小路幸也のレビュー一覧

  • 猫ヲ捜す夢 蘆野原偲郷

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    前回の主人公の子供世代の話

    蘆野原が閉じて入口もわからなくなっていた

    相変わらず蘆野原の人達が焦る事なく淡々と時を待ち日々を暮らしいる姿がいいです

    新しい猫さんも登場で癒される

    人も時代も変わって行くと“事“も消える
    それは寂しいなぁ

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    2021年08月29日
  • 夏服を着た恋人たち マイ・ディア・ポリスマン

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    第3弾ですね。季節は巡って夏。主人公たちがカップルとしては落ち着きすぎているせいもあってか、ちょっとサブタイトルはミスマッチ感がありますね。
    本作のメインキャラにお寺の副住職がいますが、夏のお坊さんは大変そう。

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    2021年08月13日
  • ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン

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    花陽の医学部受験から恋愛、研人と芽莉依ちゃんの将来へ向けてのステップアップ、シリーズを読み始めた頃は幼な子だった二人が、そんな世代にまで成長したことを実感する本作の各編。登場人物もいつのまにか大変な数になり、まさに大家族におこる様々なドラマの広がりを感じる。

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    2021年08月09日
  • 明日は結婚式

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    明日に結婚式を控えた、信用金庫勤めの春香と、パン屋の息子でデザイナーの真平。一組のカップルとその家族がそれぞれ胸に秘めていたものとは? 結婚前夜を、当人とその家族の視点から紡ぐ物語。『コフレ』連載に加筆修正。

    結婚式当日の話も読みたい。

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    2021年08月08日
  • 三兄弟の僕らは

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    現実に起きたらかなりしんどい内容なのに、小路幸也ワールドではこれ以上ない大円団!
    思わずわたしにもイケメンで優しい三人の兄がいないかしら?などと妄想。
    父の生き方は褒められたものではないのに、あまりにも完璧すぎて←金銭面も含め
    仕方ないって思ってしまう…。
    夫だったら許せるだろうか?家庭人として支障なくてお金あったら許せるかも?
    あー、三男の幸くん、結局、好きって気持ちは消えないのーー?

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    2021年08月04日
  • スローバラード Slow ballad

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    ネタバレ

    ダイシリーズ、とりあえず中締めの1作。学生時代のダイ、喫茶店をやり始めた頃のダイ、結婚直前のダイ…今までのシリーズに出てきた事件や人物の集大成、総まとめ。アベンジャーズでいうエンドゲーム的な1作。

    物語の中で扱っている事件の中身は結構深刻で、根も深いのだが、登場人物たちのつながり、過去を振り返るシーンと、今との比較、喫茶店や大きな屋敷で親交を温めるシーンを読んでいると、なんだか久々の親戚が集まった法事を見ている気持ちなる(笑

    ダイと三栖さんVSディビアンのラストシーン、これ絶対以降の作品に残した遺恨になるんだろうなぁ。50代も半ばを迎えるダイが、この後どういう活躍をしていくのか?楽しみに次

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    2021年08月03日
  • 妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3

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    家族でいることは、つらいけど、いいねえという感じ。山田洋次世界と小路幸也世界の融合で、善人ばかりの過程。寅さん的な空気を読めない身勝手な男ども(次男を除く)、うまくあやつる女はつらいね。

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    2021年07月29日
  • ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン

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    シリーズも読み進め、いよいよ12巻目となった。本作は、4の倍数巻ごとにある番外編の3つ目。本編だけだとある意味マンネリになるのを番外編がとてもいいスパイスの役割を果たしている。今回の番外編は藍子と紺の母である秋実さんと我南人の出会いのエピソードとそれによって起こった騒動の顛末。本編ではすでに他界しているので、殆ど登場することのない秋実さんが生き生きと魅力的に描かれている。本作の中でも触れられているが、最初の番外編で語られた勘一とサチさんの出会いと瓜二つのような出会いかたに作者の意図するドラマを感じる。

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    2021年07月28日
  • あの日に帰りたい 駐在日記

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    子どもたちが作った雪だるまが歩いていなくなった? 村を騒がせる自称霊能者の女性の目的は? 兄弟喧嘩があわや殺人事件に。その悲しき真相とは? 駐在さん×元医者の妻が人々の心をときほぐす、連作短篇警察小説。

    ほのぼの。

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    2021年07月23日
  • ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン

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    シリーズもここまで進むと、題材もこんな突拍子もないものもとちょっと残念に思ったのが、「チャーリング・クロスの夜は更けて」編。勘一が、英国諜報機関を相手にロンドンに乗り込んで大立ち回りを演じてしまう。あまりに非日常的過ぎて引いてしまう。それを補って余りあるのが、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」編。花陽の家族と将来に対する想い、研人の成長と芽莉依ちゃんに対する想い、我南人のバンド「Love Timer 」のメンバーであるボンさんの想いとメンバーの想い。それらがみごとにまとまっていて、これぞ昭和のTVドラマ。

