あらすじ
働くってことは、生きるってことだ。
「東京バンドワゴン」シリーズの著者が贈る、
高校生たちが大人の階段を上る青春群像。
〈カラオケdondon〉の奥まった一室。そこはお客に貸さない部屋。通称〈バイト・クラブ〉のための部室だ。ここの部員になるための資格は、【高校生の身の上で「暮らし」のためにバイトをしていること】。ファミレスにガソリンスタンド、バッティングセンターなどなど。稼いだお金の使い途は学費だったり生活費だったり、将来のためだったり。お金はなくても、ここには私たちなりの「青春」がある。でもある日、そんな日常を一変させるような事件が起こる――。
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Posted by ブクログ
町内バタフライエフェクトだ。全部繋がっちゃう。うまいこと書くなぁって感心しながら読んだ。仁義を通すヤクザが絡むのも、ビビッとさせる要素。とても楽しく読んだ。
Posted by ブクログ
このクラブに入るのはハードルが高いな。
だからこそ、周りの大人が助けてくれるんだろうな。
クラブには入れないけど、周りの大人にならなれるかもしれない。がんばろ!
Posted by ブクログ
設定としてはかなりしんどい、と言うか無理がある感じがあったので星4つにしましたが、話的には面白かったです。
高校ではバイトを禁止しているところがやはり多いのではないかと思うのですか、高校生ぐらいになったら『働くってどういうこと?』とか『お金を稼ぐとはどういうことか』を身を以て知るためにもバイトをするのも悪くはないのではないかと思います。
それが本作の登場人物のように生活のために、である場合もあるでしょうし、単に小遣い稼ぎがしたいからという場合もあると思います。
ただ、いずれにせよ学業に差し支えのない範囲で、かつ高校生にふさわしくない仕事でなければ、ある程度認めていくほうがいざ社会に出たときに格段の差が出てくるのではないだろうかと思います。
というようなことを子供を持たないオッサンにも考えさせる、そんな作品でした。
追記
この作家さん、初読みで結構気に入ったので、今後また別の作品も読んでいこうかなと思っています。
Posted by ブクログ
バイトしながら生計を立ててる高校生たちが周りの大人に助けられながら過ごしていく物語。高校生たちとその家族、バイト先の関係者が皆どこかで繋がってると言う非常に世の中の狭さを感じさせるが、夏夫の母の関係者が多過ぎて把握するのに時間がかかった。
Posted by ブクログ
それぞれの事情で、生計を立てるためにバイトしている高校生に解放されたカラオケボックスの一室「バイト・クラブ」。
そこで出逢った高校生たちの物語。
震災後なかなか活字の世界に入れずにいた時にすっと読めたのが小路さんの本で
今回も家族を亡くして気が抜けてるところにすっと入り込めたのはこの本だった。
正直震災前に読んだ時にはちと物足りなさを感じるほどだったのに。
不思議。
Posted by ブクログ
好きな作家さんです
こういう場所は、必要だなと思いました
ほっと息抜き出来る場所、そう言う関係があるだけでだいぶ違うと思います
現実にも、学生だけど
こうして状況になってしまう
少しづつ増えているというニュースなど
見かけます
そういう方に少しでもほっと出来る場所があると
良いなと思いました
Posted by ブクログ
バイト・クラブの部員資格はただ一つ。高校生の身の上で暮らしのためにバイトをしていること。カラオケdondonの一室は、居場所のない彼等のために作られた場所。
色んな境遇の学生達が、人と人との繋がりと身近な縁を頼りに困難を乗り越えていく姿が良かったです。
親ガチャに外れても、ゴールは自分で選べる。スタート地点が低いと、上を見て色んな物が見える。階段は、実は下る方がきつい。ずっと自分の力で上がっていける。考え方一つで物事の捉え方が変わるのはわかりますが、実践できるのはすごいなぁと感じました。