小路幸也のレビュー一覧

  • すべての神様の十月

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    書店うさぎやさんに選書してもらった1冊。八百万の神々のお話。

    昨年にやってた全領域異常解決室を観てたので、親しみを感じながら読んだ。神様たちは人間に尽くしてくれたり、寄り添ってくれているのになぁ…とやはりちょっと切なく感じる部分もあった。

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    2025年01月06日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    ほのぼのとした物語。ミステリーもありますが、それより、昔から繋がってきた商店街の人たちの日常と絆のほうが目立っています。懐旧の念が語られているイメージを受けています。

    といえども、その「昔」というのは私が参加したことがない時間なので、実はただの想像かもしれません。

    で、この本を読んでいるとき、熱海に旅行に行きました。観光シーズンではないからか、人が少なくて、閉店時間も早かったです。別にレトロなスポットに行ったわけではないが、なぜか散歩しているだけで、妙に昭和的(?)な雰囲気を感じました。昭和を経験したことがないですけど。なのでこれもまた勝手な印象なのかもしれません。

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    2024年12月29日
  • 〈磯貝探偵事務所〉からの御挨拶

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    ネタバレ

    探偵というのは、多方面から集めた断片的な情報から、その背景を想像して一本のストーリーにつなげていき、謎を紐解いていく、こんなにも難解な仕事なのか。
    磯貝や文さんのナイスなひらめきが、自分には想像もつかないことばかりで、とんでもない特殊能力の持ち主に見えた。

    だが一つ、元同僚の刑事と依頼者の女性の関係性にはずっと疑問を抱いていた。有名作家である夫の失踪という重大かつナイーブな問題を、ただの元クラスメイトである異性に相談するだろうか?いくら信頼できる相手だとしても、このような夫婦間の問題はまず同性に相談する人が多い。
    磯貝がその手のことに鈍感なようだったので、ぜひとも文さんを助手にしてほしいと感

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    2024年12月29日
  • ラプソディ・イン・ラブ

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    人生の最後まで撮影しようとするものなんだぁと、素朴に思った。そういう方が最後に行った言葉、役者として本望だろうな。さらっとは読めたが、入り込めなかった。

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    2024年12月29日
  • 東京公園

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    小路幸也の文章が好きだな。
    情景描写も、心理描写も、会話のリズムも、ユーモアも。

    いつになくスローな滑り出しで始まったこの物語。
    どんなに名作だと謳われようとも“不倫愛”は絶対に肯定できない自分には“人妻”や“恋心”という単語が散見されるあらすじを読んだ時点で嫌な予感がして・・・

    実際途中まではそんな方向で進んでいて・・・

    ああ、こりゃ、小路作品初の“ハズレ”を引いたか、ついに!!と、一瞬頭を抱えた。



    が、終わってみればそれは杞憂に過ぎず、“人妻”の件は爽やかな感動で無事解決

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    2024年12月25日
  • キャント・バイ・ミー・ラブ 東京バンドワゴン

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    毎年、この家族に会うのが楽しみ。
    ただ、登場人物が増えすぎてしまって、「この人は誰だっけ?」と相関図を確認したり、以前起こったこともなかなか思い出せない始末。
    子どもたちの成長はもちろん、新しい事業もどうなっていくのか更なる楽しみが待っている。

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    2024年12月24日
  • 失踪人~磯貝探偵事務所ケースC~

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    [1]サラサラ読めてまうお茶漬けミステリ。今回は磯貝だけのモノローグ[2]あらゆる手掛かりがすぐ途切れて行き詰まってしまうのだけど何も出てこない部分を取り除いていったらかすかに浮かび上がってくる真相、という感じは意外に新しいパターンかも。《このお話を、リアルなものかどうか確かめるためにどうしたらいいかしらね。》p.226。[3]警察でないからこその終わり方ここらが探偵足の止め方/小路幸也さんらしい、なんとなく収めてしまう感じの終わり方は好みのタイプ。

    ・失踪人有名女優の姉捜し手掛かりなしで雲つかむよな
    ・調べてもすぐ行き止まるだからこそ迷路しだいに埋まっていくんだ
    ・あらわれてくるのはとても

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    2024年12月19日
  • マンション フォンティーヌ

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    東京バンドワゴンのシリーズも好きで全部読みました。人情あふれる下町で、風情のある建物に住む、美男美女だったり腕っぷしが強くて魅力的だったりする人たち…こんな世界があったらなぁとほのぼのするファンタジーのようなお話でした。

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    2024年12月14日
  • シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン

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    12月-04。3.0点。
    東京バンドワゴン、第二弾。
    赤ちゃん置き去り騒動や、新しい家族の話やら。
    読みやすい。

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    2024年12月10日
  • すべての神様の十月

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    穏やかに流れるストーリー展開。
    オムニバスで描かれている。
    7人の神様のはなし。
    この世には八百万の神がいて日常にいつもいる当たり前のように。神様が出てくるから大きな事件や出来事があるかと思いきやそうではなく一緒に生きているんだよ、という感じで描かれている。
    いつものファンタジー系とか妖怪とかのストーリー展開ではなく日常だけどちょっと変くらいの感じ。

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    2024年12月07日
  • キャント・バイ・ミー・ラブ 東京バンドワゴン

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    シリーズも19弾。終わりを見届けたくて読んでるけど、みんなハイスペックすぎるし、ご都合主義的展開がそろそろしんどくなってきている。次回で20作。まだまだ続くのかな?

