小路幸也のレビュー一覧
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2巻目。
冬春夏秋で進むお話。
1巻目が冬で終わったからその続き。
登場人物に学生がいるので成長が分かって良いですね。
【冬】
カフェに置き去りにされた赤ん坊とくり抜かれた古書の話。
査定に出したら価値あるものの中身を抜かれてたってのを笑い話で終わらせるのはどうなのかね。
普通に犯罪にしてほしい。
【春】
藤島さんの家庭教師と一度古本屋に卸した本を買い戻す客の話。
買い戻すのはちょっと無理やりな気がする。
藤島さんは何を話して納得したのかが気になる。
【夏】
持ち込まれた古書に挟まれた昔のバンドワゴンの写真と、転校生の幽霊疑惑。
こうしてまた登場人物を増やしていく。
【秋】
呪いの目 -
Posted by ブクログ
ワゴン売りの文庫本に千円札が挟まった忘れ物が続いたのを見たすずみさん「久しぶりに面白くなってきたわね」全読者の心の声を代読してくれたかのようなセリフに吹きました!
ひとつ屋根の下とはいえ様々な人と人との関係性があるので、親しき仲にも礼儀ありというか割と丁寧な言葉遣いをし合う堀田家の中で、健人と青が紺の写真写りが意外と良いだとか、紺と藍子のPCでの通話が要件のみでブツっと終わらせたり、(両方とも2作前の『イエローサブマリン』の場面でした)、今作で「そういう小説書いたら兄貴。」と話を振る青に対してバッサリ「無理だ」と答える紺、とか兄弟間や親子間のサバサバした関係性の会話とかが垣間見えるのが胸熱で -
Posted by ブクログ
小路幸也さんのダイ・シリーズ第2弾? タイトルで選んでしまった結果です、トホホ。恥ずかしながら東京バンドワゴンシリーズも未読で‥。でも、第2作から読んでも問題なく楽しめました。
「弓島珈琲」店主・弓島大は、かつて恋人が死亡する事件で誤認逮捕の経験があり、その時の刑事・三栖は、今では店の常連になっている設定です。一見して平穏な日々が描かれるも、徐々に秘めた過去、事件の匂いがする出来事が、二つ並行して展開していきます。
ただ、登場人物の描き方のせいか、緊張感や切迫感があまり感じられず、温かささえ伝わります。事件そのものは次第に大きくなって、素人では手に負えないはずが、色々な人の想いと行動