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伝統的に運動部と文化部の仲が悪く、いざこざの絶えない校内で、双方の架け橋となって平和をもたらす「ピースメーカー」。 その実態は放送部の凸凹コンビ。 放送中や録音中には誰も近寄れなくなる放送室は、秘密の話をするにはもってこい。 二人は放送部ならではのワザや、時にはちょっといけない方法を駆使しながらさまざまな問題を解決していく。 作中に次々と流れる懐かしい音楽も楽しめる、ちょっとノスタルジックな青春ストーリー。
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Posted by ブクログ
赤星中学校は運動部と文化部の総合顧問の先生のいがみ合いからトラブルが起きていた。そのトラブルに対して架け橋となり平和をもたらす「ピースメーカー」となるのが放送部のふたりだった。 これは実に楽しい物語です。中学校の放送部の楽しさ、放送部の利点アレコレを使っての情報収集、そしてトラブル解決のカタルシス...続きを読む。それらが魅力たっぷりに書かれています。 短めの話がポンポンと詰められています。トラブルがあり情報収集があり解決策が思い付いたところで、ポンと結果は後日談として語られます。そのためテンポよく読めるのですが、登場人物たちとともに解決を経験するという部分では物足りなさもあります。しかし一番山となる事件に関しては、それこそ生実況の如く同時進行で書かれしっかりと味わうことができます。この辺りのバランス感覚は作者の他の作品でも感じますが巧いですね。 キャラクター設定から話の展開まで都合が良過ぎるとも思えるでしょうが、そんなことを指摘するのは無粋というもの。この楽しさを一緒になって満喫しましょう。 1974年という40年以上前を舞台としているため、ある種のファンタジーとして味わうこともできるかも知れません。だからこそ楽しいことの抽出でいいのじゃないかと思わされるのです。 これは現役中学生にも学園生活の楽しさを加味するものとなるのではないでしょうか。 対立する先生の子ども同士の恋愛、剣道部代表選抜の八百長疑惑、お昼の放送でのロック禁止令などなど。学内のトラブルをピースメーカーが解決します。
「放送部」中学生のおはなし。 姉の七光りだけではない主人公、ジャズ喫茶店経営の父を持ち校内盗聴もお手の物な相棒、けだるげだけど親身な顧問の先生。 教師同士の確執はたかが犬猿の仲、では済まされない。短い学校生活のなかでは一大事件になってしまう。青春物語の裏方代表取締役、そんな放送部は日夜行内外を駆け回...続きを読むる! 天使の声をもつ転入生、クールビューティのスーパー部長さまも御一行に加わってパワーアップしてくかんじもわくわくでした。 がんばれわれらがピースメーカー!
小路さんの本には音楽、特にロックはいつも欠かせないですね。施設で育ったり両親が離婚再婚した子もよく出てくる。でも皆良い子に育って、仲良く青春して。安心して読めます。 少し昔の時代の中学校の雰囲気が想像できて甘酸っぱい感じ。いつか続きが出たらいいな。
純粋に読んで良かった一冊。良平、ケンちゃん、三浦さん、沢本さんの4人がとても楽しそうなのが伝わってきました。 三浦さんの声で放送が聞きたくなりました。そして、ラストも微笑ましい。 個人的には、レッドツェッペリンの登場に感激です。 昭和、教室のストーブ、懐かしい。 ありがとう。
中学校の放送部が、部員の個性を活かして学校の問題を解決するという内容の短編集。 小路氏というより、はやみねかおる氏や似鳥鶏氏の作品という雰囲気がします。現実ではこんなに上手くいかないと思うけど、中学生の健気な正義感が好ましいです。
中学校を良くしようと頑張る放送部の話。 運動部と文化部が対立しているというより 先生達が仲悪いだけだよね。 いい学校じゃないか。
感想を書くほどの事も無く。。。 読んでいる分には楽しいのです。良い子達が主人公。周りの大人も基本的に良い人ばかり。ちょっとノスタルジックで安心して読める。 でも、それだけなんですね。本当に。 軽いと言うより、薄いと言いたくなる。 基本的に「バンドワゴン」もそうなのですが、まだ「バンドワゴン」の方がヒ...続きを読むネリを感じます。 小路さん、多作過ぎるかな。
中学校内のちょっとしたアクシデントや揉め事を、放送部が自分達の最大の持ち味を活かして解決していく連作短編集です。文体に難解な語彙がないので、どの年代の読者でも読みやすいものになっています。放送の機材を駆使して情報集めたり、インタビュー取材と題して潜入調査をしたりと、放送部ならではのアイデアが面白かっ...続きを読むたです。またどの話も事件を解決するまでの過程に重点を置いていて、解決策を実行したその後の描写は結構あっさりとした感じで終わっていました。けれどモヤッとする心残りがあるわけではなく、爽快感のある青春の一ページらしい締めくくり方が良かったと思います。 あと最後は少しだけ意表を衝かれました。次の部長を任せるような話で終わるのかなぁと思っていたので、まさか彼女がそう来るとは・・・・・・! 主人公が考えた最後の一文が一番青春ぽかったような気がします。
人当たりのよい放送部員たちが 校内で起こる対立や問題の 仲立ちをして解決していくお話。 放送部員のキャラクターに かなり好感を持てる。 ケンちゃんミウちゃんは 良い仲になりそうだ。 小路さんの作品は舞台が昭和のものが多い。 本作品も1974~1975年の話。 正直、過去が舞台じゃなくても…と...続きを読むは思うものの、 ビートルズやフォークソングが流行っている時代の 話を書くのが作者のこだわりかもしれないので、 深く言及はしないでおこうと思う。
久しぶりの小路さんの本 軽く読める青春小説。なんか先生の派閥が酷くて生徒が解決する学校ってどうなんだろうって思うけど(笑) そこはまぁ物語として楽しみました。 なんかほのぼのする感じ、やっぱり小路さんの小説好きだわ
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