小路幸也のレビュー一覧

  • 花咲小路三丁目北角のすばるちゃん

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    花咲小路商店街シリーズ5巻目
    今回の舞台は三丁目北角の「駐車場 カーポート・ウィート」

    語り手は、高校を卒業してすぐに家業(駐車場)を継いだ「すばるちゃん」

    母親は出ていき、父親に育てられたすばるちゃんだがその父親も病死。
    隣の家の弦さんと、同級生で幼なじみの瑠夏ちゃんに見守られながら生きてきたが、この3人には秘密があった。それは亡くなった父親の魂が愛車のシトロエンに宿り、ラジオを通じて話しが出来ること。

    駐車場に訪れる人は様々だ。
    商店街に仕事や食事に来る人。パチンコに来る人。
    商店街のレシートを持ってくれば、無料になる「カーポート・ウィート」には、様々な人が訪れる。
    すばるちゃんは弦

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    2025年02月15日
  • 東京バンドワゴン

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    本好きの同僚のお薦めで読んでみた。
    下町の大家族とその仲間達の日常とその都度起こる不思議な話をドタバタしながら解決していく様子が描かれている。全部で18巻は出てるらしい。楽しみだ。3.8

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    2025年02月11日
  • バイト・クラブ

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    バイト・クラブの部員資格はただ一つ。高校生の身の上で暮らしのためにバイトをしていること。カラオケdondonの一室は、居場所のない彼等のために作られた場所。

    色んな境遇の学生達が、人と人との繋がりと身近な縁を頼りに困難を乗り越えていく姿が良かったです。

    親ガチャに外れても、ゴールは自分で選べる。スタート地点が低いと、上を見て色んな物が見える。階段は、実は下る方がきつい。ずっと自分の力で上がっていける。考え方一つで物事の捉え方が変わるのはわかりますが、実践できるのはすごいなぁと感じました。

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    2025年02月10日
  • ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン

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    東京バンドワゴン12作目は4作に1回のアナザーストーリー。今回は我南人と秋実さんの出会い編。「LOVEだねぇ」我南人の決まり文句が、ここからはじまったのかと思うと照れる。若い我南人は飄々とした口調とは裏腹に実は家族一の過激派じゃないかと思ったり、いややっぱり生まれついた人垂らしだと思ったり。ただいつもあるのは「LOVEだねぇ」。荒事といえば、若かりし勘一さんも中々の活躍でしたが、中年になっても現役でしたね。堀田家は荒事に動じずどっしりとしていて、頼もしい限りです。

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    2025年02月09日
  • 明日は結婚式

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     新郎新婦家族の結婚前夜をそれぞれの視点で描いた温かな物語。小路さんらしく良い人ばかり登場し、LGBT等多様な価値観に理解があるが夫家族と同居する辺りは現代人らしくない考え方をする。何の確執もないならメリットしかないけれど、即同居を提案できる新婦すごいなぁ。家族を大事にする著者らしい作品。パンが大好きという共通点も小姑ちゃんたちとの距離が縮まった要因かな。パン好き女子がパン屋の息子(装幀デザイナー)と結婚できたらそりゃ同居したくなるか。

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    2025年02月04日
  • 花咲小路二丁目の花乃子さん

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    花咲小路商店街シリーズ3巻目
    今回の舞台は二丁目のお花屋さん
    「花の店にらやま」
    語り手は、高校を辞めることになった高校生
    「めいちゃん」

    めいちゃんは、高校を辞めていとこの「花乃子さん」が営むお花屋さんで働くことにする。
    イケメンの双子、「柾兄ちゃんと柊兄ちゃん」も一緒だ。
    花乃子さん姉弟のご両親は事故で亡くなっていて
    3人でお花屋さんを営んでいる。
    ある日、めいちゃんは気付く。
    お花の依頼を受けている花乃子さんの瞳にガーベラが咲いていることに。
    花乃子さんは、お花を依頼する人の思いが分かってしまうという。そこに込められている思いが楽しいものでないのであれば、助けたい、力になりたいと
    前作

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    2025年02月02日
  • バイト・クラブ

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    人との意外な繋がりや縁があると感じる小説。

    登場人物が各々と語っていく物語です。
    各々の性格や環境を感じる語り口で色々な人の人生価値観を味わえる小説でした。

    設定も斬新で【高校生の身の上で「暮らし」のためにバイトをしていること】がバイト・クラブに入る条件。
    助けてくれる場を設けることができる大人って本当に素敵だと思うし、そんな大人になりたいと思いますね。

    人生いつ、どんなことが起きるか分からない。
    だからこそ、人とのつながりを大事にすることに意味があるのかと感じます。
    また、登場人物がみんな優しくて心が温まります。

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    2025年02月01日
  • すべての神様の十月(三)

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    シリーズ三作目。小路幸也のシリーズものは好物だけど、この神さまシリーズはそれぞれの小話は確かにおもしろいんだけど、どうもマンネリ感を感じてしまう。

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    2025年01月31日
  • レディ・マドンナ 東京バンドワゴン

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    01月-09。3.0点。
    東京バンドワゴンシリーズ。
    研人が中学で、部活仲間を殴ったり、すずみの親友が問題起こしたり。。。
    読みやすい。

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    2025年01月23日
  • テレビじゃん!

