小路幸也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第5段。
【夏 ー あなたの笑窪は縁ふたつ】
久しぶりの「バンドワゴン」。やっぱりイイねえ、この世界観。珍しくミステリ色濃い目な仕掛けなものの、最後はほっこりとして終えてくれるのが、ありがたい。
浮気は、ダメよ(笑)。
藤島社長の友情と恋の行方も、先が楽しみ。
前々作で登場した 十郎、 ジョー、 マリアさん・・・のように、東雲文庫の親爺たちの若かりし頃のエピソードも、今後語られるのだろうな、と、それも楽しみ。
【秋 ー さよなら三角また合う日まで】
双子くんの恋が、可愛いくて微笑ましくて、懐かしい。
蔵の蔵書の秘密…、前々作あたりからこういう“きな臭い”話が盛り込まれるようになってきたが、そこもまた面白し。
いや、そのテイストが、シリーズをさらに面白くしてきている気もする。
【冬 - 背で泣いてる師走かな】
若き経営者の友情と恋、イイね。
今回は、紺くんと恩師とのあれこれに心揺さぶられた一遍。百々先生が桐箱を開けて出てきたのが源氏物語の直筆清書本・・・・とのくだりで、不覚にも落涙。(通勤電車の中で)
【オール・マイ・ラビング】
さすが。表題作が一番面白かった♪
研人の成長っぷりが素敵すぎる一編。
若社長の願いは友人に届き、小さき恋人(未満)の真摯な想いにほっこりし、老いた英雄の輝きに目を細める…そんな幸せな読書時間が詰め込まれていた。
・・・総括・・・
やっぱりイイね、「東京バンドワゴン」。いま現在、一番好きなシリーズものだな。
堀田家の面々が自然に歳を重ねていくのもいい感じだし、なによりひ孫たちの成長著しい様を見ていられるのも、このシリーズの魅力のひとつかと。
★5つ、10ポイント。
2018.11.14.新。 -
Posted by ブクログ
年に一度の楽しみ、『東京バンドワゴン』の文庫版最新刊。
安定の面白さ。
11年目にしてこのワクワク感。
設定が変わらないのに、なぜかマンネリ化しない。
凄いなぁ。
登場人物が年毎に年齢を重ね、赤ちゃんだった子が幼稚園児となり、同じように大人も老いていく。
いつか来るであろう別れを強く感じさせる今作だった。
とはいえ、みんなまだまだパワフル。
まさかこのシリーズで舞台がロンドンになる日が来るとは!
これまでそれほど前面に出てこずにそっと支えていた人達が描かれていたのも嬉しかったなぁ。
帯は良いのだけれど、フォントがちょっと…。
これだとなんだかちょっと本の内容が幼稚な印象に。
あぁ、また一年待たなくては。 -
Posted by ブクログ
赤星中学校は運動部と文化部の総合顧問の先生のいがみ合いからトラブルが起きていた。そのトラブルに対して架け橋となり平和をもたらす「ピースメーカー」となるのが放送部のふたりだった。
これは実に楽しい物語です。中学校の放送部の楽しさ、放送部の利点アレコレを使っての情報収集、そしてトラブル解決のカタルシス。それらが魅力たっぷりに書かれています。
短めの話がポンポンと詰められています。トラブルがあり情報収集があり解決策が思い付いたところで、ポンと結果は後日談として語られます。そのためテンポよく読めるのですが、登場人物たちとともに解決を経験するという部分では物足りなさもあります。しかし一番山となる事件に関しては、それこそ生実況の如く同時進行で書かれしっかりと味わうことができます。この辺りのバランス感覚は作者の他の作品でも感じますが巧いですね。
キャラクター設定から話の展開まで都合が良過ぎるとも思えるでしょうが、そんなことを指摘するのは無粋というもの。この楽しさを一緒になって満喫しましょう。
1974年という40年以上前を舞台としているため、ある種のファンタジーとして味わうこともできるかも知れません。だからこそ楽しいことの抽出でいいのじゃないかと思わされるのです。
これは現役中学生にも学園生活の楽しさを加味するものとなるのではないでしょうか。
対立する先生の子ども同士の恋愛、剣道部代表選抜の八百長疑惑、お昼の放送でのロック禁止令などなど。学内のトラブルをピースメーカーが解決します。