小路幸也のレビュー一覧

  • すべての神様の十月

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    以前、知人から勧められた作品。
    面白かったです。
    死神、疫病神、貧乏神、道祖神、福の神…。
    いろんな神様が出てきました。そして、そんな神様たちと人間との関わりが描かれていました。
    切なくも温かい作品が多かったです。

    九十九神が出てくる作品がありました。私が好きでずっと読んでいる「最後の晩ごはん」というシリーズ作品にも、とっても素敵な九十九神が出てきます。そして、主人公との掛け合いが面白いです。
    今作も九十九神と登場人物が会話を楽しんでいました。
    物に神様がつく(宿る?)って、日本の昔からの伝承のような考え方だと感じがします。
    九十九神、実際は会えることはないのでしょうが、会話とかしてみたいな

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    2025年09月15日
  • 花咲小路二丁目の花乃子さん

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    花乃子さん達も、そこに居候して花屋を手伝う十代の女の子も悲しい背景を持っているけどそんな彼女達を見守り支える花咲小路商店街のみんなが優しく温かい。前作までのメインキャラクター達が登場するのも、オールスター感があって楽しかった。

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    2025年09月13日
  • キャント・バイ・ミー・ラブ 東京バンドワゴン

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    あのちっちゃかった花陽ちゃんが結婚するとは。新婦の言葉には親目線でうるっときてしまいました。それにしても堀田家や東京バンドワゴンに関係する人々は、一芸に秀でていて頭脳明晰、容姿端麗、品行方正な優しい方々ばかりです。僕も初巻からの愛読している関係者として、頭脳と容姿はダメだけどせめて他人に優しく誠実に生きていこうと思いました。

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    2025年09月12日
  • 小説家の姉と

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    小路幸也さんのハートウォーミングストーリーですね。

     五歳上の姉さんが「小説家」に成ったのが、僕が中学生の時だった。僕が高校一年の夏に、二十一歳の姉さんが家を出て、都内のマンションで一人暮らしを始めた。
     地味ながら何冊か出版して、一流企業の同年のOLと同じくらいの年収は、有るらしい。
     僕が大学二年生になって一ヶ月が過ぎた頃。
     姉さんから携帯に電話があった。そんな滅多にあることじゃないから、ちょっと驚いて電話に出た。

     「もしもし」
     (朗人(あきと)?今いい?)
     「いいよ。大丈夫」
     (あのね、今日これから、家に行こうと思うんだけど、そのときに言うんだけど、朗人に話があるの)
     「

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    2025年09月09日
  • ペニー・レイン 東京バンドワゴン

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    シリーズ18作目の本作は、出会いと別れがいつもより多かった印象。そして最後の青の決断は、大きな展開だなぁと思うものの、そこまでの青の想いはものすごく共感ができてしまう。改めて堀田家のメンツって凄い。
    そしてサチの語りから始まり、それぞれの物語も賑やかな朝食シーンから始まるっていうのを毎回続けているにも関わらず飽きが来ないっていうのは、もうさすがとしか言えないですね。

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    2025年09月09日
  • 小説家の姉と

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    初読みの作家。非常に読みやすく、また悪人が出てこないのでサクサク読めた。
    中学生だった少年の、どこにでもいるような普通の5歳上の姉が突然に小説家となる。小説の内容も弟から見れば普通の内容なのに、何故か熱狂的なファンがいる。この姉が1年後に家を出て、一人暮らしを始める。5年後に突然弟との同居を頼みにくる。この同居の謎解きが厄介。大学生となった少年と友人、彼女を巻き込んでの謎解き。母親の病気で明かされる姉の秘密。途中から分かってしまうが、内容がほのぼのとしているので微笑ましい。この作家の別の本も読みたくなって来た。

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    2025年09月08日
  • ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン

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    舞台は過去へ。我南人の妻・秋実さんが主人公の番外長編。秋美さんが本当に太陽みたいな女性で、亡くなった時に堀田家の人達が気落ちしてしまったのがわかる。青も紺も藍子もまだ子どもで可愛らしいんだけど、読者が知っている3人の片鱗が既にあって可愛らしい。賑やかで温かで、「LOVE」に包まれた堀田家が大好きです。

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    2025年09月04日
  • 花咲小路四丁目の聖人

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    ルパン三世的なエンタメ要素満載で、小説だからこその派手な解決策とハッピーエンドで楽しめた。古き良き時代の商店街を愛する人達の温かみが物語全体にあってこの商店街の人達が一気に好きになった。

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    2025年08月28日
  • 国道食堂 2nd season

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     DV元夫の邪魔が入りそうでどうなる?とハラハラしながら読んでみると、徹底的に小路作品だった。現実には自らの行いを悔い改めることのできる人は限りなく少ないだろうからこそ、このようなラストにホッと安心する。現実はDVなんて一生治らないと個人的は思っている。まだ続けることもできる余韻はきっちり残している。食堂のメニューはもちろん、こんな温かい世界、一度でいいから味わってみたい。しかし、著者は近場で結婚式やらせるの好きだなぁ。

