あらすじ
人生は、たくさんの人との繋がりで彩られていくんだね――。
明日に挙式を控えた、信用金庫勤めの井東春香と、パン屋の息子でデザイナーの細井真平。ごくごく普通に暮らす二人が、偶然の出会いから愛を育み夫婦になる。
家族で過ごす最後の夜、春香の両親と弟、そして祖母には、それぞれに伝えたい想いがあった。
一方、新しい家族を迎える細井家でも、実の母を早くに亡くした真平に、今だからこそ話しておきたいことがあり……。
結婚前夜を、当人たちとその家族の視点から紡ぐ感動の物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
パン屋の息子でデザイナーの新平と信用金庫に努める春香は明日が結婚式。結婚を迎える二人に対して両家10人がそれぞれの視点でその思いや気持ちを描いている。こんな幸せな結婚ってどのぐらいあるんだろう?と思うぐらい幸せいっぱい。パンの匂いに包まれていいな。
Posted by ブクログ
明日は結婚式!っていう気持ち、本当に何したか覚えていないものである。(自分も含め)そういうところにフォーカスを当てているのが面白いなぁと思った。本人たちと両家の家族のことが温かく描かれていて、ホッコリ、サクサク読めた。
Posted by ブクログ
何も悪くない、全部包み込んで幸せだ。そんな小説もいい。各章それぞれにほんのちょっとスパイス加えて、話が膨らむけど、結局はどこにでもある話で、だからこそ日常が愛おしい。小路や森沢だからこそ描ける幸せだ。これはこれで100点満点だ。
Posted by ブクログ
家族のそれぞれの視点から、結婚式に向けての話で面白かった!両家ともに温かい家庭で、結婚した日からそのまま同居で、皆がそれを楽しみにいているなんて、素晴らしい✨
真平と春香の最初の頃の会話で、真平が本のデザイナーとわかり、さらには春香がちょうど持ち歩いて読んでいた本の装丁がまさに真平が描いたもので驚いたくだりが良かった!こんな作者として嬉しいことはないし、運命を感じたことでしょう。しかも作者の小路幸也さんの本と出てきて、笑えた!
本の装丁は大事!私はまずはタイトルと装丁で、面白そうと思ったものにまず手を伸ばし、パラパラとめくり、読むかを決める。その意味では、この『明日は結婚式』のタイトルも装丁も満点で、装丁者の名前を探したけれど、見つからず残念。これからも素敵な装丁を描いてください!期待しています。
Posted by ブクログ
おもしろいし読みやすかった。
タイトル通り、結婚式を明日に控えた家族それぞれの視点の話。
金融機関で働く春香と本のデザイナーの真平
二人はもちろん、二人の家族の視点からで短編ながらもいろいろな思いなどがあり読みやすかった。
弟のことが大好きな春香の弟目線の話
二人をくっつけた真平の妹(母親は違う、彼女がいる)
実は真平の祖父と知り合いだった春香の祖母
真平の継母
とか、中身がいろいろ濃かった。
Posted by ブクログ
なんて温かいんだろう。
悪い人は誰も出てこない。
明日の結婚式にあたって、家族のそれぞれが、色んな事を思う。
みんな、優しくて、お互いを大事に思っている。
新郎がデザインした本としてあがっている著者名にちょっとフフフって楽しくなっちゃった。
大家族、それもお店をやってる家に同居って大変なこともあるだろうけど、きっと大丈夫だろうねって思える。
お幸せに。
Posted by ブクログ
私も結婚式前夜のことは、何も覚えてないなあ。こんなに周りに祝福されて結婚できたら、素敵だなあと思った。
ほっこりする話。
登場人物も、ほんわかしていて、実際にこんな人たちいないだろうけど、でも、いいなあって思った。
Posted by ブクログ
結婚式を明日に控えた、信用金庫勤めの井東春香と、パン屋の息子でデザイナーの細井真平。新郎新婦とその家族のそれぞれの結婚式前日の物語。
心暖かくなるお話しでした。
Posted by ブクログ
結婚式を、明日に控えた一組のカップルとその家族のお話。家族の色んな視点から前夜が描かれているのが面白い。
終始ほっこりして、家族っていいなぁ…
二つの家族が結婚により繋がっていくのが素敵だなぁと思わせてくれるお話だった。
特に両親の想いや語られる言葉がとても深くて沁みた。
Posted by ブクログ
ひとりの女性が結婚を迎えようとしている。
その家族の気持ちとその関係を
メチャほろっとする語り口で綴ってくれた1冊
ひととひととの繋がり
大切にしないといけない
Posted by ブクログ
はっきり言ってこんなに良い家族なんてこの世には存在しない。
存在しないからこそ、心温まるストーリーだった。
盛り上がる話ではないけれど、ずっと心がキュッとなる内容。自分が結婚式を経験していたら、尚更感じるだろう。
Posted by ブクログ
読み進み、ラストに近づくと自然とふふっと笑ってしまう とっても素敵な本だった。幸せと優しさが溢れている!小路幸也さんの本は いつもそんな感じだけれど…作中に自分を「そんなに売れてない人」て言わせちゃったり『月の犬に夜の猫』なんて本当にありそう(笑)あったのかな?知らないな…。そして、、確かに!だいたいの人がパンて好きかな…パン屋に行きたくなった。
Posted by ブクログ
結婚前夜のお話です。
当人と家族の視点でのお話となります!
