小路幸也のレビュー一覧
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以前、知人から勧められた作品。
面白かったです。
死神、疫病神、貧乏神、道祖神、福の神…。
いろんな神様が出てきました。そして、そんな神様たちと人間との関わりが描かれていました。
切なくも温かい作品が多かったです。
九十九神が出てくる作品がありました。私が好きでずっと読んでいる「最後の晩ごはん」というシリーズ作品にも、とっても素敵な九十九神が出てきます。そして、主人公との掛け合いが面白いです。
今作も九十九神と登場人物が会話を楽しんでいました。
物に神様がつく(宿る?)って、日本の昔からの伝承のような考え方だと感じがします。
九十九神、実際は会えることはないのでしょうが、会話とかしてみたいな -
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小路幸也さんのハートウォーミングストーリーですね。
五歳上の姉さんが「小説家」に成ったのが、僕が中学生の時だった。僕が高校一年の夏に、二十一歳の姉さんが家を出て、都内のマンションで一人暮らしを始めた。
地味ながら何冊か出版して、一流企業の同年のOLと同じくらいの年収は、有るらしい。
僕が大学二年生になって一ヶ月が過ぎた頃。
姉さんから携帯に電話があった。そんな滅多にあることじゃないから、ちょっと驚いて電話に出た。
「もしもし」
(朗人(あきと)?今いい?)
「いいよ。大丈夫」
(あのね、今日これから、家に行こうと思うんだけど、そのときに言うんだけど、朗人に話があるの)
「 -
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面白かった!ラジオパーソナリティで小説家の槙村さんは、共感覚をもち投稿者の話がうそかほんとか、色のように分かる。
このラジオの、a day in your life.投稿者の人生のある1日を綴って、それをすてきなストーリーに編んで読んでくれるのが面白い。たくさんの投稿があって、奇跡みたいな、偶然というには運命的な、投稿にワクワクした。本当にラジオを聞いてるかのよう。
で、槙村さんはこのラジオで、亡くなった父親と、それを殺した犯人を探してる…というふうに話の本筋もある。ミステリーと謳っていたが、そこはあまりミステリーというよりもただの秘密って感じで、そちらよりみんなの投稿のが面白かった。殺人犯を -
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シリーズ第14弾。
花陽が大学に合格し、藍子とマードックさんがイギリスに行き、芽莉依ちゃんが堀田家で一緒に暮らすようになり…。
前作を読んでからしばらく間があくと、人物整理をするのが大変だけれど、読んでいくうちにすぐに堀田家の世界に入っていけました。
愛に溢れた居心地のいい場所で、我南人の「LOVEだねぇ」が聞けるのが何よりも嬉しいです。
子どもたちは成長し、大人は年老いてゆくけれど、その人の人生は、その人だけのもの。
家族であっても、仕事仲間であっても、同じ方向を向いているようでもきっとそれぞれの道があり、自分の道は自分で決めることになるのです。
人生の指針になるようなことをたくさん教え