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Posted by ブクログ
ある日、みんなの顔がのっぺらぼうに見えるという信じられないような少年とその少年の住む町で起きる事件を回想して綴られている作品。
昭和30年代頃の時代設定となっており、どこかノスタルジックな雰囲気を感じ取ることができるストーリや描写であった。
メフィスト賞受賞作品はほとんど読んだことがないのだが、噂通り普通じゃない作品だった。ホラー要素もありつつ、ミステリー要素もある、ジャンル分けが難しい作品だと感じた。20年間会っていない兄と再開した時にあんなに冷静にいられるのだろうか。20年も会っていなかったら、意外と冷静になれるものなのか。
最初の語り手の息子である人がのっぺらぼうに見えるという病?特性を持ってしまった彰くんのその先が気になるところであった。
Posted by ブクログ
久しぶりの再読。
違い者(たがいもの)、解す者(げすもの)、稀人(まれびと)など、見かけは普通だがどこか常人とは異なる人々が共存している物語。ただ、解す者や稀人はともかく、昨今のニュースでも"違い者"と言いたいような犯罪は多くあるし、そう考えればごく普通の社会です。
やはり読んでいて、恩田さんの「常野物語」シリーズを思い出してしまいます。
小路さんのデビュー作。他に「高く遠く空へ歌ううた」も同じシリーズですが、それ以後は書いて無いようです。
もう少し、続きがあってもいいかな。
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09-049 2009/07/03 ☆☆☆☆
いきなりね「みんなの顔がのっぺらぼうに見える」です。何とも衝撃的な出だしです。
舞台は昭和40年頃の大製紙会社の社宅ですから、どこかバンドワゴンに繋がるノスタルジックな雰囲気があります。でも話の内容は恩田さんの「常野物語」に似ています。
私は主人公とほぼ同じ時代を過ごして来ましたし、元々「スラン」のような軽いミュータント物は大好きでしたから、結構楽しく読めました。もっとも「東京バンドワゴン」の印象が深かったので少々面食らってしまいましたが。
メフィスト賞受賞作と言うことで、ミステリーとして読んで期待を裏切られた人も多いようですが、良く出来たファンタジーだと思います。
Posted by ブクログ
人の顔がのっぺらぼうに見えてしまう。一体なぜ?この本はその謎一つしかありません。
しかし、ものすごいリーダビリティ。やわらかい話し言葉でつづる奇妙な物語は謎解きへの渇望のみならず、古き日本の情景を読む人の心に浮かばせる。登場人物たちも現実にひょっこり現れてもおかしくないようなやつらばかり。
オチはともかくとして、こういったノスタルジックな小説は好きです。謎解きよりも空気を楽しむ小説だと思います。ちなみに謎は絶対解けないでしょう。
あとメフィスト賞受賞作は第一回の『すべてがFになる』の影響か、物語の最後で最強キャラがでてくる傾向がありますね。まあいいですけれども。
Posted by ブクログ
なんて綺麗なタイトル、って思って購入。
買って正解でした。
読み始めて一気にその世界に引き込まれます。
小路さんの文は、特に地の文の語り口が流れるようで心地よいです。
読みやすい。それでいてリアルです。
さも自分の目の前で物語が繰り広げられているかのように伝わってくる。
最後の最後に、たぶん小路さんが暗示したかったであろう、ものすごい比喩が感じ取れて、いろんな人に読んでもらいたいと思いました。
ただのミステリーじゃないので。
でもまだ作品を消化しきれてないので、もう一回読もうかなと。読めば読むほど味が出てきそう。
東京バンドワゴンとは毛色が違って、でも小路さんの作風が滲み出ているとおもう。
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