あらすじ
小樽にある高級料亭旅館〈銀の鰊亭〉の火事にまつわる騒動から一年。その事件を機に、警察を辞め、私立探偵となった磯貝公太。最初の事件は、かつての同僚が持ってきた、階下にあるギャラリー店長の夫でラノベ作家の失踪案件だった……。北海道が舞台のほろ苦ミステリー!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かったです、前回と違って磯貝さん視点?もあったけど同じような一人称でどっちか分からなくなったりもしたのと謎の直感力に導かれましたがすごく読みやすかった。
Posted by ブクログ
<銀の鰊亭>シリーズの第2段です。前作では刑事だった磯貝が警察を辞して探偵事務所を開設するところからお話は始まります。
磯貝と光君のパートが交互に描かれます。絶妙なすれ違いや偶然、そして徐々に嚙み合っていく感じは読んでいて楽しかったです。小路さんの文章の妙もあって軽快に進んでいきますが、物語の構造はなかなか複雑です。
Posted by ブクログ
探偵というのは、多方面から集めた断片的な情報から、その背景を想像して一本のストーリーにつなげていき、謎を紐解いていく、こんなにも難解な仕事なのか。
磯貝や文さんのナイスなひらめきが、自分には想像もつかないことばかりで、とんでもない特殊能力の持ち主に見えた。
だが一つ、元同僚の刑事と依頼者の女性の関係性にはずっと疑問を抱いていた。有名作家である夫の失踪という重大かつナイーブな問題を、ただの元クラスメイトである異性に相談するだろうか?いくら信頼できる相手だとしても、このような夫婦間の問題はまず同性に相談する人が多い。
磯貝がその手のことに鈍感なようだったので、ぜひとも文さんを助手にしてほしいと感じた。女性は女性相手には心を開きやすいというのは事実だし、文さんは他人との間合いを詰めるのが実に上手そうだ。