小路幸也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
毎回毎回読み終わるとあたたかい気持ちになれる東京バンドワゴン。
今回もあらゆるところで伏線回収が素晴らしい
毎回堀田家に関わる縁が増えていって、それが思わぬ所で繋がっていって、人の力ってすごいと思わされる
春夏秋冬どれも本当に大好きだけど冬のハロー・グッドバイは本当に涙腺崩壊
あんなに色々あったのに、全部ひっくるめて包み込んだ堀田家があったからこそ、今の池沢さんと繋がるんだよな〜と思う度に涙が(т-т)
賑やかな堀田家の日常をサチさんと共に見ながら、まるで自分もそこで生活している一員かのように感じています。来年も堀田家とともに一年を過ごしたい! -
Posted by ブクログ
本作は「夏」に始まり「春」までの4編となっている。
中で「冬 線が一本あったとさ」では愛する祖母のために亡き祖父が死の直前に東京バンドワゴンに売った本を買い戻して祖母を力付けたいと思う女子中学生のお話しなのだが、涙が出てきた。
自分が年老いてきたから涙もろくなってきたのは間違いないのだが、私も孫を愛する気持ちがいつも頭に一杯な反面、当の孫は果たして私の事をどう思っているのだろうと考えてしまうのは俗人だから仕方がないと思う。
そんな時にこの中学生の祖母に対する優しい気遣いは羨ましくもあり、この少女が自分の孫のように愛おしい。
補)年老いて「老後」が見えてきてはいるけれどまだ切羽詰まらない今