小路幸也のレビュー一覧

  • 家族はつらいよ2

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    「東京バンドワゴン」っぽいww
    昭和の、下町の、大家族・・・的なw

    各章、語り手が変わるのが面白いけど、この人はどういう人だっけ?とわからなくなったりwww

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    2017年04月21日
  • COW HOUSE カウハウス

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    いつもながら小路さんの描く物語は優しくあたたかい。
    「家族」をテーマに、不器用な生き方しかできない善良な人たちが共に過ごすひとときが、軽いタッチで丁寧に描かれている。
    「僕」は中学生のときから心にある決心をし、それを守って生きてきた。
    何かというと困っている人に救いの手を差し延べてしまうのも、他者を冷たくあしらうことができないのも、すべては中学生のときのある経験に基づいている。
    ある意味「僕」の生き方を決定したもとを、多くの人が苦難を強いられたあの災害に設定したことが良かったのかはわからない。
    当事者でなければわからない哀しみや辛さが、いまも深く胸に刻まれている人も多いと思うからだ。
    もしかし

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    2017年04月18日
  • 早坂家の三姉妹 brother sun

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    家族もの、あっという間に読み終えた。三姉妹、家族間の色々問題もラストがハッピーエンドだと読後感がいい。エピローグで何年後かはどうなってる、っていうのも楽しめたけど長女と継母の関係が…っていうくだりはなかった方がよかったかな。

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    2017年04月03日
  • 壁と孔雀

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    久しぶりの小路幸也さん
    東京バンドワゴンシリーズでちょっとお腹一杯の気分だったけど
    読み始めると、読みやすく、とんとん拍子に読み進められる
    ああ、面白いなぁと やっぱり面白かったなぁと。。。。
    未来くんが、元気で幸せに暮らしていけるように
    優しい大人がそれだけを考えて行動する姿に
    ミステリーで、ハラハラもあるけれど、安心して読めた

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    2017年03月26日
  • HEARTBEAT

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    こんなに哀しくて切なくて、それでいてあたたかな物語を小路幸也は書けるのだろう。

    10年前の約束を果すため。
    ただそれだけのために、委員長はニューヨークから帰ってきた。
    けれど相手は約束の場所には現れず、それどころか代わりにやって来た夫と名乗る男は「ヤオ」は失踪中だという。
    途方にくれた委員長は、協力してくれそうな友人をひとり思い出す。
    久しぶりに会った巡矢は、以前とまったく変わらない態度で接してくれた。
    ヤオを探す手伝いもしてくれるという。
    巡矢から見せられた幽霊映像に写るヤオ。
    人工的に作られたその映像は、何のために誰が作ったものなのか。
    ヤオは何故幽霊になっているのか。
    ふたりの前にさら

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    2017年03月21日
  • キシャツー

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    北海道の田舎町に住む高校生たちが、幼い頃に家を出た姉を探しに東京からやって来た男の子の手助けをする話。
    相変わらず登場する人たちがとても真っ直ぐで気持ちいい、小路テイスト満載の作品。
    歳下の女の子を愛する美人女子高生を筆頭に、難しい題材を数多く交えながらここまで伸びやかに描ける才能が素晴らしい。

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    2017年03月20日
  • オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン

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    このシリーズはいつも読み終わると心があたたかくなる。
    我南人の「LOVEだねぇ」が、登場人物の中にも物語の中にもあふれている。
    ギスギスしたりイライラしたり、日常の生活は平穏なときばかりではない。
    そんなとき、この物語はあたたかな心を思い出させてくれる。

    「東京バンドワゴン」の蔵に眠る資料的価値の高い書籍たち。
    ずっと長い間堀田家が守り通してきたものを、勘一もまた守ろうとする。
    けれど、孤軍奮闘してきた市井の古書店には大きな勢力に対抗する力はない。
    救ってくれるのは、やっぱり堀田家のあたたかさに安らぎを感じている人たちなのだ。
    堀田家のあたたかさは、いつも周りの人たちを癒している。
    都会にひ

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    2017年03月16日
  • レディ・マドンナ 東京バンドワゴン

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    冷静に考えると青の立場ってすごく微妙なんだけど、自然に家族としてわだかまりなく生活できているのって、きっと亡くなった秋実さんの影響が大きいんだろうなと思う。
    確かに池沢さんは青の母親だけれど、生まれたての頃からずっと同じ時を過ごして、思い出もたくさんある人にはかなわない。
    青だけじゃなく、堀田家に関わる人たちはみんな優しい。
    大切な人を守ろうとして、大切な人が苦しむのを黙って見過ごしになんか出来ない。
    我南人じゃないけれど「LOVEだねぇ」と思う。
    淑子さんが遺してくれた別荘も、けっして裕福とはいえない堀田家にとっては、これからの教育費とか考えたらとても大きな財産になったと思う。
    でも、勘一は

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    2017年03月15日
  • オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン

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    短編集。
    「東京バンドワゴン」シリーズの第6弾。
    シリーズが始まった頃は独身だった青も、今では結婚して一児の父親になっている。
    勘一は相変わらず元気だけれど、アメリカから戻った妹・淑子さんは体調が思わしくない。
    医者になるという目標を持った花陽は受験生として勉強に明け暮れ、研人ももうすぐ中学生となる。
    新しく家族に加わった人たちもすっかり堀田家の一員として馴染み、今日も小さな謎が周囲の人たちを巻き込んでいく。
    誰かを大切に思う気持ち。
    それがどんなにあたたかくて大切なものか、このシリーズを読んでいるとあらためて考えさせられる。
    我南人の「LOVEだねぇ」はまるで万能の言葉のように、大きな愛で家

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    2017年03月15日
  • モーニング Mourning

