小路幸也のレビュー一覧

  • 失踪人~磯貝探偵事務所ケースC~

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    序盤から2/3くらいまでの展開は、読んでいてドキドキしたしワクワクもした。
    もしかしたらこの人物が裏で動いているのでは…?みたいな感じで。
    でもそこから結末に向かう終盤の展開は、ちょっと無理やり詰め込みすぎたのかな…って感じがありました。
    「あれ?これで終わり?」と言った不完全燃焼気味な感じでした。

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    2024年07月07日
  • マンション フォンティーヌ

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    ネタバレ

    色んな事情を抱えてる人達が住んでいるマンション

    住人達はそれを差別する事なく互いを思いやり、有事の際には皆が団結して解決にあたる

    ・・・読みやすくはあったけど、殆どファンタジーかな

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    2024年07月01日
  • シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン

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    2巻目。
    冬春夏秋で進むお話。
    1巻目が冬で終わったからその続き。
    登場人物に学生がいるので成長が分かって良いですね。

    【冬】
    カフェに置き去りにされた赤ん坊とくり抜かれた古書の話。
    査定に出したら価値あるものの中身を抜かれてたってのを笑い話で終わらせるのはどうなのかね。
    普通に犯罪にしてほしい。


    【春】
    藤島さんの家庭教師と一度古本屋に卸した本を買い戻す客の話。
    買い戻すのはちょっと無理やりな気がする。
    藤島さんは何を話して納得したのかが気になる。

    【夏】
    持ち込まれた古書に挟まれた昔のバンドワゴンの写真と、転校生の幽霊疑惑。
    こうしてまた登場人物を増やしていく。

    【秋】
    呪いの目

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    2024年06月30日
  • ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン

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    第12弾 亡き妻・秋実登場の番外編!読み返しにきました!

    第17弾『ハロー・グッドバイ』にキリちゃんが出てきたからです(((o(*゚▽゚*)o)))


    解説で一案ありました、“もしかすると秋実はサチとは別の形でこの世に残っていて、それが我南人にだけ見えているとか?~”に一票入れたいです!!

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    2024年06月27日
  • ロング・ロング・ホリディ

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     地の文が語り手の話し言葉なところが小路さんっぽい。東京バンドワゴンシリーズ以外ほぼ読んだことがないが、小路作品にはLOVEが通底しているように感じる。札幌の喫茶店「D」で働くアルバイトたちがストライキしたり、不良少女?の夢を応援したりと、やっている事もほぼ堀田家と同じ。最後の方まで引っ張っておきながら、お姉ちゃんが帰って来た理由がありきたり過ぎて、最早どうでもよくなっていた。冒頭でさらっと明かしておけばいいのに。妙に喫煙者比率が高いが、80年代の若者は喫煙者がメジャーだったのかしら。

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    2024年06月27日
  • ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン

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    ワゴン売りの文庫本に千円札が挟まった忘れ物が続いたのを見たすずみさん「久しぶりに面白くなってきたわね」全読者の心の声を代読してくれたかのようなセリフに吹きました!

    ひとつ屋根の下とはいえ様々な人と人との関係性があるので、親しき仲にも礼儀ありというか割と丁寧な言葉遣いをし合う堀田家の中で、健人と青が紺の写真写りが意外と良いだとか、紺と藍子のPCでの通話が要件のみでブツっと終わらせたり、(両方とも2作前の『イエローサブマリン』の場面でした)、今作で「そういう小説書いたら兄貴。」と話を振る青に対してバッサリ「無理だ」と答える紺、とか兄弟間や親子間のサバサバした関係性の会話とかが垣間見えるのが胸熱で

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    2024年06月27日
  • 失踪人~磯貝探偵事務所ケースC~

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    小路さんお得意のパターンで、展開が気になってズンズンと読み進める。
    結果、一気読みではあったんだけど、な〜んか不完全燃焼?

    そんな終わり方でいいのか〜!?って感じ〜〜〜w

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    2024年06月26日
  • 失踪人~磯貝探偵事務所ケースC~

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    ネタバレ

    〈銀の鰊亭〉シリーズ? 3作目
    失踪人探し。
    自分で行方をくらましたのか、果たして事件なのか。

    トントン拍子に調査が進み、協力的で優秀な人たちとのつながりができて……と、相変わらずご都合主義感はんぱないわけだが、そういうのが読みたいときもある。

    わかった上で気持ちよく読める安定感はありがたい。

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    2024年06月26日
  • ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン

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    年一回の風物詩。シリーズも第17弾に。
    堀田家と一家を取り巻く様々な人物の人間模様が描かれる。物語の当初、まだ若かった人物もどんどん歳をとっていくのが、時間の流れを感じさせ、ほのぼのとした雰囲気だけではなく、物悲しさも感じる。

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    2024年06月23日
  • すべての神様の十月(二)

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    小路幸也の八百万の神の小話集。軽〜く読めて、なんとなくほっこり。他の彼のシリーズ物ほどマジではないって感じでした。

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    2024年06月20日
  • すべての神様の十月

