小路幸也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ職業物のアンソロジー、全6編。収録作品は全て書き下ろし
独身女性が、仕事に悩みながらも前進していく話。
読むまで、順風満帆のまま暮らしているの話を連想していたが、ゆずこしょうの効いた物語で一喜一憂しながら読めた。
(窮状認識+報告連絡相談)×努力×忍耐=成長or成果
・大崎梢「ウェイク・アップ」→元売れっ子漫画家
・平山瑞穂「六畳ひと間のLA」→通信講座の英語講師
・青井夏海「金環日食を見よう」市営プラネタリウム解説員
・小路幸也「イッツ・ア・スモール・ワールド」→ディスプレイデザイナー
・碧野圭「わずか四分間の輝き」→スケート専門のスポーツ記者
・近藤史恵「終わった恋とジェット・ラグ」→団 -
Posted by ブクログ
ネタバレこっち(留学先)でようやく買った文庫本
帯に惹かれて買ったのは確かだし、表紙の「家」が「蔵」だって今気づいた
一番最初の数ページから、次の杉田さんに移るところでやたら混乱した。
時間違うし、人の名前出てくるし、語り口調ちがうし・・・
たぶん帯の「東京バンドワゴン」の字につられて「あれ、東京バンドワゴンってないぞ?」ってなったんだと思う。
(動詞おかしいけども)
登場人物それぞれのエゴがはっきり出てきて「うっ・・・(グサリ」ってなるけど、やっぱ人間そういうもんだよなぁ、ってちょっと安心したというかがっかりしたというか。
「ナモナキラクエン」はものすごく聞いてみたい。小路さんの本のいいところ -
Posted by ブクログ
幽霊の出てくる話はあまり好きではない。
怖いのは嫌いというのはもちろん、
なんだか、空間、時間、いろんな壁が取っ払われて
なんでもありになっちゃうから。
だけど、小路さんの幽霊は
「東京バンドワゴン」のサチさんといい
今回の委員長といい、
なんていうのかなぁ、人間ぽくて好き。
とんでもなく切なくて、タイムマシンがあれば
巻き戻してあげたくなってしまう。
ヤオも委員長も巡矢も、それぞれに
苦しくて、辛くて、若い。
けれど、愛する気持ちはきちんと、
そこだけ暖かい。
小路さんの作品に出てくる子どもたちが
好きだ。
彼らがどんな大人になるのか楽しみになってくる。
ヤオも委員長も巡矢も、そうい -
Posted by ブクログ
ネタバレさすが、小路幸也。登場人物のキャラもたっていて、彼らが織り成す家族の情景も美しく、物語中に挟まれる挿話も読み応えがあってすばらしい。王道「東京バンドワゴン」だけじゃない、少々癖のある家族の肖像を描かせても上手いなぁ、とうなってしまう。
と褒めちぎっておいて、落とすようなことを書く
読後、「この映画観たい。彼ら(登場人物)の演技を観たい」と思ったのもつかのま、ふと考えた。
自分たちの現在過去振り返り、役者として自分自身を演じる。そのことを彼らはなんだか高尚なことのように思っている節があるが、それってある意味多重人格にもなりうる逃避行動じゃないのか?
そりゃまぁ、彼らは根っから役者なんだから -
Posted by ブクログ
小路さんは大好きな作家さんの一人。
東京の公園で家族の写真を撮る大学生の圭司。
幼い子どもを連れた女性(百合香)の写真を撮ろうとしたところ、その夫から頼みごとをされてしまう。
ファインダーを通した言葉のない会話。圭司の気持ちは揺れる・・・
木漏れ日の中で読書しているような感じを与えてくれる本でした。
ただ、ちょっと結末が想像していたのと違ったかな・・・
この作品も2011年に映画化されているですね。
主演が三浦春馬さん。このキャスティングには文句ありません。
百合香が井川遥さん。井川遥さんと言えば昨年の「ガラスの家」のイメージがしっかり残っているので???なのですが・・・
井川さんがとても美し