小路幸也のレビュー一覧

  • すべての神様の十月

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    ネタバレ

    あんまりエエイメージのない神様(道祖神なんかはそうでもないが)を主人公に据えた連作短編集。
    こういう物語が書けるのも、日本独特の八百万神信仰があるからこそ。一神教からはちょっと成立しにくい物語なんだろうなぁ。

    小路幸也の優しさあふれる文体にばっちりはまる。「あらゆるものに神様が宿る」という考え方は、優しさとか柔らかさとか許容の心、みたいな思想信条に似合う考えなのかもなぁ。

    読みやすくて、ちょっと感動できてグッド。おかゆさんみたいな本です。

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    2017年07月31日
  • 東京カウガール

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    もっと陽気な話かと思ったら、意外とハードな展開。
    キノきん、とってもいい子だわぁ。でも、おじさまの方が好きかも(笑)あんなお店、実在したら行ってみたーい。
    彼女との仲はスムーズに進むのでニコニコ。ま、できすぎといえばできすぎなんだけど。
    そして、みんなの命がどうこうのはずが、ずいぶんあっさり解決したような?にちょっと肩すかし。
    でも、それも小路せんせいらしい感じで、結果オーライ。

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    2017年07月25日
  • 娘の結婚

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    小路幸也 著「娘の結婚」、2016.6発行(文庫)です。母親は早くに交通事故で亡くなり、男手ひとつで育てた娘の結婚に際して、娘を想う父親の心と、娘の気持ちを描いた作品。うまく書けませんが、恋人の男性の母親(悪気がないのに誤解されやすい)に対する関係者の思いが、この作品を作品たらしめてるんだと感じました。

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    2017年07月22日
  • 花咲小路一丁目の刑事

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    花咲小路シリーズの第2弾。
    今回は刑事になって故郷に戻ってきた主人公が、祖母の依頼により非番の日に町内の謎を解決するという構成。
    お馴染みの面々の活躍に加え謎に満ちた陰の主人公、ミケさんの存在が効いており、最後に臭わせる彼女の正体が今後への期待感を煽っている。
    ますます続きが楽しみだなぁ。

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    2017年07月13日
  • 東京カウガール

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    ネタバレ

    3.8
    映像の仕事を志す大学生・木下英志 21才 。
    恵比寿の公園で、相手を壊すことに特化した格闘技を駆使し、一瞬にして3人の男を再起不能へと葬った女を目撃する。
    その後、大学の研究会で撮影に行った岡島製作所の孫娘・石垣奈子と再会し、同一人物である確信を得る。
    ゲイで裏の世界にも通じる叔父・繁、その友フク、元傭兵の過去を持つ岡島らが絡み、奈子を救い出す

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    2017年07月16日
  • HEARTBLUE

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    heartbeatの続編,部隊は完全にNYCへ移った、物語としては無難な三段逆転。小路先生はいつも女の子味方ですが。。。児童性的虐待事件はどうも湿っぽくて心のリウマチしそうでね…

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    2017年06月29日
  • 娘の結婚

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    ネタバレ

    娘の結婚に傷心の男親の気持ちかと思いきや、昔のお隣ゆえのちょっとしたことからすっきりしない男親がその真相を突き止めます。
    その間の微妙な親心にぐっときました。

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    2017年06月25日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    イギリスでの生活が、うらやましすぎた。

    さすがに現実離れしたストーリーなのだけど、こういう商店街が本当にあったらいいな、とも思う。
    セイさん、かっこいいなぁ!

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    2017年06月19日
  • オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン

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    この間までTVドラマでやってましたが、これはそのドラマから2年後の話。
    大じいちゃんがいい感じです。

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    2017年06月01日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    201704/毎回楽しみなシリーズ。一話目とか強引な話運びもあるけど、この世界はこれでいい。四季の移ろいと、歳を重ねていく登場人物達。去っていくもの新たに来たもの、まだまだこの世界にお邪魔していきたい。

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    2017年05月21日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    小路幸也のヒア・カムズ・ザ・サンを読みました。
    古き良き時代のホームドラマ東京バンドワゴンシリーズの10作目でした。

    もともとは日常の謎をテーマにしたシリーズでしたが、各巻で登場した人たちもエピソードに顔を出して近況が説明されるので、本当にホームドラマと言った風情の物語になってきました。
    マンネリ化してきているところもありますが、登場人物たちのこれからが楽しみなので、続編が文庫化されたら読んでいくことになると思います。

