小路幸也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの話は、ドラマなんかにしちゃいけない。
とてもじんわりと、人間のよいところを信じられるような物語。これをテレビなんかに毒されてはいけない。真剣に思う。
タカ先生も大吉さんも茉莉子さんもいい。相良さんももちろん、いい。
でもやはり、佳人の視線から描かれたシェアハウス小助川の居心地の良さ。このプチ大家の目に映るこの家が、こんなにも快適なのだから、無防備にこの作品のあたたかさを信じられる。
期待以上に心地良かった。タカ先生の語る人間論も、真っ直ぐに聞けた。
ラストは出来すぎかな?とも思うけれど、こんなに素敵な人たちが、ひとときでも幸せに暮らしてゆく物語なら、それもいい。なんだか全部許せる。
この本、平台で見かけて手に取って、正解。 -
Posted by ブクログ
久しぶりの再読。
違い者(たがいもの)、解す者(げすもの)、稀人(まれびと)など、見かけは普通だがどこか常人とは異なる人々が共存している物語。ただ、解す者や稀人はともかく、昨今のニュースでも"違い者"と言いたいような犯罪は多くあるし、そう考えればごく普通の社会です。
やはり読んでいて、恩田さんの「常野物語」シリーズを思い出してしまいます。
小路さんのデビュー作。他に「高く遠く空へ歌ううた」も同じシリーズですが、それ以後は書いて無いようです。
もう少し、続きがあってもいいかな。
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09-049 2009/07/03 ☆☆☆☆
いきなりね「みんなの顔がのっぺらぼうに見える」です。何とも衝撃的な出だしです。
舞台は昭和40年頃の大製紙会社の社宅ですから、どこかバンドワゴンに繋がるノスタルジックな雰囲気があります。でも話の内容は恩田さんの「常野物語」に似ています。
私は主人公とほぼ同じ時代を過ごして来ましたし、元々「スラン」のような軽いミュータント物は大好きでしたから、結構楽しく読めました。もっとも「東京バンドワゴン」の印象が深かったので少々面食らってしまいましたが。
メフィスト賞受賞作と言うことで、ミステリーとして読んで期待を裏切られた人も多いようですが、良く出来たファンタジーだと思います。