小路幸也のレビュー一覧

  • すべての神様の十月

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    色んな神様が出てくる短編集。話がリンクしているものもある。優しい話。東京バンドワゴンが最新作に追いついたので別のシリーズもと思って読みました。

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    2024年07月10日
  • カレンダーボーイ

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    ネタバレ

    過去(1968年)と現在(2006年)を眠る度に行ったり来たりしている、小学校の同級生(かつ現在の同僚)充と武の物語。

    最後どうなるんだろう、とハラハラしながら読んだ。二人がバラバラの時代に帰るのは予想外だったけど、現代で理事長の不正が無かったことになったり三億円が木の下に無いことになるのはなんでだろう…里美も転校せず病気も無かったことに?なっているのは、二人が過去の出来事に干渉したせいで影響が出たということかな。

    それにしても武は都合の悪い事が全てなくなって帰ってきただけで、過去に囚われた格好の充に比べると、良い思いしかしてないのでは?と思ってしまう。
    充も再び過去に飛ばされて取り残され

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    2024年07月05日
  • 〈磯貝探偵事務所〉からの御挨拶

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    <銀の鰊亭>シリーズの第2段です。前作では刑事だった磯貝が警察を辞して探偵事務所を開設するところからお話は始まります。
    磯貝と光君のパートが交互に描かれます。絶妙なすれ違いや偶然、そして徐々に嚙み合っていく感じは読んでいて楽しかったです。小路さんの文章の妙もあって軽快に進んでいきますが、物語の構造はなかなか複雑です。

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    2024年07月04日
  • ナモナキラクエン

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    どんな形だって家族は家族。

    真実を知った時は確かにしんどくなる。
    けどそれ以上に兄妹、父親の愛を感じた。

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    2024年07月01日
  • すべての神様の十月(三)

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    シリーズ第3弾
    今回もたくさんの神様が登場
    福の神、縁結びの神、お稲荷様、招き猫、韋駄天、八咫烏、疫病神、道祖神、雷神、雷獣、龍神、陰陽師、九十九神、死神、火の神、水の神
    どの神様も人間に寄り添っていてくれる、優しくて温かいほんわりした物語
    シリーズを通して登場する死神さんは最後の方に登場、死神に恋しちゃった女子高生も大人になって頑張っている

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    2024年07月01日
  • 空を見上げる古い歌を口ずさむ

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    ある日、みんなの顔がのっぺらぼうに見えるという信じられないような少年とその少年の住む町で起きる事件を回想して綴られている作品。
    昭和30年代頃の時代設定となっており、どこかノスタルジックな雰囲気を感じ取ることができるストーリや描写であった。
    メフィスト賞受賞作品はほとんど読んだことがないのだが、噂通り普通じゃない作品だった。ホラー要素もありつつ、ミステリー要素もある、ジャンル分けが難しい作品だと感じた。20年間会っていない兄と再開した時にあんなに冷静にいられるのだろうか。20年も会っていなかったら、意外と冷静になれるものなのか。
    最初の語り手の息子である人がのっぺらぼうに見えるという病?特性を

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    2024年06月30日
  • マンション フォンティーヌ

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    マンションなんだけどひとつ屋根の下っていう感じがしてみんないい距離感で思いやって暮らしている感じがすごくいい。縁が繋がっていく感じがほっこりあったかい。パリのアパルトマンのようなマンション、住んでみたいな。

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    2024年06月26日
  • フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン

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    このシリーズの番外編の短編集。読み始めてから長いけど、懐かしいなーとか、そうだったそうだったーとか、そうだったんだーとか、思いながら。もう私、サチさんのような、この家族には、存在してないけど、この家族の一員のような、気分です。

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    2024年06月23日
  • 東京バンドワゴン

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     なにこの読みながら「優しい語り」が沁みてくる雰囲気は‥。って、当たり前か‥語り部が死んだばあちゃん! もう、これだけで引き込まれます。

     舞台は下町で築70年の日本家屋の古本屋<東京バンドワゴン>(カフェ併設)、堀田家は8人の大家族‥、なるほど賑やかで温かそう。本シリーズが第19作(2024現在)まで続き、いかに愛されている作品なのかの証左ですね。

     全てを俯瞰したばあちゃんの眼差しは、情景を見渡せる"神の視点"です。時に手厳しくも贔屓目で愛があり、半ば諦めながらも、個性豊かな堀田家面々の行く末を優しく見守っています。このばあちゃんの語りを、ずーっと聴いていたくなりま

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    2024年06月23日
  • マンション フォンティーヌ