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    2017年05月17日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    古書店を営む家族の話。10作目。

    哀しい別れもあったけど 新しい出会いと嬉しい再会があった1年。
    堀田家ほどの大家族にはなれなくても 温かさは近づけるようになりたいな。

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    2017年05月14日
  • 娘の結婚

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    あらすじ(背表紙より)
    「会ってほしい人がいるの」男手ひとつで育てた娘の実希が結婚相手を紹介したいという。相手は昔住んでいたマンションの隣人、古市家の真だった。彼との結婚を祝福したい父・孝彦だったが、真の母と亡き妻の間には何か確執があったようなのだ。悩む孝彦の前に、学生時代の恋人・綾乃が現れ、力を貸してくれるというが…。父が娘を想う気持ちが心を打つ傑作家族小説。

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    2017年05月09日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    東京バンドワゴンシリーズも10作目ですよ。お馴染みの面々が繰り広げる安定の物語という感じが強くなりましたね。読んでいて居心地がよく、いつまでもこの世界に身を置いていたいという想いに包まれます。
    しかし安定が故に物足りなくなるのも事実。特にどんどん登場人物が増えるので、それぞれの人物の年月に応じたできごとを追っていくだけで物語が終わってしまう印象も強いのです。でも研人の受験の顛末は、今までの積み重ねがあったからこその感慨深さはありましたけどね。それは花陽と研人のふたりがお気に入りだからというのもあるのかも。何だかふたりを小さい頃から見てきた、近所のおじさんの心持ちなのですよ。だから花陽がバシッと

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    2017年05月09日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    シリーズ10作目。第1作が出てから十年以上経つシリーズ。
    一冊の中で、毎作、四季が廻るので、その中で登場人物が着実に年齢を重ねて成長して行く、大家族。シリーズ一作目では、幼稚園小学生だった子が中高生になったりと、いきなりすっ飛んで十年後ではなく、一作毎に、家族が増え、そしてまた死に行く者もいる。

    このシリーズは毎回ほっこりさせられる。
    禍福は糾える縄の如しなんて言うけども、そういった人生というか、日常の、人が生きていく上で誰しもが経験する浮き沈みなんかの事柄が物語なんだけども、自然とすんなり入ってくる描写。

    穿った見方をすると青臭いのかもしれなけども、とても前向きで温かな作品。

    今回も良

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    2017年05月05日
  • 札幌アンダーソング 間奏曲

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    偶然にも 超タイムリーに
    物語と同じ季節に読んだので、

    地元 札幌の景色だけでなく
    季節の空気も感じながら
    本の世界を楽しむことができた。

    我が家のご近所に
    登場人物のアパートが!(笑)

    文庫が出たら 続編も読みます!

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    2017年04月26日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    いつもどおりのサチさんの語り(^^)♪そして事件!(゜゜;)さらに我南人の「LOVEだねぇ」(*´∇`*)があり、最後は事件解決\(^o^)/の安心パターン(^-^)今回も登場人物が増えたり(^^)減ったり(T-T)しているけれど、自分の親戚よりは把握している!(^^;)花陽ちゃんの啖呵に天晴れ!(^o^)v

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    2017年04月25日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    なんだかひとつひとつの話がアッサリとサクッと終わってしまったような感じがしないでもないけど、やっぱりこのシリーズは大好きだ。
    最後の勘一のサチに伝える姿勢が良かったなー。

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    2017年04月25日
  • おにいちゃんのハナビ

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    新幹線の中で泣いてしまった。短いレールを走り抜けた妹。一緒に手を繋いで走っていたはずなのにどこでポイントが切り換わったのだろう。行き止まりの線路に入ってしまった妹。少し迂回した兄。暗闇の中に線路が延びて居るはずなのに先が見えない... そんな暗闇に赤い花火とオレンジの花火が打ち上がる。届けよ想い。照らせよ未来。君の思い出と共に進む線路を照らせ。

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    2017年04月24日
  • エール!(1)

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    頑張る女性のお仕事小説アンソロジー。どの作品の主人公にも共感できて面白かった。仕事はしんどいことばかりだが、こういう、この仕事していてよかった!という一瞬のために頑張ってるんだよなと思う。男女平等といわれつつ、どうしても性別で制約をうけることもあるなか、まっすぐに仕事に取り組む女性は格好いい。

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    2017年04月24日