小路幸也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ小路幸也が短編集なんて珍しい…と思ったものの。
ちょーまてよ、東京バンドワゴンシリーズは連作とはいえ短編やないか!
収録作品は、どれも小路幸也らしい優しい暖かい小説で、大好きな雰囲気を醸し出してくれるし、他の作品群に負けない小路幸也作品を読む心地よさも楽しめるんだけど。
やっぱ、ちょっと勿体ない気持ちがするねんなぁ。
もっとこいつらの話を読みたいってどうしても思ってしまう。キャラクターに魅力があるので、短編では味わいつくせず、まだ味残ってるガムを吐き出してしまったような勿体なさ感がどうしても残ってしまい…
なるほど、東京バンドワゴンは短編やけど連作やから(しかも冊数多いし)、そういう不満 -
Posted by ブクログ
1961年うまれ。5人組。
真吾、ダイ、ワリョウ、ヒトシ、淳平。
東京で喫茶店を営むダイ、人気がでてきた俳優淳平、
水戸の教師ヒトシ、金沢の老舗豆腐屋 ワリョウ。
20数年後、真吾が死んだことで、葬式に4人が集まる。
大学時代 一緒に寝起きして、飯を食べ、
大人になっていく過程の微細な記憶。
バンドを組み、その時代の呼吸を感じた。
大学を卒業して以来始めて 4人が出会う。
それぞれは、自分の生活をしているのだ。
葬式を終え みんなで空港に向かって
別れようとした時 俳優の淳平が 自殺すると宣言する。
ダイ、ワリョウ、ヒトシは なぜ?自殺するな。
というが、
自殺する理由がわかれば、自殺しな -
Posted by ブクログ
ネタバレ都内の公園が出てくるから読んでみようと軽い手に取った。
が、とても良かった。
出てきたのは、水元公園、日比谷公園、砧公園、洗足池公園、世田谷公演、和田堀公園、行船公園、井の頭公園。
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写真家をめざす大学生の圭司は、公園で偶然に出会った男性から、奇妙な依頼を受けるーー「妻の百合香を尾行して写真を撮ってほしい」。砧公園、世田谷公園、和田堀公園、井の頭公園……幼い娘を連れて、都内の公園をめぐる百合香を、カメラ越しに見つめる圭司は、いつしか彼女に惹かれていくが。憧れが恋へと成長する直前の、切なくてもどかしい気持ちを、8つの公園を舞台に描いた、瑞々しい青春小説。