年06月08日
  • brother sun 早坂家のこと

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    大好きな小路幸也を読むのははや10数冊目になるが、初めて「なんだかなぁ」という読後感となってしまった作品。

    主人公の三姉妹は皆いい感じだったし、彼氏達のいいやつぶりも好印象。伯父さんの謎に迫っていく展開も小路さんっぽくて好きなのだけど・・・

    謎の結論がね。

    自分は不倫とか略奪愛とか、本当に嫌いらしいと再認識。

    挙げ句の、書き下ろしエピローグ。。。

    ★3つ、6ポイント半。
    2021.06.04.古。

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    2021年06月05日
  • わたしとトムおじさん

    購入済み

    捉えどころが複雑?

    小路作品っぽいといえば、ぽいんだけどね~
    キャラの作り方とか、ライトな事件(までいかないけど、「訳アリ」案件っていうか)で構成されてるとか。

    でも、何だか全体的にフンワリしてしまって、総じて何を言いたかったのかがぼやけている気がしました。

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    2021年05月17日
  • アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン

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    東京バンドワゴンシリーズの文庫最新刊。14冊目。
    ハートフルな人間模様が描かれ、日常の事件に登場人物が巻き込まれながらも解決していく。
    外さない内容。

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    2021年05月05日
  • シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン

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    東京の下町の、親子4代で生活する老舗の古本屋、東京バンドワゴンの住人と、その周辺で起こるあれこれを、冬、春、夏、秋の4つのストーリーで綴る。

    東京バンドワゴンに、『古事類苑』60冊揃を、近所に住む大学院生が持ち込んだ。珍品で揃いともなると相当な額になるため、10万円で買い取った。しかし、その中にページがくり抜かれた箇所があることがわかり…。

    一応、一般小説の類にはなるのだが、プロローグから説明のある通り、ト書き部分が全て亡くなった祖母秋実の幽霊が覗き見して、一人称で語るという形は、ワタシの中での"ライトノベル"の定義に合致する作品である。また、購入してからわかったのだが

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    2021年03月17日
  • マイ・ディア・ポリスマン

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    登場人物の多くが超一流の特技を持っていて、それを活かして街の平和に少しだけ貢献するような話。
    小路氏らしく、みんな善人なので安心して読めます。
    面白いんだけど、お巡りさんとお坊さんが女子高生と恋愛じみた関係になるところだけは無理があるかな。

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    2021年03月07日
  • スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン

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    紺の若かりし頃の失敗が、今になって帰ってくる?紺がモテることと、紺を理由に騒ぎがおきることは別問題。それは後半の青の問題にも通じることなんだけど。トラブルはおきてなんぼ。サチさんじゃないけど、たくさん怒って泣いて笑って。そうやって生きるものだ。勘一の本は収まるところに収まるは、すずみさんにきっちりと引き継がれていて。我南人がからむあの人は自分の人生の舵は自分で取るときっぱりすっぱり口にする。ライトな文体とは裏腹に、主義主張明確なんだ。このシリーズ。LOVEなんだよな。

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    2021年02月25日
  • ストレンジャー・イン・パラダイス

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    限界集落寸前の田舎町を活性化させる若者たちの話。
    それぞれが少しずつ訳ありなんだけど、この町に来れば過去は関係なく自然と共に穏やかに暮らしており、お互いできる範囲で協力している。若者だけでなく、たまに登場する中高年組の行動力もいいな。
    便利さや贅沢とは無縁でも、豊かに生きている様子が羨ましい。

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    2021年02月21日
  • 男はつらいよ お帰り 寅さん

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    ネタバレ

    小路幸也による映画のノベライズ。満男から見た寅さんと寅やの人びと。故郷は帰るところがあること。それが満男と泉の違い。

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    2021年02月10日
  • 21 twenty one

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    ネタバレ

    作者買い♪

    小路さんの作品に、外れはなし、今のところ。
    今作も、もちろん楽しく読めた。

    が、しかし・・・結末にはちょっぴり消化不良かな。
    同級生同士の不倫騒動には、胸が塞いだ。。。

    というわけで、
    (物語にはかなり引き込まれて読んでいたけれど)
    ★3つ、7ポイント。
    2021.01.22.古。

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    2021年01月26日
  • 三兄弟の僕らは

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    突然の事故で両親を亡くした中・高・大学生の三兄弟のストーリー。
    悲しみを乗り越えるお話かと思ったけど、悲壮感はまったくなかった。
    それまでほとんど面識のなかった母方の祖母との交流や、父と母が生前には語らなかった生い立ちの秘密が、各章ごとに語り手を変えながら、淡々とつづられています。
    三兄弟の適度な仲の良さと、栄枝ばあちゃんの潔いカッコ良さがよかったです。

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    2020年12月30日
  • マイ・ディア・ポリスマン

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    ネタバレ

    設定が面白い。
    主な登場人物全員が、他人にない特技を持っている。
    なにやらいわくがありそうな、お寺の前にある交番。
    宇田巡査がこの交番に赴任してきた理由。
    まだまだ謎は多く、次巻以降で解き明かされるのだろう。

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    2020年12月12日
  • シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン

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    東京バンドワゴン2作目。日常におちている何気ない騒動をドラマ仕立てに。四季折々にイベント的に発生する問題は3世帯家族のなせる業でもあるし、古書店とカフェを営んでいる商売人ならではでもある。常連さんやお客さん巻き込んで物語は進む。堀田家のお節介は血筋。その中でも我南人さんのお節介はさじ加減が絶妙。口達者で、愛と思いやりがあって説明もフォローもする。そりゃモテるわ。日頃わちゃわちゃしている堀田家だけど、我南人の奥さんがなくなっていてそれは大変で。それを乗り越えたから強い家族なんだ。と、納得。

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    2020年11月22日