小路幸也のレビュー一覧

  • 娘の結婚

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    あらすじ(背表紙より)
    「会ってほしい人がいるの」男手ひとつで育てた娘の実希が結婚相手を紹介したいという。相手は昔住んでいたマンションの隣人、古市家の真だった。彼との結婚を祝福したい父・孝彦だったが、真の母と亡き妻の間には何か確執があったようなのだ。悩む孝彦の前に、学生時代の恋人・綾乃が現れ、力を貸してくれるというが…。父が娘を想う気持ちが心を打つ傑作家族小説。

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    2017年05月09日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    東京バンドワゴンシリーズも10作目ですよ。お馴染みの面々が繰り広げる安定の物語という感じが強くなりましたね。読んでいて居心地がよく、いつまでもこの世界に身を置いていたいという想いに包まれます。
    しかし安定が故に物足りなくなるのも事実。特にどんどん登場人物が増えるので、それぞれの人物の年月に応じたできごとを追っていくだけで物語が終わってしまう印象も強いのです。でも研人の受験の顛末は、今までの積み重ねがあったからこその感慨深さはありましたけどね。それは花陽と研人のふたりがお気に入りだからというのもあるのかも。何だかふたりを小さい頃から見てきた、近所のおじさんの心持ちなのですよ。だから花陽がバシッと

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    2017年05月09日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    シリーズ10作目。第1作が出てから十年以上経つシリーズ。
    一冊の中で、毎作、四季が廻るので、その中で登場人物が着実に年齢を重ねて成長して行く、大家族。シリーズ一作目では、幼稚園小学生だった子が中高生になったりと、いきなりすっ飛んで十年後ではなく、一作毎に、家族が増え、そしてまた死に行く者もいる。

    このシリーズは毎回ほっこりさせられる。
    禍福は糾える縄の如しなんて言うけども、そういった人生というか、日常の、人が生きていく上で誰しもが経験する浮き沈みなんかの事柄が物語なんだけども、自然とすんなり入ってくる描写。

    穿った見方をすると青臭いのかもしれなけども、とても前向きで温かな作品。

    今回も良

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    2017年05月05日
  • 札幌アンダーソング 間奏曲

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    偶然にも 超タイムリーに
    物語と同じ季節に読んだので、

    地元 札幌の景色だけでなく
    季節の空気も感じながら
    本の世界を楽しむことができた。

    我が家のご近所に
    登場人物のアパートが!(笑)

    文庫が出たら 続編も読みます!

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    2017年04月26日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    いつもどおりのサチさんの語り(^^)♪そして事件!(゜゜;)さらに我南人の「LOVEだねぇ」(*´∇`*)があり、最後は事件解決\(^o^)/の安心パターン(^-^)今回も登場人物が増えたり(^^)減ったり(T-T)しているけれど、自分の親戚よりは把握している!(^^;)花陽ちゃんの啖呵に天晴れ!(^o^)v

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    2017年04月25日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    なんだかひとつひとつの話がアッサリとサクッと終わってしまったような感じがしないでもないけど、やっぱりこのシリーズは大好きだ。
    最後の勘一のサチに伝える姿勢が良かったなー。

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    2017年04月25日
  • おにいちゃんのハナビ

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    新幹線の中で泣いてしまった。短いレールを走り抜けた妹。一緒に手を繋いで走っていたはずなのにどこでポイントが切り換わったのだろう。行き止まりの線路に入ってしまった妹。少し迂回した兄。暗闇の中に線路が延びて居るはずなのに先が見えない... そんな暗闇に赤い花火とオレンジの花火が打ち上がる。届けよ想い。照らせよ未来。君の思い出と共に進む線路を照らせ。

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    2017年04月24日
  • エール!(1)

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    頑張る女性のお仕事小説アンソロジー。どの作品の主人公にも共感できて面白かった。仕事はしんどいことばかりだが、こういう、この仕事していてよかった!という一瞬のために頑張ってるんだよなと思う。男女平等といわれつつ、どうしても性別で制約をうけることもあるなか、まっすぐに仕事に取り組む女性は格好いい。

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    2017年04月24日
  • 家族はつらいよ2

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    「東京バンドワゴン」っぽいww
    昭和の、下町の、大家族・・・的なw

    各章、語り手が変わるのが面白いけど、この人はどういう人だっけ?とわからなくなったりwww

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    2017年04月21日
  • COW HOUSE カウハウス

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    いつもながら小路さんの描く物語は優しくあたたかい。
    「家族」をテーマに、不器用な生き方しかできない善良な人たちが共に過ごすひとときが、軽いタッチで丁寧に描かれている。
    「僕」は中学生のときから心にある決心をし、それを守って生きてきた。
    何かというと困っている人に救いの手を差し延べてしまうのも、他者を冷たくあしらうことができないのも、すべては中学生のときのある経験に基づいている。
    ある意味「僕」の生き方を決定したもとを、多くの人が苦難を強いられたあの災害に設定したことが良かったのかはわからない。
    当事者でなければわからない哀しみや辛さが、いまも深く胸に刻まれている人も多いと思うからだ。
    もしかし

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    2017年04月18日
  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    家族もの、あっという間に読み終えた。三姉妹、家族間の色々問題もラストがハッピーエンドだと読後感がいい。エピローグで何年後かはどうなってる、っていうのも楽しめたけど長女と継母の関係が…っていうくだりはなかった方がよかったかな。

