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人気シリーズ「東京バンドワゴン」の著者が贈る、どこか懐かしい警察連作短編。 山懐に抱かれた平和な田舎町で巻き起こるのは…… 昭和五十年、春。神奈川県皆柄下郡の雉子宮駐在所に蓑島周平と花の新婚夫婦が赴任してきた。女性連れで現れた指名手配の強盗犯、嵐の夜に盗まれた秘仏、急増する蛇と化け物の噂……時折起こるワケあり事件の解決のカギは、入念な捜査と少しのお節介!? 元刑事のミノさんと元外科医の花さんのタッグで綴る、ハートフル連作短編がついに文庫化!
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Posted by ブクログ
駐在日記とは言うものの、駐在婦人の日記だ。 ほのぼのとするお話なのだけれど、田舎の村に起こる犯罪を人情味あふれる温情で丸く収めていくとても素敵な毎日のお話。 東京バンドワゴンや花咲小路シリーズの流れを感じさせる小路幸也さんのシリーズだけあってとても素敵なお話です。
人情とミステリをかけ合わせたものを書くのが上手な方だなあ、としみじみ。 時代を昭和50年にしたのも良かった。これが現代が舞台だと、「それはどうなのだろう」と首を傾げることになりそう。 昭和50年なら、携帯電話も一般に普及していないし、無線通信やパソコン通信はあっても、今みたいに インターネットはない...続きを読むから、情報の拡散もそれほど速くない、というのも、ポイントかもしれない。 周平さんの判断がすべて正しいのではないかもしれないけれど、白黒つけたり、四面四角にやっていくだけだと、ギスギスすることもある。なあなあにならず、どうやって収めていくか、塩梅が難しいものだ。
駐在のある小さな町で様々な事件が起こるが、その解決法も人情味があり良かった。田舎町の雰囲気が心地よく、内容も重くないのでとても読みやすい作品。この続きも読みたいなあと思う。
正しさを脇に置くときは、長期にわたりその結果を見つめ、何かあったときには責任を取る覚悟がないと許されない。 なんて思っていたら、きちんと可愛く回収された。満足。
東京バンドワゴン著者ならではの語り口調。夫婦の日記からくりだす珍事件の数々。警官と外科医ペアてどんなの?昭和女医てツンツンしてて夫婦としてなりたつの?と思ってましたが先入観でした。ふたりは素敵な夫婦です。次も一気読みしそう(笑)
心暖まるほんわかミステリー! 舞台は昭和の田舎の駐在所を中心に話は進みます。 各章完結の連作短編となっており、駐在所に勤務する箕島周平とその妻の花さんの物語 神主の親子や近所の小学生達、訳有りの若者夫婦達など古き良き昭和を思い起こしてくれます。 平成と令和に疲れた方へのお勧めの一冊になりま...続きを読むす!!!
東京バンドワゴンの著者による作品。訳ありの若い駐在夫婦が村で起こる事件に遭遇し解決していく。事件の質は東京バンドワゴンと同じく犯罪ではないが、何でそうなったのか気になってつい読み進めてしまう。周平さん、実は名刑事だったのではないか。3.4
神奈川県の雉子宮駐在所勤務の蓑島周平、花夫妻の事件簿。 かつては雉子宮村と呼ばれたこの町は全戸数121、住民は516人。 ここで起きる事件は法律だけではさばけない、人々の心と情が絡まった、むしろ心温まる事ばかり。 八千草薫さんと大瀧秀治さんのテレビドラマ「うちのホンカン」を思い出します。
田舎ならではののんびり感に癒やされます。なんでも正悪をつける今の社会では、考えられない展開ですが、こういう事件の解決方法は小説の中だけでも、なんだかホッとします
昭和50年代の田舎の駐在所の話。 特殊な環境だけに、単に法の番人という役割を超えた存在ならではの清濁併せ呑むバランス感覚が興味深い。
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小路幸也
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