小路幸也のレビュー一覧
-
中学の仲間の死と、自分の心の闇の告白と、原因の推測と、のストーリー。
自分の中学時代はこんなリア充ではなかったので、こんなのだったら楽しそうだな、という気持ち。
あとは、心の闇は、勝手に推し量ることはできても、きちんと分かり合えることはできない、という当たり前の感想。
面白い。Posted by ブクログ -
物語の始まりは、主人公の息子のせりふ。みんなの顔がのっぺらぼうに見える、誰が誰だか分からない、そう言います。主人公はかつて同じせりふを口にした自分の兄に連絡をとり、理由を聞くことにしました。読者もその理由を知ろうとしているのに、兄が語る子ども時代の思い出に引き込まれます。謎が謎を呼び、重層的な物語が...続きを読むPosted by ブクログ
-
姉や祖父などとダブって涙出た。家族や好きな人をあんな風に想えたら、とてもしあわせだなぁ。一気に読んじゃった。最後のエピローグはいらないな。Posted by ブクログ
-
ある事情から左遷同然に鎌倉へやってきた
主人公の仕事は、今日からお屋敷の管理人。
会社所有の大豪邸で、家賃水道光熱費無料にて
可愛くて気の利く恋人と2人での新生活が始まる。
しかし、あれよあれよという間に屋敷に集っていく
人、人、人。
予定外ばかりなのに、それでも気が付けば楽しく
過ぎていく日...続きを読むPosted by ブクログ -
各登場人物の性格はすぐわかるんだけど、
彼らのバックグラウンドがわかるまで
なかなか焦らされる。
クロちゃんが自分の中の
「友達になりたい小説の主人公ランキング」ベスト3に入る感じ。Posted by ブクログ -
銀幕の大スターで年老いた父、同じ時代に活躍し幻の大女優と言わしめた母、その子供にあたる異母兄弟と弟嫁、そして登場人物の5人皆が時代は違えど世に知れた名俳優、所以あって今はバラバラの三人と二人の縁者が集まり家族の映画を撮る。家族が家族を演じる物語は家族以上の絆を愛おしいほどに伝えてくれました。著者:小...続きを読むPosted by ブクログ
-
誰でも他人からは見えない苦しみや、傷を抱えて生きているってことを、改めて思い起こさせる話しだった。
そういう意味では、すごくリアルで少し重たい内容ではあった。
でも、それでもLife goes on!なわけで、21のメンバーたちと同様、これからもこの先も精一杯、それぞれの人生を生き抜いて行くことが大...続きを読むPosted by ブクログ -
破天荒な役者人生を送ってきた父の最期の映画を、全員が役者という家族が、昔住んでいた家で一緒に暮らして、家族映画を撮るというお話。それぞれが何か爆弾を持ちながら、演技と素を織り交ぜて生活する中で家族のカタチというものを考えるものでした。交代で語っていく形式で、優しい物語の中でもダレることなく先が早く読...続きを読むPosted by ブクログ
-
三人姉妹それぞれの視点で書かれたお話。それぞれの考え方・捕らえ方はありながらも、話がとんとん、と進んでいく感じがいい。
巻末に、10年位後のお話が載ってるのも好み。
祖母も気に入った一冊。Posted by ブクログ -
一人の男の人を真ん中に広がる家族。
血縁や婚姻関係。それぞれに繋がる家族が一つの家族を演じるなかで、新しい家族の姿が見える。
映画を見ているような小説でした。Posted by ブクログ -
小路幸也さんが書く家族の関係が好きです。東京バンドワゴンはお父さんがロックミュージシャンという有名人で、他の家族は個性的ではありますが一般人です。この本は全員が一流実力派俳優という設定です。家族関係の映画撮影という特殊な環境下で、演技と素の間を揺れ動きながら家族に対する思い、自分自身が素直になること...続きを読むPosted by ブクログ
-
東京バンドワゴンのアメリカ人バージョンですね。アメリカの探偵小説の雰囲気を醸し出しつつ、人情味も忘れない。この小説に出てくる場所は実在するのでしょうか?一度行ってみたいものです。Posted by ブクログ
-
様々な形で家族の繫がりをテーマに描いていることが多いような著者ですが、この作品がとりあえずマイベスト!かも。
作中に漂う小津安二郎作品のような空気感とか大好き。
往年の名優、笠松市郎。
かつての妻で幻の大女優とされる四ノ宮睦子。
二人の息子で俳優の園田準一。
母違いで準一と親子程に年の違う次男で...続きを読むPosted by ブクログ -
堪能しました。
昔から、「演じる」と言うことが主題の小説や漫画が大好きで、「ガラスの仮面」や「明日の王様」から「シアター」まで、何度も読み返しています。小路さんの小説ですから、楽しみにしていました。
期待以上、★6個付けたい位です。演じる人間ばかりのバラバラだった家族が、最後に〝家族〟の映画を撮る。...続きを読むPosted by ブクログ