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    ネタバレ

    マンションフォンティーヌ
    小路幸也

    マンションの住人さんがたくさん出てくるお話。
    登場人物多いの苦手だからどうかなって思ったけど、さすが小路さん。ちゃんと区別できた
    人の人との関わりとか出会いの奇跡とか。やっぱりこの作家さん好きだなぁって思った。

    管理人さんと三科さんのプチ恋愛がキュンキュンした。
    こういう人との縁とか繋がりから生まれる絆とか恋愛っていいよね。

    読んでてほっこり元気もらった。

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    2024年06月22日
  • 失踪人~磯貝探偵事務所ケースC~

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    銀の鰊亭シリーズ第3弾、でいいのかな。
    3冊続けて読んだのもあって、グイグイ読めたし面白かった。
    ただ最後の畳み方だけちと拍子抜け。

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    2024年06月19日
  • すべての神様の十月(三)

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    今回も身近に居過ぎる神様たちの生活を堪能しました。

     龍神さんと雨女、方向音痴と方位神、座敷童子が印象的。

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    2024年06月15日
  • カレンダーボーイ

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    40代のおっさんらが、小学生の頃の自分に、一晩おきに転移する。三億円事件が絡み、小学生とおっさんらが、わちゃわちゃするお話し。ほっこり、あっさり読みました。

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    2024年06月12日
  • 国道食堂 1st season

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    本を開いた途端、登場人物の多さにクラクラしたが、話がリンクしているので、気づけば自分も国道食堂のお客さんの一人になっていた。
    こんな食堂、あったら絶対通い詰める。
    最近、家族経営のこんな食堂、ホントに少なくなって残念だ、

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    2024年06月06日
  • マンション フォンティーヌ

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    優しい人たちばかりの素敵なマンション。ご近所づきあいが希薄な現代において、こんな所に住んでみたいって思うのは、どこかで人と繋がりたいって思いがあるからなのか。連載をまとめた本なので、お昼休みに一章ずつ読み進めやすく、あったかい気持ちで午後の仕事も始められました。

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    2024年06月02日
  • ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン

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    ラブだねぇ〜だったね。今回はなんだか自分の気持ちだけ乗れていないって サチの語り口で始まりほぼ全員登場するのだが、なかなか本題に辿り着かないと感じてしまう=本来そこが良いのだろうが。勘一はじめみんな真っ当で道を踏み外さない、それが代々伝わるから。その分カズミさんが身を引いて施設に入るし池沢さんだってここを離れる機会を得たみたいに気心知れたカズミさんの施設に行くとか、綺麗事過ぎると思うけど、自分を殺してるのでは。マードックの父親も同じだよ、3人いるんだから住めばいいのでは身を引くのが正解?ウチの5人兄弟はバラバラで必ず遺産相続で揉める筈で、この本を読むと正直羨ましい。
    でもまあ自分を真面目に生

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    2024年06月01日
  • グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン

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    読み始めると一気に終わらせたくなるのが、東京バンドワゴン。イギリスでドタバタしてきたね。最後はLOVEだねぇ、玉置浩二さんの声がする。笑

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    2024年05月31日
  • ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン

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    安定の「東京バンドワゴン」シリーズ。
    今までの作品のなかで一番あまり大きな事件がなかった印象です。
    このシリーズを読むたびに思うのが、古くて大きな家で大家族で暮らすのって大変そうと思う反面、堀田家のような家族だったら、あり、だなぁと思ってしまうこと。こんな家族だったらいいなぁと毎回読むたびに思います。

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    2024年05月30日
  • すべての神様の十月

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    神さまの閑話ってところかしら。小路らしく、優しくまったり心地よく、やわらかい。6話それぞれ独立して読ませる一方で、うまくつながっている。心地よい閑話です。

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    2024年05月22日
  • マンション フォンティーヌ

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    ネタバレ

    【マンションという居場所】
    東京にあるフランス風マンションの住人と管理にかかわる人たちの織り成す物語。
    オーナーのリアーヌさんは、この2階建てマンションの賃貸は常に一人の担当者に任せること、そして事情を持った人のために1室を常に空けておくこと。
    その担当者が不動産屋の野木さん。
    そして少し前から新しく管理人になった嶌谷さん。
    新居人になった 新人小説家の羽見さん。

    これだけでもユニークな登場人物がそろっているけれど、もっともっといる。

    金融業勤めの33歳の貫田さんは、海外で生まれ育ち、日本暮らしはまだこのマンションでの3年間だけ。
    文学・メディア専門で大学教授の坂東さん。

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    2024年05月18日