小路幸也のレビュー一覧
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ネタバレダイシリーズの3作目。作品に寄って時間軸が行ったり来たりする展開が良いなぁ。次々と矢継ぎ早に事件に巻き込まれていくシリーズも良いが、「あれがこうつながって、未来のあの展開になっていくのかぁ」みたいな感じ方をするのが楽しい。1作目モーニングをさっくり読み直したくなった。
登場人物はみなそれぞれ個性的でオモロいキャラクターで良い、特に気になったのが橋爪さん。彼は前作でとんでもない罪を背負っていて、その罪を償うためにすごい覚悟を持って生きている。
ある登場人物曰く「楽に楽しく生きていければ良いという本来の自分を、意志の力で封じ込めて今の贖罪人生を送っている」人なのだ。
橋爪さんのようなエゲつない -
Posted by ブクログ
シリーズ11作目。花陽が高3、研人が高1の一年間。花陽の受験で話が終わるかと思いきや、そこまで行かずにその直前で終わってしまった(T . T)受験の結果、気になる。。
最終章で、勘一が花陽に「死ぬも生きるもその人のもの。他の誰にも、それは決められない。覚悟を決めた人の周りのものに出来ることは、どんなに悲しくても苦しくても、その人が笑ってるのなら最期まで一緒に付き合って笑ってやること」というようなことを言っていたのがとても印象的。
解説の山ノ上さんも書いてらしたけど、私も花陽と藤島さんは最終的に結ばれるのでは…?と思っていたので、そこは違いそうで少し残念。今は麟太郎さんが怪しい。 -
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本の話だから、まあ予想がつくけど、と侮っていたら、結構いけた。凸凹はあるが。今まで読んだことのなかった作家のものが新鮮でよかった。この作家、読んでみようかという気にさせる。
中田永一「メアリー・スーを殺して」この小説自体がメアリー・スーぽいがなあ。
宮下奈都「旅立ちの日に」期待したけどねえ。手抜き。
原田マハ「砂に埋もれたル・コルビュジェ」ピンと来ない。
小手鞠るい「ページの角の折れた本」さすが元詩人だけあって、描写が美しい。物語もいい。
朱野帰子「初めて本を作るあなたがすべきこと」察してちゃんの夫への対応に苦労する主人公が面白い。
沢木まひろ「時田風音の受難」官能小説家と編集者との対峙に笑っ -
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ふじしまん財閥…
前の巻では、研人くんの受験残念で始まったから、次は花陽ちゃんの大学受験だなーと思っていたら、これから…というところで終わりましたね。藤島さんがまた金を出してくれる話でほんとに何者(笑)
そして、研人くんはテレビでドーンと登場!
かんなちゃん鈴花ちゃん含め、子どもたちの成長が凄い。楽しみです🔥 -
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お役所って、ねぇ~
毎回、お家騒動とかスキャンダルとか、本気で物々しい事件が起きかけるけど、割とすんなり解決しちゃうのが凄いよね…きっと普通は、利益が絡んでしまって皆が身動き取れなくなってしまうような状況なんだろうけど、堀田家に関わる皆さんの無欲なこと、柔軟なこと。いつも助かりますね。
そして、研人くんの受験は、そんな形に終わってしまったんだね💦からの、メリイちゃんにあの発言…それはダメだわ~。花陽ちゃん、怒鳴って正解!(笑)二人ともお幸せにね✨ -
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研人くんの進路
ほほぅ。なるほど言われてみれば、研人くんそんなこと言い出しそう…って思いました。それに対する、紺ちゃんの諭し方がなるほどー!でした!「みんながその決断に色々言いたいし、研人の話を聞きたい」「それを面倒臭がらずキチンと話して、考えて、それで決めたのなら父さんは何も言わない」とな。なるほどです!使えます!(笑)
その割に、そんなに皆が色々言わなかったけど…マードックさんが、artistとして研人に向き合ったというのもなるほど。我南人さんの采配はやはりさすがですな。 -
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短編集
いつもはサチさん視点だけど、今回は色々な人が語り部になって、シリーズ本編からはこぼれてしまった豆話を紹介していく感じでした。
語り部が代わると、地の文の口調もその人に合わせて代わるので、なんかこのシリーズらしいなーという印象でした。 -
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ふと…
サチさんの語りで始まり、サチさんの語りで終わる本シリーズ。最後に、サチさんが勘一に語りかけているくだりを読んでいて、ふと「この話の主人公は、もしかして勘一じいちゃんなのかな?」と思いました。
どのキャラクターも濃くて、関係はいつでも複雑で、それぞれが好きなように自由に動いていて…特に我南人さんがだいぶ良いとこ取りなので、主役のようにも見えるのですが…一番、やりたいように動いていて、この家族の中心になってるのは、やっぱり勘一さんなのかも、と。
勘一&サチ夫婦が、家族を見守る話なのかな…と。 -
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喪の仕事
研人くんのケンカに、撮影騒動、幸子さんとの再会等、今回もまぁ色々ありましたが、最後の方でとうとう淑子さんが亡くなってしまいました(>_<)⤵️
ちょうど折に、藤島さんのお姉さんに関わる皆さんが顔を合わせることになり、勘一は「喪の仕事」を勧めながら自分も淑子さんのことを決着つけようとします。
人を亡くすというのは辛いけれど、それにキチンと切りをつけて、前を向くために「喪の仕事」が必要という話は、本当にその通りだなぁと思います。