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    おっさんのための青春小説。
    大切な友達が亡くなるという重い始まりだけど、
    真相は気持ちの良いものだった。
    じんわりくるいい話でした。
    ドラマ化されて欲しい。

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    2017年02月24日
  • ダウンタウン

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    とっってもノスタルジックな話です。
    読んでいると、なんだかわからないけど、共感して自分の子どもの頃を思い出します。
    大なり小なりきっとみんなにある話なので、どこかが琴線に触れて来ます。

    当たり前のことなんだけれども、どんなにつまらなくて、どんなに退屈でも、そしてどんなに辛くても自分のペースを保っていれば、少しづつ前進していくはずです。

    そんな当たり前のことを改めてノスタルジックな青春小説から思い出し、少し前向きな気持ちになれました。

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    2017年01月30日
  • 札幌アンダーソング 間奏曲

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    読み合い、探り合いしてる感じがなかなか楽しい。セックスに関する話が随所に出るので結構きわどいですが、それを語る登場人物たちが淡々としてるので、艶っぽさはまったくない。
    主人公の春の説明が全くないので、前巻を読んでないといろいろ意味不明だと思う。

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    2017年01月29日
  • ダウンタウン

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    旭川に住む高校生が喫茶店の店員や常連さんとの交流を通して大人への階段を少しずつ登っていく話。
    感受性が高い主人公の少年と、いろいろ訳ありながらも魅力的なお姉さんたち、ここぞという時に格好いいおじさんたち、青い真っ直ぐな生き方を貫く友人や伸びやかな恋人と、登場人物それぞれがいきいきしています。
    舞台となっている時代は自分より少し上なので臨場感を感じられないのが残念だけど、いつか書きたかったという小路氏の気持ちが表れている作品だと思います。

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    2017年01月27日
  • 小路幸也 少年少女小説集

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    ネタバレ

    小路幸也が短編集なんて珍しい…と思ったものの。
    ちょーまてよ、東京バンドワゴンシリーズは連作とはいえ短編やないか!

    収録作品は、どれも小路幸也らしい優しい暖かい小説で、大好きな雰囲気を醸し出してくれるし、他の作品群に負けない小路幸也作品を読む心地よさも楽しめるんだけど。
    やっぱ、ちょっと勿体ない気持ちがするねんなぁ。

    もっとこいつらの話を読みたいってどうしても思ってしまう。キャラクターに魅力があるので、短編では味わいつくせず、まだ味残ってるガムを吐き出してしまったような勿体なさ感がどうしても残ってしまい…

    なるほど、東京バンドワゴンは短編やけど連作やから(しかも冊数多いし)、そういう不満

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    2017年01月18日
  • 花咲小路一丁目の刑事

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    田舎の商店街に戻ってきた刑事さんの話。

    四丁目の彼らも出てきて また街の問題を解決。
    優しい街の本はまだ続くようですね。

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    2017年01月04日
  • すべての神様の十月

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    ネタバレ

    か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り-。「幸せな死神」「貧乏神の災難」「ひとりの九十九神」など全6篇を収録した、神様たちの意外な目的が胸を打つ短篇集。月刊文庫『文蔵』掲載に書き下ろし等を加えて単行本化。

    Twitterでフォローをしているものの,初めて読みました。

    巡り巡ると繋がっていて,優しい気持ちで読み終えられました。

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    2016年12月21日
  • 僕は長い昼と長い夜を過ごす

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    少しミステリー的要素を持つ作品です。
    小路作品らしいまっすぐな心、家族や友人との信頼と愛情、困難に負けず前向きに進む強さなどは健在。後半に明らかになるナタネさんの正体には、スマートな振る舞いとのギャップに涙腺が緩みそうになりました。
    種苗屋という職業のネーミングセンスは抜群なので、森田家とは別のところでシリーズ化して欲しいな。

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    2016年12月19日
  • モーニング Mourning

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    1961年うまれ。5人組。
    真吾、ダイ、ワリョウ、ヒトシ、淳平。
    東京で喫茶店を営むダイ、人気がでてきた俳優淳平、
    水戸の教師ヒトシ、金沢の老舗豆腐屋 ワリョウ。
    20数年後、真吾が死んだことで、葬式に4人が集まる。
    大学時代 一緒に寝起きして、飯を食べ、
    大人になっていく過程の微細な記憶。
    バンドを組み、その時代の呼吸を感じた。

    大学を卒業して以来始めて 4人が出会う。
    それぞれは、自分の生活をしているのだ。
    葬式を終え みんなで空港に向かって 
    別れようとした時 俳優の淳平が 自殺すると宣言する。
    ダイ、ワリョウ、ヒトシは なぜ?自殺するな。
    というが、
    自殺する理由がわかれば、自殺しな

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    2016年12月11日
  • すべての神様の十月

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    八百万の神。
    死神、貧乏神、疫病神、道粗神、九十九神、福の神。
    みんな優しいのよねぇ…

    生きている、生きていくってことは、守られているってことなんだなぁ…

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    2016年12月04日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    本をめぐる物語というか、本に係わる物語って感じ。
    色んなかかわり方があるとは思うけれど、それだけでなく、
    本が出来上がるまでに、色んな人が関わっているんだと思ったら
    ますます本が愛おしくなります。

    アンソロジーは新しい作家さんとの出会いの場である。
    ましてや本関連のアンソロジーときたら、期待度大である。

    好きなのは、「メアリー・スーを殺して」
    話の流れから、どんな結末になるかと思ったら
    さすがの乙一氏ですね。
    ある意味、予想外で中田氏らしい終わらせ方でした。
    ちょっとしたきっかけで、人って変われるんだって思わせる。
    これは読後感がよいです(p^_^q)

    「砂に埋もれたル・コルビュジエ」

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    2016年12月01日