小路幸也のレビュー一覧
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購入済み
ハッピー?エンド
登場人物の頭の回転が良いところと、愛情をもって育てられた子どもが出てくるところは小路さんっぽい。
一方で、この話はラストがスッキリとはいかない。でもでも、スッキリいかなくても、皆が前向きに進む予感で終わる。そういうのも良いな~、そこはやっぱり小路さんなんだなと思いました。 -
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魅力的なキャラクターが自らの意思を持って動き出すような感覚 - 小路幸也「コーヒーブルース」 ★★★★☆
非常に良いです。
とにかく登場人物たちをしっかり描けています。読んでいくと、この登場人物ならこう動くって感じで、登場人物たちが勝手に動いているような錯覚に陥ります。
物語としても、風呂敷の広げ方が上手で、この後どうなるのだろうとワクワクが止まりません。「20世紀少年」の前半を読むような感じです。
クライマックスも痛快で、ババア大活躍ですっきり!
ここまでは満点ですが、最後のたたみ方が雑だろうと。。。とある上司Aはないだろ。カツマタ君か!?
風呂敷を広げるために無理をしすぎたかな。。。
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沢方佳人(さわかた よしと)19歳。
中学一年の時に父を交通事故で失い、その後、忙しく働く母に代わって、家事のほとんどと三つ下の双子の弟妹の世話を引き受けてきた。
高校卒業後も進学はせず、近所の酒屋のバイトを続ける。
“やりたいこと”のはっきりしている弟妹に大学進学の機会を与えてあげたいと思ったからだ。
ある日、母から切り出される。
「今の佳人の世界は狭い家の中だけ。今まで本当にありがとう」そして「巣立ってほしい」と。
佳人は子供の頃かかりつけの医院だった「小助川医院」をリノベーションした「シェアハウス小助川」に住むこととなる。
タカ先生は、一緒に開業していた両親を亡くした後、まだ50代なの -
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格式の違う家に嫁し、その重圧感から逃れるように娘と公園を訪れる美貌の女性。
彼女の行動に疑いを持った夫は学生カメラマンに妻の監視を依頼する。
「東京バンドワゴン」のコンセプトと同様、日常生活ミステリーの味わいを出しつつ、カメラマンである主人公の青春と成長の記録でもあるところが私自身のそれと重ねる事ができた。
ストーリーからとは直接関係はないが気に入ったセリフがある。
「昔は悪かったってのを売り物にしているような奴。ああいうのを見ると思うんだ。お前に迷惑をかけられた人間がどういう思いでいるか、そういう人たち全員に許してもらってお前はそこにいるのかってさ」
ほんと、ほんと。同感!
この作品いつか映 -
Posted by ブクログ
きゅーちゃんからもらった本!
安定のよみやすさ!どんどん増えてくる主人公たちに若干ついていけなくなりそうなのと、青と紺の二人の兄弟が、どっちがどっちだっけ?どっちの奥さんがアミさんだっけな?と、少々混乱するけど、面白い。笑笑
アニメのような展開でありえないって言っちゃーそれまでなんだけど。磯野家のような団欒さで解説の方も書いてたけど、映像向きのような気がする!わたしも。
見たら紺か青かわかるし、人間関係はっきりしそう。内容は短いし、面白いから映像化したら人気出そうだけどなぁ。春夏秋冬で一つ一つの小話で、ドラマ化しやすいと思うんだけど。ならんかなー?
ホント、映像で見たい本!笑笑
本好 -
Posted by ブクログ
作者買い。
小路幸也、ホント好きだゎ。
あらすじなんてほとんど読まずに買ったのに、(短編集の)最初の1編目を読んだだけで(いや、最初の10ページか?)買って損は無かったと確信♪
【幸せな死神】
終盤ほんのり切なくなったけれども、ラストシーンの秀逸さに、読後の余韻は「幸せ」。
自分の周囲に当たり前のように毎日やってくる、けれども多くの者にはスルーされてしまう「幸せ」に、1つでも多く気づけるような人生を歩みたい。
【貧乏神の災難】
この連作短編集の中では閑話休題的な位置付けか?
何やら例の「死神」とも顔見知りらしい「福の神」と「貧乏神」の人間臭さに好感。
この世界観での「●●神」の定義がまた、 -
Posted by ブクログ
東京バンドワゴンシリーズ11作目
呪いの目録とかってネーミングが実に中二病
あと、イギリス王室の暗部が書かれてあるって本の設定も実にアレですなぁ
まぁ、勘一さんの古風な英語とか立ち回りが見れて結果的にはよかった
例え007(違う)が相手でも一歩も引かない姿はさすが
でも、草平さんと初代の謎はますます深まった巻ですなぁ
で、家族の方はというと
鈴花ちゃんとかんなちゃんも成長して大人顔負けの知恵もついてきたのだろうか
それはそれとして、朝の席決めのシーンはとても和むので好き
花陽ちゃんの学費のところは藤島の心意気もそうだけど、それを受け入れる二人もいいんだよな~
ま、その前の花陽ちゃん -
Posted by ブクログ
東京バンドワゴンシリーズ10作目
1冊で四季の4編で前作の最後の季節とかぶるところから始まるのと、過去話と短編もあるので物語上は7
年経ってるんだよね
今回のメインは研人の受験かねぇ
好きな子と同じ高校に行くために猛勉強するなんて、青春真っ盛りで赤面しちゃう(笑)
あと、花陽の啖呵も見事だねぇ
勘一さんに似たのか、秋実さんに似たのか
どちらにしても血筋?
デジタルアーカイブとかやりだしたときにはこんな事件が起こるんじゃないかと思ってたけど、意外と速くエピソードを入れてきたね
ま、公的機関からしたら当然かなそれに対する堀田家の対応もかっこいい
昔の写真で、東京バンドワゴンが危険な家