小路幸也のレビュー一覧
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花咲小路商店街シリーズ5巻目
今回の舞台は三丁目北角の「駐車場 カーポート・ウィート」
語り手は、高校を卒業してすぐに家業(駐車場)を継いだ「すばるちゃん」
母親は出ていき、父親に育てられたすばるちゃんだがその父親も病死。
隣の家の弦さんと、同級生で幼なじみの瑠夏ちゃんに見守られながら生きてきたが、この3人には秘密があった。それは亡くなった父親の魂が愛車のシトロエンに宿り、ラジオを通じて話しが出来ること。
駐車場に訪れる人は様々だ。
商店街に仕事や食事に来る人。パチンコに来る人。
商店街のレシートを持ってくれば、無料になる「カーポート・ウィート」には、様々な人が訪れる。
すばるちゃんは弦 -
Posted by ブクログ
花咲小路商店街シリーズ3巻目
今回の舞台は二丁目のお花屋さん
「花の店にらやま」
語り手は、高校を辞めることになった高校生
「めいちゃん」
めいちゃんは、高校を辞めていとこの「花乃子さん」が営むお花屋さんで働くことにする。
イケメンの双子、「柾兄ちゃんと柊兄ちゃん」も一緒だ。
花乃子さん姉弟のご両親は事故で亡くなっていて
3人でお花屋さんを営んでいる。
ある日、めいちゃんは気付く。
お花の依頼を受けている花乃子さんの瞳にガーベラが咲いていることに。
花乃子さんは、お花を依頼する人の思いが分かってしまうという。そこに込められている思いが楽しいものでないのであれば、助けたい、力になりたいと
前作 -
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ほのぼのとした物語。ミステリーもありますが、それより、昔から繋がってきた商店街の人たちの日常と絆のほうが目立っています。懐旧の念が語られているイメージを受けています。
といえども、その「昔」というのは私が参加したことがない時間なので、実はただの想像かもしれません。
で、この本を読んでいるとき、熱海に旅行に行きました。観光シーズンではないからか、人が少なくて、閉店時間も早かったです。別にレトロなスポットに行ったわけではないが、なぜか散歩しているだけで、妙に昭和的(?)な雰囲気を感じました。昭和を経験したことがないですけど。なのでこれもまた勝手な印象なのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ探偵というのは、多方面から集めた断片的な情報から、その背景を想像して一本のストーリーにつなげていき、謎を紐解いていく、こんなにも難解な仕事なのか。
磯貝や文さんのナイスなひらめきが、自分には想像もつかないことばかりで、とんでもない特殊能力の持ち主に見えた。
だが一つ、元同僚の刑事と依頼者の女性の関係性にはずっと疑問を抱いていた。有名作家である夫の失踪という重大かつナイーブな問題を、ただの元クラスメイトである異性に相談するだろうか?いくら信頼できる相手だとしても、このような夫婦間の問題はまず同性に相談する人が多い。
磯貝がその手のことに鈍感なようだったので、ぜひとも文さんを助手にしてほしいと感 -
Posted by ブクログ
[1]サラサラ読めてまうお茶漬けミステリ。今回は磯貝だけのモノローグ[2]あらゆる手掛かりがすぐ途切れて行き詰まってしまうのだけど何も出てこない部分を取り除いていったらかすかに浮かび上がってくる真相、という感じは意外に新しいパターンかも。《このお話を、リアルなものかどうか確かめるためにどうしたらいいかしらね。》p.226。[3]警察でないからこその終わり方ここらが探偵足の止め方/小路幸也さんらしい、なんとなく収めてしまう感じの終わり方は好みのタイプ。
・失踪人有名女優の姉捜し手掛かりなしで雲つかむよな
・調べてもすぐ行き止まるだからこそ迷路しだいに埋まっていくんだ
・あらわれてくるのはとても