あらすじ
夢、希望、怖れ、孤独、友情……。人気作家で贈る11の物語。ときに切なく、ときにほのぼのと、子供と大人たちの間に起こる様々なドラマ。『東京バンドワゴン』シリーズで知られる小路幸也ワールドから、単行本未収録を中心に、少年少女を主人公にした作品を選りすぐった傑作短篇集! 巻末に作家本人による自作解説を付す。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ハズレの少ない短編集。「トーストや」はありがち設定だけど、うまく語るのでついついしっぽを振ってしまう。他も同じ。わかっていてもしっぽを振ってしまう。
Posted by ブクログ
小路氏の短編集なんて珍しいな、と思いながら読んでみたら、自作解説を読んでさもありなん。
ご自身の自己評価は決して高くないけれど、それぞれの作品にば小路節がきちんと織り込まれており、ファンとしては楽しめましたよ。
Posted by ブクログ
小路幸也が短編集なんて珍しい…と思ったものの。
ちょーまてよ、東京バンドワゴンシリーズは連作とはいえ短編やないか!
収録作品は、どれも小路幸也らしい優しい暖かい小説で、大好きな雰囲気を醸し出してくれるし、他の作品群に負けない小路幸也作品を読む心地よさも楽しめるんだけど。
やっぱ、ちょっと勿体ない気持ちがするねんなぁ。
もっとこいつらの話を読みたいってどうしても思ってしまう。キャラクターに魅力があるので、短編では味わいつくせず、まだ味残ってるガムを吐き出してしまったような勿体なさ感がどうしても残ってしまい…
なるほど、東京バンドワゴンは短編やけど連作やから(しかも冊数多いし)、そういう不満は生まれないわけか。
収録作の中ではりんごジャムの話が一番好きです。甘くて優しくて、ド直球に心がほぐされます。
Posted by ブクログ
デビューしたての頃のものを含め、これまで本になっていないものを集めた短編集。
タイトルからも分かるように、どの短編でも主人公は子供たち。
短編として面白いものもあれば、『リバティ』『ゆめのなか』など長編として
もう一度書いてもらいたいなと思うものもある。
『コレッタの夏休み』『コレッタの冬休み』ももっと書けそうだしね。
いずれにせよ、小路さんらしい優しい物語ばかり。
現実はそんなに甘くないって、そう言われそうな気がするけれど、
小路さんが描くような良い話が世界に溢れればいいのにっていつも思うのです。
Posted by ブクログ
東京バンドワゴンの小路幸也さんの初期からの短編集。
もともと子どもの登場率高いけど、あえて少年少女を集めてある。
どれも短編にはもったいないキャラや背景があって、続きを読みたくなる。
Posted by ブクログ
デビュー当時からの未収録の作品を集めた短編集。
表題のように主人公は少年少女ばかりです。たまたま集めた作品のほとんどがそうだったので「では大人が主人公のものは省こう」と言う事になったようです。
全てが暖かく心が柔らかくなるようなお話。巻末の自作解説も楽しい。
自作解説で書いているように未熟な作品も有るのかもしれませんが、一つ一つ入念に力を入れて書かれている感じがします。そういう意味では多作になり過ぎた感のある現在のものより好感が持てます。
今回選に漏れた大人を主人公にしたものも読みたいですね。
Posted by ブクログ
小路さんの単行本未収録の短編作品のうち、
デビュー当時に、初めて書かれた作品から、
最近、書かれた作品まで、計11編の、
少年少女(~青年)を主人公とした作品群を収録。
初期の作品からも、小路さんらしぃ、
登場人物やお話の構成、展開等は感じられますが、
若干の物足りなさも、感じたかもしれなぃかな~。
小路さんの作品では、
脇役キャラまで、しっかりキャラ立ちしてるので、
長編や連作中編の方が、細部まで丁寧に描かれて、
お話に面白みが湧き出てきて、合ってるのでは…。
電車での移動や、ちょっとした息抜き等、
小路さんの作品にちょっと浸りたぃ時に、
ちょうどよぃ作品集だったかも…。
(決して、悪くはなぃですよ~。欲張り感想です)
Posted by ブクログ
初期から現在までの少年少女向け短編を編んだ一冊、全11編。著者らしい作品集ではあるのですが、タイトル通り少年少女向けって事で、少し物足りません。