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    登場するのはユニークで個性的な神様たち。
    死神や貧乏神、疫病神など神様がいい人?ばかりで、人の背中をそっと押してくれる優しいお話。
    神様があまりに違和感なく日常に溶け込んでいて、もしかしたら身近なところにも神様はいて、見てるかもしれない。と想像してしまう。

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    2024年06月16日
  • 駐在日記

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    神奈川県の雉子宮駐在所勤務の蓑島周平、花夫妻の事件簿。
    かつては雉子宮村と呼ばれたこの町は全戸数121、住民は516人。
    ここで起きる事件は法律だけではさばけない、人々の心と情が絡まった、むしろ心温まる事ばかり。
    八千草薫さんと大瀧秀治さんのテレビドラマ「うちのホンカン」を思い出します。

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    2024年06月19日
  • 東京バンドワゴン

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    東京バンドワゴンという明治から続く古本屋に住む8人家族+幽霊+4匹の謎解きホームドラマ。
    春夏秋冬で進む4篇を収録。

    登場人物が多くて把握するのが大変だったけどそこまで重くはない謎を解きつつ進む物語は良かった。
    シリーズ物で途中までは手元にあるので読み進める。

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    2024年06月15日
  • コーヒーブルース Coffee blues

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     小路幸也さんのダイ・シリーズ第2弾? タイトルで選んでしまった結果です、トホホ。恥ずかしながら東京バンドワゴンシリーズも未読で‥。でも、第2作から読んでも問題なく楽しめました。

     「弓島珈琲」店主・弓島大は、かつて恋人が死亡する事件で誤認逮捕の経験があり、その時の刑事・三栖は、今では店の常連になっている設定です。一見して平穏な日々が描かれるも、徐々に秘めた過去、事件の匂いがする出来事が、二つ並行して展開していきます。

     ただ、登場人物の描き方のせいか、緊張感や切迫感があまり感じられず、温かささえ伝わります。事件そのものは次第に大きくなって、素人では手に負えないはずが、色々な人の想いと行動

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    2024年06月14日
  • ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン

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    今回も東京バンドワゴンは話題に事欠かない賑やかさ。今回は先代、先先代がまいた種子が今頃になって芽吹いたようなお話があり。ご先祖様がいるから自分らがいる。その自覚は存分にある堀田家だからこそ、たいして動じることもなく、むしろ面白がりながら対処する。脈々と続くのは血筋だけじゃなくて商売も。堀田家は親から子ではなく、隔世遺伝のようではあるけれど。勘一と青、我南人と研人。継ぐものもあれば、違う道に行くものもあり、それでもなんだかんだと座卓を囲んでご飯を食べられれば幸せだよなと思わせる内容でしたとさ。

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    2024年06月09日
  • グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン

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    タイトルに惹かれて購入。私はエルトン・ジョンが大好きなので。
    話の展開は面白いんだけど、何というか、イマイチしっくり来なかった。大家族はいいんだけど、何となく不自然というか、わざとらしいというか。
    いや、おばあちゃんが幽霊で、ってのはいいんだけど、世界的ロックスターが、って下りがウソくさくて私には合わなかった。このシリーズが好きな人は、この世界観が好きなんだろうなぁ。

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    2024年05月27日
  • マンション フォンティーヌ

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    東京墨田区にある「マンションフォンティーヌ」の住人たちの物語。

    フランスのアパルトマンを再現したような建物。中庭にある噴水。それだけでもいいなぁと思うのに、小路幸也さんだからいい人だらけで、こんなところに住んだらすごく幸せになっちゃう。

    ちょっと物騒な問題が起きるものの、住人みんなで(不動産屋さんまで!)解決して、さらにいい関係になっていく。素晴らしい世界!
    小路さんの物語を読んでいると、世の中悪いものじゃないなと思えて、なんだかほっとするな。

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    2024年05月23日
  • 隠れの子 東京バンドワゴン零

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    東京バンドワゴンシリーズのスピンオフ。

    時はお江戸。
    「隠れ」と呼ばれる特殊能力を持つ異能の民が描かれる。

    本家のバンドワゴンシリーズに直接的に関わるのは、堀田姓のみたが、描かれるのが「家」という共通点はそれだ。
    家という帰るべき場所があり、そこから巣立つもの、そこから出会うもの、出戻るもの。
    家を軸にした人との縁や絆はシリーズの醍醐味。

    小路幸也氏の時代小説はとても新鮮でした。

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    2024年05月17日
  • グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン

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    ネタバレ

    舞台が英国のせいもあるんだろうけど、荒唐無稽っぷりが増している。語り手のサチさんも良い味出しているし、今回初登場の日系英国人女性も今後のための伏線かなあという気もする。

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    2024年05月14日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    東京バンドワゴン10巻。いつまでも幼いと思っていたあの子は気遣いのできる優しく厳しい素敵なお嬢さんになりました。能天気なLOVE野郎な我南人はどこまでも大きなLOVEで世間を、堀田家を、バンドメンバーやレーベルを包み込む。浮世離れしているように見せかけて、現実的な商売の計算だったり、人間の感情のあれこれをしっかりと考えていて、一番敵に回しちゃいけない人なんじゃなかろうか。人生の岐路は人それぞれにある。転んだら立ち上がればいい。立ち上がったら歩き出せばいい。そんなエールが温かった。

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    2024年05月10日