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    2025年08月12日
  • 男はつらいよ お帰り 寅さん

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    東京バンドワゴンの続きを借りようと本棚に行くと見慣れた 男はつらいよ のタイトル。
    映画お帰り寅さんの著作が小路さんだった。
    言葉の掛け合いも空気感も映画のまま、笑いと涙の一冊でした。

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    2025年08月08日
  • ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン

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    今作の語りは秋実さん。みんなまだ若い&小さいで、久しぶりにバンドワゴンシリーズの わくわく感が味わえました!!小さな頃から藍子ちゃん紺ちゃん出来過ぎでしょう(笑)青ちゃんがもう少し大きくなった頃のお話も読みたいな。でもサチさんの語りも読みたいです!!次作はどうなるかなあ…

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    2025年08月08日
  • ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン

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    今年も、東京バンドワゴンシリーズの新作を読むことができました。
    本編ではすでに亡くなっている秋実さん目線でのお話を読めて嬉しい。

    彼女に限らずだけれど、堀田家のみんなはどうしてこんなに優しくなれるのだろう。痛みを知っていたり、優しい人に囲まれているからだろうか。

    毎年、東京バンドワゴンシリーズの最新作を読むことで、優しい人の温かさを、改めて思い出させてもらっている気がする。

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    2025年08月03日
  • 小説家の姉と

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    特別な何かが起きるわけでもなく、ただ小説家になった(これは特別な何かかもしれないけれど)姉と、その弟と、周りの人たちの日常が描かれているだけなのに、物語の世界観が心地よくて、温かさに浸る。
    姉が抱えていた秘密も、ほっこり。
    読みやすくて、心が穏やかになれる作品でした。

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    2025年07月27日
  • ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン

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    もう毎回、安定のおもしろさ。ただ一つ言えること、私がこの一族に放り込まれたら、ムリムリ、の私は一人好き。

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    2025年07月23日
  • ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン

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    ネタバレ

    今まで登場のなかった秋実が語り手となる特別編。秋実視点での我南人や青、堀田家の人々が描かれる。2組の疑問を我南人がLoveだねえで一気にかたずける。

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    2025年07月23日
  • 隠れの子 東京バンドワゴン零

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    確かに東京バンドワゴンシリーズですね。隠れの子、という名前からなんとなく宮部みゆきさん風。だけど、読み始めてみれば東京バンドワゴン。スピンオフも十分楽しめました。

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    2025年07月20日
  • A DAY IN YOUR LIFE

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    面白かった!ラジオパーソナリティで小説家の槙村さんは、共感覚をもち投稿者の話がうそかほんとか、色のように分かる。
    このラジオの、a day in your life.投稿者の人生のある1日を綴って、それをすてきなストーリーに編んで読んでくれるのが面白い。たくさんの投稿があって、奇跡みたいな、偶然というには運命的な、投稿にワクワクした。本当にラジオを聞いてるかのよう。
    で、槙村さんはこのラジオで、亡くなった父親と、それを殺した犯人を探してる…というふうに話の本筋もある。ミステリーと謳っていたが、そこはあまりミステリーというよりもただの秘密って感じで、そちらよりみんなの投稿のが面白かった。殺人犯を

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    2025年07月16日
  • ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン

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    いつも楽しみなこのシリーズ。サチさんの語りから始まるのと違ってちょっと新鮮。秋実さん視点で語られる青を引き取って育てる顛末や古書を狙う窃盗団を罠にかけるコンゲームのような展開が面白かった。

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    2025年07月15日
  • アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン

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    シリーズ第14弾。

    花陽が大学に合格し、藍子とマードックさんがイギリスに行き、芽莉依ちゃんが堀田家で一緒に暮らすようになり…。
    前作を読んでからしばらく間があくと、人物整理をするのが大変だけれど、読んでいくうちにすぐに堀田家の世界に入っていけました。
    愛に溢れた居心地のいい場所で、我南人の「LOVEだねぇ」が聞けるのが何よりも嬉しいです。

    子どもたちは成長し、大人は年老いてゆくけれど、その人の人生は、その人だけのもの。
    家族であっても、仕事仲間であっても、同じ方向を向いているようでもきっとそれぞれの道があり、自分の道は自分で決めることになるのです。
    人生の指針になるようなことをたくさん教え

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    2025年07月06日
  • ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン

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    東京バンドワゴンシリーズ第20弾。
    青が堀田家に引き取られた頃の、秋実さんやサチさんがご存命な頃のお話。いつもはサチさんが語り手なのだが、今回は秋実さん。ちょっと勝手が違う。藍子や紺が大人びた子供すぎてすごかった。あの毎回賑やかな朝食風景が今回は寂しくさえ感じてします。それでも大所帯なんですが。

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    2025年07月04日