小路幸也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
〈東京バンドワゴン〉シリーズ第八弾の今回は番外編。
語り手のそれぞれ違う11の短編で構成されていて、おなじみの登場人物のふだん語られていない過去のエピソードを知ることができます。
青の出生の秘密や、亜美さんと紺が出会った北海道での話や、藤島さんが〈東京バンドワゴン〉の常連になったいきさつなど、短いけれどどれも人情味溢れるよいお話ばかり。
秋実さんと我南人との出会いは、温かすぎて泣けてきました。
堀田家の人たちみんなが優しくて、堀田家に人が集まる理由がわかります。
勘一と祐円さんの幼なじみコンビ、好きだなぁ。
研人は、縁側に座っている亡くなった大ばあちゃん(サチさん)の姿が見えるようです。
語り手の最後はサチさんでした。
いつも朝の食卓の風景から始まって、最後は仏間で紺とサチさんが会話を交わして、おりんを鳴らして手を合わせるというお決まりの終わり方だけれど、何度読んでも飽きることなく、今回も安心して本を閉じることができました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりのバンドワゴンシリーズ♫
【春 花も嵐も実の成る方へ】
「呪いの目録」をめぐるあれこれ。
ちょっぴりキナ臭いかなと思うも、いいおハナシで終わった。
前作?前々作でも出てきた記憶はあるものの、それが秋実さんとどうか変わったのかは失念。
【夏 チャーリング・クロス街の夜は更けて】
シリーズ中時折り挟まれる“ちょっとキナ臭いハナシ”は、いつ読んでもワクワクドキドキできるね。
英国諜報機関が乗り出してきての堀田家の危機。
見事な機転と人脈とでピンチを乗り越えた流れの中でまた少し、堀田家の担ってきた“使命”なるものの輪郭が浮かび上がってきた。この筋を追うのも、シリーズの醍醐味の一つ♫
【秋 本を継ぐもの味なもの】
鈴花ちゃんかんなちゃんが大活躍♫
紺と研人だけでなくおチビちゃんも大ばあちゃんと意思疎通できることが明らかになり、物語づくりの幅が広がったかな。策士かんなちゃんの成長も含めて今後の展開が楽しみ。
【冬 ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード】
研人のバンドがついに表舞台に♫
という喜びは置いておいて・・・
主要キャラ周辺に後期高齢者の多いこのシリーズ、今後一冊毎に誰かの死や死期の近づきを感じさせられる、の連続になりそう…と少し寂しく思いつつ
★4つ、9ポイント
2023.02.11.新 -
Posted by ブクログ
シリーズ第7弾。
子どもの成長は早いもので、まだまだ幼いと思っていた鈴花ちゃんとかんなちゃんの片言のおしゃべりがとっても可愛いです。
我南人が仲間を集めて、カフェでアコースティックライブをやるようになったようで、音楽の話題が加わると、この物語の楽しさがどんどん増してくるようです。
紺と亜美さんが実はドラムスティックで繋がっていて、亜美さんは我南人の大ファンだったなんていうこともちらっと出てきて、詳しい事実が今後どういう形で明かされるのか、とっても楽しみ。
〈東京バンドワゴン〉は古本屋さんだけれど、堀田家と音楽は切り離せない間柄のようです。
今さらながら、本のタイトルにビートルズナンバーが使われていることに納得できます。
堀田家には毎回諸問題が持ち込まれるけれど、悪い人が一人も出てこないし、一家の団結力がほんとに凄い。
男性陣と女性陣のバランスもよく、愛に溢れるまさに癒しの一冊です。
祐円さんの神社での結婚式や、新しい命の誕生。
この後もずっと、この幸せの連鎖が続いていきますように。