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    2021年07月17日
  • 猫ヲ捜す夢 蘆野原偲郷

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    個人的にはまったく予想していなかった「猫と妻と暮らす」の続編。前作の次の世代のお話で、戦後が舞台となります。前作と同様に怪異ともいえる「事」を皆割と当たり前に受け入れてるところとか、どことなく現実感の薄い感じのする文体とか、妙な魅力のある小説です。

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    2021年06月29日
  • ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン

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    いつものように季節ごとの4編。シリーズの他の巻と同様に、短編は独立して成り立っているが、この底流にあるちょつとした問題がバトンのように受け継がれて最後のタイトル編に繋がっていく。全てが計画的に解決していくものではない日常生活の実態を見事に連作小説に取り込んでいる。冬編では堀田家の正月模様が描かれ、遠い思い出となった自分自身の体験と重ね合わせて感慨に耽った。最後のタイトル編は、色んなことが温かく収斂していく。

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    2021年06月16日
  • ビタースイートワルツ Bittersweet Waltz

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    ネタバレ

    ダイシリーズの3作目。作品に寄って時間軸が行ったり来たりする展開が良いなぁ。次々と矢継ぎ早に事件に巻き込まれていくシリーズも良いが、「あれがこうつながって、未来のあの展開になっていくのかぁ」みたいな感じ方をするのが楽しい。1作目モーニングをさっくり読み直したくなった。

    登場人物はみなそれぞれ個性的でオモロいキャラクターで良い、特に気になったのが橋爪さん。彼は前作でとんでもない罪を背負っていて、その罪を償うためにすごい覚悟を持って生きている。
    ある登場人物曰く「楽に楽しく生きていければ良いという本来の自分を、意志の力で封じ込めて今の贖罪人生を送っている」人なのだ。

    橋爪さんのようなエゲつない

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    2021年06月15日
  • ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン

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    シリーズ12作目。3作ごとに番外編が挟まれていて、本作も番外編。
    今まで多くのことが語られていなかった、我南人の妻・秋実についてよく分かるようになっている。我南人との出会いから、その間の出来事、結婚することになるまで。破天荒な我南人らしく、全てが突然で劇的な展開だった。
    堀田家がまだ大家族になる前の話で、生身のサチが出てくるのも新鮮だった(笑)そしてサチが「LOVE TIMER」のマネージャーだったのは知らなかった。

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    2021年06月04日
  • あの日に帰りたい 駐在日記

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    花さんの話し言葉で進むストーリーは小路幸也さんの特徴。昭和のストーリーでも令和の田舎感覚で読めてしまうから時代錯誤してしまうトラップも。周平さんの優しさと厳しさがあったかい。次号も楽しみだ。

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    2021年06月02日
  • 駐在日記

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    東京バンドワゴン著者ならではの語り口調。夫婦の日記からくりだす珍事件の数々。警官と外科医ペアてどんなの?昭和女医てツンツンしてて夫婦としてなりたつの?と思ってましたが先入観でした。ふたりは素敵な夫婦です。次も一気読みしそう(笑)

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    2021年05月29日
  • 猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷

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    ある日突然妻が猫になっていたΦωΦ

    人に厄災をもたらすモノを祓う一族の話
    妻が猫になってもああそうかと受け入れる和弥や周りの人達
    曖昧模糊としたモノで多分そうかな?と推測するのも楽しい
    こういうのも好き(*´꒳`*)
    静かでゆったりとして暖かい雰囲気の話でした

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    2021年05月27日
  • ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン

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    シリーズ11作目。花陽が高3、研人が高1の一年間。花陽の受験で話が終わるかと思いきや、そこまで行かずにその直前で終わってしまった(T . T)受験の結果、気になる。。
    最終章で、勘一が花陽に「死ぬも生きるもその人のもの。他の誰にも、それは決められない。覚悟を決めた人の周りのものに出来ることは、どんなに悲しくても苦しくても、その人が笑ってるのなら最期まで一緒に付き合って笑ってやること」というようなことを言っていたのがとても印象的。
    解説の山ノ上さんも書いてらしたけど、私も花陽と藤島さんは最終的に結ばれるのでは…?と思っていたので、そこは違いそうで少し残念。今は麟太郎さんが怪しい。

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    2021年05月15日
  • ビタースイートワルツ Bittersweet Waltz

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    こんなに各巻の年月が離れているシリーズものは珍しいな。
    一足飛びに成長していく登場人物たちと、それでも変わらない関係性が素敵です。
    事件を追いかける流れが素人には無理だろうというレベルなのはお愛嬌です。

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    2021年05月15日
  • アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン

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    今回は嬉しい話より、悲しい話が上回っているような…(T-T)それでも、堀田家の賑やかな朝食から始まり、サチさんとの会話で終わる安心感(^^)♪そして文庫化とともに出版される新作単行本に、まだまだ続いている(´▽`)という嬉しさ♪

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    2021年05月11日