小路幸也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
職場の方にオススメいただきました。
その方曰く「例えて言えば、歳をとるサザエさん一家の話」だと。。。
東京の下町で明治時代に創業した古本屋さんが舞台の小説です。
とにかく、たくさんの人が出てくる大家族小説。。
2006年から刊行を始め、毎年1冊ずつが積み重なり、今年の4月には21作目が発表されています。
各巻のはじめには、人物関係図が示されていて、エピソードごとに、そして巻を追うごとに、謎だった人物関係が明らかになり関係図が大きくなっていきます。まるで『源氏物語』のようです。
で、1巻から読み始めました。
Wikipediaの人物関係図も参照しつつ、Audibleに助けられながら、読み進めています。
江戸弁のてやんでい感の中、お互いを信頼し合っている繋がりが心地よく、エピソードごとに新たに登場する人たちの新鮮さと、話が進むごとにお馴染み感が増していく安心感がページを捲らせます。
わたしの職場の方のように、毎年の1冊を楽しみにされている方は多いのでしょうね♡
わたしが最新刊に追いつくのはいつのことになるか分かりませんが、楽しみが一つ増えたのは間違いありません♡
〔作品紹介・あらすじ〕
(単行本版)(2006年4月26日発売)
古本も事件も引き取ります。
下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」。ちょっと風変わりな四世代の大家族が、転がりこんでくる事件を解決する。おかしくて、時に切なく優しい、下町情緒あふれる春夏秋冬の物語。
〔作品紹介・あらすじ〕
(文庫版)(2008年4月18日発売)
明るく、楽しく、懐かしく。平成下町大家族小説
東京下町で古書店を営む堀田さん家は、今は珍しき8人の大家族。それも各自各様の超個性派ばかり。ご近所の不思議な人々が加わり、日々事件が巻き起こる。今日は一体何が始まる? (解説/百々典孝) -
Posted by ブクログ
東京バンドワゴンの11巻目。
春。
かつて強盗殺人事件まで引き起こした呪いの目録。
それは先々代の時代に、驚くほどの文士達が名を連ねた自慢の目録。
今は東京バンドワゴンの倉奥に封印されているのだが、それを探す不審な男がうろついているという。
他にも不穏な話が立て続けに転がり込んできて、さてさて、どうなることやら。
夏。
かつてイギリスの元秘密情報部員が私家版として友人に配った『コンフェッション』。
その私家版百冊のうちの一冊だけ、実は全く違う内容で、彼が情報部員時代に手に入れた英国王室のスキャンダルが記されているとか。
その問題の一冊を、当時日本に持ち帰った人物がいることがマードックさんの友人経由で発覚。
その日本人が堀田草平だという。
えー!
草平さんといえば、勘一のお父様じゃないですか。
この件でイギリスから情報部員がやってくるやら、勘一や我南人たちがロンドンに行くことになるやら、とんだ騒ぎに!!
秋は、かんなちゃんが持ち込んできた、お友達の家の幽霊騒動。
冬。
研人の人気と才能をやっかんで、SNSでディスる人達が現れ始めた。
おまけに彼女の芽莉依ちゃんまで、隠し撮り画像がネットに出回っているという。
これは何とかしなければ。
冬の章にはウルッとした。
〈LOVE TIMER〉の結束や、花陽と研人の成長は、胸に響くものがあった。
それに藤島さんからの温かな申し出も。
毎回見事な大団円を迎えるこのシリーズだけど、これまでの東京バンドワゴンの中で一番良かった!
-
Posted by ブクログ
ネタバレダイシリーズ4作目。
ダイが父になり、新たな下宿人も増え、またしても時の流れを感じる始まり。
「ヒトシの息子・智一の家出」「とある一家に起こった傷害事件」「淳平の妻へのストーカー事件」「智一の高校の野球部の監督の傷害事件」と今まで以上に同時に色々な事件が起こり、どんな風に着地するんだろう?と思っていたら、まさかコーヒーブルースの伏線がここで回収されるとは…!!
20代の頃に同じ真実を知っていたら、きっと5人の気持ちは全く違ったものだったと思うけど、50代の今だからこそこの真実を知る意味があったのかなと思う。
それぞれに守るべきものがあり、そのための嘘をつく。そんな人間臭さが溢れ、真実だけを追い求めない終わり方がとても好きです。 -
Posted by ブクログ
表紙の洗練された雰囲気に惹かれて手に取りました。
70代のフランス人女性・リアーヌさんが大家を務めるマンション「フォンティーヌ」は、彼女の両親が建てたパリのアパルトマンを再現した、噴水のある美しい庭を持つ建物です。
リアーヌさんは、ある思いを胸に、生きづらさを抱えた人たちに部屋を貸します。入居者同士のささやかな交流や助け合いを通して、他人だった人たちが、少しずつ家族のような関係になっていく過程が丁寧に描かれていました。
読み終えたあと、心がじんわり温まり、「こんな大家さんが本当にいたら、この世の中も捨てたものじゃない」と思いました。
私の身近にはいないけれど、いつかこんな人や場所に出会えたらいいな、そんな余韻が残る一冊です。 -
Posted by ブクログ
シリーズ20作目。番外編。目線は秋実さん。青がうちに来た日から、秋実さんが青の母親を知るまでの激動の日々。青をアパートから見つめ続ける女性、蔵にある貴重な骨董本。そして秋実の施設時代の弟妹。激動を進みながらも根底に通じる「LOVE」で今回も万事解決。
犯罪人と真っ向勝負する少し若い勘一、理解のありすぎるご存命のサチさん。当時からさすがの解決力?を魅せる我南人、子供ながらにその片鱗を見せつける藍子と紺。
どれも胸熱モノだけど、やっぱり秋実さんの「堀田家の太陽」っぷりを感じられたのが嬉しかったな。
今回も止まれず一気読みでした。
まさにネバーエンディングストーリー。