小路幸也のレビュー一覧
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久しぶりにあっという間に読み切った。「不思議な守備を見せる」神別高校を「そんなことあるわけないじゃん」と思っていたのに気がついたら”彼らならできるんだ„って応援する気持ちに変わっていた。
絵里が言う。「きっと、人は、自分を信じてくれる、自分のことを少しでも思ってくれる人がいるだけで、それに気づいてそのありがたさを噛みしめることができたのなら、どんな状況になっても救われるものなんだと思う」
オイラにもそんな奴がひとりいる。面と向かってそんな話はしたことはないけど、感謝している。奴が凹んだ時は今度はオイラがそばにいてやる。
神別高校野球部とそのまわりにはそんな関係の人たちがたくさんいる。それも”そんなことあるわけないじゃん„なんだけど、気がつくと”そうあってほしい„に変わっている。こんな人たちに出会えたら元気出ちゃうだろうなぁ。そういう人にオイラもなれたらいいな。 -
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ネタバレ大好きな小路幸也さんの連作短編♫
【戌の日に】
おばあちゃんモノと父子モノ、老いたペットモノには弱いんだよな・・。
↑の3つが全部揃ったとあっちゃあ、涙ぐまずにゃ読まれないっ。
【お稲荷さんをよろしく】
お話の構造は1本目とほぼ同じ。
女の子2人が出てきてくつろぎ始めたあたりからオチは浮かんできたものの、、、、こういう“お約束”な展開って素敵だな、と。
皆が「待ってました」となるワンパターンって、大切よね。黄門さまの印籠しかり、金さんの桜吹雪しかり。クリリンの「悟空〜、早く来てくれぇ」しかり。
【天狗さまのもとに】
同じ構造の作品が2つ続き、こういう“心地よいワンパターン”でこの連作短編集は続くのだろうな・・・と思わせておいて(小路ファンならそうではないだろうとは知っているけど)
こうして、3つ目に別なカタチの物語を持ってくる・・・、作家という人たちって、すごいなぁと思わされるのはこういう時。なんか、後の短編に続く伏線的なおハナシかな?という印象。
【眠れぬ夜の神様】
枕の九十九神、人間を気に入って付き合い始める貧乏神・・・おつかいにやってくる烏天狗・・・いろいろな神様が人間世界に溶け込んで生活しているっていう世界観、心地よいな。
【笑う門には福来る】
ハッピーエンド♫
売れない芸人2人がどちらも福の神だったとは(笑)
ちょっと前に観た連ドラ「コントがはじまる」を思い出した。
【落とし物を探してます】
お地蔵さんのおハナシ。
いい感じ。そういうお地蔵さんが実は誰にも知られずに実在してたら・・・とか想像すると、心がほかほかするね。
【引きこもりにおじさん】
鳥おじさんは、福の神??
今短編集では初めて、直接的には神が登場しないおハナシだったが、こういうのも大好き♫
「あちこちの公園をさ、ちゃんとしてくれよ。そうしたら…(略)…この世界はもっと良いものになるって思ったんだ。」にグッときた。
【子供は風の子】
今回は“風の子”=風神さま のおハナシ。
「ふぅ〜ん」な感想。
【7回目の神様】
死神、三たび現る・・・いや、4たびか。
前作の1stエピソードとラストエピソードからの続きか。
死神に名前を与えた女性が歳を経て社会人男性の母親として登場。アツいな。
「すべての神様の10月」はどうやらパート3もあるらしい。そこでもきっと死神が出てくるのだろう。
楽しみ♫
★4つ、8ポイント。
2024.08.20.古 -
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夏秋冬春で進む5巻目。
相変わらず退屈させず成長も感じる物語で読み応えがありました。
【夏】
・化け本騒ぎ
「狐陰の葉」という言葉を調べても見つからなかったのだけど造語?
・すずみの弟の恋愛事情
【秋】
・「捨て猫・捨て犬本」「カヨの恋愛事情と将来」
成長を感じてLOVEだねぇと思う。
・東京バンドワゴンを嗅ぎ回る記者
周りの人が自然と手を貸してくれるというのは素晴らしい。
【冬】
・紺の恩師
紺が大学を辞めた事情が明かされる話。
・我南人の病気
ショックでした
【春】
・研人の卒業式
参加した人は忘れられない卒業式になるだろうな。
というかライブのあとは予定通りに進行したんだろうか。
我南人の病気は大したことなくてよかったです。 -
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今回のお話の舞台は、三丁目にある〈喫茶ナイト〉
ナイトと言っても〈夜〉という意味の〈NIGHT〉ではなく、〈騎士〉の方の〈KNIGHT〉らしい。
深夜営業のお店〈喫茶ナイト〉には、DVDやVHSが棚いっぱいに置いてあって、時折出てくる映画のタイトルが、物語を先へ先へとつなぐ役割を果たしているようです。
今僕(堂本望)は、独特の渋い雰囲気の仁太叔父さんと2人で暮らしていて、店に訪れた人たちの、夜にならないと話せないような悩み事を、仁太叔父さんが見事に解決していきます。
前回にも登場したおなじみの商店街の人たちの協力もあって、次々と悩みは解決されるけれど、みんながいい人だから、何もかもを徹底的に暴かなくても、すべてがまぁるくおさまってとても気持ちがいい。
知り合いだらけの商店街では、それがほんとうの優しさっていうことなのかな。
単発的な問題解決の物語ではなく、商店街での時間の流れも感じます。
お店の後継ぎ問題も避けては通れないし、最後に何が起こるのだろうとわくわくしながら読みました。
過去じゃなくて、未来を見つめて生きていく、誰かのために戦う騎士仁太叔父さんは、最後までかっこ良かったです。 -
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ネタバレ過去(1968年)と現在(2006年)を眠る度に行ったり来たりしている、小学校の同級生(かつ現在の同僚)充と武の物語。
最後どうなるんだろう、とハラハラしながら読んだ。二人がバラバラの時代に帰るのは予想外だったけど、現代で理事長の不正が無かったことになったり三億円が木の下に無いことになるのはなんでだろう…里美も転校せず病気も無かったことに?なっているのは、二人が過去の出来事に干渉したせいで影響が出たということかな。
それにしても武は都合の悪い事が全てなくなって帰ってきただけで、過去に囚われた格好の充に比べると、良い思いしかしてないのでは?と思ってしまう。
充も再び過去に飛ばされて取り残された様だけれど、現代で大学教授なのは変わっていないみたいだし、妻と息子はどうなっているのだろうか。姉の漫画家デビューに干渉した影響はどうなっているのか。
色々と疑問が残る終わりだった。