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    ザ・ドリフターズをモチーフにしたコミックバンドに見習いとして加入したチャコが何故か素人探偵みたいな活躍をする物語。
    懐かしい昭和の香りがして楽しい作品でしたが、なぜ、今この作品を書いたのかという疑問を禁じ得ない。
    かつ、タイトルがちょっと、、、
    小路ファンの私でも手に取るのをかなりの期間躊躇ってしまいました。

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    2025年01月23日
  • マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン

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    東京バンドワゴンシリーズを再読中。
    今回はある意味1番重要なところだったのかなって個人的に思う。
    この巻があるから今後のシリーズも重要になってくる。

    命懸けで守るもの。人。
    戦後で大変ない中でも温かく楽しい毎日。
    これはもう一回再再読になるかなぁ。
    小路先生の文章、構成、私には結構肌に合ってるんだなって思いました☆

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    2025年01月19日
  • オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン

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    01月-03。3.0点。
    東京バンドワゴンシリーズ。
    我南人の体調に異変が。。。

    いつもの堀田家。子供たちも成長していき、面白い。

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    2025年01月09日
  • すべての神様の十月

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    書店うさぎやさんに選書してもらった1冊。八百万の神々のお話。

    昨年にやってた全領域異常解決室を観てたので、親しみを感じながら読んだ。神様たちは人間に尽くしてくれたり、寄り添ってくれているのになぁ…とやはりちょっと切なく感じる部分もあった。

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    2025年01月06日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    ほのぼのとした物語。ミステリーもありますが、それより、昔から繋がってきた商店街の人たちの日常と絆のほうが目立っています。懐旧の念が語られているイメージを受けています。

    といえども、その「昔」というのは私が参加したことがない時間なので、実はただの想像かもしれません。

    で、この本を読んでいるとき、熱海に旅行に行きました。観光シーズンではないからか、人が少なくて、閉店時間も早かったです。別にレトロなスポットに行ったわけではないが、なぜか散歩しているだけで、妙に昭和的(?)な雰囲気を感じました。昭和を経験したことがないですけど。なのでこれもまた勝手な印象なのかもしれません。

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    2024年12月29日
  • 〈磯貝探偵事務所〉からの御挨拶

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    ネタバレ

    探偵というのは、多方面から集めた断片的な情報から、その背景を想像して一本のストーリーにつなげていき、謎を紐解いていく、こんなにも難解な仕事なのか。
    磯貝や文さんのナイスなひらめきが、自分には想像もつかないことばかりで、とんでもない特殊能力の持ち主に見えた。

    だが一つ、元同僚の刑事と依頼者の女性の関係性にはずっと疑問を抱いていた。有名作家である夫の失踪という重大かつナイーブな問題を、ただの元クラスメイトである異性に相談するだろうか?いくら信頼できる相手だとしても、このような夫婦間の問題はまず同性に相談する人が多い。
    磯貝がその手のことに鈍感なようだったので、ぜひとも文さんを助手にしてほしいと感

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    2024年12月29日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    人生の最後まで撮影しようとするものなんだぁと、素朴に思った。そういう方が最後に行った言葉、役者として本望だろうな。さらっとは読めたが、入り込めなかった。

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    2024年12月29日
  • 東京公園

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    小路幸也の文章が好きだな。
    情景描写も、心理描写も、会話のリズムも、ユーモアも。

    いつになくスローな滑り出しで始まったこの物語。
    どんなに名作だと謳われようとも“不倫愛”は絶対に肯定できない自分には“人妻”や“恋心”という単語が散見されるあらすじを読んだ時点で嫌な予感がして・・・

    実際途中まではそんな方向で進んでいて・・・

    ああ、こりゃ、小路作品初の“ハズレ”を引いたか、ついに!!と、一瞬頭を抱えた。



    が、終わってみればそれは杞憂に過ぎず、“人妻”の件は爽やかな感動で無事解決

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    2024年12月25日
  • キャント・バイ・ミー・ラブ 東京バンドワゴン

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    毎年、この家族に会うのが楽しみ。
    ただ、登場人物が増えすぎてしまって、「この人は誰だっけ?」と相関図を確認したり、以前起こったこともなかなか思い出せない始末。
    子どもたちの成長はもちろん、新しい事業もどうなっていくのか更なる楽しみが待っている。

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    2024年12月24日
  • 失踪人~磯貝探偵事務所ケースC~

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    [1]サラサラ読めてまうお茶漬けミステリ。今回は磯貝だけのモノローグ[2]あらゆる手掛かりがすぐ途切れて行き詰まってしまうのだけど何も出てこない部分を取り除いていったらかすかに浮かび上がってくる真相、という感じは意外に新しいパターンかも。《このお話を、リアルなものかどうか確かめるためにどうしたらいいかしらね。》p.226。[3]警察でないからこその終わり方ここらが探偵足の止め方/小路幸也さんらしい、なんとなく収めてしまう感じの終わり方は好みのタイプ。

    ・失踪人有名女優の姉捜し手掛かりなしで雲つかむよな
    ・調べてもすぐ行き止まるだからこそ迷路しだいに埋まっていくんだ
    ・あらわれてくるのはとても

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    2024年12月19日
  • マンション フォンティーヌ

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    東京バンドワゴンのシリーズも好きで全部読みました。人情あふれる下町で、風情のある建物に住む、美男美女だったり腕っぷしが強くて魅力的だったりする人たち…こんな世界があったらなぁとほのぼのするファンタジーのようなお話でした。

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    2024年12月14日