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堀田家は朽ち果てそうな日本家屋で「東亰バンドワゴン」という古書店を営んでおります。店主の勘一も米寿、曽孫の花陽も成人とのおめでたい日を皆で祝うこともできました。作家をしている紺のもとに盗作を非難する手紙が届いたり、中身を読まずに見返しだけで古書を購入する中学生が訪ねてきたりなど、事件は起きますが、大丈夫。私たちには、この〈家〉があるから。たとえどんなことが起ころうとも、そこに帰りさえすれば、もう一度立ち直り歩きはじめることができる場所。それが〈家〉なんだと思います。――家族小説の決定版「東京バンドワゴン」シリーズ第15弾。
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Posted by ブクログ
本作は「夏」に始まり「春」までの4編となっている。
中で「冬 線が一本あったとさ」では愛する祖母のために亡き祖父が死の直前に東京バンドワゴンに売った本を買い戻して祖母を力付けたいと思う女子中学生のお話しなのだが、涙が出てきた。
自分が年老いてきたから涙もろくなってきたのは間違いないのだが、私も孫を愛する気持ちがいつも頭に一杯な反面、当の孫は果たして私の事をどう思っているのだろうと考えてしまうのは俗人だから仕方がないと思う。
そんな時にこの中学生の祖母に対する優しい気遣いは羨ましくもあり、この少女が自分の孫のように愛おしい。
補)年老いて「老後」が見えてきてはいるけれどまだ切羽詰まらない今のうちに身近な人々の手を煩わす事なく生きていくために自ら老人ホームに入ったかずみさんの潔さは見習いたい。
とはいえそれにはそれなりの蓄えがいるのだけれど。
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