あらすじ
たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。
すらりと背の高いせいらちゃんが働く「バーバーひしおか」は、古きよき香りが漂うレトロな<理髪店>。
小柄な奥さん・ミミ子さんが切り盛りし、素敵に髪を整えてくれますが、店主の旦那さんはのんきに暮らしてばかり。
それもそのはず、旦那さんには思いもよらぬ<裏の顔>があって――
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髪結いの亭主の亭主はとても偉大な名家の次男さん。
語りは理髪店に飛び込んで来て住み込みで働いているせいらちゃん。
今回は美術品に関する出来事のあれこれ。
怪盗セイントの窮地かと思えば、、、守るためのあれこれ。
めでたしめでたし!がたくさんあって今回もほっこり。
せいらちゃんも将来は髪結いの亭主の女房に。。。
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今回の語り手は、奥さんのミミ子さんが一人で切り盛りしている〈バーバーひしおか〉で、住み込みで働いているせいらちゃん。
ふだんのんびりしている旦那さんの朱雀凌次郎さんには、実は美術界でも認められている鑑定士の才能があるのです。
愛想がよくてお喋り好きな旦那さんから語られる、美術品や骨董品にまつわるお話が興味深くて、一気に読めちゃいました。
この〈花咲小路商店街〉は、見た目も中身もほんとににユニークな人たちばかりが揃っていて、彼らの裏の顔を知るたびに楽しさがどんどん増していきます。
海外から突然帰ってきた一人息子の桔平さんがまた個性あふれる魅力的な青年で、〈バーバーひしおか〉の後継ぎを期待されているせいらちゃんとこの先どうなるのか、とっても気になります。
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今回は花咲小路商店街のバーバーひしおかがメインのお話です。お話の中心に来るのは髪結いの亭主である凌次郎ですが、語り部でもあるせいらちゃんも只ものじゃないですね。
今回はセイさんも登場して結構大きなお話になります。このスケールのお話が商店街の中でクローズしてるのがすごいですよねぇ。
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10月-13。3.0点。
花咲小路シリーズ。床屋の亭主・従業員女性が主人公。
亭主の兄は、国立美術関係。持ち込まれた文書が、セイさんの秘密につながり。。。
読みやすい。上手く仕組んだ。
Posted by ブクログ
花咲小路商店街シリーズ6巻目
今回の舞台は一丁目の「バーバーひしおか」
語り手は、住み込みで働く口の固い「鋼鉄のセーラこと、せいらちゃん」
理容師だった祖父に憧れ、同じ道を歩んだせいらちゃん。祖父は他界し、昔ながらの風情を残した「バーバーひしおか」に「働かせてください」と飛び込んだ。
バーバーひしおかでは奥さんのミミ子さんが働き
旦那さんの凌次郎さんは、所謂「髪結いの亭主」
働かず、家のこともせずゆったり暮らしていた。
でも凌次郎さんの正体は、屈指の能力を持つ美術品鑑定士だった。
ヴィネグレット、サンプラーなど
美術品や骨董品を取り巻くお話が短編で綴られ、この商店街の誰にも愛される「セイさん」に迫る話しへと進んでいく。
私がこのシリーズに惹かれたのも
「セイさん」の商店街を救うための優しくて鮮やかな解決方法の数々と、小説ならではの大胆な発想。
そして、続くように商店街にの日々が様々な視点から描かれていること。
今作でもそれは継続され、最後には「お見事でした」と、にんまりして本を閉じた。