小路幸也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文章の柔らかさ、優しさがとても好みでした!そして、お話も優しかった!
おばあちゃんが残した謎を解く、その明かされ具合も絶妙でした!交互に描かれる2人の語りで明らかになる、謎の組み立て方が心地よかった。
おばあちゃんの語りが、ただの答え合わせになるんじゃなくて、「あれ?現代とつじつまが合わないぞ、どういうことなんだ?」と更に謎が生まれるつくりになっています。もう少し読みたいところで、満ちるの語りに切り替わる。先におばあちゃんの語りで知っていた部分の秘密をほどいていくから「そうそう」って気持ちで見ていると、まだ語られていない謎が出てくる。どういうことだ?もっと読みたいと思ったところで、またおばあちゃんの語りに戻る..っていう感じ。
戦争直後のお話で、脱走兵に、村から追われたお嬢様に...緊迫しそうなのに、誰も悪い人はいなくて、こんな柔らかい話になるなんて、衝撃でした。 -
Posted by ブクログ
大学生の主人公がひょんなことから人妻の浮気調査(?)を頼まれ、東京のいろいろな公園へ写真を撮りに行くおはなし。
写真を仕事にしていた亡き母、離れて暮らす建築の仕事をする父、その再婚相手の義母と連れ子の義姉。ルームシェアをしている友人。幼馴染で初恋の相手でもある女友達。バイト先のゲイのマスター。それぞれのキャラクターが丁寧に、あくまで主人公との関わりの中で見える範囲で描かれていて生き生きとして感じ、そしてその皆に違った形で愛されている主人公もまた派手ではないけれど好感の持てる作品。
登場するいくつもの実在する公園は行ったことのある場所もそうでないところもあり、知っていればはっきり思い浮かぶけれど知らないければ情報不足に感じる描写量。タイトルこそ『東京公園』ですが話の中心が必ずしも公園そのものではないので、しつこく描写すると冗長になるのかもしれないし、そのあたりのバランスは難しい。
また登場人物が映画(のDVD)を観るシーンが多々あり、その内容がおそらく本作の内容ともリンクしているのだと思いますが、私は映画に詳しくないので、知っていればもっと楽しめたのだと思います。そう考えると登場人物は(私から見て)みんな多趣味で知識が広い。若くてもそれが不自然には感じません。主人公は写真が好きで仕事にしたい、友人たちも少し変わり者だけれど視野が広く常識にとらわれない性格で、口だけじゃなくやりたいことのために努力して、偏らない経験や知識を得ようという姿勢だからだと思います。キャラクターたちのひとつひとつの行動が矛盾せず、ちゃんと人生の積み重ねの上で存在している感じが素敵。
マスターが先立たれた妻の命日にビルの屋上へ友人や常連客を呼んで星空観賞をするシーンがとても好きです。 -
Posted by ブクログ
21世紀に21歳になる21人のクラスメイト。その中のアイドル的神がかった美少年が自殺する。自分のせいだと思うクラスメイトたち。というお話。
最後の、自殺の動機はそんなこと???って思いかけたけど、なにがその人にとって重大なものであるかなんて人それぞれなんだし。むしろその視点を失わずに人と接していきたいなと思った。というか、なかのよすぎる21人うらやましすぎる!!!
美少年私に寄りかかってくれればよかったのに、と思いつつ読み進める。
最後の落とし方と、そこからの引き上げ方はさすがの小路さん!
高校への行き帰りと家で、1日で一気に読んでしまった。 -
購入済み
すごぃ!!
すごぃです!!
小路先生の発想力に心奪われた。
私は、
夏目漱石のこころを読んでたから
気になって読んだけど
すごぃなぁー!!です。
奇想天外な人物もでてきて
圧巻!!!
やはり、小説家先生は素晴らしい。
またこんな面白い作品に
出会えることを期待しながら、
本の虫として日々色々な本を読もう♡ -
Posted by ブクログ
沈黙が何の邪魔にもならない友人関係を築けた人間は、幸せなのではないかと思う。久しぶりに会ってお互いの近況を話し合い喜び合う友人関係は、多くの人が築き上げているだろう。その後に、話すだけ話し合った後に訪れる沈黙に心地良さを感じることができる友人はどれぐらいいるだろう。
その沈黙に、ニュートラルなままに、いつもの自分をそのままそこに置いておける友人関係は、そうそう築けないのではないかと思う。
そこにいることが、ごくごく自然な関係。
本当にくだらないことを喋りながらぞろぞろとつるんで歩くことが、次の予定を何も考えずに一緒にいることがこんなにも楽しい。そして、ただそれだけのことなのに、それがとてつもなく難しいことになってしまった時の流れと年齢を思う
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この2文に集約される。
ぐいぐい読ませる展開に、途中でやめられなかった。最後はまさかの大どんでん返し!
茜さんとか妹とかは最後まで好きになれなかったけれど、男の子五人の、大学生の、いまの、空気感がたまらなく愛おしかった。
そして、もうすぐ終わろうとしているいつまでもだらだらできるこの時間のことを考えてみたり
話さなくても心地いい関係の人を考えてみたり
あの人はずっとだらだらしてるなとか
すごくいいトーンのお話しで、シューカツ中の身につまされる。
それにしても最後の大どんでん返し…。なんかおかげで彼の結婚も茜さんもどうでもよくなっちゃった、さすが。