皆さんすごく優しい方ばかりです。
読んで心が温かくなりました。
新婦さん〜めっちゃ弟想い♪♪
兄弟愛にウルっとしてしまいました!!
Posted by ブクログ
結婚式前日のことを、新郎新婦と家族、それぞれの視点から描いている。
ひとつの出来事をいろいろな人の視点から見るのはおもしろい。
新郎の細井さんすごく素敵。両家の家族もみんな素敵。
人との縁っておもしろいなと思えた作品。
月の犬に夜の猫、読んでみたいな。装幀も見てみたい。
Posted by ブクログ
明日に結婚式を控えた、信用金庫勤めの春香と、パン屋の息子でデザイナーの真平。一組のカップルとその家族がそれぞれ胸に秘めていたものとは? 結婚前夜を、当人とその家族の視点から紡ぐ物語。『コフレ』連載に加筆修正。
結婚式当日の話も読みたい。
Posted by ブクログ
新郎新婦家族の結婚前夜をそれぞれの視点で描いた温かな物語。小路さんらしく良い人ばかり登場し、LGBT等多様な価値観に理解があるが夫家族と同居する辺りは現代人らしくない考え方をする。何の確執もないならメリットしかないけれど、即同居を提案できる新婦すごいなぁ。家族を大事にする著者らしい作品。パンが大好きという共通点も小姑ちゃんたちとの距離が縮まった要因かな。パン好き女子がパン屋の息子(装幀デザイナー)と結婚できたらそりゃ同居したくなるか。
Posted by ブクログ
大きな驚きはないけど、明日は結婚式な当事者と周りの人々の日常を堪能できる。実際、結婚式前日ってそんなにドラマチックなことは起きないけど、たしかにどの家庭でもやり取りされているような、生活感溢れる話だったな。
Posted by ブクログ
結婚式前日の、新郎新婦とその家族の来し方を心境とともに綴った短編集
小路先生の作品らしく、それぞれの視点と語りで描かれた、ハッピーモードの作品です
新郎が仕事で本の装幀もしていて、小路先生の本をデザインしたというくだりに、思わず笑みがこぼれました
Posted by ブクログ
【収録作品】井東秋郎〈新婦の弟〉/細井真奈〈新郎の妹〉/綿貫壽賀子〈新婦の祖母〉/細井光彦〈新郎の父〉/井東奈々子〈新婦の母〉/細井久美〈新郎の継母〉/井東孝明〈新婦の父〉/細井真由〈新郎の妹〉/細井真平〈新郎〉/井東春香〈新婦〉
よくできたカップルをよくできたそれぞれの家族が祝福し褒め讃える話。読み心地はいいが、できすぎていてちょっと白ける。
Posted by ブクログ
3.5
物語の本筋とは関係ないのだけれど、
物事をクリエイトする仕事に携わる身として強く共感したのは、新郎と漫画家の親友との会話。
きれいにしか出来ないアーティスト…
きれいな作品と凄い作品の違い
真面目さが削ぎ落として行くもの…
なんとも…
切なさを伴う肯定感というか(笑)
パン屋の息子に嫁ぐ一人の女性の結婚式前夜。
両家の家族それぞれの目線で、その特別な一日を描く。