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    2024年12月06日
  • 東京バンドワゴン

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    12月-01。3.0点。
    東京バンドワゴン、第一弾。
    下町の古本屋兼カフェ。4世代が暮らす日常を描く。

    テンポ良く、読みやすい。

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    2024年12月03日
  • 花咲小路三丁目のナイト

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    今回の舞台は三丁目にある
    【喫茶ナイト】
    ナイトってカタカナだから紛らわしいけど
    花咲小路商店街のnight(夜)を守るKnight(騎士)

    高潔な意志をもった誰かのために闘う騎士
    花咲小路商店街に住む人達が夜な夜な相談するために訪れる
    そしてその悩みを解決する
    まさに騎士
    仁太さんカッコよかった
    望くんも仁太さんと一緒にいて自分のやりたいことが見つかってよかった

    そして淳ちゃん刑事とミケちゃん
    よかったー

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    2024年11月16日
  • 東京バンドワゴン

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    下町の明治から続く古本屋
    「東京バンドワゴン」
    併設するカフェもある古い日本家屋に
    先代の家訓(笑)をまもりつつ、
    賑やかに4世代で生活している。

    いろいろと複雑な事情もある家族
    ではあるが、明るく仲良くワイワイと
    暮らしている様は心がほんわかします。

    死んでしまった三代目勘一の妻の目線で
    語られていく下町人情あふれる話は
    心が落ち着きます。

    勘一の息子の我南人は伝説のロッカー
    LOVEだね~
    と、LOVEしか語らんのですが、
    良い味を出しています。

    2013年にドラマ化されているとのこと、
    我南人は誰が演じたのか?と調べたら、
    玉置浩二だった!
    なるほど~。そうきたか!

    下町人情あ

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    2024年11月15日
  • 隠れの子 東京バンドワゴン零

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    しっかりと時代小説、なのに小路幸也らしさ全開。そして読み進めるうちに、これが東京バンドワゴンシリーズなことに納得がいく感じ。堀田州次郎が登場したときには思わず「堀田だぁ」と嬉しくなったな。
    州次郎のあと、勘一の前までの世代の物語もいつか読みたいな、そんな期待をしてしまう1冊でした。

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    2024年11月14日
  • すべての神様の十月

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    なかなか人間くさい神様たちの物語で面白かった。
    八百万の神と言うくらいだから、そこらですれ違っていてもおかしくないよなぁという気がしてくる。
    いつの世も人は不老不死に焦がれるけれど、老いも滅びもしない神様は、それはそれで思うこともあるよなぁというのが伝わってくる。
    作中にもあったけど、きっちりと役割が定められている神様に比べたら、時間制限こそあるもののやっぱり人間は自由なんだろうなと思った。

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    2024年11月09日
  • マンション フォンティーヌ

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    こちらで紹介されていて、読みたくなりました。
    表紙が素敵。優しい人たちが集まって、優しい空間。マンションの描写もとっても素敵で住んでみたくなりました。一人一人の目線から、ものがたりが進むのも良かったです。

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    2024年11月06日
  • マンション フォンティーヌ

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    表紙の絵に引かれて手に取りました
    話の中身も温かい人達が出てきて読んでいて
    楽しかったです
    話の中に出てくるマンションの外見も想像していると住んでみたいなと思わせてくれました

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    2024年11月04日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    小さな商店街
    花咲小路四丁目に住む矢車聖人さんは
    かつて、英国で「Last Gentleman-thief SAINT」と
    呼ばれた大泥棒だ。
    誰も傷つけず、何も壊さず、捕まることもない。
    つまり、日本でいう義賊。
    彼の作戦はいつでも、Perfectだったし今でもそれは変わらない。
    そんな彼は学習塾を営む娘の亜弥と2人で
    静かに暮らしているが、時折商店街で起こる小さな事件や不穏な気配を若者の仲間、克己くんと北斗くんと解決していく。

    この解決の仕方が壮大で最高だ。
    底意地の悪い人などが出てこず、多少のリアリティーと小説ならではの虚構があり、さらっと読書を楽しむには最適な作品だった。
    シリーズ物

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    2024年10月19日
  • シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン

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    ネタバレ

    まさしくホームドラマ小説として楽しめた。サチさんの語りですすむ物語には慣れてきたけれどやっぱりTVドラマの面々が頭に浮かぶ。亜美さんとすずみさんが同時に妊娠、出産するというのは驚くけどまぁいいかと思える。賑やかなこの家族にふれあいたくなったら読もうとおもえる。

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    2024年09月30日