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    2017年04月03日
  • 壁と孔雀

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    久しぶりの小路幸也さん
    東京バンドワゴンシリーズでちょっとお腹一杯の気分だったけど
    読み始めると、読みやすく、とんとん拍子に読み進められる
    ああ、面白いなぁと やっぱり面白かったなぁと。。。。
    未来くんが、元気で幸せに暮らしていけるように
    優しい大人がそれだけを考えて行動する姿に
    ミステリーで、ハラハラもあるけれど、安心して読めた

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    2017年03月26日
  • HEARTBEAT

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    こんなに哀しくて切なくて、それでいてあたたかな物語を小路幸也は書けるのだろう。

    10年前の約束を果すため。
    ただそれだけのために、委員長はニューヨークから帰ってきた。
    けれど相手は約束の場所には現れず、それどころか代わりにやって来た夫と名乗る男は「ヤオ」は失踪中だという。
    途方にくれた委員長は、協力してくれそうな友人をひとり思い出す。
    久しぶりに会った巡矢は、以前とまったく変わらない態度で接してくれた。
    ヤオを探す手伝いもしてくれるという。
    巡矢から見せられた幽霊映像に写るヤオ。
    人工的に作られたその映像は、何のために誰が作ったものなのか。
    ヤオは何故幽霊になっているのか。
    ふたりの前にさら

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    2017年03月21日
  • キシャツー

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    北海道の田舎町に住む高校生たちが、幼い頃に家を出た姉を探しに東京からやって来た男の子の手助けをする話。
    相変わらず登場する人たちがとても真っ直ぐで気持ちいい、小路テイスト満載の作品。
    歳下の女の子を愛する美人女子高生を筆頭に、難しい題材を数多く交えながらここまで伸びやかに描ける才能が素晴らしい。

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    2017年03月20日
  • オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン

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    このシリーズはいつも読み終わると心があたたかくなる。
    我南人の「LOVEだねぇ」が、登場人物の中にも物語の中にもあふれている。
    ギスギスしたりイライラしたり、日常の生活は平穏なときばかりではない。
    そんなとき、この物語はあたたかな心を思い出させてくれる。

    「東京バンドワゴン」の蔵に眠る資料的価値の高い書籍たち。
    ずっと長い間堀田家が守り通してきたものを、勘一もまた守ろうとする。
    けれど、孤軍奮闘してきた市井の古書店には大きな勢力に対抗する力はない。
    救ってくれるのは、やっぱり堀田家のあたたかさに安らぎを感じている人たちなのだ。
    堀田家のあたたかさは、いつも周りの人たちを癒している。
    都会にひ

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    2017年03月16日
  • レディ・マドンナ 東京バンドワゴン

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    冷静に考えると青の立場ってすごく微妙なんだけど、自然に家族としてわだかまりなく生活できているのって、きっと亡くなった秋実さんの影響が大きいんだろうなと思う。
    確かに池沢さんは青の母親だけれど、生まれたての頃からずっと同じ時を過ごして、思い出もたくさんある人にはかなわない。
    青だけじゃなく、堀田家に関わる人たちはみんな優しい。
    大切な人を守ろうとして、大切な人が苦しむのを黙って見過ごしになんか出来ない。
    我南人じゃないけれど「LOVEだねぇ」と思う。
    淑子さんが遺してくれた別荘も、けっして裕福とはいえない堀田家にとっては、これからの教育費とか考えたらとても大きな財産になったと思う。
    でも、勘一は

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    2017年03月15日
  • オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン

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    短編集。
    「東京バンドワゴン」シリーズの第6弾。
    シリーズが始まった頃は独身だった青も、今では結婚して一児の父親になっている。
    勘一は相変わらず元気だけれど、アメリカから戻った妹・淑子さんは体調が思わしくない。
    医者になるという目標を持った花陽は受験生として勉強に明け暮れ、研人ももうすぐ中学生となる。
    新しく家族に加わった人たちもすっかり堀田家の一員として馴染み、今日も小さな謎が周囲の人たちを巻き込んでいく。
    誰かを大切に思う気持ち。
    それがどんなにあたたかくて大切なものか、このシリーズを読んでいるとあらためて考えさせられる。
    我南人の「LOVEだねぇ」はまるで万能の言葉のように、大きな愛で家

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    2017年03月15日
  • モーニング Mourning

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    おっさんのための青春小説。
    大切な友達が亡くなるという重い始まりだけど、
    真相は気持ちの良いものだった。
    じんわりくるいい話でした。
    ドラマ化されて欲しい。

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    2017年02月24日
  • ダウンタウン

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    とっってもノスタルジックな話です。
    読んでいると、なんだかわからないけど、共感して自分の子どもの頃を思い出します。
    大なり小なりきっとみんなにある話なので、どこかが琴線に触れて来ます。

    当たり前のことなんだけれども、どんなにつまらなくて、どんなに退屈でも、そしてどんなに辛くても自分のペースを保っていれば、少しづつ前進していくはずです。

    そんな当たり前のことを改めてノスタルジックな青春小説から思い出し、少し前向きな気持ちになれました。

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    2017年01月30日
  • 札幌アンダーソング 間奏曲

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    読み合い、探り合いしてる感じがなかなか楽しい。セックスに関する話が随所に出るので結構きわどいですが、それを語る登場人物たちが淡々としてるので、艶っぽさはまったくない。
    主人公の春の説明が全くないので、前巻を読んでないといろいろ意味不明だと思う。

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    2017年01月29日