小路幸也のレビュー一覧
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ネタバレ前作のハートビートに続いて再読です。
前作が、ラストにまさかの主人公が幽霊だったっていう仕掛けがあったし物語も1冊でしっかり完結しているので、それの続編っていわれても??って思って正直しっくりこなかった記憶があります。
ただ、このハートブルーの方は明らかに前作を読まないことには理解できないだろう描写が多くて、そういう意味でもちゃんとシリーズものとして書いているんだろうな。
ストーリーとしては、子供に対する性犯罪の話が中心なので想像してしまうと辛い。ただ舞台はニューヨークで、存在しなかった子供が写真に写っていたりして現実離れした部分もあったので、そういう意味ではしっかりフィクションだということが -
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シリーズ第18弾。
一作目では登場人物が数人であったが、今では40人を越す大所帯に。それでも、個々のキャラ立ちがしっかりとされており、登場人物も回を追うごとに歳を重ねてゆく。
毎度、温かいホームドラマが送られるが今回も安定の堀田家。
最新作は、「死」と「老い」が色濃い印象でした。
誰しもが迎える最期。老いとどう向き合い、いかに過ごしてゆくか。
また、傍目には分からない、個人の葛藤や苦悩にいかにして向き合うか。
本作は働き盛りの中年層には、より響く回だったように思う。
毎年、発刊されるバンドワゴンシリーズ。
今後も堀田家の行く末を楽しみに次作を来年まで待ちます。 -
Posted by ブクログ
国道にある食堂。メニューが多くて味も美味しいので人気があります。亭主の本橋さんは元プロレスラーで、人懐っこくで世話焼きな人物。そんな国道食堂に、ルート営業のセールスマンが訪れるところから物語は始まります。
国道食堂に関わる人物たちが各章ごとにで一人称で話すスタイルで、物語が進んでいきます。インタビューにしてはちょっと砕けた話し方に最初は違和感があったのですが、それぞれの語り口調に個性がでていて、親近感を感じるとともに、不思議とじわじわと馴染んでいき、物語の展開に集中できるようになってきました。優しい口調の金田さんの章が好きでした。
ルート営業マンであり、かつて役者志望だった二方君が国道食堂に